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2025-05-05 05:55

算数嫌い克服のカギは“頭の中の黒板”!?ワーキングメモリと文章題解決力の深い関係

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今回のポッドキャストでは、カンザス大学の最新研究をもとに「ワーキングメモリ(作業記憶)」が算数の文章題解決力にどのように影響するのかを深掘りします。ワーキングメモリを強化する具体的な指導法や、その効果、今後の教育現場へのヒントについて、分かりやすく語り合います。

サマリー

カンザス大学の研究が、算数の文章題を解く能力とワーキングメモリの関係について紹介されます。この研究は、指導法を工夫することによって、特に算数が苦手な子供たちのワーキングメモリが向上し、成績が改善される可能性を示しています。

ワーキングメモリと文章題の関係
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。進行役の水野太一です。
こんにちは。アシスタントの高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします。
この番組は、国内外の教育に関する最新情報や課題、そして身近な話題まで、幅広くお届けしています。
今回は、アメリカのカンザス大学が、2025年4月21日に発表した研究をもとに、算数の文章題とワーキングメモリについてお話しします。
ワーキングメモリって、よく聞くけど、具体的にどんな働きをするんですか?算数の文章題とどう関係しているのか、まず教えてください。
ワーキングメモリは、いわば頭の中の黒板みたいなものです。情報を一時的に覚えておいて、同時に他の作業も行う力のことです。
算数の文章題を解くときには、問題文を読みながら数字や条件を頭の中で整理したり、計算したりしますよね。そのときにワーキングメモリが大きな役割を果たしているんです。
なるほど。じゃあ、ワーキングメモリが強いと文章題も解きやすくなるってことですか?
その通りです。今回の研究では、小学3年生207人を対象に、ワーキングメモリと文章題の解決力の関係を調べました。
結果として、ワーキングメモリが高いほど、文章題の正当率も高かったんですよ。
実際にどんな方法でワーキングメモリを強化したんですか?特別なトレーニングとかあったんでしょうか?
はい。研究では4つの指導法を使いました。
例えば、言葉に注目する方法では、問題文の質問に下線を引いたり、数字を丸で囲んだり、いらない情報を消したりします。
図を使う方法では、数量の関係を図で表したりしました。
さらに、両方を組み合わせた方法や、表材だけを使う方法もありました。
図を書いたり、下線を引いたりって、意外とシンプルな工夫なんですね。
それで本当に効果があったんですか?
はい。8週間の指導の後でテストをすると、どの方法でもワーキングメモリが向上し、文章題の正当率も上がったんです。
特に、目に見える工夫を取り入れた指導法は、頭の中の負担、つまり認知負荷を減らす効果がありました。
認知負荷ってどういう意味ですか?難しそうな言葉ですね。
認知負荷というのは、頭の中で同時に処理しなければならない情報の量のことです。
例えば、パズルを解く時にヒントが多すぎると混乱しますよね。
そういう時、メモを取ったり図にしたりすると、頭の中がすっきりします。
それと同じで、文章題でも工夫をすると考えやすくなるんです。
なるほど。じゃあ、算数が苦手な子にもこういう工夫は効果があるんですか?
はい。特に算数が苦手な子供たちに効果が大きかったようです。
ただし、算数が得意な子と比べると、まだ差は残りました。
でも、どの子もワーキングメモリが伸びることで、全体的に成績が上がったんです。
算数が得意な子と苦手な子で、もともとのワーキングメモリの力に差はあるってことなんですか?
はい。研究でもその傾向が見られました。
ワーキングメモリが高い子は、もともと文章題も得意な傾向がありました。
でも、指導によって苦手な子も少しずつ追いつくことができたんです。
こういう指導法って、日本の学校でも取り入れられそうですか?
海外の話だから、日本の現場にも合うのか気になります。
とても参考になると思います。
日本でも、文章題が苦手な子は多いですよね。
河川を引いたり、図を使ったりするのは、どの家庭でも、
すぐに始められる工夫です。
先生がちょっと意識するだけで、子供たちの負担を減らせるんです。
実際に自分が家庭教師をしている時も、図を書かせると理解が深まるなと感じます。
やっぱり、頭の中だけで考えるのは難しいんですね。
そうですね。大人でも、メモを取ったり図にしたりすると考えやすいですよね。
子供たちも同じです。
特に文章題は情報が多いので、整理する工夫が大切なんです。
今回の研究では、AIの活用についても少し触れられていましたよね。
どんな可能性があるんでしょうか?
はい。今後はAIを使って、子供一人ひとりのワーキングメモリの状態を分析したり、
最適な指導法を提案したりできるようになるかもしれません。
AIが先生のサポート役になる時代が近づいています。
AIと先生が協力するということは、
もっと一人ひとりに合った指導ができそうですね。
教育現場がどんどん進化していく感じがします。
まさにその通りです。
今回の研究は、教育と農家学がつながることで、
より良い指導法が生まれる可能性を示しています。
先生方がワーキングメモリの大切さを知ることで、
子供たちの学びも大きく変わると思います。
今日の話を聞いて、算数が苦手な子にも工夫次第でできるようになるんだよって、
伝えたくなりました。
自分の指導にも早速取り入れてみたいです。
ぜひ実践してみてください。
ワーキングメモリへのアプローチは、算数だけでなく、
他の教科や日常生活にも役立つ力です。
子供たちのデキターを増やすために、
先生も工夫を続けてほしいですね。
今日はワーキングメモリと算数の文章題について、
たくさん学べて楽しかったです。
リスナーの皆さんもぜひ見に来てください。
リスナーの皆さんもぜひ身近な子供たちに声をかけてみてください。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
これからも教育カフェテラスで、教育に役立つ情報をお届けします。
次回もぜひ聞いてくださいね。
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