YSTの概要と授業スタイル
みなさん、こんにちは。教育カフェテラス、信仰の水野太一です。
こんにちは、高橋紗友香です。
今日もリスナーのみなさんに、ワクワクする教育の話題をお届けしていきます。
今回取り上げるのは、2025年11月6日にCBCテレビで放送され、11月16日にライブドアニュースに掲載された記事です。
今回は、名古屋市立山吹小学校のYST(山吹セレクトタイムという取り組みについて紹介していました。
YSTって初めて聞きました。どんな授業なんですか?
YSTは山吹セレクトタイムの略で、子どもたちが自分で学ぶ内容、時間、方法を決めて勉強するという仕組みなんです。
つまり、時間割を自分でデザインするスタイルですね。
じゃあ、同じ教室の中でもみんなが違う教科をやってるってことですか?
その通りです。ある子は理科の実験ノートをまとめ、別の子は漢字ドリル、また別の子は算数の問題を解いている。教科書がバラバラでもOKなんです。
すごいですね。でも、それって先生はどうやって授業を進めるんですか?全員に同じ内容を教えるのは難しそう。
非常にいい質問ですね。先生たちは本人ではなく、子どもたちが立てた学習計画の進捗をサポートしているんです。
アドバイザーのような立場で、それぞれが一定の到達目標まで進めるように見守っています。
なるほど。先生が教えるよりも支える感じなんですね。子どもたちはどんな反応をしてるんですか?
6年生の児童からは、友達と教え合えて楽しい、自分で学びを計画できるのがいいといった声が上がっているそうです。自分から学びに行く習慣がつくのが特徴ですね。
友達同士で教え合うのって、なんだか大学のゼミみたいです。教えることで自分の理解も深まるって言いますもんね。
まさにその通りです。実際に、人に教えることで自分の理解が深まると話す児童もいたそうです。社会に出てからも役立つ力ですよね。
そう思います。大人になっても全部教えてもらうだけじゃなくて、自分で動くことは大事ですもんね。
その点も先生方が意識しているようです。
南村臨特命士官の先生は、YSTで育てたいのは、自分で考えて動ける力と話しています。社会で必要な主体性を子供のうちから育てているんです。
子どもの反応と教育の理想
なるほど。そう聞くと、給食の時間にも関係してきそうですね。記事にチョボラって書いてありましたけど、あれは何ですか?
チョボラとは、ちょこっとボランティアの略で、当番じゃなくても気づいたら自分から動くことを指します。
例えば、誰かが台吹きをしていたら、じゃあ自分も手伝おうって自然に行動するんですね。
ええ、それもYSTの延長みたいでいいですね。授業だけじゃなくて、学校生活全体で自分で考えて動くことを実践してるんだ。
そうなんです。教師からのやりなさいではなく、自分から進んで行動する。小さなこともようですが、自立性を育てる大切な一歩なんです。
全国から視察が来ているっていうのも納得です。文部科学省も注目しているそうですね。
ええ。文科省の教育家庭企画室の担当者も、一斉授業とこうした個別の学びをうまく組み合わせることが大事と評価しています。すべてを控えるわけではなく、バランスがポイントなんですね。
なるほど。一斉授業にもいいところはあるし、YSTのように個別の学びにも魅力がある。子供によって、合うスタイルが違いますもんね。
まさにそこが大切な視点です。すべての子供に一つの方法を押し付けない。それぞれのペースや興味に合わせることで、学びがもっと楽しくなるんですよ。
それって教育の理想系って感じがしますね。子供たちが笑顔で学んでる姿が浮かびます。
記事の最後にもありましたが、学びは本来楽しいものという言葉に集約されています。山吹小学校の子供たちの表情から、その言葉の意味が伝わってきますね。
今日のお話を聞いて、学校ってもっと自由で創造的な場所になれるんだなって思いました。私の教育実習でも、子供の意欲を引き出す工夫をしてみたいです。
その意欲がとても大事です。YSTの精神、主体的に学び、互いに支え合う姿勢は、どんな教室でも活かせる考え方ですから。
聞いてくださった皆さんも、いつもの授業をちょっと違う視点で見たくなったんじゃないでしょうか。
今日の話が、皆さんの教育へのヒントになれば嬉しいです。それでは、次回も学びを楽しくするヒントを一緒に探していきましょう。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。また次回の教育カフェテラスでお会いしましょう。