探究学習の現状
皆さん、こんにちは。教育カフェテラス、進行役の水野太一です。
そして、アシスタントの高橋紗友香です。リスナーの皆さん、よろしくお願いします。
この番組は、教育の最新情報や課題、身近な話題をカフェテラスのように気軽に語り合う番組です。
今日は、スタディプラストレンド研究所が、2025年9月5日に公開した記事を情報源にしています。
テーマは、高校生の探究学習の実態についてです。
探究学習って、最近ニュースでもよく聞きますけど、やっぱり難しいところもあるんですね。
記事には、テーマを決めるのが難しいってありましたけど、それが一番多いんですか?
そうなんです。今回の調査によると、37.4%の高校生がテーマ決めに苦戦していると答えています。
自分の趣味や好きなことをきっかけにすることが多いんですが、いざ学びにつなげるとなると難しいんですね。
なるほど。それで、例えばK-POP好きだから音楽をテーマにしたいって思っても、そこからどう発展させるか迷っちゃうってことですか?
まさにそうです。さやかさんの推し活を例にすると、
K-POPの人気が日本の高校生の英語学習にどんな影響を与えているかとか、ちょっと視点を変えると探究テーマにできそうですよね。
わあ、それなら私でもやってみたいかも。テーマを広げるには好きなことをちょっと社会につなげるのがコツなんですね。
その通りです。ただし記事では、テーマ選びにSNSやYouTubeを参考にする人も30%ほどいると紹介されていました。今の高校生らしいですよね。
でもそれって情報がいっぱいで逆に迷わないんですか?いっぱい見すぎてどれにしようってなりそうです。
実際そういう戸惑いも多いみたいですし、学校側のサポートが十分でないという声も出ています。プリントを渡されてはい、やってくださいではどう始めればいいか迷いますよね。
あ、それは私も実習に行った時想像つきます。先生からのヒントがないと不安になる生徒も多いですよね。
その一方で考える力や話す力を育てたいという目的意識を持っている高校生も半数以上いるんです。これはポジティブな点ですね。
進路に役立てるより自分を成長させたいって思ってる生徒が多いんですね。なんだか頼もしいです。
ええ、ただ実際に入試に活かしたいと答えたのは1割程度。探求学習が進学直結というよりは生き方や将来を考えるきっかけにしたい、そういう位置づけのようです。
教育支援の重要性
そう聞くとグループ学習のやり方も気になりますね。記事にもグループ活動になるとやりたいことから外れるとか、取植番号で適当に決められるのが嫌って書いてありましたよね。
そうなんです。共同学習は大事ですが、個人の探求心が薄れてしまうという課題も出ています。評価もグループ全体で評価されるのは納得できないという声がありました。
うん、確かに。自分は頑張ったのにグループ全体で同じ評価って不公平に感じそうです。
一方で地域別に見ると工夫している学校も多いんですよ。例えば九州、沖縄や北海道、東北では学校外との連携に力を入れていて、地域や企業とつながって学ぶ機会が増えています。
わあ、なんだか面白そう。その方がリアルな学びになりますよね。私も地域とつながる探求ならもっとやってみたいです。
関東では30%程度でしたが、地域によっては50%近い参加があるので、今後の広がりに期待したいところです。
そういえば、記事にはICT利用の話も出てましたよね。GoogleスカラーとかチャットGPTとか、まだ1割くらいしか使ってないんですね。
そうです。学術文献を検索するツールは少しずつ活用されていますが、AIはまだ限定的です。でも、今後は広がって探求の助けになるかもしれませんね。
もし私が自習で生徒にアドバイスするとしたら、AIをテーマ決めの相談に使ってみたらどう?って言いたいです。
それはいいですね。AIに質問して視点を広げる。そこから社会や学習につなげていけると可能性が広がります。
今日の話を聞いて、探求ってテーマを決めることがスタートで、そこをうまく乗り越える工夫が一番大事なんだって思いました。
まさにそうですね。テーマ選びをどう支援するかが今後の教育現場の鍵になるでしょう。
私も教師になったら、生徒の隙を広げて一緒に探求できる先生になりたいです。
その姿勢があれば、きっと生徒たちの学びを深められると思います。
はい。今日もとても勉強になりました。
さて、今回も最後までお付き合いいただいたリスナーの皆さんありがとうございました。
次回も、教育について考えるカセのひとときをお届けしますので、ぜひ聞いてください。