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2025-04-28 06:13

友達との関係に悩むすべての人へ。拒絶感受性があなたの行動を決めている?

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今回の教育カフェテラスでは、ジョージア大学の研究をもとに、子供たちが仲間から拒絶されることへの不安が、どのように行動に影響を与えるのかを深掘りします。研究によれば、拒絶されることを不安に感じる子供は、学習に励んだり、規則を守ったりする傾向がある一方で、拒絶されることを予想する子供は、反発する傾向があることがわかりました。子供たちの社会性を育むヒントを探ります。

サマリー

ジョージア大学の研究は、子どもたちの拒絶感受性が行動に与える影響を探求しています。特に、友達関係における拒絶感受性の理解が、子どもたちの社会的行動やメンタルヘルスに与える意味について議論されています。

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みなさん、こんにちは。教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。よろしくお願いします。
この番組では、教育に関する最新情報や課題、身近な話題をお届けしています。
拒絶感受性の定義と影響
今回のテーマは、アメリカのジョージア大学から発表された、子どもたちの拒絶感受性に関する研究です。
2025年4月4日、サイエンスデイリーに掲載された記事です。
拒絶感受性ですか?初めて聞く言葉です。それって、一体どんなものなんですか?
はい。拒絶感受性とは、自分が拒絶されるかもしれないと感じる心の状態のことです。
具体的には、拒絶されることを予想する気持ちと、拒絶されることへの不安や怒りの感情の2つの側面があると言われています。
なるほど。仲間外れにされるんじゃないかって心配になる気持ちのことですね。
その通りです。この研究では、そうした気持ちが子どもたちの行動にどう影響するのかを調べているんです。
なんだか難しそうですが、詳しく教えてください。
もちろんです。今回の研究では、350人以上の小学4年生と5年生を対象にアンケートを行いました。
その結果、拒絶されることを不安に感じる子どもは、勉強を頑張ったり、先生の言うことを聞いたりするように、学校の期待に応えようとする傾向があることがわかったんです。
へえ、意外ですね。それっていいことじゃないですか。
一概にそうとは言えないんです。拒絶されることを避けるために、周りに合わせたり、気に入られようとしたり、自分を主張しなくなったりすることもあるからです。
また、拒絶感受性は鬱病の予測因子にもなるという研究結果もあります。
そうなんですね。じゃあ、拒絶されることを予想する子どもはどうなんですか?
拒絶されることを予想する子どもは、勉強や流行に合わせようとしない傾向があることがわかりました。
それはどうしてですか?
研究者のリースの説明によると、子どもたちは友達グループの中でも自分の立ち位置を理解しようとしていて、拒絶されることを予想する子どもは最初から期待していないので、周りに合わせることをしないのかもしれません。
なるほど。仲間に入れてもらえないと思っているから、最初から諦めているんですね。
そういうことです。この研究で面白いのは、仲間外れや仲間に対するいじめを見ることが、子どもたちの行動に一貫して影響を与えなかったということです。
そうなんですか?いじめとか仲間外れってすごく影響もありそうなイメージですけど。
そうですよね。でも実際には、子どもたちが拒絶されるかもしれないという感情や考えの方が、行動に強く影響していたんです。
それってどういうことなんでしょう?
つまり、仲間外れなどの直接的な経験よりも、仲間から拒絶されることに対する感情的な反応や、拒絶されるだろうという考えが、より大きな影響力を持っているということなんです。
うん。なんだか難しいですね。
例えば、クラスの中で仲間外れにされている子を見ても、自分が同じ目に遭うとは限らないと思う子もいるかもしれません。
でも拒絶感受性が高い子は、自分が仲間外れにされるかもしれないという不安を強く感じてしまうんです。
なるほど。他人ごとじゃなく自分ごととして捉えてしまうんですね。
そういうことです。だからこそ拒絶感受性という心の状態を理解することが重要です。
今回の研究結果から私たちが学べることって何かありますか?
まず、子どもたちが友達関係の中で拒絶されることに対して、どんな感情を抱いているのかに、もっと注意を払う必要があるということです。
具体的にはどうすればいいんでしょう?
例えば、子どもたちが友達関係の中で拒絶されることに対して、どんな感情を抱いているのかに、もっと注意を払う必要があるということです。
例えば、子どもたちが友達関係のことで悩んでいる様子があれば、じっくり話を聞いてあげたり、安心できる居場所を作ってあげたりすることが大切です。
なるほど。それから拒絶感受性が高い子どもに対しては、どんなサポートが必要ですか?
拒絶されることを不安に感じる子どもには、成功体験を積ませて自信を持たせることが大切です。
また、拒絶されることを予想する子どもには、自分の意見を言えるように自己肯定感を高めるサポートが必要です。
大人の拒絶感受性とその対処法
拒絶感受性って大人にもあるんでしょうか?
もちろんあります。大人も学校や地域社会の中で、自分が受け入れられているかどうかを気にすることがありますよね。
そういえばありますね。私も職場で自分の意見を言うのは苦手だったり、仲間外れにされているんじゃないかと不安になったりすることがあります。
大人も子どもの頃の経験や過去の人間関係のトラウマなどが原因で拒絶感受性が高くなっている場合があります。
大人の場合はどうすればいいんでしょう?
まずは、自分が拒絶感受性が高いことに気づくことが大切です。
そして、カウンセリングを受けたり、認知行動療法なども心理療法を試したりすることも有効です。
なるほど。今回の研究は、教育現場だけでなく、私たち大人の人間関係にも役立つヒントが詰まっているんですね。
おっしゃる通りです。拒絶感受性を理解することで、より良い人間関係を築き、より生きやすい社会を作っていくことができるはずです。
今日は拒絶感受性についていろいろ教えていただきありがとうございました。
どういたしまして。
今回の話を聞いて、なんだか心が軽くなりました。
それは良かったです。
それでは皆さん、今回の教育カフェテラスはこの辺でおしまいです。
また次回もぜひ聞いてくださいね。
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