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2025-05-18 07:04

なぜ今“非認知能力”が求められるのか?未来の仕事と教育の新常識

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これからの仕事の現場に必要なのは、学力だけじゃありません。世界経済フォーラムのレポートや現場の声をもとに、「実社会で本当に求められる力=実行機能(非認知能力)」について、わかりやすく議論!教育現場でどんな変化が起きているのか、そして私たちが今できることを深掘りします。

サマリー

未来の仕事に求められるスキルは、学力だけでなく、実行機能や非認知能力がますます重要になっています。教育現場では、柔軟に対応する力やコミュニケーション力を育てるため、実践的なアプローチが求められています。

非認知能力の重要性
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。
進行の水野太一です。
高橋紗友香です。よろしくお願いします。
この番組は、教師を目指す学生さんや現役の先生方、
教育に興味があるリスナーの皆さんに、国内外の最新の教育トピックをお届けしています。
今回はどんなテーマですか?
今日は、2025年4月21日にレドテックダイジェストに掲載された記事をもとに、
未来の働き方には学力だけでは足りないというテーマを取り上げます。
実は、世界経済フォーラムの調査によると、
2027年までに仕事に必要なスキルの約半分が変わるそうなんです。
えっ、そんなにですか?
じゃあ、テストの点だけ良くても将来の仕事には繋がらないかもしれないってことですか?
おっしゃる通りです。
この記事では、いわゆる実行機能や非認知能力って呼ばれる柔軟性とか、
自分をコントロールする力、問題解決力、コミュニケーション力が、
今どんどん重要になってきていると強調されています。
非認知能力って最近よく聞きますけど、具体的にはどんなことなんですか?
例えばどんな場面で必要になるのでしょう?
例えば、プログラマーの場合、コードを書く技術だけじゃなくて、
違うチームと協力したり、ピンチの時に冷静に対応したり、
自分の意見をうまく伝える能力が求められています。
医療現場だったら、患者さんや家族の感情に配慮しながら、
難しい判断を下す力も必要です。
なるほど。機械にはできない、人間なしさんが大事ってことですね。
でも、学校現場ではどうしても勉強優先になりませんか?
はい。まさにその通り。記事でも、学校が知識重視になってしまいがちで、
問題解決や想像力、柔軟性を育てる時間や機械が後回しになっていると指摘されています。
そして、先生たちも大事な力が必要とわかっているけど、
授業時間や教材が足りないという課題を抱えているそうです。
それって、日本の教育現場も同じかもしれませんね。
教材研究や指導案作成だけで手一杯の先生、きっと多いと思います。
どうしたらこの力を伸ばせるのでしょう?
記事では3つのヒントが書かれています。
1つ目は、普段の授業の中で実行機能を養う活動を取り入れること。
例えば、理科の実験計画で段取り力や柔軟性を伸ばしたり、
英語でグループワークやプレゼンをして共同力、コミュニケーション力を育てたり、
特別な時間を作らなくても、日常の中で育てていくのがポイントです。
確かに、理科のレポートや英語のプロジェクトは、
締め切りを守る力とか話し合いも大事になりますよね。
でも、その時にただやらせるだけじゃ意味がない気もします。
そうですね。ただ作業するだけじゃなく、
どう役立つか、どんな力が伸びるかを意識しながら、
失敗も含めて振り返る時間を持つことが大切です。
教育現場の課題と提案
そして二つ目のヒントは、受け身から主体的な学びへの転換です。
単なる講義型やテストだけじゃなくて、
自分で考え、判断して行動する機会を増やすことですね。
確かに、アクティブランニングってここ数年よく聞くようになりました。
自分で考えて、友達と相談したり、まとめたり、
そういう活動を通して力がつくんですね。
そうです。例えば企業体験や地域の課題解決プロジェクトなど、
正解が一つじゃない課題に挑戦する中で、
リーダーシップやレジリエンス、つまりしなやかさ、
予想外のことに対応する力が育まれるんです。
私も模擬授業を準備していたのに、
予期していなかった対応を迫られてとぎまりした経験があります。
そういう時に柔軟さってすごく大切だなと実感しました。
学校でもっとそういう経験できたらいいのにって思います。
まさに、そうした経験を学校の中でも増やすことが大事だと記事でも強調されています。
そして三つ目は、先生が使える実践的なツールや教材が必要ということです。
現場の先生が負担なく使える、研究に裏付けられた教材やツールがもっと広がれば、
自然とこうした力を育てられるようになると言われています。
確かに先生が一から準備しなくてもすぐ使える教材があればチャレンジしやすいですよね。
今はデジタル教材とかAI教材も増えてきた気がします。
その通りですね。記事の著者は先生にさらに仕事を増やすのではなくて、
今ある授業に組み込めるようなプラグ&プレイ型、つまりすぐ使えるツールや教材が理想としています。
簡単に始められることが大切です。
じゃあ日本でももっといろんな教科や活動の中でこうした非認知能力を育てる取り組みができそうですね。
でも教科はどうするんだろう?
そこも課題ですね。記事でも従来の知識や点数だけを重視する評価では、
実行機能や非認知能力は見えにくいと問題提起されています。
ルーブリック評価やパフォーマンス課題など、子どもの成長を多角的に見る仕組みも今後注目されそうです。
なるほど。実際にやってみてうまくいかなかった経験も大事にできたら子どもたちも失敗を恐れなくなりそうですね。
そうですね。失敗や試行錯誤も力に変えていく経験自体が将来の仕事や人生ですごく役立つんです。
例えば部活動で失敗から立ち直る経験や、アルバイトでチームワークを学ぶのも立派な非認知能力の学びになります。
学校以外の活動も大事なんだなって改めて感じました。
家庭や地域でも子どもたちが自分で考えて挑戦する場をサポートできるといいですね。
おっしゃる通りです。学校、家庭、地域が協力し合って社会で生きる力を育てるサポートがとても大切です。
そして、こうした力はリーダーや起業家だけじゃなく誰もが持っていたいスキルなんです。
これからの教育って本当に幅広い力をバランスよく伸ばすことが求められるんですね。
私も学生のうちからもっといろんなチャレンジをしてみたくなりました。
未来の社会は予測できないからこそ柔軟に対応できる力、自分で考え抜く力、人と協力する力が大切になるという話でした。
今日の話がリスナーの皆さんのヒントになれば嬉しいです。
私もこれから子どもたちにどんな声かけや体験ができるか考えていきたいと思いました。とても勉強になりました。
リスナーの皆さん、今日も最後までお付き合いくださりありがとうございます。
これからも教育カセテラスで皆さんに役立つ教育の話題をお送りしますので、また次回もぜひお聞きください。
それではまた次回お会いしましょう。
07:04

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