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2025-04-30 06:16

AIの「思考回路」を解明!最新研究が明かす大規模言語モデルの内部世界

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今回の「教育カフェテラス」では、Anthropic社が発表したAIの内部構造を可視化する最新研究を特集!AIはどうやって詩を作り、計算し、翻訳しているのか?「回路トレース」という新技術で明らかになった、AIの思考回路や安全性の課題について、分かりやすく語り合います。AI教育や未来の授業にも役立つ話題満載!

サマリー

最新の研究では、AIの「思考回路」を詳しく理解する方法が明らかになり、特にアンソロピック社が開発した回路トレース技術が注目されています。この技術は、AI内部の情報の流れを可視化し、言語モデルの動作や思考の過程を解明する手助けをしています。

AIの思考回路と回路トレース
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。進行役の水野太一です。
こんにちは。アシスタントの高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします。
この番組は、教育やAI、社会問題など、今注目のテーマを分かりやすくお届けしています。
今日のテーマは何ですか?
今日は、AIの思考回路を除く最新研究についてお話しします。
情報源は、ザ・ジャーナルの記事で、2025年4月18日に掲載された内容です。
アメリカのAI企業、アンソロピック社が発表した研究が元になっています。
AIの思考回路って、なんだか難しそうですね。そもそも、AIの回路ってどういう意味なんですか?
いい質問ですね。回路とは、出会いの中で情報がどのように流れて、どうやって答えを出しているのか、その道筋やつながりのことを指します。
これが、AIの脳の神経回路に例えられることが多いです。
なるほど、AIの中身を覗き見するってことなんですね。でも、AIってプログラムで動いてるんじゃないんですか?
確かに、AIはプログラムで動いていますが、今の大型言語モデル、例えばクロードやチャットGPTのようなAIは何十億ものパラメータを持っていて、その中身はブラックボックスのように見えます。
つまり、開発者でも、なぜその答えを出したのか、よくわからないことが多いんです。
それはちょっと怖いですね。アンソロピック社はどうやってそのブラックボックスを調べたんですか?
彼らは回路トレースという新しい方法を使っています。これは、AIの内部でどんな情報がやり取りされているかを、まるで顕微鏡で覗くように細かくたどる技術です。脳科学の研究からヒントを得ているんですよ。
脳科学からヒントって、面白いですね。例えば、どんなことがわかったんですか?
例えば、AIに、陰を踏んだ詩を作って、とお願いすると、AIは先の言葉を何個も予測して、全体の意味やリズムを考えながら文を作っていることがわかりました。つまり、一語ずつ書いているようで、実は全体を見て計画しているんです。
AIが詩を作るとき、先に全部考えてから書き始めてるってことですか?人間みたいですね。
そうなんです。しかも、AIの中には、詩のテーマや陰を踏む単語など、いくつもの情報が同時にやり取りされています。もし、途中でラビットをウサギという単語を消すと、AIはハビットを習慣など、別の単語に切り替えて詩を完成させるんですよ。
へえ、AIの発想の切り替えて、そんな風にできるんですね。じゃあ、計算問題とかも同じなんですか?
AIの未来と教育への影響
計算の場合も、表向きは1たす1は2と順に計算しているように見えますが、実は、AIの中では、大体の答えを予想する部分と、正確な数字を出す部分が同時に動いています。つまり、AIは複数の考え方を組み合わせて答えを出しているんです。
それって、人間が大体これくらいかな?って考えながら、最後にちゃんと計算するのと似てますね。
まさにその通りです。AIにも、直感と正確さを使い分ける回路ができている、と言えるかもしれません。
AIって、言葉の意味もちゃんと考えてるんですか?例えば、英語から日本語に訳すときとか。
はい。研究によると、AIはインターリンガと呼ばれる共通の意味空間を使っています。つまり、英語や日本語など、いろいろな言語の意味を一度共通の場所にまとめてから、目的の言語に訳しているんです。
インターリンガ、なんだか魔法みたいですね。AIの中に共通語があるってことですか?
そうですね。AIの頭の中には、言語を超えた意味の世界がある、と考えられています。これが大きなモデルほど、はっきり見えてくるそうです。
AIが間違った答えを出すときは、どうなってるんですか?わざと嘘をついたりするんでしょうか?
面白いポイントですね。研究では、AIが間違った前提で質問されると、最もらしい理由を作って説明してしまうことがあるとわかりました。
つまり、AIは時々正しいふりをしてしまうんです。
それはちょっと心配ですね。AIの答えを全部信じるのは危険かも。
その通りです。だからこそ、アンソロピック社はAIが安全で信頼できるように、回路とレースで内部の動きをチェックしています。
例えば、有害な質問に対して、AIが途中でやめた方がいいと気づく場面も観察できました。
AIが途中でこれはダメだと思っても、文法的にちゃんとした答えを出そうとして、つい最後まで書いちゃうこともあるんですね。
はい。AIはきれいな文章を作ることにも強いので、そこがジレンマになることがあります。
今後は、もっと安全で正直なAIを作るために、こうした内部の動きを理解することが大切です。
AIの心の中を覗く研究って、これからの教育にも役立ちそうですね。
例えば、AIを使った授業で、どこが間違いやすいかが分かったりしそうです。
まさにその通りです。
AIがどうやって考えているかを知れば、先生や生徒も安心してAIを活用できるようになりますし、AIの弱点や強みも見えてきます。
AIの思考回路が見えるようになると、もっと信頼して使えるようになりそうですね。
私も、教育実習でAIを使うとき、気をつけてみようと思います。
今日の話をまとめると、回路トレースという技術で、AIの考え方や安全性の課題が少しずつ明らかになってきたということですね。
これからもAIと教育の未来を一緒に考えていきましょう。
今日はとても勉強になりました。AIの中身ってこんなに面白いんですね。
リスナーの皆さん、最後まで聞いてくださってありがとうございます。
これからも教育カセテラスで、最新の教育情報やAIの話題をお届けします。
ぜひ次回も聞いてくださいね。
06:16

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