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2025-11-03 04:49

「教えきれない先生たち」― カリキュラム削減が進まない日本の教育現場のジレンマ

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今回は「学習指導要領の改訂論点整理」をもとに、記事「小学生に書写やそろばんは必要か?」をテーマにお届けします。教員の負担増やカリキュラム・オーバーロード問題、そして書写やそろばんの必要性など、教育現場が抱える課題を深掘りします。

サマリー

日本の教育現場では、学習指導要領の改定に関する議論が進行中であり、カリキュラムオーバーロードが問題とされています。書写やソロ版の授業の必要性が問われており、今後の教育の方向性や内容の整理が重要なテーマとなっています。

カリキュラムオーバーロードの現状
みなさん、こんにちは。教育カフェテラス進行役の水野太一です。
今日も未来の教育について楽しく、そして少し真剣にお話ししていきましょう。
こんにちは、高橋紗友香です。先生、今日のテーマはなんだか難しそうですね。どんな話題なんですか?
今日のテーマは、「東洋経済オンラインの記事小学生に書写やソロ版は必要か?」です。
掲載は2025年10月22日で、学習指導要領の改定をめぐる議論について紹介していました。
学習指導要領って、授業で何を教えるかを決めてるあの国のルールみたいなものですよね。
そうです。文部科学省が決めていて、全国の学校で共通の基準になるものです。実は、だいたい10年に1回見直されるんですよ。
それが今、見直しの時期なんですね。じゃあ、今回の記事ではどんなことが話題になってるんですか?
一番の焦点は、カリキュラムオーバーロードという現象なんです。つまり、学ぶ内容が増えすぎて、先生も子どもも手一杯になっているという問題ですね。
あ、なんか聞いたことがあります。教えることが多すぎて時間が足りないって、教育実習先の先生も言ってました。
まさにその通りです。ベネッセの調査によると、小学校の先生の約66%が、授業で教えきれないと感じているそうです。
だから、今の学習内容を減らすことが必要じゃないか、という声が出ているんですね。
でも、内容を減らすって簡単じゃなさそうですね。何を削るのかを決めるのが難しそう。
まさにそこがポイントなんです。記事では、書写やソロ版も例に挙げて、これからの時代に本当に必要かどうかを問いかけていました。
え、書写の授業って、筆で字を書くあれですよね。それ、まだ必修なんですか?
はい、実はそうなんです。小学校では全学年で書写の授業があって、3年生以上は盲筆の時間もあります。年間30時間ほど使うと明記されているんですよ。
そんなに、今はタブレットとかパソコンを使う機会も多いのに、筆の授業ってまだ大事なんでしょうか?
そこが議論の分かれるところですね。文字の形を整えて書くことを学ぶのは大切ですが、AIやデジタルが主流の時代に、それほど時間をかけて教える必要があるのか、見直す人もいます。
ソロ版も同じような話ですよね。今は電卓やアプリで計算できますし。
そうですね。ただ、ソロ版には数の構造を理解するっていう教育的価値もあるんです。でも、全員に学ばせる必要があるかどうかは疑問ですよね。
なるほど。そう考えると、内容を減らすかどうかって単に授業を削るんじゃなくて、本質的に何を学んでほしいかを考えることなんですね。
そうです。その意味で、学習指導要領の改定はただのルール変更ではなく、これからの学びの方向性を決める重要な機会なんです。
教育の未来と新しい学び
でも、いろんな意見がありそうですね。削ることに反対する人も多そう。
確かに、伝統的な文化や技能を大切にする声もあります。例えば、毛筆を通して集中力や美的感覚が育つという意見もありますしね。
うん。確かに私も小学生の頃、書写の時間が結構好きでした。静かで落ち着ける時間だった気がします。
そういう体験も大切ですよね。ただ、一方で詰め込みすぎることで深く考える時間が減ってしまうのも現実です。
教育のバランスって本当に難しいですね。全部大事だからこそ減らす勇気が必要なのかも。
本当にそう思います。これからの学びは、何を教えるかよりもどう学ぶかにシフトしていくはずです。情報活用力や想像力を伸ばす教育が求められています。
確かに、タブレットを使って調べたり、意見を発表したりする授業の方がこれからの社会には合ってるかもしれませんね。
ええ。だから今後の改定では、こうした新しい学びをどう実現するか、そして古い内容をどう整理するかが鍵になります。
今日の話を聞いて、学習指導要領の改定って単なる事務作業じゃなくて、未来の教育をデザインすることなんだなって思いました。
そう感じてもらえたなら嬉しいです。教育って、いつの時代も変化と共にあるものですからね。
最後まで聞いてくれた皆さん、ありがとうございます。
次回も、教育の今を少し深く、でも楽しく一緒に考えていきましょう。またお会いしましょう。
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