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2025-09-12 04:48

なぜ「頑張れ!」ではやる気は続かないのか?教師が使える科学的アプローチ

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今回のエピソードでは、教育メディアEdutopiaの記事をもとに、生徒の学習意欲を高めるための脳科学に基づいた3つの工夫を紹介します。学習前後の比較で成長を「見える化」する方法、予測可能なフィードバックの仕組み、小さな目標設定による成功体験の積み重ねについて分かりやすく語り合います。

サマリー

エデュトピアの記事に基づき、生徒のモチベーションを高めるための科学的アプローチが紹介されています。具体的には、進歩の見える化、フィードバックのループ、そして小さな目標設定が効果的とされています。

生徒のモチベーション向上の工夫
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします。
今回のテーマは、アメリカの教育サイトエデュトピアに、2025年8月29日に掲載された記事が情報源です。
テーマは、生徒のモチベーションを高めるための3つの工夫についてです。
へえ、モチベーションって成績とか褒める言葉であわるものだと思っていました。
そうじゃないんですか?
そうなんです。記事によると、最新の脳科学では、期待と結果が一致することが大事だと言われています。
ただの成功そのものより、思った通りにできたと感じたときに脳内でドーパミンが出やすいそうなんです。
ドーパミンってよく聞きますけど、やる気の源になる物質ですよね。
はい。気持ちを高めたり集中したりする働きがあります。
そして記事では、そのドーパミンを意図的に引き出す工夫が紹介されています。3つあるんですよ。
気になります。一つ目は何ですか?
一つ目は、前後比較で進歩を見える化するという方法です。
単元の最初にいくつかの問いを出して、何も準備せず答えてもらいます。
それを基準にして、途中や最後にまた同じ問いに答えるんです。
あ、テストというより成長記録みたいな感じですね。
始めは全然わからなくても、最後に理解できていれば、できたって実感できそうです。
その通りです。記事に出てきた生徒も、最初は意味がわからなかったけど、今は例を出して説明できると言っていました。
その気づきが自信とモチベーションにつながるんですね。
なるほど。じゃあ二つ目はどんな工夫なんですか?
二つ目は、予測可能なフィードバックのループを作ることです。
例えば、毎週金曜日に小さな成功を振り返って書き出す、タイニートライアンフリフレクションという取り組みが紹介されていました。
小さな成功の振り返りか。確かに、昨日よりできたがわかると前に進めますよね。
そうなんです。また、教師だけでなく仲間同士でフィードバックする方法も効果があると書かれていました。
目標設定とフィードバック
光っていたところと、もっと伸ばせるところを伝え合うんです。
それいいですね。お互いの成長を確認できるし、言われた方も前向きに受け止められそうです。
そうですね。ネガティブな気持ちにならずに改善点を意識できます。
しかも繰り返すうちに、努力したら必ず見てもらえるという予測ができるんです。これがモチベーションを後押しします。
確かに。じゃあ三つ目は何でしょうか?
三つ目は、小さな目標を立てることです。
小さな目標を立てることです。記事ではマイクロゴール設定と言っていました。
例えば、今週は授業中に必ず一回質問するとか、具体的で短期間に達成できる目標です。
へえ、それならすぐ達成できて自信につながりそうです。私も試してみたいです。
そうですね。達成できると、やっぱり自分でもできるんだと自己効力感が育ちます。
その小さな積み重ねが大きな成果につながるんです。
でも、もしその小さな目標すら達成できなかったらどうするんでしょう?
いい質問ですね。その場合も、なぜできなかったのかを振り返ります。
妨げになった要因を考えることで次の改善に結びつきます。だから失敗しても意味があるんですよ。
なるほど。成功でも失敗でもどっちにしても意欲につながるように設計されているんですね。
そうです。記事の最後では、モチベーションは頑張れという声かけではなく、証拠から生まれると強調されていました。
確かに先生にやればできるって言われるより、自分でやれたと思える方が納得できて力になりますね。
まさにその通りです。だから授業作りや日常の工夫も、証拠を示すことを意識するのがポイントになります。
今日のお話を聞いて、実習先でも試してみたいと思いました。
きっと生徒も手応えを感じやすいですよね。
ええ。実際に現場で役立つポイントが多いと思います。
今日のまとめとしては、成長を見える形で示す、フィードバックを習慣化する、小さな目標を積み重ねる、この3点です。
はい。どれも早速実践したくなる取り組みでした。私も自分の学習に取り入れてみようと思います。
皆さんも、この3つの工夫をそれぞれの学習や指導に取り入れてみてください。
今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回の教育カフェテラスもぜひ楽しみにしていてください。
04:48

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