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スピーカー 2
めっちゃお世話になって。
で、私20代とっちらかってたので、
そのとっちらかった20代の話もちょっと飲みながら聞いてくださいよみたいな感じで聞いてもらうっていう先輩であり、謎の戦友のような。
そんな感じの方で。
太陽子ちゃんのいろんなことを知っている。
結構知ってる。
スピーカー 1
結構知っている横張さん。
スピーカー 2
あんまり言えないですけどね。
言えないですけど。
ちょっと言えないですけど。
キャリアの本当に最初の頃一緒に働いたっていう。
そうなんですか。
調査部だった時ですね。
そうです。
横張さんはもともと調査もやってらっしゃったってこと?
スピーカー 1
僕2年間しかいなかったんですよね。
そうなんですね。
在籍で言うと。
だからその前が11年間ぐらい。
今はもうないですけど海外企画部っていうところで。
今は営業企画部とかそういうところで。
それこそ受給であるとか会議台の上とか。
いろんなことやります。
商品企画部もやったし事業企画部もやったし。
そういうことを11年ぐらいやってちょっとだんだん。
当時はまだ下勤務もあんまりコンプライアンスを得る可能性がなかったんで。
これ疲れるなと思って。
ちょっと一回東京行きたいなと思って。
東京に調査部ってあるなと。
そういうところに行くともうちょっとアカデミックな仕事をしてるんじゃないかなって。
思って異動規模を出したんです。
通って入ったグループにいたんです。
スピーカー 2
同じグループで。
なるほど。
横浜さんのキャリアの話はまた後の世界で聞きたいなと思うんですけど。
今やってらっしゃることを中心に今回聞きたいと。
やっぱりトランスフォーメーションなんでね。
参考責任者だからね。
大企業の変革の責任者ってすごいなんかめっちゃ重い硬い岩盤を削るんだか動かすんだかわからないですけど。
すごく大変なお仕事をされてるのかなっていう気がするんですけど。
しかもね、これは別に日野自動車に限らずだと思うんですけど。
どこの会社もそうだと思うんですけど。
外から見ても変革必要そうだなって見える感じ。
なのですごい責任は重そうな。
そうですよね。
重大そうですね。
このポジションになられたのはどれくらい前からなんですか?
スピーカー 1
23年の2月ですから、今2年半くらい経ってるのかな。
そこに着いたところから2年半、3年目くらいですか。
スピーカー 2
はいはいはい。
日野に行ってからは?
スピーカー 1
日野に行ったのは22年の頭だから、その1年後くらいにそれになってて。
一口に言うと不正、認証不正と呼ばれる大きな不正が契機になってて。
これだけでも相当ヘビーな話のネタとしてはすごい大きいんですけど。
22年の頭に、トヨタから日野に移って。
スピーカー 2
その時は別に何という不正も発覚してなかったんですよ。
その時は別に変革とか何も関係なく?
スピーカー 1
関係ないし、もっと言うと、これ誰かの公認でもないんですよ。
そのアサイメント自体がね。
どういうタスクで、どういうミッションで僕はここで何をすることなのかっていうのが
鼻肌がちょっとよく分からない不明瞭な状態で、行けと言われて。
今社長をやられている小木曽社長がトヨタ自体も3年間直前まで上司だったし、
そういう意味では非常にすみませんというか、呼ばれたのかなとか、
いろいろそういう分かりやすいところはあったんだけど、
でも何か前任者がいるわけでもないし、
これ何なのかなって思って、22年の3月になって、
いわゆる謝罪会見というか認証不正の発覚に伴う公表というかになって、
スピーカー 2
ことの全員は僕も初めてそこで知ったんですよ。
スピーカー 1
だからそれで当然ですけど、企業としては持ち名的。
売るべきものを売ってはいけないというのは当然取り消しをされたりとかして、
売上が全然立たないというか、自業自得っちゃ自業自得なんだけど、
スピーカー 2
そういう状態に陥ったわけですね、22年の前半に。
あれは排出ガスの認証です。
スピーカー 1
最初はきっかけというか入口のところは法規制をミートしないといけないわけですよ。
排出ガスとかCO2があるとか、そういう規制値をミートしなきゃいけないわけですよね。
でも普通の会社は当たり前ですけど、それを努力してミートして、
ちゃんと正しくまっすぐ認可を取って売っているわけなんだけども、
簡単に言うとその認可をごまかし。
スピーカー 2
提出するデータとかを。
スピーカー 1
ちょっと捏造をしてみたりとか、あるいは違う値、
スピーカー 2
もしくは違う機器を途中で付け替えちゃいけないのに付け替えてとか。
出てくる値が変わるようにして。
スピーカー 1
よくなるように。
スピーカー 2
簡単に言うと起業犯罪なわけですよ。有罪なわけですよ。
スピーカー 1
個人が有罪でないとかどうとか言うんだけど、法人は有罪なわけだから。
基本的には俺はそんなことをやってないとか言ったところで、
ブランドとしては有罪なわけですよ。
やっぱりそれは会社を変えなきゃいけないよねと。
なんでそういうことをしてしまったか云々かんのももちろんあるけれども、
それももちろんそうなんだけども、変更してこういう姿か、
まずい姿をやっぱり会社として大きく是正しなきゃいけないよねと。
そういうのは日本の国交省からも当然リクエスト。
スピーカー 2
そういう場合って、もちろん発覚したのはその人とかその職場みたいなケースだとしても、
どこでも起こり得て、たまたま今回その人が発覚しましたとか、
ここの部署が発覚しましたみたいになった時に、
なぜこの人がこういう行動をしたのかみたいな、
その人の気持ちとかマインドみたいな部分と、
その起こしてしまった仕組みというか、
その構造とか仕組みみたいなところと、
すごい服装的に絡み合っているじゃないですか。
あとさっき岡井さんが話したみたいに、
もともとできていた、右肩上がりの時にできた体制というか仕組みとかみたいなのが、
やっぱり製造業って結構脈々と受け継がれているので、
本当に大きなところから細かいところまでがっちり作られているものを、
かなり完成度が高く作られているものを、
それをどの構造が、何がうまく機能しなくなっているのか、
それがどう人に影響しているのかみたいなのって、
結構服装的に紐解く必要があるかなと思うんですけど、
その辺ってどういうふうにアプローチ?
まず整理したりとか、どういうふうにアプローチしたんですか?
スピーカー 1
僕は今メンバーというか、自分が預かっているスタッフってすごい少なくて、
10人か十数人しか預かりできていないんですよね。
でも彼らが本当に頑張ってくれて、この2年、3年、
とにかく機軸でやってもらっているのは、やっぱり対話をしてくれと。
各現場、各職場。本当にいろんな色合いが違うと。
仮に同じ問題を起こすにしても、やっぱりいろんな思いだとか、
いろんな困りごとだとか、いろんな根源的要因というのは違うから、
とにかく傾聴して話をして、彼らとやってくれということで、
それを地道に頑張ってやってくれてるんですよ。
でもやっぱり今まで、どの職場かの職場って言うんですけど、
やっぱり話を聞いてこなかったことっていうのが、
僕は本当に根源的要因の1つだと思っていて、不正につながる。
だから、僕最初にヒノに来た時に、
ヒノの皆さんにはあんまり不愉快だったかもしれないけど、
ヒノの会社をね、一言で風土を表すのであれば、
僕は三他だって言ったんですよ。
3つの他って書いて。
他責ね、まず。
で、あと他人事。
あと他力本願。
スピーカー 2
それは不正が起きる前からそういう印象を持ってたっていう。
スピーカー 1
不正が起きる前に僕も本当にヒノのことはよく知らない。
全く知ってるんですけど、ほとんど関与してなかったので。
スピーカー 2
不正が起きたことをきっかけに、
横有さんに何らかそこに立て直した?
スピーカー 1
起きたことは僕が言ってからなんで、
僕を派遣っていうか、
ヒノに送った人間はそういうことがあるんだってことは理解してたのかもしれないけど、
僕は何も知らないよね。
なので、さっきも言った通り、
発覚記者会見を生む可能性は3月なんですよ。
僕が言ったのは1月なんですよ。
この1,2,3ぐらいって、
こう言っちゃなんですけど、
自分の特別なミッションがあるわけでもないし、
部署があるわけでも、部下がいるわけでもなかったんですよ。
だから何なんだろうなって思いながら2ヶ月間いたんですけど、
でもその分ね、この会社の空気とか、経営とか風土とか、
スピーカー 2
すごいよくわかったんですよ。
スピーカー 1
意図的にそういう友軍的にいろという意味ではなかったかもしれないけど、
僕はすごくサンタだなと思ったんですよ。
スピーカー 2
結構いろいろ聞きに行ったりとか、その2ヶ月って。
スピーカー 1
僕ね、その2ヶ月、あんまりにも何するって思ってたので、
その時に会ったのは、その時の全役員、
富島役含むと、全政部長、部長、
全部30分ずつ会ったんですよ。
向こうからすると、何なのこの人と。
急に知らない人が来たやつがね。
スピーカー 2
ちょっと役割まだよくわからないし。
スピーカー 1
時間をとってきたけど、何なの?みたいな。
そういうのもね、すごい抵抗を示すわけ。
なんかそんなの、別に話とかないから。
スピーカー 2
はいはいはい、ありそうありそう。
スピーカー 1
基本は機能軸じゃないですか、縦割り行政ですね。
値段とか販売とか調達とか。
これはどの日本企業もそうであったわけで、
別にしょうがないっちゃしょうがないんですけども、
この縦軸をずっとういやつとして出世してくると、
なぜか上がりが経営者になる。
スピーカー 2
おかしいだろ、それって。
スピーカー 1
例えばその、ボディとかシャシーとか色々あるでしょ、設計。
そうするとね、やっぱボディ設計の優秀者っていうか、
経営バタとか言われるわけですよ。シャシーバタとか。
確かに。
スピーカー 2
営業バタとかね。
営業バタ役員とかね。
スピーカー 1
で、それが縦にたどり着くと経営者になると。
いや、違うだろと。本当は経営バタっていう人がいてね。