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教育カフェテラスの時間です。みなさん、こんにちは。水野太一です。
こんにちは、高橋紗友香です。
この番組では、教育に関する最新情報や、教育現場の課題、そして身近な話題をお届けしています。
はい、今日も楽しみにしています。
幼少期の経験と脳の発達
今回のテーマは、2025年4月7日にサイエンスデイリーに掲載された記事をもとに、幼少期の経験が脳の発達に与える影響についてです。
幼少期の経験が脳に影響を与える、ですか。なんだか難しそうですね。
そうですね。今回のテーマは、アメリカの研究機関であるマス・ジェネラル・ブリガムの研究者たちが発表したもので、
幼少期の辛い経験が子供の脳の白質という部分の発達に影響を与え、認知機能の低下につながる可能性があるという内容なんです。
白に、タンパク質の質って白質、ですか。初めて聞く言葉です。
白質は、脳の神経細胞をつなぐ繊維の集まりで、脳の情報を伝達する役割を担っています。
高速道路のようなもの、と考えるとわかりやすいかもしれません。
なるほど。情報伝達の高速道路は、幼少期の経験で悪くなってしまう、ということですか。
そういうことです。研究では、幼少期に困難な経験をした子供たちは、脳全体の白質の質と量が低下していることがわかったんです。
脳全体、ですか。それは大変ですね。
さらに、白質の状態が悪いと、言語能力や算数能力といった認知機能も低下する傾向にあることもわかりました。
言語能力や算数能力は、勉強にも大きく影響しますよね。
その通りです。ただ、希望もあります。地域社会とのつながりや、家庭での良好な親子関係といった社会的な回復力があれば、
悪影響を軽減できる可能性があることも示唆されているんです。
地域とのつながりや、親子の関係が大切なんですね。
今回の研究では、アメリカ全土の21の研究拠点で、9082人の子供たちを対象に調査を行いました。
環境の重要性と今後の研究
9000人以上ですか。大規模な調査ですね。
はい。子供たちの脳の活動や構造、認知能力、生活環境、心の状態などを詳しく調べたそうです。
具体的にはどのようなことを調べたんですか?
例えば、妊娠中のリスク要因、家庭環境、経済状況、地域環境、そして社会的なつながりなど、さまざまな角度から調べています。
いろいろな要素が関係しているんですね。
研究チームは、拡散画像という特殊な方法で、脳をスキャンして、白質の状態を数値化しました。
そして、その数値と子供たちの認知能力を比較したんです。
なるほど。それで、白質の状態と認知能力に関係があることが分かったんですね。
はい。特に、算数や言語に関わる脳の領域で、白質の状態が悪い子供たちは、認知能力が低いということです。
そういう子供たちは、認知能力が低い傾向にあることが分かりました。
やっぱり、脳の配線が悪いと、学習にも影響が出るんですね。
ただ、この研究は、あくまで観察データに基づいているので、因果関係を断定することはできないんです。
因果関係ですか。
はい。つまり、幼少期の経験が白質の発達を悪くしたのか、それとも白質の発達が悪い子供たちが、たまたま困難な経験をしやすい環境にいたのか、までは分からないということです。
なるほど。確かに、どちらの可能性もありますね。
さらに、脳の画像は調査時点でしか撮影していないので、時間経過による変化を追跡できていないという限界もあります。
そうなんですね。今後の研究に期待ですね。
そうですね。今回の研究結果を受けて、研究者のカロッタさんは、「私たちはみんな環境の中に生きており、人間関係、家庭生活、地域社会、経済状況といった環境の要素が脳や体の成長を形作り、その結果、私たちが何ができるかに影響を与える。」と述べています。
環境が脳の発達に影響を与えるというのは、改めて考えると深いですね。
カロッタさんは、「より多くの人々が、脳が期待する安定した健康的な家庭生活を送れるように努力すべきだ。」とも言っています。
本当にそう思います。子どもたちが安心して成長できる社会を作りたいですね。
今回の研究は、幼少期の経験が脳の発達に与える影響について、新たな光を当てるものとなりました。
そうですね。教育現場でも、今回の研究結果を参考に、子どもたちの成長をサポートしていきたいです。
今回のテーマについて、さやかさんはどう思いましたか?
どう思いましたか?
今回の研究で、幼少期の経験が脳の発達に大きく影響することを知り、改めて子どもたちの環境の大切さを感じました。
そうですね。私たち大人が、子どもたちが安心して成長できる環境を整えることが、ますます重要になっていると思います。
はい。私も将来教師を目指す者として、今回の学びを生かしていきたいと思います。
頼もしいですね。それでは、そろそろお別れの時間です。
はい。水野先生、今回もありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
教育カフェテラスでは、皆さんからのご意見、ご感想をお待ちしています。
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それでは、次回の教育カフェテラスもお楽しみに。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
See you again.