デジタルからアナログへの移行
デジタル時代の国語教育を語ろうにようこそ、パーソナリティのKasaharaです。
この番組では、ICTを活用した国語の授業実践に関する話題を中心に、
Google for Education認定トレーナーと認定コーチの資格を持つ、私Kasaharaが教育にまつわるさまざまな話を配信していきます。
職員室のスタッフ同士で行われる教育談義のようなものだと思って、ゆるっと聞いてください。
この放送の配信予定は3月24日で、おそらく多くの学校で終了式を迎えるタイミングになっていると思います。
1週間後には、新年度が始まると思うと、三学期があっという間に過ぎていってしまったなぁ、なんだか記憶が曖昧だなぁという感じがします。
まさに怒涛の三学期。大学受験の指導もあったので、全然休んだ記憶がないですね。
別れを惜しむ暇もなかったような気がしています。
新年度をあと1週間で迎えようとしている時期ではあるのですが、全く次年度の準備が手についていなくて、そわそわしています。
毎年、新年度が始まる前には必ず今年はちゃんと準備して、4月1日を迎えようと思ってそういうことを言ってるんですが、毎年なんやかんやと流されているような気がします。
来年の同じ時期も同じようなことを言っている自分が想像できてしまいますね。
去年の3月のおしまいはGoogleチャンピオンシンポジウムがあったので、そちらでもう新年度の準備よりも優先して楽しんできたっていうことがあるので、
去年の新年度のスタートはまあしょうがないなーっていう感じはあったんですが、今年は何とかちゃんと準備していきたいですね。
新年度は何かを始めるのには良い時期です。
業務のフローを改善したり、新しいツールを導入したり、週間として新しいものを始めてみたりと、そういうチャレンジにはやっぱり節目は重要ですよね。
自分も4月から自分の仕事の仕方を少し変えてみようと考えています。
その一環として、5年ぶりぐらいに手書きのノートを復活させようと考えています。
さて、ここからが本題です。
5年ぶりぐらいに紙のノートを復活させようと思って、実際にノートを持ち歩いて書き始めるようにしています。
まだ1週間くらい前に始めたばかりなので、何かが大きく変わったなーというような感じではないですね。
そもそも自分は4年5年ぐらい前までは、ほぼ日手帳のカズンっていう英語版の少し大きめの手帳を使って持って歩いてたんですね。
毎日の授業の振り返りであるとか、業務の考えたこと、業務の振り返りだとか、そういう内容を手書きでこまめにメモするようにしていたんです。
ただ、ノーションを使い始めて、業務日誌に関してはノーションに書いた方がこれ便利じゃんということもあって、完全にもうノーションに移行しちゃったんですよ。
なのでそういう経緯もあって、ほぼ日手帳のカズンを使うことがなくなってしまって、それっきり手書きのノートを書くということが、
Chromebookを勤務校が導入したこともあって、パソコンを持って歩くのが当たり前になっちゃったので、本当になくなっちゃったんですよね。
今年の春卒業させた3年生が、Chromebookを使って3年間授業を行ってきたっていう、そういう3年生であったので、ある意味でそういう形でアナログを完全に使わないで、
デジタルだけで指導してきたっていうような実感が結構あるので、ここに来て、かえってもう一度アナログを使ってみて、
その組み合わせの良いところというところを考えてみてもいいかなという気分が少し湧いてきてるんですよね。
あとシンプルに来年の仕事がちょっとドタバタして、パソコンを持って歩いてることばっかりじゃできなそうなことも起こりそうなことを考えているので、
少し紙のノートを持ち歩いておくっていう習慣をつけた方がいいかなというのはなんとなく思っているので、そういう背景もあって紙のノートを復活させてみました。
ノートとメモの重要性
これまでも紙のノート全く使ってないわけではなくて、例えばロディア、ちっちゃいメモパッドですね。
メモパッドなんかはもうスーツのポケットに常に入れておいて、何か隙間時間に考えていることがあればそちらに手書きでメモをしてみたいなことはやってたんですけれども、
ロディアってメモパッドじゃないですか。なので切り離して並び替えて整理するみたいなことは結構やりやすくて好きなんですけれども、
時系列に何かを並べておくだとか、まとまった量を記録しておくということはやっぱりそんなに得意なものではなかったんですよね。
なのである程度まとまった指向であるとか、情報量の多いものを一覧で見やすく保存するみたいなことをするためにもノートを持ち歩いてもいいかなというようなそういう気持ちがちょっとあったりします。
じゃあここに来てノートを何を持ち歩こうかなというのを考えたときに、ほぼ日手帳もまあ悪くはないかなというふうには思ったんですが、
ほぼ日手帳は手帳なのでどうしても日付が入っちゃうんですね。
今の生活のスタイルだと毎日毎日手書きをするかと言われるとそれもなんだかめんどくさいなという気持ちも結構大きくて、
日付が入っているノートだとなんだかその日付に振り回されてしまって自由に使えないなっていう気分が結構強いので、
今年に関してはほぼ日手帳は使わなくていいだろうというようなそういう気持ちになってほぼ日手帳は選びませんでした。
なので何も書いていない無地のノートか、無地のノートだと個人的には少し線がまっすぐ書けなかったりだとか情報をうまく打列できなかったりすることがあるので、
ドット入りの方眼のノートがいいかなというふうに考えていろいろ選んで値段だとかも相談した結果、
今年に関してはMDノートっていうノートにしようかなというふうに思いました。
このMDノートなんですけれどもほぼ日手帳のカバーにぴったり合うんですよ。
なので昔ほぼ日手帳の数に使っていたときには少し高いカバーのわざわざカバーを買って持って歩いていて、
それがこの4,5年使わないでいてもったいないなっていうふうに思っていたので、
それも復活できたのでちょっと個人的には嬉しいななんてことを思ってノートを持って歩いています。
なのでそういうわけでノートを持って歩くようになっているので、最近は気づいたときに何かをすぐメモするようにはしています。
そういう習慣が生活の中に入ってくると、気づいたことがあればメモをするというよりは、
メモをするために何か気づかないかなっていうような姿勢で動くようになるんですよね。
これってあのポッドキャストの発信をしているから、
ポッドキャストの発信のために何かネタがないかなって探すそんな生活になっているのと同じで、
やっぱりノートを書いて生活しようと思っているとノートに書こうということを探そうとするんですよね。
そうすると周りに対する感度というものが少し上がっているかなというような感じが自分の中でもしています。
あとは自分の心の中の動きですね。
自分の心の中の動きに関しても普段であればスルーしていたところを、
あえてちょっとノートに書いてみようかなみたいな形で書き留めておくと、
1日の最後に振り返ってみると、
あ、こんだけいろんなものを考えていたんだなと、
割と普段モヤモヤしたことをスルーしていたんだなみたいなことも気づくので、
そういう意味でもノートを書いてみるというところは面白い試みかなというふうに思っています。
ノート、何書いたらいいですかというふうに質問を受けることも結構あるんですけれども、
何かをメモするということを考えると、なかなかメモを書けなくなっちゃうじゃないですか。
でも何をメモするかということに関しては、
メモを普段から書けば書くほどハードルが下がるなというふうに感じています。
何だかメモを手を動かして書いていると、
書く道具の選び方
どうでもいいことでもいいから書いておこうかなというような、
そういうことに対してハードルが下がるんですよね。
なのでとりあえずは気分よくメモを書いてみるということが最初は必要かななんてことを思っています。
そうそう、最近気づいたのが、
気分よくメモを書くために必要なのはやっぱりボールペンなんですよね。
何で書くか、ボールペンでなくても万年筆でもいいんですけれども、
どの道具を使って書くかっていう感性っていうのがすごい重要なんですね。
最近思うのが、そのメモを見返したときに個人的に感じることとして、
自分あんまり字がうまくないということもあって、
細いボールペンダメだなっていうのをかなり感じているんですね。
細いボールペンで字を書くとすごい見栄えが悪くなって、
視認性が悪いなっていうのが最近の気づきですね。
なので、字が下手くそな人が細いボールペンでぐじゃぐじゃって書いていると、
なんだか見返すのが嫌になってくる感じがするので、
これは太いボールペンを使うのがおすすめですね。
太いボールペンの方がやっぱりパッと見たときの字が読みやすいということもあるし、
あと多少字がグニャグニャとなっても、
太いとそのグニャグニャ具合が下がるので、
見た目としてもそんなに悪くないなっていう感じがするので、
少し太めなボールペンを使って気分よく書いた方がやっぱりいいなというふうに思いますね。
この紙のノートなんですけれども、
パソコンのデジタルメモとはやっぱりちょっと感触としては違いますよね。
紙のノートの利点
パソコンのデジタルのメモってどうしても文字のタイピングされていく文字って一方通行で出てくるじゃないですか。
デジタルだとより一層文字が一文字一文字順番に並んでいく、
リニアな感じみたいな形がすごい強調されちゃうじゃないですか。
なので進んだら進みっぱなしな感じがして、
うまく考えがまとまっていない時にデジタルのノートでメモを取るっていうのは、
結構なんとなくやりづらさを感じたりするところがあるんですよね。
紙のノートはとりあえずどこかに思いついたことを書いておいて、
後で矢印なんかでピーって気軽に方向性を示したりだとか、
二重線でグチャグチャって消してこれじゃなかったみたいな書き方をすることもできるし、
ある意味であんまり順番考えなくてもいいというところが、
言葉にならないで気持ちがモヤモヤしている時には都合がいいかなという気がしています。
ぜひこれ強調しておきたいんですけれども、
自分はもうほんと手書き大っ嫌いです。
ありえないぐらい手書きがもう嫌いすぎて、
とにかく手書きをやりたくないっていうレベルで手書き嫌いなんですよ。
その理由としては受けてきた教育がもう本当に嫌な思いさせられたからっていうのが大きいんですし、
あと自分の考えていることに対して手書きの書くスピードが全然追いついてくれないというところがすごい気持ち悪いんですよ。
考えていることが思い通りに表現されないっていうのも本当に嫌な感じなんです。
あんまりポッドキャストでネガティブなことを言ってもしょうがないんですけれども、
手書きのノートをやってるよって言うと手書きが好きだみたいに思われるのも嫌なので、
これはもう大前提として言っておきます。
手書きが嫌いなんだけれども、それでも紙のノート、手書きのノートをやった方が何か気づきがあるんじゃないかなっていうのが今の自分の気持ちなんですよ。
例えば何でしょうね、紙のノートでは構造的に図を書いてみたりだとか、
とりあえず時間を潰すかのように何となく手を動かしてダラダラと書いてみるということから着想を得ることができたりみたいなことが、
自分にとって感触として悪くないっていうことが大きいんだと思うんですよね。
メモの本質って今自分がどういうことを考えているのかというのを保存することにあると思うんですが、
どのツールでメモを取るかによってその時の考えていることの保存のされ方ってやっぱり全然違うんだろうなって思いますね。
最近であれば音声メモのプラウドノートもやっぱりよく使うようになってるんですが、
プラウドノートに関してもやっぱり気構えちゃってうまく話せなかったり、
思いついたことが考えているうちに蒸発しちゃうこともあるので、
開いてその場で今あるモヤモヤしたものをモヤモヤしたままでパッと書けるのは紙のノートの面白さ、良さなのかもしれないなというふうには思ってますね。
デジタルとの比較
その時考えていることに合わせて一番良いツールを気軽に使い分けられるようになったらいいなぁなんてことをちょっと考えています。
今年1年間ぐらいは紙のノートの良さというところをちょっと研究してみたらいいのかなぁなんてことを考えて、
3学期の一番最後、年度の一番最後から次年度に向けてのちょっとしたチャレンジを今始めています。
今回の配信はいかがだったでしょうか。
手書きのノートを持ち歩くことや、いちいち手書きで書くことは手間のかかる作業ですし、
このスピード感が求められる時代においてはかなり遠回りな行為をしているように思えます。
しかし実際はスピードが速すぎて古い音されそうになるのを必死に堪えている場面が多いことを考えると、
手書きくらいのスピード感に一度立ち止まってみることは思考の整理として良いのかもしれませんね。
多分半年くらいしたら飽きてやらなくなってるんじゃないかなという可能性も十分感じるんですが、
時々こうやってスローダウンすること自体に意味があるんじゃないかと考えています。
ノートの良さは書きたい時に書けば良いし、書けない時はじっと向こうが黙って待っていてくれるんですよね。
最近のアプリって書いてないよってリマインドを丁寧にしてくれるじゃないですか。
でも時々それにうんざりすることもあるし、
ご丁寧に記録できてない日は記録できないよっていう空白で残り続けるのもなんだか気持ち悪いなっていう感じするんですよね。
でも紙のノートは途中でやめていても再開した時には続きからなんてこともないような顔をして始められるのは良いですよね。
最近は原稿を書かなければいけない量が多くて、
自分の中のアイデアが言語化する体力というべきものかな、そういうものがすごい枯渇しちゃっていて書けないなーって腕組みをしている時間が多かったんですが、
そういう時に紙のノートに引用したい言葉を書き直したりしてると何となく進捗している感じがあって救われましたね。
自分の言語化のツールはたくさん持っておいて、色々試した方が追い詰められた時には良いかもしれないですね。
新年度も原稿や研修などアイデアを絞り出さなければいけない機会が多そうなので、しばらく紙のノートをやってみます。
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この番組は毎週日曜日に1回配信されます。
次回の配信もお楽しみに。
ではまた。