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2025-10-20 04:48

図・手・声を使って理解が深まる!最新研究が示す算数力アップ法

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今回のテーマは、アメリカの教育サイトEdutopiaに公開された記事「数学のワーキングメモリを高めるための研究に基づいた7つの方法」をもとに、数学学習を支える「ワーキングメモリ(作動記憶)」を強化する方法を紹介します。授業で使える具体的な7つの実践法を深掘りしていきます。

サマリー

この記事には、ワーキングメモリを活用した算数力向上のための7つの方法が紹介されています。これらの方法は学校や家庭で実践でき、子どもたちの理解を深めることに役立っています。

ワーキングメモリの理解
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスパーソナリティの水野太一です。
今日は、エデュトピアに2025年10月3日に掲載された記事、
7つの研究で裏付けられた数学におけるワーキングメモリの伸ばし方をテーマにお届けします。
こんにちは、高橋さやかです。
ワーキングメモリって、以前もどこかで聞いたことがありますけど、具体的にはどんなものなんですか?
いい質問ですね。
ワーキングメモリは、頭の中で一時的に情報を保持しながら処理する詐欺用机のような記憶です。
例えば、途中で暗算の手順を覚えながら計算したり、文章題を整理して考えるときに使うんですよ。
なるほど。つまり、問題を解いている途中で頭がこんがらがるのは、そのワーキングメモリのキャパを超えてるってことなんですね。
その通りです。記事では、この頭の詐欺用机のスペースを広げる、つまり負担を減らす7つの方法が紹介されています。
どれも学校や家庭で実践できる工夫ばかりなんですよ。
気になります。その7つの方法って、どんなものがあるんですか?
まず1つ目は、長い文章題を小さく分けること。
子供たちは、文が長いだけで不安になりますから、まずはキャラクターや物語の流れを整理してから、数式に落とし込むんです。
あ、それ家庭教師のときにも感じます。文章を読んでる間に、最初の設定を忘れちゃう子が多いんです。
そうでしょ。だから、先生や親が一緒に、誰が何をしているのかを確認しながら進めるだけで、記憶の負担を大きく減らせます。
2つ目は何でしょう?
ビジュアルオーガナイザーやアンカーチャートといって、図や掲示物を使うことです。
教室の壁に公式や図形を貼ったり、色分けしたメモを作ることで、資格情報を外に出すんですね。
あ、先生のキャンプの持ち物リストみたいなものですね。
そうそう。あれも、ワーキングメモリを使わずに安心して準備できる仕組みです。
なるほど。3つ目は?
問題解決の手順を言葉に出すこと。例えば通文して、文章を足して、約文すると声に出すと、脳が順序を保ちやすくなるんです。
それ、音読と同じで自分への指示になる感じですね。子どもたちも手順書があると落ち着くかも。
そうですね。そして4つ目は、教具やモデルの活用です。積み木、カード、数直線などを使うことで、頭の中だけで考えなくてもいいんです。
あ、私の小学生の家庭教師でも積み木を使って文数を教えたら急に理解できた子がいました。
素晴らしい経験ですね。まさにそれがワーキングメモリの支援です。
続いて5つ目は、身近な題材を使うこと。例えば、近所のアイスクリーム屋さんを舞台にした問題などです。
確かに知らない設定の文章題ってそれだけで混乱しますもんね。
そうなんです。馴染みのある題材だと背景知識が長期記憶にあるので、ワーキングメモリを使わずに理解できます。
算数力向上の方法
6つ目はどんな方法ですか?
復習や記習内容とのつなぎです。前に習った知識を思い出すと、新しい内容を理解しやすくなります。
復習って次の理解のための準備でもあるんですね。
まさにそうです。そして最後、7つ目が模範回答を使うことです。
お手本を見て流れを理解してから、自分で練習する流れが効果的なんですよ。
確かに全く手がかりがないより、やり方を見てから取り組むほうが安心です。
記事でも、大規模な研究でこの方法が一貫して効果的だと紹介されています。
いきなり自力で考えろとするよりも、ステップを見せることが理解を支えるんですね。
7つの方法、それぞれシンプルだけど納得感がありますね。難しい記憶の話がすごく具体的に感じました。
教育って結局、理解のプロセスを支える環境づくりですからね。
ワーキングメモリへの配慮はその基盤ともいえます。
今日のお話を聞いて、私も教育実習の時、生徒の頭の中にどれだけ情報が詰まっているかを意識して支援してみたいです。
それはとても大切な視点です。
ワーキングメモリを意識できる教師こそ、子どもの学びを支えられると思います。
リスナーの皆さん、最後まで聞いていただきありがとうございました。
次回も、教育の現場が少し楽しくなるお話をお届けします。
ぜひお楽しみに。
04:48

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