スピーカー 1
ダイアログカフェ。筋書きのない対話から、新しいアイディアと自分自身に出会う場所。この番組は様々なテーマで楽しみながらお届けします。
日野自動車CTrO、最高変革責任者の横張さんをお招きして、日野自動車における変革の話をですね、伺ってまいりたいと思うんですけれども、
不正が企業として、その認証の検査のデータの改ざんがあったりという不正が非常に大きな社会的にも大きく問題になるものがあって、これは会社がさすがにこれはもう変わらんといかんみたいな、その危機感自体はもう会社全体で、
でもね、さっきその不正が起きているのに、まああれはエンジン部がやったことだからみたいな、ちょっと多色感がね、ある層の中にはそういうムードもあるということだったと思うんですけど、そういう最初の段階で変革、必要、それは大きな問題だけど、そもそも根本的に何かを変えなきゃいけないんだっていう意識自体が、最初の段階だと会社としてはまだ持てない。
ところからのスタートだったんじゃないかなと思うんですけど、何から始めようっていう。
スピーカー 2
うーん、そうですね。何から始めよう。さっきちょっと外形的な話で、私服じゃなくてカジュアルにするとかね、あとまあ役員が部屋を出るとか、あとミーティングを減らすとか、事前説明を減らすとかね、本当にこうちまちましたことからやってたんですけど、
やっぱりもともと変わらないことをゼとする会社なんですよ。JTCみんなそうだと思いますけどね。
スピーカー 1
うーん、口ではね言ってますけどね、変わらねばならんとか言ってますけどね。
スピーカー 2
ねばならないって、ちょっと前の日本の首相も言っててねばならない、ねばならないって言ってましたけど、だけどその大冗談の話よりも、やっぱり身近でね、やってる諸君というか皆さんが、この会社ちょっと変わるかもしれないと、さすがにこういう不祥事があって、少しずつ変わっているっていう話が実感できないと、
なんとかショーに報告を変わるコンテンツを報告しましたなんつったって、たぶん彼らがすると無縁じゃないですか。だからやっぱりその服装なんてそうだと思うし、あともう一つ僕不思議だなと思ったことで一つあるのは、やっぱ行動を変えないと意識って変わらないと思う。
で、会社の中で最初に来た時に、8時半だかな、8時25分半ぐらいにラジオ体操の音楽が流れるんですよ。社内で。あれ?と思って。
そうすると、全員が全員ではないんだけども、みんな今までやっていたことを置いておいて、こう始まるわけですよ。
スピーカー 1
体操が始まる。
スピーカー 2
僕は何だかよく分からないからあんまりやってやらないけど、皆さんに聞いたんですよ。なんでラジオ体操するのって言ったら、みんなするんで。みんなするんでって、だって会議してる人とかいるじゃない。リモートとかね、今コロナになって。これずっと何時でもやってるわけですよ。
そうすると、会議やってるのにこうって言うのもなんか変じゃないと思う。しかも朝貴重なね。そもそも出社するってこと自体が、あの時まだコロナ開けてなかったので、なんで体操するのって。
で、言う話をしても、いやそんななんでって言われても、そこ考えるとこですかとかってこうなってきて。とにかくね、みんな考えないんですよ。そのルーティーンがなぜやられてるか。
僕からすると、リモートとかが前線になってきて、出社することには本当に意味を込めて出社するみたいなご時世に変わってるのに、相も変わらず8時半になるとこう言っている。
この無知行停止な感じの象徴例だなと思ったんですよ。もうちょっと考えればいいじゃん。これなんでやってるのとか、辞めたらダメなのとか言い出せないんですよ。そういう会社ですから。
だったらそういうの辞めちゃえばいいじゃんと。辞めて、どうせ辞めて急に明日からクリティカルな話なんかないし、あんまりしのごの言わずに辞めてもらったんですよ。うちのメンバーの人に音声とか放送とか切ってもらうとか。
スピーカー 1
あ、ご自分のチームで辞める?
スピーカー 2
うちの人、全社のやつをそういう風にしてもらう。そういう風にするから、来週からだったら明日からだったら辞めるっていう風にしておいて。
スピーカー 1
ちなみに横原さんが辞めるって言ったら辞められるものないですか?それとも合意しなきゃいけないんですか?
スピーカー 2
合意しなきゃいけないものですよ。だからその半分どうなるのかなと思って。そしたらすごかったですね。
なんで辞めるんだと。
会社、一番記憶に残っているのは社員の健康をどう考えているか。対象をやめさせるってどういうことなのか。それを人事だか総務だか忘れましたけど、そういう関わり合いのある方から
直接、無断でそんなことを辞めるなんて考えられない。社員の健康。ちょっと待てと。ラジオ体操っていうのは社員の健康を万尺にする秘密兵器なのかと。
福利構成として、例えばどっかのジムの半額補助だとか、いろんなやり方はしてるわけじゃないですか。早めに帰ってジョギングしてもらってもいいし。
要するに変わりたくないわけですよ。これがどうこうっていうことじゃなくて、過去ずっと培って慈しんできたものを、
無断で変えられるみたいなことが生理的に気に食わないっていうのがあるわけですよ。それは別にラジオ体操のほうで言ってるわけじゃなくて、他のことも全部そうなんです。
スピーカー 1
横有さんのポジションは勝手にやったんですか?勝手に指示を出したんですか?誰かに社長にこうしますよとか何にもせずに。
そうやってもいいっていう権限が与えられてたのか。別にそんなん何も関係ないけど、私のミッションからしたらこれからやらなきゃいけないってやったのかってどうだったんですか。
それはどっちかというと後者ですよね。僕に何の特段部門を預かっているわけでもないし、会社としてやっぱり悪しきものは切り離す、もしくは辞めることをした方がいいと思うし。
そもそも体操とかって誰の決済で辞められるかみたいなのがそもそも分からないから。
ただそのアプローチをもうやるって言って、経営会議であげて朝の体操を辞めさせようと思います。
スピーカー 2
だからさっきのやつと全部シリーズなんですけど、服とかね、部屋掃除とか、体操なんか何年も無試行デジでやってなくたっていいんじゃないのと貴重な5分間朝のね。
だって5分かける1万2000人ってどれだけの面積の固定費になるんですかっていう、寒いこと言えばそういうことじゃないですか。
それもただ単にこうやってやってるだけで、周りに同調圧力でやってるだけなんで、そういうのだったら一回辞めてみようよと。
僕ね、だからクレーム来た人に言ったのは、アナウンス読みましたか?
僕ね、チームスで会社の中にも発信したりとかそういう時に書いてもらったのは、放送をやめますと。
スピーカー 1
体操したければすればいいじゃん。
スピーカー 2
したければ極論ここに音源持ってきてもらって、自分の一人のところでどうしてもやっぱり昔ながらやりたい。
どうぞとは言わないけど、じゃあそれは自由じゃないですか。
それで健康がどうだろうとおっしゃるのであれば、教皇にやればいいじゃないですか。
ところがね、やっぱりそういうことじゃないんですよ。
1ヶ月経ってみたら誰もやらないんですよ。何にも言わない。会ったことがすらない。
これ見ろと。結局お前、変えたくないだけじゃないかと。
直後の1週間にわちゃわちゃ言ってきた人、今やってんのかって聞くと、
スピーカー 1
何事もなかったかのようにやってる。
このお話を聞きながら、横原さんのやり方は、やっちゃうっていうのが先にあるんだなって思ったんです。
例えば何か変えるって言った時に、全部整わないとなぜこれをやるのか。
変革とはそもそも何か。ここが悪い、ここが悪い、だからこうしますみたいな問題と打ち手がセットになった膨大な企画書を作り。
現状分析を。その中の一つに私服にするとか、
役員の会議室を辞めるとか、ラジオ体操がダメみたいな、それにエビデンスがついていてみたいな。
そういうのを求めがちじゃないですか。
決裁を取ろうと思うとね。
決裁を取って、確かにこれが私たちの変革に必要だみたいな。その議論にめっちゃ時間かかると。
いやいや、ここは関係ないじゃん。これはとても大事な我が社のカルチャーの根幹を生み出しているので。
そもそもこの問題の本質がそこじゃないだろうとか。
そういうことを言ってたら、そのちっちゃなことさえ、そういう大冗談から入って議論してたら、
その小さな何かの打ち手にさえたどり着かないというか、いく中でいろんな声が入ってうやむやになっていくみたいな。
よくありがちな気がするんですけど。
そのアプローチが、横浜理事さんはそれがわかって確信犯でやってらっしゃったのか、たまたまなのかわからないですけど、
もうなんかちっちゃいことから、これ問題だからもうやめちゃおうよみたいな、そういうノリを感じるんですけど。
これ狙いなんですか。
スピーカー 2
もちろんそうですよ。やっぱりさっきどこかでも言いましたけど、変化の実感っていうのがないと。
その時も今もそうなんですけど、離職が進んでたんですよね。
不自然だ不祥事だって言われて、そんな企業にいてね、親御さんだとか親族、もしくは奥さんからね、大丈夫なのあんたと。
今後どうなのと。いろいろ毎日家庭で聞かせてたら、いやーじゃあ他の会社に行ってこういう人いっぱいいたんですよね。
そうする人に、さらに毎日何にも変わらないなこの会社っていう実感まで与えたら、
それはほっといてもどんどん離職する人って大抵行ってもらったら困る人なんですよ。
僕が対象を辞めたりね、服装を変えたりね、そういうことでその人たちが留まるのかって言われたら、
それは分かんないけれども、何にも変わらないなって言って離職が進むことは間違いないじゃないですか。
だからやっぱり企業の風土だとか社員の意識っていうのはやっぱりパソコンで言うとWindowsですからね。
そのOSなんで、それが狂ってるうち、もしくは自分で何も言えないとか考えちゃダメなんだとかいうようなことが浴び込っているうちは、
やっぱり正しい仕事なんかできるわけないですよ。そのOSが変わらないから。
OSはどうやって変えるんですかって言ったらWindowsみたいにインストールできればいいけど、
やっぱり一人一人の変化だとか行動だとか言動だとかね、
そういう様式を少し一歩ずつでも漢方薬のように変えていかないと、続けないと、
ある日突然特効薬なんか一つぷって飲むとこう変わるなんてね、思わないじゃないですか。
たまにやっぱりいるんですよ、会社の中って。
あなたトランスフォーメーションなんとかだからお待ちしてますみたいな。
変えてくださるんですよねってそういう人が言うんですけど、変わるのはあなたですよと。
私があなたに何かお薬あげて変わるとかそういうことではないですよねと。
どう変わっていくべきかっていうことについては少しぐらい非難はするけれども、
いやお待ちしてますはないでしょと。
昔通りしくしくてやってますんで頑張ってくださいみたいな。
そういうことじゃないですよって。
だから企業風土みたいなのが今後の会社の不賃を決めるわけなので、
人的資本経営というのはそういうものじゃないですかね。
あなたは資本なんだからと。
使い捨ての資源じゃないんだから、言われること待ってますっていうことだけだと
今後の会社は本当に変わっていかないよっていう話を
なるべく具体的に実感を持った形で何かやってきたかったんで
さっきみたいな話をちょいちょい。
スピーカー 1
ちょっと分かりやすい、見えやすいところから変化をしていくと。
その次のフェーズは、チームすごい納得だなと思ったのは
社員が離職しちゃうのを防ぐために
毎日毎日変わってないなっていう実感があるっていうのは
確かに残念感が蓄積されていくので
何かしら分かりやすい変化とか
あるいはその変化の中に自分も入っている
一緒に変わっていこうみたいな感じの感覚を持ってもらうみたいなのを
とにかく先にやるっていうのはすごい効率的だなと思いつつ
その次のフェーズって何をやったんですか?
スピーカー 2
いろんなのがありますけど
まずは警戒時とかで僕が23年の2月からこういうポジションに入ってから
最初の方にやったのは