分けずに差をつける教育アプローチ
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。水野太一です。
こんにちは。高橋紗友香です。今日はどんなテーマなんですか?
今日は、アメリカの教育サイトエディトピアに、2026年1月6日に掲載された記事を紹介します。
タイトルは、生徒を分断せずに差別化する方法。
分けずに差をつけるって、ちょっと矛盾してるように聞こえますね。どういうことなんでしょう?
例えば、算数で早く終わること、まだ理解の途中の子がいるとしますね。
普通なら、レベル別にグループを分けて、それぞれ違う課題を出すことが多い。
でも、この記事では、全員が同じタスクに取り組みながら、それぞれに合った深まり方をするという考え方を紹介しているんです。
へえ、面白いですね。全員が一緒に進むって、どうやってできるんですか?
記事で紹介されている例の一つが、フレイヤーモデルという手法です。
例えば、4年生の掛け算の授業で、掛け算とは何かを定義、目、判例、図で整理します。
全員が同じ形式で進めるけど、内容の深さは子供によって違うんです。
同じ形式だけど中身が違うんですね。これなら、いろんな子が同じ授業で学べそうです。
そうなんです。もう一つの例では、高校の歴史の授業で権力の分立について学ぶ場面があります。
教師は政府以外で権力の分立ってどこで見られる?という質問も投げかけ、
スポーツや家庭、学校など、みんなの経験から意見を出していくんです。
なるほど。その質問なら誰でも答えられそうですね。難しい内容でも身近な話題につなげられる。
そう。これがトランスファー・クエスチョンと呼ばれる発問で、全員が参加できるように工夫されています。
トランスファーって移すとか、つなげるって意味ですよね。授業の内容を自分の生活とか経験に移すってことですか?
その通りです。数学なら自然の中で掛け算を見つけようと問いかけたり、英語なら比喩表現って自分の好きな音楽にもある?と聞いたり、
こうすると、難易度を下げずに全員が自分元として考えられるんですね。
確かに、そういう質問って頭を使うけど、誰でも意見が言える感じがします。
もう一つ面白いのが、バスケットボールのような質問を使う方法です。質問と答えを一人で完結させるんじゃなくて、クラス全体でパスを回すように質問をつなげていくんです。
質疑応答のパス回しって楽しそう。例えばどんな感じですか?
例えば算数の授業で、比って何?と聞いて一人が答える。次に、じゃあ分数とどう違う?と問いかけ、別の子が答える。
さらに、比は日常でどんな場面に使える?と聞く。こうやって深まっていくんです。
それすごくいいですね。発問自体にレベルの段階があるから、みんながどこかで関われる。
まさにそれが狙いなんです。教師が誰にどの質問をするかで差をつけるんじゃなく、質問の種類で差をつける。だから全員が同じ話題に参加できます。
日本の授業でも似たような工夫ができそうですね。例えば討論とかペアトークとか。
ええ。例えばペアでのターン&トークに、センテンスステム、つまり文の始まりをレベル別に渡す方法も紹介されています。掛け算は、というシンプルな始まりも、掛け算は何々を何倍する、みたいな発展型も、全員が同じテーマで話せるんです。
それなら英語の授業でも使えそう。英語力の違いのあっても会話が続きますね。
そうですね。こうした工夫で、わけずに差をつける全員が主役の授業が成り立ちます。
でもすごくできる子や、反対に少し苦手な子がいたらどうするんですか?一緒にやるのって難しくないですか?
記事ではそこも工夫されています。例えば成功基準を段階的に重ねる。まずは結論をかけたらOK。それができたら反論を加えてみよう、という風に。
全員が主役の授業
みんな同じ課題だけど、深め方が選べる仕組みです。
ああ、目標がそうになってるんですね。できる子はより広く考えられるし、苦手な子も達成感を得られる。
その通りです。それに、みんなで学ぶこと自体が価値という考えが大きいですね。
分けることによって上か下かというラベルがつくのではなく、共同の中で多雷の力を生かすんです。
あなたは上のグループ、あなたは下のグループって言われると、やっぱり気持ちに影響しますもんね。
ええ、そこがポイントです。分けすぎると、子供たちはラベルを内面化してしまう。
だからこそ、共通の構造と共通の意識が必要です。
本当に、みんなで学ぶっていう信念が感じられますね。
まとめると、この記事のメッセージは差を認めながら分けない。
同じタスク、同じ質問、でも多様な入り口と出口を用意することで、全員が学びの輪に入れるということですね。
そうですね。
はい。
では、次の質問です。
同じタスク、同じ質問、でも多様な入り口と出口を用意することで、全員が学びの輪に入れるということですね。
今日の話、すごく勉強になりました。私の教育実習でも、一緒に考えることを意識してみようと思います。
いいですね。今回の内容は日本の授業改善にもたくさんヒントがありますから、リスナーの皆さんにもぜひ考えてもらいたいですね。
最後まで聞いてくださった皆さん、ありがとうございました。
次回も教育カフェテラスでお会いしましょう。