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みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします。
謝罪の3つのステップ
さて今回は、教育情報サイトエデュトピアの記事で、2025年9月5日に掲載されたものをテーマにします。
情報源はアメリカの教育専門サイトですが、とても大事な話です。テーマは、生徒に謝り方を教えるというものなんです。
みなさんは、効果的な謝り方って考えたことありますか?
謝り方がテーマなんですね。ちょっと意外です。でも確かに、ただごめんなさいっていうだけじゃお互いの気持ちが解決しないこともありますよね。
そうなんです。この記事では、子どもたちに3つのステップで謝罪を教えることを提案しています。
1つ目は後悔。2つ目は責任。3つ目は修復。この流れで謝ると人間関係がしっかり修復できるんです。
後悔、責任、修復。ちょっと固い言葉に聞こえますが、具体的にはどんなことなんですか?
例えば後悔では、ごめんなさい。別に割り込んで気分を悪くさせてしまいましたというふうに、何をして相手にどう影響したかを伝えます。
なるほど。行動と相手の気持ちに触れるんですね。
はい。そして責任では、それは僕のせいです。順番を優先して相手の気持ちを考えませんでしたと、自分の行動を言い訳せず認めるんです。
これは子どもだけじゃなくて大人でもなかなか難しいですね。つい言い訳したくなります。
確かに。最後の修復では、どうすれば気持ちを取り戻せるかな。次はあなたを先にどうぞといった提案をして、関係を回復するチャンスを作ります。
三角形の三点みたいに、どれは欠けても謝罪にならないってことですね。
そうです。記事でも三角形の一辺が欠けると崩れてしまうと伝えています。子どもに分かりやすいイメージですよね。
授業での実践方法
授業でどう教えるのか気になります。ロールプレイとかするんでしょうか。
はい、その通りです。20分程度の授業モデルが紹介されていて、例えば最初に弱い謝罪ときちんとした謝罪の両方を先生が見せて、どちらが気持ちいいかを子どもに考えてもらうんです。
体験してみると違いが分かりやすそうですね。
その後は、クラスの謝罪チャートを掲示してみんなでブール化します。そして劇のような即興で生徒同士にやってもらうんです。先生がサポートしながら進めると効果的です。
なんだかアクティブラーニングっぽいですね。楽しみながら学べそう。
そうですね。しかも謝罪って一度で身につくものじゃないんですよ。脳の発達にも関わっていて、前頭前夜、つまり考える脳が成長するにつれて行動と結果を結びつけやすくなるんです。
あ、治療で習ったことあります。前頭前夜って大人になるまで発達するんですよね。
その通りです。だから小中学生の時に繰り返しこうした経験を与えることは大事なんです。最初は実感がなくても後から効いてくるんです。書をまくようなものですね。
先生の時間差で聞くっていう説明、すごくよく分かります。私も子供の頃、親に言われたことは大人になってから理解できた経験があります。
まさにそれです。謝罪の練習も、今はぎこちなくても大人になった時に自然にできるようになる可能性が高いんです。
良好な学級経営にもつながりそうですね。トラブルが減って授業時間も守られそう。
そのメリットは大きいです。ただ、すぐに効果が出るとは限らないので、先生も根気が必要です。失敗を恐れないで繰り返すことが大事です。
日本でも取り入れやすい実践ですよね。特に小学校の学級会や道徳の時間にぴったりだと思いました。
同感です。修復的実践ともつながりますし、セルイコール社会上動的学習を実際に体感する機会になりますね。
今回の話を聞いて、謝罪って相手のためだけでなく、自分の成長にもつながるんだと感じました。
そうですね。謝罪は人間関係を守る道具であると同時に、自分も成長させる学びでもあるんです。
この話を聞いたリスナーの方もぜひクラスで試してみたいと思われたんじゃないでしょうか。
最後までお聞きいただきありがとうございました。今回の内容が皆さんの教育活動に少しでも役立てば嬉しいです。
次回もぜひ聞いてくださいね。