友情の本質を考える
英語が上手くなりたいから、外国人の友達が欲しい。
これ、よく聞く願いですよね。
はい、聞きますね。
でもその動機が、もし知らず知らずのうちに、相手を利用する、みたいな形になっていたらどうでしょう?
あー、なるほど。
今回ちょっと掘り下げている、プチメタ3.0っていうブルーグ記事の抜粋があるんですけど、
そこだと、まさにその点を、かなり自分勝手、結構鋭く指摘しているんですよ。
へー、自分勝手ですか?
ええ。今日は、この考え方の、どこに問題が存在しているのか、そのあたりを一緒に見ていけたらなと。
はい、お願いします。
早速ですけど、この記事かなりはっきり言ってますよね。
外国人の友達が欲しいは、自分勝手だ。
うんうん。
なぜかっていうと、その裏には、いつでもただで英語を教えてよっていう、そういう期待が隠れてるんじゃないかと。
あー、なるほど。
なんかこう、友達っていう言葉を隠れ身のにして、本当は無料の英語講師を求めてるだけじゃないの?っていうんですね。
うーん。厳しい指摘ですね、それは。
記事の中では、こんな例えも出てくるんですよ。
料理上手くなりたいから、調理師の友人をとか、PCスキル上げたいから、IT詳しい友人をって言われたら。
あー。
うーん。まあ確かに、そういう下心が見え見えだと、こっちも友達になりたいとは思わないかも。
そうですね。その、この記事が指摘しているのは、その願いの裏にある、なんていうか、無意識の前提なんですよね、きっと。
前提ですか?
ええ。一つは、相手がいつも自分に合わせてくれて、こう、無条件に英語レッスンしてくれるだろうっていう、そういう甘い期待。
はいはい。
で、もう一つは、極端な話。英語を話す外国人なら、ぶっちゃけ誰でもいいみたいな、そういう捉え方。
うわー、それはちょっと。
ええ。これって結局、相手を対等な個人としてじゃなくて、自分の目的達成のための、まあ、リソースとか手段みたいに見ちゃってるってことに繋がりかねないと、そういう分析ですね。
なるほど。無料リソースっていう見方ですか?そう言われると確かにそうかも。
うんうん。
となると、こういう疑問も出てきますよね。もし、その相手の人が、いや、僕日本語勉強したいんだって言って、日本語で話したかったらどうするんだ?って。
ああ、そこですよね。
この記事でもまさに、その相互関係について問いかけてるんです。英語の練習にならないからって、その人との関係、なんかこうフェードアウトさせたりするの?って。
そこなんですよ。もしそうなっちゃうんだとしたら、それはやっぱり友情そのものよりも、自分の英語上達っていう目的を優先してることの、まあ、現れじゃないかと、筆者は見てるわけですね。
お互いの価値を考える
なるほどな。
関係性を道具みたいに扱ってしまっていると。
うーん。
で、さらに言うと、そもそも友情を築くには前提条件があるとも指摘していて。
前提条件。
ええ。全く話せない状態では、現実的にこう深い関係って難しいですよね。
まあ、そうですよね。コミュニケーションが。
そうなんです。だからまずは最低限のコミュニケーション?記事の言葉だと多少のやり取りができるくらいの英語力は、やっぱり自分で努力して身につけるべきだと。
確かに。まずそこがスタートラインですよね。
ええ。それに語学力だけあってもダメで、友情にはもっと他の要素。
例えば、あなた自身のそれ相応の魅力とか、あと相手のために何かをしてあげたいっていう力を尽くす気持ち、つまり義務の精神が不可欠なんだって強調されてますね。
言われてみればそうですよね。日本人同士の友達関係だったら、お互いを尊重して何かしてあげたい、何かしてもらう、そういうのって自然に考えますもんね。
そうなんです。
相手が外国人になった途端、その意識がスポット抜け落ちちゃって、英語を教えてもらうことばっかり考えちゃう。この記事はそのアンバランスさにハッとさせられますね。
まさにこの記事が伝えたい確信っていうのは、結局本当の友情っていうのはお互いをリスペクトして価値を与え合う、そういうギブアンドテイクの関係で成り立つものなんだということでしょうね。
うんうん。
一方が相手を自分の目的達成のための無料リソースみたいに扱う、そういう関係じゃないんだと。
はい。
だから英語を上達させたいっていう気持ち自体は自然なものだと思うんですけど、そのために相手を利用するような発想になってないかなって一度立ち止まって考えてみる必要がありそうだということですね。
なるほど。
これってもう語学に限らずあらゆる人間関係の基本みたいな話かもしれませんね。
そうですね。では最後にこれを聞いているあなたにちょっと考えてみてほしい問いかけです。語学力っていうメリット以外でですね、異なる背景を持つ人との友情においてあなた自身が相手に与えられるユニークな価値とか魅力ってなんだと思いますか?
うーん、深い問いですね。ぜひあなた自身の答えをちょっと探してみていただけたら嬉しいです。