エンゲージメントの定義と認識の違い
みなさん、こんにちは。教育カフェテラス水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。よろしくお願いします。
今日は、アメリカの教育情報サイトeスクールニュースの記事をご紹介します。
掲載日は2025年9月11日で、テーマは生徒のエンゲージメントについてです。
エンゲージメントって、いろんな場面で聞く言葉ですけど、教育の中ではどういう意味になるんですか?
いい質問ですね。教育におけるエンゲージメントというのは、生徒が学びにどれだけ集中して取り組んでいるか、
主体的に関わっているかということです。授業中に進んで質問したり、活動に参加したりすることを指します。
なるほど。やる気とか集中っていうイメージなんですね。記事ではどんなことが書かれていたんですか?
大きなポイントは3つあります。まず、教師も管理職も生徒もエンゲージメントが大事だとは考えているけれど、
その定義や指標がバラバラだということです。次に、測り方や評価の仕方でも立場によって意見が違う。
さらに、生徒と教師の間でもどれくらい自分や友達が集中しているかの認識がずれているんです。
そんなに意見が分かれるんですね。例えばどんな違いがあったんですか?
教師の多くは、生徒が良い質問をすることをエンゲージメントの指標と見ていたのに対して、
校長や教育委員会はテストで良い点を取ることを大きな基準にしていたんですね。
それって結構ずれてますね。授業で質問することをテストで点を取ることって必ずしも一致しないですよね。
そうなんです。だから教師と管理職の間でエンゲージメントの意味がずれていて、
それが学校全体の方針や評価の一貫性を難しくしているんです。
生徒自身の感覚はどうなんですか?
生徒は自分では結構集中していると考えている子が多いけど、
周りの友達についてはあまり集中していないと思っている割合が高い。そんな結果が出ていました。
ああ、なんか分かる気がします。私も授業を受けていて、
自分はちゃんと聞いてても隣の子はスマホを触っているとか気になったりします。
そうですね。だから統計的にも小学校、中学校、高校と年齢が上がっても同じ傾向が見られていました。
じゃあ先生たちと生徒の意識も違うし、生徒同士でも自分と他人で感じ方が違うんですね。面白いです。
さらにAIに関するデータもあって、生徒も3分の2はAIは学びを早めると考えているのに、
教師の多くはAIをあまり使っていないという現状もありました。
安心できる授業環境の重要性
へえ、AIに対する見方も違うんだ。生徒の方が前向きなんですね。
そうです。管理職の方はかなりAIに期待している数字が出ていました。
一方で教師は、AIは便利だけど、実際にどう活用するかわからないという人が多いみたいですね。
確かに、私も実習でAIをどう授業に取り入れるかって、まだイメージができていないです。
AIについては、まさにこれから試行錯誤が進む分野です。
エンゲージメントを高めるための道具としても期待されていますね。
先生は、エンゲージメントを高める一番の方法って何だと思いますか?
私の考えでは、安心して参加できる雰囲気を作ることが第一だと思います。
授業で間違えても笑われない、質問しやすい環境を整えることがとても重要ですね。
それ大事ですね。私も教育実習に行くとき、
まずは生徒が安心できる空気を作るように意識してみたいです。
とてもいい考えです。記事の中でも、
貴族意識を育てる3つのステップとか、教室環境を整える5つの工夫など、
具体的な方法も紹介されていました。
あー、それ気になります。どんな工夫が書かれていたんですか?
例えば、授業中に小さな成功を経験させることや、
生徒の意見を尊重して取り入れることですね。
教室を単なる勉強の場じゃなく、コミュニティだと感じられるようにする工夫です。
なるほど。
何だか学校が居心地のいい場所になりそうですね。
そうですね。
いわゆる学びに参加する喜びをどう広げるかが課題なんです。
今日のお話を聞いて、エンゲージメントってテストの点よりも、
その子が安心して学びに関われているかが大きいんだって思いました。
その視点はとても大切ですね。
最終的には両方大事ですが、
入り口として学ぶ楽しさを感じさせることは、
大きな意味を持ちます。
実習に向けてすごく参考になりました。
私も生徒が質問してみたいと感じるような授業を意識したいです。
はい。
今日はアメリカの事例を通して、
エンゲージメントの大切さとその多様な視点について考えてきました。
改めて、生徒のやる気を引き出すって奥が深いんですね。
本当にそうですね。
ここまでお聞きくださった皆さん、
ありがとうございました。
次回もぜひお楽しみに。