2025-03-17 17:59

#034 年度末の仕事

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学校の年度末、先生たちは一体何をしている?
普段は見えない学校の裏側、特に年度末の先生たちがどのようなことをしているか意外と知られていません。今回は、多忙を極めるこの時期の業務について語り尽くします。
アカウント管理の苦労、指導要録作成の裏側、クラス編成や時間割の気になる話まで…。

年度末の学校現場、一体何が起こっているのか?ぜひ、お楽しみに!


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サマリー

年度末の学校では、指導要録の作成やクラス編成、時間割の調整など、多くの事務作業が行われています。特に指導要録は法的な書類であり、慎重な作成が求められ、ICTの活用による効率化についての議論が進められています。年度末の忙しさが強調され、特にICT関連のアカウント登録業務の難しさが話されています。また、新年度に向けたICT研修の重要性も取り上げられ、教員としての新たな挑戦に対する期待が表現されています。

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デジタル時代の国語教育を語ろうにようこそ、パーソナリティーのKasaharaです。
この番組では、ICTを活用した国語の授業実践に関する話題を中心に、
Google for Education認定トレーナーと認定コーチの資格を持つ、私Kasaharaが、教育にまつわる様々な話を配信していきます。
職員室のスタッフ同士で行われる教育談議のようなものだと思って、ゆるっと聞いてください。
年度末の事務作業
3月の下旬を迎えて、そろそろ令和6年のこととはお別れをしなければいけない時期だなぁと思っています。
自分の気持ちが切り替わらなくても、令和7年の4月はやってきますし、
それに伴って色々な事務作業が山のように押し寄せてきます。
学校にとって、3月4月は1年間で最も事務作業の多い季節になるんですよ。
生徒の登校日数は比較的少なめな時期ではあるんですけど、
生徒が行ったら、日知も札知も行かないような事務作業が山のようにあります。
自分は以前からお話している通り、ICT周りの担当者なので、
この時期はアカウント関係の仕事で忙殺されていますね。
Googleワークスペースの方のアカウント管理は自分の範疇ではないので、
まだマシナ部類だということはできるのですが、
それでも授業関係の細々としたアカウントの登録作業を行っているので、
割とこの時期は気がめいります。
全てのアカウントが一つの書式、登録の方法で済めば楽なのですが、
もちろんそんな都合の良いことはなくて、
サービスごとに登録の仕方が大きく変わっているので、
ただのコピペでもうまくいかないことばっかりで、
常に頭を悩まされている、そんな時期ですね。
さて今回の配信では、この時期の先生方にどんな仕事があるかについて、
話を少ししていこうと思います。
さてここからが本題です。
年度末の先生方の仕事として最大のものは、
やはり指導要録の作成ですね。
自分は今年卒業生担当なので、
指導要録に関してはもう書き終わっている状況なんですが、
一人遠征を担当している先生はこれからですね。
これは法的な書類であるので、
かなり慎重に作る必要のある書類なので、
作業としても結構神経質になります。
出欠日数が終了式まで確定しないということもあるので、
書類自体もギリギリまで完成しないんですね。
指導要録と生成AIの利用
なので作業としてはなかなか手間のかかるものです。
数年前から記入内容については、
かなり簡略化する方向性になったので、
今は随分作業としては楽になりました。
さてこの指導要録についてなんですが、
最近は生成AIを使って書かせたら、
みたいな話が結構出てきたりして、
XだとかSNSの様子を見ていると、
いろいろな意見議論が起こっているなというところは、
ちょっと見えているところです。
個人的には個人情報の扱いのルールがまだ学校だとかで、
ちゃんと明確に方針出せているところの方が
少ないんじゃないかなというふうに思うので、
先生の個人的な判断でこれぐらいだったら大丈夫だろう、
管理職の先生がいいと言っているからいいだろう、
みたいな使い方はややちょっと危ないなというところは
思っているところです。
リスク管理というところに関しては、
慎重すぎると保守的すぎるんじゃないかと言われるところもあるんですけれども、
でもやっぱりコンプライアンスの観点から考えても、
手順を踏まないで使うのはちょっと危ないかなという気はしています。
特に生徒の情報を入れて、
その情報から何か文章を生成させるというのは、
どこで何言われるかわからない状況なんじゃないかなというふうに
個人的には見ています。
もちろん学校だとかがちゃんと備論武装して、
組織として使いましょうという状況になっているんだったら、
それはぜひ使ったほうがいいかなというふうには思います。
そういう状況にまだなっていないのであれば、
特定の生徒の情報を書かせるというよりは、
例文のアイデアをたくさん出力させて、
その例文の中から、この子にはこの内容がちょっと近いから、
それをコピペして、細かいところは実際に先生が打ち直して、
みたいな微調整するような使い方をしたほうが安全な気はしますし、
それをするだけでも結構手間としては小さくなるんじゃないかなというふうに思うんですね。
自分なんかは国語の先生なので、
パッと文章を思いついて、
このぐらいの表現でいいだろうみたいなことを考えつくのは
そんなに負荷がかからないんですけど、
やっぱり苦手な人は、
この表現どういう言い方をしたらいいんだろうみたいなところに
時間が取られちゃう方って多いですから、
それを生成AIが例文集でたくさん出しておいてくれれば、
この表現を持ってくればいいんだみたいな使い方は、
それだけでも生産性を上げてくれるんじゃないかなというふうに思いますね。
あと、これは自分が古い教育官の人間だから、
小言のように言っちゃいますけれども、
描録の字数ってそこまで膨大に書くわけではないので、
それであと最近は手書きで書けというものでもないので、
1年に1回ぐらいは子供をしっかりと見とって、
見とった姿にどのような言葉を考えて当てるのかというのを、
自分の教育的な修行として、
時間を投資してもいいんじゃないかなというふうに思ってます。
確かに人数が多いと、
結構な時間を持っていかれるので省力化したいのは間違いないんですが、
子供の見取りに関わるところを省力化してよいのかという気持ちは、
なんとなく自分の中にあります。
業務として、本当に文字数としては多く書けるわけではないので、
その数百字のところを自分で書くのか、
例文集を真似して書くのかみたいなところで、
大きな差が出るとは思わないんですけれども、
ただ、業務というよりは子供の見方のトレーニングというような意味合いを持って、
時間をかけてもいいんじゃないかなという気持ちはちょっとあります。
業務ならば、効率化、省力化という方向で、
いろんなことを考えていってもいいかなとは思うんですが、
自分のトレーニングとして考えるんだったら、
省力化はしないほうがいいかなという、そういう発想ですね。
なので、これがいいという話というよりは、
自分としては要録を書くというタイミングが、
ある意味で子供の一人一人を点検し直して見取りをし直すという、
そういう修行の時間かなというふうに思ってやっています。
そんなわけで、年末の最大の仕事は指導要録になるわけです。
それに伴って、ついでに紙の出席簿だと、
1年間の出欠数を最後まとめて書くみたいな、
そういうずれ気ないかという照らし合わせる作業なんかも出てきて、
なかなかこれが厄介ですね。
本当手書きでやっているせいで、
毎日、毎月末ずれていないかというところを確認しながらやっているはずなんですけれども、
数が多い40人分の1年間の出欠の記録になってくるので、
どうしても細かいところでミスが起こるんですよね、これ。
本当厄介です。
なので、個人的には要録なんかよりも、
こっちのほうが自分としては最悪に嫌いですね。
早く紙の出席簿をどうにかしてくれないかな、
どうにかする手段もあるんだけどなというふうに思っているんですけど、
その決定をするのが現場の判断じゃないからな、
いつも議論としては後回しになりがちなんだよな、
みたいなことをちょっと思ったりはするんですが、
愚実っぽくなるのでこの辺でやめておきます。
クラス編成と時間割りの調整
さて、そのような今年の大まとめとなるような仕事と合わせて、
年度末は次年度のクラス編成の準備など、
4月以降のことの仕事も同時並行で走り出しているんですよ。
もちろんクラス編成などの仕事は、
これは大掛かりな仕事になりますね。
クラス替えがどのように行われているのかを
気になっている方って非常に多いと思いますが、
特に学校の外側の方だと、
どうやってこれ決まっているんだって、
すごい不透明で気になるところですよね。
ただ、あらかじめ言っておきますが、
基本的には誰の主観も入らないように色々な仕組みをして、
ある意味で機械的にというとちょっとおかしいですけれども、
大人の誰かの思惑が影響しないような
二重三重の仕組みにはしています。
そして、配慮すべき人間関係などは調整していきますが、
それも誰かの主観でいったもん勝ちにならないように、
ちゃんと色々なところが多面的な見方をして
配慮しているみたいなそういう形になっています。
だから結構時間これはかかりますね。
いろんな先生が関わって何度も何度も考え直してということになるので、
結構うちの場合はギリギリなところまでやっているような印象がありますね。
そして、クラス分けが決まってくると、
そこからやっと時間割りの話も始まってくるんですね。
クラスの人数バランスを見て、
例えば修熟度別のクラスの編成決めたり、
教科担当の配置を見て、
授業の裏表を調整したり、
これ理系のクラスの裏で勉強のクラスやったりみたいなことがあるんですよ。
そういうようなことをやってたりするので、
誰がどのクラスを持つかみたいな話に関しても、
これも個人の趣味だとか思惑というよりは、
針の穴を通すようなめっちゃギリギリなところで
毎年話し合いをしながら決めているところですね。
あんまり先生の個人の好き嫌いだとか、
そういう主観では決めてないので、
決まったことに対して、
え、なんで?とか言われると結構悲しいので、
ぜひ周りの先生、責めないであげてくださいね。
指導要録だとか、時間割りの話だとか、
クラス編成は多くの先生が絡む話なんですが、
特定の仕事に就いている先生は、
他の仕事もさらにそこに山のように降ってきますね。
例えば学年主任の役職などに就いている先生方なんかだと、
4月から学年の仕事をどうしようかみたいな、
そういう割り振り考えたり、
しかも新入生の学年だったりすると、
入学式がもうすぐやってきてしまいますから、
3月に学年を閉じてから新しく始めるまでの作業というのが、
本当に毎年リアルタイムアタックみたいな、
そういう大忙しなところでやってるなというような印象がありますね。
年度末のICT業務
自分の場合はICT周りの担当者であるので、
この時期はアカウントの登録作業や年度更新作業で、
なかなか地獄を見ることが多いですね。
アカウント周りの仕事って人に分散してできるかというと、
ダブルチェックなんかをお願いするとしても、
最終的に画面に向かって作業するのは1人だったりすることって結構多いんですよね。
ICT端末を積極的に使い出すようになって、
勤務校だともう5年ぐらい経つのですが、
この5年のうちに使っている教育向けサービスが、
かなりダラダラと増えてきたなと今年になって結構感じますね。
最近はいろいろなツールがアカウントを発行して、
オンラインでやるというのがデフォルトになりつつあるので、
使っているサービスを増やすほどに、
生徒のアカウントの作業というのが増殖していくんですよね。
Googleのアカウントでシングル34だけで済むんだったら、
全然手続きとして楽なんですけど、
特殊なID発行させられたり、そしてパスワードも特殊なものだったりする、
そういう場合は紙でそういうものを配布したりみたいなことがあったりだとか、
準備自体もすごい大変ですし、
生徒への配布作業、登録作業なんかもすごい頭が痛くなるんですよ。
この登録作業なんかをやっていると、
シンプルな情報だけでなくて、
この情報まで登録させるの?みたいなことを求めてくるサービスが平気であったりするんですよ。
変な情報を聞いてくる場合、
本当にこれって登録しなきゃいけないんですか?みたいなことも、
担当者としてはいちいちちゃんと問い合わせ作業ってやってるんですよ。
必要のない情報まであんまり不要意に出したらいけないよねっていうようなところは、
ちゃんと持っておかなければいけない視点だなというふうに思っているので、
意外と業者に問い合わせてみると、
その情報なくても大丈夫ですよと返ってきたりすることもあるので、
だったら最初から欠かせんなよというふうに思ったりもしますけど、
いろいろ事情はあるんだなというふうに思うところなので、
一つ一つ丁寧にそういう作業をやっているところなんですね。
登録に必要なデータについても、
だいたいExcelのCSVなんかでやることが多いんですが、
時々変なことをやらされる場合もあります。
もともとある名簿のデータから単なるコピペでできないようになってたりと、
新年度の準備
困ることも結構多いんですよね。
あと、アカウントの登録作業が管理者からはできない。
つまり、生徒のほうにメールアドレス登録してもらって、
メールに届いたものから登録作業させるみたいな、
そういうパターンのサービスなんかもあって、
それはもうすごい頭痛いですね。
生徒に作業させると絶対にノーミスで、
300人だったら300人ができるみたいなことってないので、
必ず後から修正作業が入ってくることになるんですが、
その修正が意外と融通機がないんですよね、その手のサービスだと。
うーん、だったらもうGoogleでシングルサインをさせてくれよと叫びたくなることがしょっちゅうですね。
うーん、もうちょっと整理してほしいなというふうに心の底から思っているところです。
個人的には今後4月に向けて、
校内のICT研修も考えなければいけないなというふうに思っています。
新しい先生方が移動してくる時期であるので、
すでに勤務校に導入しているサービスの全体像を理解して、
授業で使えるようになってもらわないといけないなというふうに思っています。
これもやっぱりICTが日常的に使われるようになったからこそ、
新しく出てきた業務だなというふうに思っているところですね。
まあ、これはGoogle for Education認定トレーナーの資格更新に必須な作業となってくるので、
自分としても研修の機会がもらえるというのはありがたいですし、
勤務校はGoogle for Education事例校なので、
ちゃんとそういうところは丁寧にやらなければなというふうに思っています。
これは宣伝ですが、4月から5月は研修頼まれることが多い時期なんですよね。
ただ、今年は比較的自分の予定が空いてますので、
もしリスナーのあなたの学校で研修が必要であれば、
ぜひお気軽にお声掛けください。
時間と条件があればお手伝いしに行きますので、ぜひよろしくお願いします。
今回の配信はいかがだったでしょうか。
ちょっと前までは、受験や卒業式のことで少しセンチメンタルになりながら、
名残惜しいなぁということを話していたのですが、
気づいたらもう新年度の準備に忙しくなり始めましたね。
自分の教え子を手放すことはなかなか気持ちがすっきりしないことが多いのですが、
こうやって忙しく次の仕事を始めていくうちに、
新しい気持ちに変わっていくのだなぁと感じます。
教え子たちも最後の挨拶に来てくれる生徒も多いのですが、
一人暮らしのための引っ越し準備に忙しくしている生徒も多くて、
こうして生活が少しずつ変わっていくのだなぁというふうに思っています。
この放送が配信されている時期は3月の下旬ですね。
いよいよ、やっと次の学年が見えてきましたね。
教員という仕事をしていると、同じところをぐるぐるしているような感覚に陥りますが、
やっぱりそこで出会う人たちは新しい人たちなので、
また面白いことが始まるのだなぁというふうにワクワクしますね。
高校3年生の授業が3学期にまるっとなかったので、
やっと国語の授業ができるという気持ちも出てきて、
新学期も少しずつ待ち遠しくなってきました。
卒業させた教え子たちとやってきたことを反省して、
さらに自分の新しい実践を探っていきたいなぁと考えています。
同じ実践は二度とやらない、とまでは言えないですけど、
以前よりもブラッシュアップして良い実践を目指したいですね。
次の生徒たちはどんな面白い成果を出してくれるのでしょう。
さぁ、あと3月も2週間、どうやって過ごしましょうか。
今回の配信を聞いて、何か参考になったことがあればいいねを押してもらえると、
番組作成の励みになります。
また、アウトプットの一環として、ぜひ気軽にコメント、SNSでのシェアをよろしくお願いします。
概要欄のメールアドレスや、Googleホームに直接感想をいただいても嬉しいです。
この番組は毎週月曜日に1回配信されます。
次回の配信もお楽しみに。
では、また。
17:59

コメント

笠原先生激務ですね。 私も今年度末ですが、なにか忙しいです(汗 全然リフレッシュもできないまま4月突入で、困ったモノです。 はやくGW来ないかなww

年度末はICT周りはアカウントが…。 GWがくると考査が気になってしまうんですよね…笑