集中力を高める授業の工夫
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスの時間です。私は水野太一です。
こんにちは、高橋さやかです。よろしくお願いします。
今回の情報源は、アメリカの教育情報サイトレデュトピアの記事で、掲載日は2025年4月24日です。
テーマは、長時間授業における生徒の集中力維持です。
アメリカの高校では、88分という長い授業時間があり、その中でどうやって生徒の注意を引き続けるかが課題になっています。
88分も授業が続くのが長いですね。子どもの集中力の持続時間ってどのくらいなんですか?
研究によると、子どもの集中力は年齢×2、3分で計算できると言われています。
つまり、高校生なら30分前後が限界と考えられます。だから88分間ずっと同じ授業スタイルだと途中で飽きてしまうんですね。
なるほど。だから授業をチャンク、つまり小分けにする方法も有効なんですね。チャンク学習って具体的にはどういうことですか?
チャンク学習は授業、I do 先生が説明、We do みんなで練習、You do 個人で実践の3つの段階に分ける方法です。
例えば最初は先生が重要な問いかけや背景説明をして生徒に考えさせます。次にグループで話し合いながら練習し、最後に個人で理解度を確認します。
それぞれの段階で授業のやり方を変えるんですね。先生は一方的に話すだけじゃなくて動画を使ったりグループワークをしたりするのは面白そうです。
そうなんです。例えばI do の段階では、ただの講義ではなくテッドトークの短い動画を見せて生徒の興味を引きます。記事の中ではアグリヒストリーミッチハンツという動画を使い、物語のテーマと結びつけて考えさせています。
生徒の主体的な学び
動画を使うと視覚と聴覚の両方から刺激があって飽きにくくなりそうですね。生徒も話し合いに積極的になりそうです。
その通りです。さらにWe Do の段階では生徒同士が協力して語彙カードを作ったり、ゲーム感覚で単語を覚えたりします。
例えばヘッドアップというゲームでカードを頭に乗せて仲間のヒントで答える遊びも取り入れています。
ゲーム感覚で学べるのは楽しそうです。競争があるとやる気も出そうですね。グループで話し合うことで理解も深まりそうです。
はい。グループ活動は社会的な交流も促進し、学びが教室の外にも広がる可能性があります。生徒が自分の経験と学習内容を結びつけて発表する場を設けるのも効果的です。
自分の体験と結びつけることで学びがより身近に感じられそうです。最後のYou Do の段階はどんなことをするんですか?
You Do では生徒が個別に課題に取り組みます。語彙を使った文章作成やAIで画像を作るなど創造的な活動もあります。
自由回答の質問に答えたり、教室のあちこちにある付箋に書き込んだりして理解度をチェックします。
教室を動き回るのもいいですね。長時間座りっぱなしだと疲れちゃうけど、動けるとリフレッシュできそうです。
そうですね。教室も外に出て図書館に行ったり、席を移動したりすることで集中力が回復します。ただし、これは生徒との信頼関係があってこそできることです。
信頼関係が大事なんですね。長時間授業でも生徒が飽きずに学べる工夫がたくさんあって勉強になりました。
長時間の授業は大変ですが、工夫次第で生徒の学びの質を高めるチャンスにもなります。
今回の話を聞いて、私も教育実習でぜひ取り入れてみたいと思いました。動画やゲーム、グループワークを上手に使ってみます。
さやかさんの教育実習が楽しみですね。今回の内容は日本の学校でも参考になる部分が多いと思います。
日本の授業時間は短いですが、長時間授業の導入も増えているので、こうした工夫は役立ちそうです。
そうですね。生徒の集中力を科学的に考えて授業をデザインすることは、教育の質向上につながります。
今日はありがとうございました。とてもためになるお話でした。
最後まで聞いてくださったリスナーの皆さん、ありがとうございます。また次回もぜひお聞きください。