フェイク動画の授業
こんにちは、教育カフェテラス水野太一です。
高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします。
今回の情報源は、アメリカの教育メディアエデュトピアに、
2025年10月29日に掲載された記事、生徒にフェイク動画の見分け方を教えるです。
デジタル社会を生きる子どもたちに、フェイク動画を見抜く力を育てようという授業実践が紹介されています。
フェイク動画って、AIで作られた偽物の映像のことですよね。
最近、SNSでもよく見る気がします。
そうですね。
AIによって人の顔や声が合成されたディープフェイクと呼ばれるものも増えています。
この授業では、そうした動画をどう見抜くかを、生徒自ら推論して学ぶんです。
面白そう。具体的にはどんな風に授業が進むんですか?
最初の掴みが秀逸です。
先生が猫が鷹飛び込みをしている動画を見せるんですよ。
生徒はすぐにこれはフェイクだと気づく。
そこで先生は、どうしてそう思ったの?と問いかけるんです。
確かに、猫って水を嫌がるイメージがありますもんね。
観察力と直感、どっちも使って考える感じですね。
その通りです。先生は直感も大事だけど、証拠も必要だよと伝えます。
ここから証拠に基づいた思考法を練習する流れに入るんです。
なるほど。次はどんな動画を使うんですか?
授業では4つの短い動画が使われます。
中には永久期間の実験とか、無料のMacBookプレゼントなんて怪しいものも混ざっているんですよ。
あ、それ絶対怪しい。でも実際に見て選ぶとしたら迷う子もいそうですね。
そうなんです。生徒たちは10分間でどれが本物かを判断します。
そして証拠を基に理由を書こうというワークをします。
その後、4つの角に移動して自分の答えを共有するんです。
教室の中でディスカッションするの楽しそうですね。正解はどうやってわかるんですか?
先生用の資料にはそれぞれの動画のトリックが書かれています。
そこからディープフェイクの作られ方や逆画像検索の方法も紹介するんですよ。
あ、逆画像検索って似た画像をネット上で探してでどころを調べる方法ですよね。
情報リテラシー教育の進展
私もAI画像をチェックするときに使ったことあります。
さすがですね。実はこの後もう一つの課題が出るんです。
2つのウェブサイトを比較してどちらが偽物かを見抜く。
一つはAmazonで巨大穴込んだ発見。もう一つは木に住むタコを救おうというサイトです。
木に住むタコ、そんなのいるわけないじゃないですか。
そうですよね。でも見た目が本物っぽいんです。
生徒たちは調べながら、この大学本当にあるのかなとか、
ラテン語の名前を検索してみようと議論を始めます。まるで探偵チームのようです。
その過程がすごく学びになりそう。情報を鵜呑みにしない姿勢を育てる感じですね。
ええ。特にいいのは楽しく学べる点です。
みんな夢中になって調べて、家でも続きをする生徒もいたそうです。
翌日の授業で、このタコは存在しないって証拠を持ち寄ったんですよ。
すごいですね。自分で考えて調べる姿勢が身についてる。日本でもこういう授業できたらいいのに。
実は日本でも情報リテラシー教育は少しずつ進んでいて、総合的な学習の時間などで取り入れる学校もあります。
ただ、フェイク動画を題材にする授業はまだ少ないですね。
でも今の時代、映像の信教性ってすごく大事ですよね。SNSでも、本当っぽいけど違う情報が多いし。
そうなんです。フェイクを見抜く力って、情報の読み取る力だけでなく、疑う力も育てる学習なんです。知識が増えるほど騙されにくくなる。
そう考えると、教える側もアップデートが必要ですね。先生自身もデジタルスキルや情報リテラシーを学ぶ時代。
その通りです。特に中高生のうちに、なぜ信じたのかどう調べるのかを言語化できるようになると、社会に出ても役立ちます。
情報の裏を取る力、まさに県内の必須科目ですね。
今回の授業のポイントは、フェイクを暴くことよりも、証拠をもとに考える習慣を身につけること。これが生徒の思考力を強くします。
私も授業で児童とニュースを見る機会があったら、これって本当かなって一緒に調べてみたいです。
それはいいですね。教師が答えを与えるより、一緒に探す姿勢が鍵です。きっと生徒も主体勢がぐっと上がりますよ。
今日のお話で、情報を見抜く力って鍛えられるものなんだってわかりました。授業作りの参考になります。
リスナーの皆さんも、ネットの海を泳ぐときはちょっと立ち止まって、証拠はあるかなと考えてみてください。
本日の教育カフェテラス、最後までお聞きくださりありがとうございました。次回もお楽しみに。