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みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。進行役の水野太一です。
こんにちは。アシスタントの高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします、水野先生。
この番組では、国内外の教育に関する最新情報や、教育現場での課題、そして身近な話題まで、幅広くお届けしています。
さて、今回のテーマは何でしょうか。
睡眠と脳の発達の関連
今回は、サイエンスデイリーというウェブサイトの2025年4月22日に掲載された記事をもとに、アメリカの10代の睡眠と脳の発達、認知力の関係についてお話しします。
アメリカの中高生の睡眠の話なんですね。なんだか自分にも関係ありそうで、気になります。
そうですね。今回の研究は、ケンブリッジ大学と中国の福壇大学の研究チームが、アメリカの大規模なABCDスタディという調査データを使って行ったものです。
ABCDスタディってどんな調査なんですか。
ABCDスタディは、アメリカで子供の脳の発達や健康を長期間にわたって調べている最大規模の研究プロジェクトです。
今回は、11歳から12歳の約3200人の睡眠データや脳の画像、認知テストの結果が使われています。
へぇ、そんなにたくさんのデータがあるんですね。睡眠ってどんな風に調べたんですか。
今回は、参加者にフィットビットのような活動料形をつけてもらって、実際の睡眠時間や寝る時間、心拍数などを客観的に測定しています。
自己申告よりも正確なデータが取れるんですよ。
なるほど。自分で寝てたつもりでも、実際は違うこともありますもんね。
その通りです。研究チームは、睡眠の特徴によって3つのグループに分けました。
1つ目は、夜遅く寝て朝早く起きるタイプ。2つ目は平均的なタイプ。3つ目は、早く寝て早く起きるタイプです。
どのグループが一番良かったんですか。
3つ目の早く寝て早く起きるグループが、脳の体積も大きく、認知テストも成績も一番良かったんです。
睡眠不足の影響
2番目が平均。1番目が一番成績が低いという結果でした。
やっぱり早寝早起きがいいんですね。でも、どれくらい寝てたんですか。
実は、どのグループも平均して7時間ちょっとしか寝ていませんでした。
アメリカの睡眠医学会が勧めているのは、8時間から10時間なので、全体的に足りていないんです。
え、8時間以上が理想なんですか。私も7時間くらいしか寝てないかも。
そうですね。重大は成長や脳の発達が活発な時期なので、十分な睡眠がとても大切なんです。
睡眠中に脳の老廃物が排出されたり、記憶や学習内容が整理されたりします。
睡眠って、ただ休むだけじゃなくて、脳のメンテナンスもしてるんですね。
まさにその通りです。例えば、ゲームのセーブデータを整理したり、アップデートしたりするのと似ています。
寝ている間に、脳も整理整頓をしているんですよ。
分かりやすい例えですね。でも、どうしてみんな十分に寝られないんでしょう。
研究チームもその点に注目しています。スマートフォンやゲームの影響、あるいは体内時計の増加など。
様々な要因が考えられています。
確かに、夜遅くまでスマホを見てしまうこと、私もあります。
夜遅くまで強い光を浴びると、眠くなるホルモンが出にくくなって、寝つきが悪くなることもあります。
寝る1時間前はスマホやパソコンを控えるのが理想ですね。
なるほど。寝る前の過ごし方も大事なんですね。
ちなみに、睡眠と学校の成績は関係ありましたか?
学校の成績自体には大きな差はなかったのですが、語彙や読解、問題解決力、集中力などの認知テストでは、睡眠が長いグループが良い結果でした。
テストの点数だけじゃなく、頭の働きそのものに影響が出るんですね。
はい。さらに、睡眠中の心拍数も調べていて、よく眠れているグループは心拍数が低めで、健康状態も良い傾向がありました。
睡眠って、心や体の健康にもつながっているんですね。日本の中高生にも当てはまりそうです。
その通りです。日本でも夜型の生活や睡眠不足が問題になっています。
今回の研究は、早寝早起きや十分な睡眠が脳や認知力、健康にとってとても大切だと示しています。
私も今日から少し早く寝るように意識してみます。
ぜひ実践してみてください。皆さんも、睡眠の大切さを改めて考えてみてくださいね。
今日の話、とても勉強になりました。リスナーの皆さんも、自分の睡眠を見直すきっかけになったら嬉しいです。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
次回も教育カセテラスで、皆さんに役立つ教育の話題をお届けします。
楽しんでいただければ幸いです。
次回も教育カセテラスで、皆さんに役立つ教育の話題をお届けします。
楽しみにしていてくださいね。
