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幸せを目指す教育が先生を追い詰める?ウェルビーイングの光と影
2026-06-18 05:56

幸せを目指す教育が先生を追い詰める?ウェルビーイングの光と影

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子どもの心身と社会的な幸福を育てるウェルビーイング教育が、世界的に注目されています。しかし、その推進には影の部分もあります。教師の感情労働が増えてバーンアウトが進むこと、そして子どもが前向きさや感謝を正解として演じてしまう表層演技の問題です。今回は、幸福の五つの要素を示すパーマモデルや品川区の実践例にも触れながら、幸せを目指す教育が、なぜ先生と子どもの両方を疲れさせてしまうことがあるのか、その逆説を一緒に考えます。

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皆さん、こんにちは。教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。
こんにちは。アシスタントの高橋紗友香です。
今日のテーマ、ちょっと気になっているんです。
今日は、最近よく耳にするウェルビーイング教育を取り上げます。
この番組では、国内外の教育の話題を、いろんな角度から一緒に考えていきます。
ウェルビーイングという言葉、ニュースでも見かけます。
でも、正直なところ、意味がフワッとしていて、うまく説明できないんです。
それは自然な感覚です。
今日は、みんなの教育技術の6月10日の記事を元に、その正体と、あまり語られない影の部分まで踏み込みます。
影の部分、ですか。幸せを目指す教育なのに、影があるというのは意外です。
まず、ウェルビーイングって何でしょう?
一言で言うと、心と体、そして人との繋がりも含めた、いい状態のことです。
学力だけを追いかけるのではなく、子供が幸せでいられることを大事にしよう、という考え方です。
学力変調への、ある種の反省から出てきたんですね。
それなら、とてもいいことのように聞こえます。
理念としては、まさにその通りです。
記事では、幸福を5つの要素で捉えるパーマモデルも紹介されています。
楽しさだけでなく、意味や達成、人との関係性などから成り立つ、という考え方です。
楽しいだけが幸せじゃない、ということですね。意味とか達成とか、確かに大事そうです。
じゃあ、何が問題なのでしょう?
ここからが今日の確信です。
記事の著者は、推進の仕方によっては、2つの落とし穴があると警告しています。
1つ目が、先生の感情労働が増えることです。
感情労働ですか、聞き慣れない言葉です。どういう意味でしょう?
自分の気持ちを抑えたり、救ったりしながら働くことです。
例えば、本当は余裕がなくても、いつも笑顔で前向きでいようと頑張り続けてしまいます。
これがじわじわと先生を消耗させます。
なるほど。子供の幸せのために、先生がずっと明るくいなきゃと無理をしてしまうんですね。
そうなんです。記事によれば、教師のおよそ2割がバーンアウトの状態にあり、20代の若手ではおよそ3割に上ると指摘されています。
20代で3割ですか、それは深刻です。
幸せを広げる役目の先生が先に疲れ切ってしまうなんて、皮肉な話ですね。
本当に皮肉です。
そして2つ目の落とし穴が、子供の側におきます。
前向きさや感謝を、本心ではなく正解として演じてしまうのです。
正解として演じる。例えば、本当はそう思っていなくても感謝していますって書いておけば丸がもらえる、みたいなことでしょうか。
まさにそこです。記事ではこれを表層演技と呼んでいます。表面だけ前向きに振る舞います。すると感情まで成績の対象になってしまう危うさがあります。
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気持ちって、婚内は採点できないものですよね。それが評価されると思うと、子供も素直になれなくなりそうです。
いい指摘です。幸せにしようとした結果、本音を隠す子が増えます。これがウェルビーング教育の逆説です。いい理念ほど、運用を間違えると裏目に出ます。
理念は素晴らしいのに、やり方次第で逆向きに働いてしまうんですね。具体的にはどんな取り組みがあるのでしょう。
記事では、品川区の品川ウェルビーング教育が紹介されています。運動会でカードを活用したり、体育でウェルビーングなハンドボールを行ったりと工夫を凝らしています。
ウェルビーングなハンドボールですか。なんだか楽しそうですけど、勝ち負けだけにしない工夫ということでしょうか。
そう捉えていいでしょう。みんなが安心して関われる場を作る試みです。こうした実践そのものは前向きです。問題は、成果を急いで求めすぎる空気の方にあります。
成果を急ぐ、ですか。ウェルビーングがいつの間にか達成すべき目標になってしまう、ということでしょうか。
その通りです。経営や行政の側が幸福度を上げたという成果を欲しがると、現場は数字に追われます。すると、本来の子供が幸せでいられることからずれていきます。
幸せを図ろうとした瞬間に、幸せじゃなくなっていく感じがします。聞いていて少し切なくなりました。
その感覚は大切です。では、私たちはどう向き合えばいいのでしょう。記事が示すのは、幸せを演出するより、無理をしなくていい場を作る、という発想です。
演出するのではなく、無理をしなくていい場、ですか。先生も子供も作り笑いをしなくて済む教室、ということでしょうか。
そうです。先生が、今日はちょっとしんどいな、と言えます。子供が楽しくないときは楽しくないと言えます。その正直さこそ、本当のウェルビーングに近いはずです。
幸せにしようと頑張りすぎないことが、かえって幸せに近づく、今日の話は自分の心にも食うときました。
流行りの言葉ほど、立ち止まって中身を見ることが大事です。いいものだからこそ、影にも目を向けたいところです。
ウェルビーングという言葉を、これからは少し慎重に、でも大切に使っていきたいと思います。ここまで聞いてくださった皆さん、ありがとうございました。
幸せを目指す教育の、光と影についてお話ししました。その両方を知った上で、現場で活かしてもらえたら嬉しいです。
皆さんの教室が、無理のない温かい場所になりますように。それではまた、次回お会いしましょう。
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