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2025-05-15 05:41

VRで不安体験!脳は安全・危険をどう見極める?教育現場にも役立つヒント

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今回の「教育カフェテラス」では、2025年4月22日発表のアメリカ・ロチェスター大学の研究から、「一時的な不安」が学習や安全・危険の区別にどう影響するのかをVR実験のエピソードを交えて掘り下げます。不安と学びの関係、そして教育現場でのヒントについて、たいち先生とさやかさんが分かりやすく楽しくトークします。

サマリー

最近の研究では、VRを利用して一時的な不安が学習や安全・危険の判断に与える影響が探究されています。特に、不安が強い場合、安全な場面でも適切な判断ができなくなることが示されており、教育現場や心理的健康の改善において重要な示唆が得られています。

VRを用いた不安と学習の関係
教育カフェテラスへようこそ。水野太一です。
高橋紗友香です。今日も最新の教育トピックを、リスナーの皆さんと一緒に楽しくおしゃべりしていきます。
さて、今回ご紹介するのは、2025年4月22日にアメリカのロチェスター大学医療センターが発表した研究です。
テーマは、一時的な不安が私たちの学習、特に安全と危険を見分ける能力にどう影響するか、というものなんです。
実はいつも不安を感じやすい体質よりも、一時的に強く不安を感じた時の方が学びへの影響が大きいという結果が出たんですよ。
え、そうなんですか?常に不安が強い人が学びにくいのかと思ってました。一時的な不安が鍵になるってちょっと意外ですね。どうしてそうなるんですか?
さやかさん、いい質問ですね。今回の研究はVRゲームを使って行ったのが特徴なんです。
参加者は花を摘むゲームに挑戦しましたが、花の中には蜂が隠れていて、当たると手に軽い電気刺激が与えられます。
つまり、どの場所が安全で、どこが危険かを学ぶ必要があるわけですね。
なるほど。まるで現実の世界で、ここは大丈夫かな、それとも危ないかなって判断してるみたいですね。
でも、参加者は不安を感じると、どの学び方に違いが出たんですか?
はい。研究チームが注目したのは、その場限りの不安が強い人ほど、安全な場所でも過剰に身構えてしまい、うまく安全危険の区別ができなくなる傾向があったという点なんです。
逆に、一時的不安が少ない人は、ちゃんと空間を記憶して、危ない場所だけを回避できるようになったんです。
え、それって授業やテストの時の緊張する瞬間にも似てますね。一時的に不安や緊張が高まると、余計にうまくできなくなっちゃうみたいな。
その通りです。例えば、初めての実習や発表会でドキドキしすぎて、普段ならできるはずのことが頭から抜けてしまった経験。
さやかさんにもありますよね。
すごくわかります。実習の準備もしてきたし、内容も頭に入っているはずなのに、ちゃんとできるかなって不安で頭が真っ白になったこと、何度もあります。
またに、今回の研究結果も、そうした一時的不安が学びにどう影響するかを科学的に示してくれました。
ちょっとした不安や恐怖が、空間や状況の学習、つまり、ここは安全、ここは危険という分別力を鈍らせてしまうんですね。
ということは、教育現場でも一時的に不安を感じさせない工夫はとても大事ってことなんですね。
先生たちは、事前に安心できる雰囲気を作ることは、学びの質にもつながりそう。
そうですね。また、この研究は、不安障害やPTSDといった、心の問題を抱える人たちの治療にも役立つ可能性が示されています。
教育現場への応用
不安の強い人が、安全な状況でも過剰に怖がってしまうメカニズムを理解できるからです。
なるほど。つまり、不安が強いとどこでも危ないって感じちゃうから、学ぶどころじゃない人もいるってことなんですね。
まるで、ゲームで全部のエリアを危険マークにしてしまうイメージですね。
本当は安心してもいいはずの場所でも、怖がってしまう。
これは学習だけでなく、日常生活でも大きな影響があります。
私も家庭教師のバイトで、生徒さんがテスト前にすごく不安になって、普段なら解ける問題なのにミスしてしまう姿をよく見ます。
声かけするときも、ここは大丈夫だよって安心感を感じています。
さやかさんのようなサポート、本当に大切です。
ここは安全だから安心してね、と伝えることで、生徒さんが本来の力を発揮できるんです。
これはまさに、今回の研究結果と同じ考え方ですね。
でも、一旦強い不安が入ると、どうやって切り替えればいいんでしょう。
自分でも平常心を保つコツが知りたいです。
すぐに後悔しないでください。
どうやって切り替えればいいんでしょう。
自分でも平常心を保つコツが知りたいです。
すぐに効果が出る魔法の方法は難しいですが、
深呼吸をしたり、周りの状況を客観的に観察して、今は大丈夫と言葉にしてみるのも有効です。
心理学でも、認知の切り替えが大事だとされています。
確かに、今この場は安全だと意識するだけで、ちょっと落ち着けますよね。
教育現場でも安全な空間作りがもっと広がれば、子どもたちものびのび学べそうです。
その通りです。
ちなみに今回の研究チームは、今後の研究で目の動きなど注目する予定だそうです。
人がどんなところに注意を向けるか、そこからも新たな発見がありそうですね。
面白そう。
どこを見るかで、具合や学び方に違いが出るなんて、教育の観察にも応用できそうです。
今回のような研究から、教師も心理的安心をどうやってクラスに作るか、参考にできることがたくさんあります。
学びの現場で生かせそうな工夫、今後も一緒に考えていきたいですね。
頭ではわかっていても、心がざわつくと判断を誤ることもありますもんね。
少しずつでも安心できる声かけや環境作りに、私ももっと意識していこうと思いました。
最後までお聞きいただいたリスナーの皆さん、ありがとうございました。
あなたの心や学びのヒントになれば嬉しいです。
またみんなで一緒に教育の話題を楽しみましょう。
それでは、次回の教育カフェテラでお会いしましょう。
05:41

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