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今回はですね、日本の学生ローン、いわゆる奨学金というものを、焦点を当ててみたいと思います。
皆さんが共有してくださったあるブログ記事がありまして、これをもとに、特にその数百万単位の借金という側面から、その実態を深掘りしていきましょう。
いやー、この記事まず、指摘が面白いんですよね。もし高校出たばかりの子がね、高級車が欲しいって言って数百万のローン組もうとしたら、
多分周りの大人は、いやいや待てって言うじゃないですか。
まあ、普通は止めますよね。
ですよね。でもそれが、大学の学費のためってなると、話が受け入れられやすくなるというか、
この奨学金という名前の実質的な借金が、今の若い世代にどういう影響を与えているのか、ちょっと一緒に見ていければなと。
まずデータを見てみると、日本学生支援機構の数字ですよね。借りる額も、なんか結構大きい。
そうですね。無利子の第一種でも、平均で約240万円。
有利子、利息がつく方の第二種だと、なんと平均で約340万円だそうです。
340万ですか。これはかなりの額ですよね。
これ、新卒の年収とそれに匹敵するくらい、あるいは下手したらそれ以上かもしれない。そういう金額規模かなと。
そのうれで、利用している人の多さ。これも見過ごせない点かなと思います。
記事によると、学生さんの3人に1人以上が利用していると。
3人に1人以上?
はい。学校によってはもう半数を超えているなというケースもあるらしいんですね。
半数ですか。
ということは、かなりの割合の若者が社会に出るその前から、数百万円という規模の負債を抱える可能性があるということになりますよね。
奨学金って言葉の響き自体は優しいというか、ポジティブなイメージがありますけど。
ありますね。
でもこの記事がすごく強調しているのは、これは紛れもなく返済義務のある借金なんだっていうその点ですよね。
そうなんです。そこが非常に重要で、しかも借りる主体、名義は学生本人なんですよね。
あ、そうか。本人名義。
ええ。ですから、もし万が一返済が難しくなった場合、個人信用情報機関、いわゆるブラックリストに乗ってしまうリスクがあると。
そうなると将来的に、例えば家を買う時のローンとか、場合によってはクレジットカードを作る、そういったことさえ難しくなる可能性があるわけです。
非常に個人的で、かつ長期的な影響なんですね。
そしてその返済期間も、やっぱりこの記事は問題視してますよね。
そうですね。期間の長さ。
一般的なプランだと、卒業してから15年間。
15年。
長いですよね。
ええ。つまり、計算上は払い終えるのが、だいたい30代の半ばくらいになる。
30代半ばか。
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人生で、例えば結婚とか出産、あるいは住宅購入とか、そういうライフイベントを考えることが多い時期に、この返済が重くのしかかってくる可能性があると。
この記事は、その人生設計への影響の大きさも結構指摘しているんですよね。
なるほど。さらにもう一つ、厳しい現実も書かれていて、在学期間が、例えば1年伸びると、借金もだいたい100万円規模で増えることが多いと。
追加で借りることになりますからね。
でも、その追加で払ったコスト、時間とお金が、必ずしも将来の高い収入に結びつくとは限らない。
その保証はないんだ、という指摘もあって、ここが本当に悩ましいというか。
まさに。まさにそこなんですよね。
で、そこからこの記事が投げかけている根本的な問いっていうのは、これほど重い経済的な決断をですね、社会経験もまだ乏しい10代後半の若者に揺らねてしまっていいんだろうか、ということなんだと思います。
確かに。
多くの場合、この数百万円、そして15年間っていう、その本当の重みっていうのを十分に理解しないまま、選択肢の一つとして提示されて利用に至っているケースが多いんじゃないか。
そういう傾向をならしているわけですね。
なるほどですね。
今回この記事を読み解いていくと、日本の奨学金というものが単に学費を支援するという側面だけじゃなくて、
多くの若い人たちにとって想像以上に重くて、しかも長期にわたる経済的なコミットメントになっているんだなという実態が見えてきましたね。
そう思います。
その数百万円という金額と15年という返済期間、この具体的な数字が持つ意味合いですよね。
これをしっかり理解した上で、じゃあ本当に他に選択肢はないのか、借りる以外の道はないのかっていうのを借りる前にもう一度立ち止まって考えることの重要性、これをこの記事は強く訴えかけていると言えるんじゃないでしょうか。
そうですね。最後にですね、これを聞いてくださっているあなた自身にもちょっと考えてみてほしい問いかけがあります。
その学費のための借金に対して、社会全体が何となくですが、他の目的のローン、例えば車のローンとかに比べてどこか寛容に見えるような、そういう空気感ってあるような気がするんですね。
まあ確かに学びのためという大義名分がありますからね。
こういう状況、この空気感が若い世代のお金に対する感覚とか、あるいはもっと長期的な将来の人生計画に一体どんな影響を与えている可能性があるんでしょうか。
ちょっとこの点を皆さんも考えてみていただけたらと思います。