科学的勉強法の紹介
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。進行役の水野太一です。
こんにちは。アシスタントの高橋紗友香です。
教育カフェテラスでは、国内外の教育トピックや最新情報、そしてリアルな現場の悩みや解決策を、リスナーのみなさんと一緒に考えていきます。
今回は、現代ビジネスの2025年4月19日に掲載された記事、米国内海が実践する科学的根拠に基づく最高の勉強法をもとに、頭がいい子に育てる、親ができる科学的な勉強サポートについて話します。
おお、科学的な勉強法って、なんだかワクワクしますね。親ができるサポートも気になります。
そうですよね。記事で紹介されている安川先生は、アメリカのフロリダ州で内科専門医をされていて、リアルにご自身のお子さんで実践されている方法を、科学的根拠と共に紹介しています。
アメリカの話題なんですね。日本でも参考になりそうですか?
もちろんです。むしろ、科学的に効果が高い勉強法は、国を問わず役立つものなんです。
リスナーの皆さんも、子供の力を最大限伸ばしたいという方が多いと思うので、ぜひ聞いてほしいと思います。
その、科学的に効果が高い勉強法って、どんな特徴があるんでしょう?
勉強法には、科学的に根拠がある方法と、そうでない方法があります。
安川先生の本は、人類が100年以上かけて解明した、効果的な勉強法の集大成なんですよ。
え?100年も研究されてきたんですか?それは確かに、知っておかないともったいないですね。
まさにその通りです。例えば、グロースマインドセット、つまり成長マインドセットという考え方が紹介されています。
これは、能力は努力で伸ばせると考えることです。
か、その言葉、教育心理学の授業で聞いたことがあります。失敗しても大丈夫って思える考え方ですよね。
その通りです。さやかさん、さすがですね。
例えば、算数でつまづいたときも、自分はできない、で終わるのではなく、できるように練習しようと前向きに捉えるのが、グロースマインドセットです。
じゃあ逆に、自分はもう無理と決めつけてしまうのは、フィックスマインドセット、つまり固定マインドセットってことですか?
はい、そうです。固定マインドセットは、能力は変わらないと考えること、どっちの考え方を持つかで、その後の行動や自信が大きく変わってきます。
日本の学校でも、このグロースマインドセットを意識した声かけて増えている気がします。例えば、失敗は成功のもととか。
そうですね。けど、具体的な言い換えまでやっている学校はまだ少ないかもしれません。
記事では、アメリカの小学校で実際に使われているフレーズの例が、いくつか紹介されていました。
どんなフレーズなんですか?
家庭でのサポートの重要性
例えば、「私は算数ができない。」という時は、「算数ができるように自分の脳を訓練しよう。」とか、「これは難しすぎる。」という時は、「これは時間と努力が必要かもしれない。」など、前向きな言葉に変える練習をしていましたよ。
こういう言葉かけ、家庭でも簡単に取り入れられそうですね。
まさしくその通りです。親御さんの声かけひとつで、子供の成長マインドセットが育ちます。今はできなくても大丈夫。これからできるようになると伝えることが大切ですね。
でも、やっぱり子供って、できないって思い込んでしまうこと、よくありますよね。どうやってサポートすればいいんでしょう?
そこで大事なのが、自己効力感です。簡単に言えば、「自分はできる。」という感覚。それを育むには、小さな成功体験を積み重ねることがポイントです。
なるほど。小さな成功体験、具体的にはどんなことでしょう?
記事では、お子さんが苦手な漢字を学ぶとき、一度その子の理解できる学年まで戻って、そこから少しずつ進めていく方法が紹介されていました。
頑張ればできる!を実感させてあげるんです。
難しすぎず、簡単すぎないレベルからスタートするのがコツなんですね。ドリルとか出てきた後増えると、自信になりますね。
まったくその通りです。逆に難しすぎると、自己効力感が下がってしまい、やる気もなくなるので、ちょうどいい課題が大事です。
じゃあ、得意な教科の場合はどうしたらいいんですか?
得意分野はどんどん伸ばすことが大切。記事では、息子さんが算数好きなので、家のリビングにホワイトボードを用意して、楽しく中学生レベルの内容まで教えているそうですよ。
それ、すごく楽しそうですし、子供も得意意識が育ちそうですね。アカデミックセルフコンセプトって言うんでしたっけ?
はい。アカデミックセルフコンセプトです。自分は算数が得意だといった学業に関する自信や自己概念のことです。これが高いほど、成績やモチベーションも上がるという研究があります。
確かに、自分はこれが得意って思えると他のことにも挑戦したくなりますよね。親も子供の得意や好きなことをもっと観察してみようって思いました。
素晴らしい視点ですね。記事の中でも、学校教育だけに期待しすぎず、家庭で好奇心やつまづきに合わせたサポートが大事だと強調されていました。
日本の学校って、どうしても一斉授業が中心なので、家庭で個別サポートする意義が大きいですね。私も家庭教師のバイトで、生徒さんの得意や苦手に合わせて工夫しています。
まさに、さやかさんの家庭教師経験は今回のテーマにぴったりですね。親も先生も、今どんなサポートがベストかを見極める力が大切です。
親としても、できてないところばかり指摘するのではなく、できたね、だんだんできてるよと認めて声をかけたいなって思いました。
まさにその積み重ねが、子供を大きく伸ばします。科学的根拠があるからこそ、迷わず実践してみてほしいですね。
今日の話題、学生の私にもすごく参考になりました。自分が苦手かもって思う勉強も、今は成長の途中って思って取り組んでみます。
本当に小さな成功を積み重ねれば、どの子も変わります。リスナーの皆さんも、お子さんや生徒さん、そして自分自身の成長マインドセットを意識してみてください。
最後まで聞いてくださった皆さん、ありがとうございました。また次回もぜひ、教育カフェテラスでお会いしましょう。
次回もリスナーの皆さんと一緒に、教育について考えていきましょう。それではまたお会いしましょう。