リニューアルのテーマ
s-umemoto
デザインの味付け。はい、始まりました。デザインの味付け。この番組は株式会社ajike代表の梅本とその仲間たちが雑談を交えながらデザインについて話す番組です。
神田淳生
今日のお相手は取締役の神田さんです。神田さん、よろしくお願いします。はい、神田です。よろしくお願いします。
s-umemoto
九州のほうはずいぶん秋が過ごしやすくなってきました。
神田淳生
いきなり寒いですよね。
s-umemoto
いきなり寒い?
今日寒いですか。
神田淳生
夏が長すぎて、寒いときのことを本当に忘れちゃってたんですけど、久しぶりに寒いですね。
s-umemoto
アパレル業界のニュースとかだと、冬服がここ2年ぐらい売れなくなってるって言うもんね。
神田淳生
ええ、そうなんですね。
s-umemoto
勝手な印象だけど、冬服のほうが、当然布の量だけではないと思うんですけど、冬服のほうが高いイメージありますもんね、アウターとかね。
神田淳生
たしかにたしかに。これが売れなくなったらつらいですね。
結構ダメージ大きいんじゃないかなと思うんですけど、数字みたいなの載ってるんでしょうけど、見ときます。
s-umemoto
いやでもちょっと過ごしやすくなって、話しやすくなったということで。
そうですね。もう10月ですからね。
ということで今日も頑張ってやっていきましょう。
今日のテーマは何でしょうか。
今日のテーマはですね、リニューアルで成果が出た意外な要因というテーマで話したいと思います。
いいですね。これは具体的にはサイトとかサービスアプリリニューアルして、なんかが良かったってことですね。
神田淳生
そうですね。自分が関わっていたプロジェクトで、アプリのリニューアルをしてたんですけども、
これが銀行の口座開設画面のリニューアルっていうプロジェクトだったんですけども、
これが結構長い期間やってたんですが、ようやく今年の春ぐらいにリニューアルしたら、
すごく数字が伸びたっていうご報告をいただきまして、
すごい嬉しかったなというのがありました。
それ自体すごく嬉しかったんですけども、なぜ伸びたのかみたいなところをちょっと話したいなというふうに思います。
銀行プロジェクトの成果
神田淳生
これ業界のデザイナー筆調の内容じゃないですか。
s-umemoto
これは引きがありますね。
タイトルが引きがあるかどうかはちょっとよると思うんですけど。
でも内容的にはめちゃくちゃいい内容じゃないですか。
これ大丈夫ですか、公開して。
神田淳生
そうですね。はい。大丈夫だと思います。
s-umemoto
太っ腹ですね。わかりました。
ちなみに成果につながった要因っていうのは何だったんですか。
神田淳生
そうですね。
これはですね、アジケはいろんなプロジェクトをもちろんやってるんですけども、
デザインするときはですね、やっぱり現状のリニューアルのプロジェクトに関してで言うと、
現状のアプリのデザインとかサービスのデザインにこういうところに課題があって、
みたいなところからスタートすることが多いですし、
そのデザイン課題を解決するっていうのが目標になってきます。
わかりやすく言いますと、その課題っていうのは、
例えばデザインに統一性がないとか、操作感がいまいちだとか、
画面がややこしいとか、いろいろな課題があって、
すごい離脱が多いんですよねとか、なかなか申し込み者数が増えないんですよねとか、
そういうような課題があります。
当然、今回もですね、そこら辺を解決できるように取り組んでいきました。
今回のプロジェクトは、銀行の口座解説をやってもらう画面フローのデザインだったんで、
気をつけたところで言うと、口座解説って結構画面のフローが多いですし、
結構お客さんにやってもらうことも多いですね。
画面を操作する前に本人確認書類を用意してもらったりとか、
あとは専門用語というか、入力してもらうような項目も多かったり、
写真撮ってもらって本人確認してとかも当然あるじゃないですか。
なので結構、この一連の流れを完了してもらうまでには結構なハードルがありますと。
そんな中で、味気としては当然、分かりやすく、できるだけ分かりやすく感じてもらって、
完了まで進んでいってもらうっていうのを目標にリニューアルまで進んでいったっていうような形です。
そういうのが背景にはあるんですけども、
どこらへんがこの1.5倍の成果につながったのかっていうところをご紹介したいんですけども、
これは自分の仮説になります。
実際お客さんから言われた話ではあるんですね。
あるのでも事実ではあるんですけども、仮説込みで話します。
これはUIデザインが良くなって離脱率が下がったとか、
分かりやすくなって完了までいったみたいなもちろん要因としてはあるかなと思うんですけども、
おそらく一番成果として効果がでかかったのは、売り手のメンタルが変わったことなんじゃないかなというふうに思ってます。
s-umemoto
なるほど。これ売り手っていうのは銀行の方っていうことですかね。
神田淳生
そうですね。実際はこの銀行の方が講座解説をするとき、したい人を相手するときとかにですね、
このサービスを使ってもらって、このアプリを使ってもらってみたいなのをご紹介するみたいなんですけども、
その方々のメンタルとか売る姿勢みたいなところに影響を与えられたっていうのがすごく大きかったんじゃないかなというふうに思ってます。
s-umemoto
なるほど。めちゃくちゃいい仮説というか、ファクトでもあるとおっしゃっていただきましたけども、嬉しいね。
神田淳生
そうですね。そこらへんちょっと詳しく聞いたところ、
今まではですね、銀行員の方がアプリをお勧めするときに、
なかなかこの自信を持って、このアプリいいんですよっていうような形でサービスを紹介・提案できていなかったっていうのがあったみたいなんですね。
実は掘り下げて聞いてみると、
行員の方も現状のアプリに対して少しデザインがちょっと良くないとか、使い勝手が良くないみたいなところを気持ちとして持ってらっしゃって、
そういうところがお客さんに逆にちょっと出てたりとか、これ絶対使ってくださいみたいなことはなかなか言えなかったとか、そういうのがあったようです。
今回デザインをリニューアルしたことによって、
結構行員の方も自信を持ってお客さんにお勧めできるようになったっていうふうに聞いたんで、
これは本当に嬉しいというか、自分たちにとってももちろん嬉しいですし、
成果につながったっていうところで言うと、実はそれはすごい大きい要因なんじゃないかなというふうに思っています。
売り手のメンタルと成果
s-umemoto
なるほど。
これはあれですよね。普通プロダクトのデザインってなると、
当然我々デザイナー側はユーザーとか、使っていただくお客様のことをよく想像して、
その方が使いやすいかとかにすごくフォーカスしますけども、
ビジネスモデルとかですね。
ビジネスモデルというか、そこの講座解説だから金融機関が出されている振り込みとかの通常のアプリケーションの話ですかね。
アプリケーションをどうやってダウンロードしてもらうかとか。
チャンネルですよね。チャンネルのひとつに後院さんの要因っていうのはすごくでかいんだと。
神田淳生
そうなんです。まさにそれが言いたかったことで。
s-umemoto
ごめん。
神田淳生
いやいやいや、言っていただいてありがとうございます。
たぶんそういう気持ちとか考えてることみたいなのが、
接客に出るとか、にじみ出る何かがお客さんに伝わってしまうみたいなのがあると思うんですよね。
それはヘガティブな部分もそうですし、ポジティブな部分もそうで、
s-umemoto
ポジティブなパワーみたいなのが出せるようになったっていうことなのかなって思っているんです。
いい話ですね。ほんとそうですよね。
神田淳生
そうなんですよ。
これ結構発見やったなと思ってまして、よくよく考えたら当たり前のことかもしれないんですけども、
先ほどの通り、ユーザビリティテストとかユーザインタビューとかするじゃないですか。
なんで、それの大事さみたいなのはめちゃくちゃわかってるつもりで、
当然大事にしてそれをお客さんにとっていかに使いやすいものにするかみたいなところで、
ユーザビリティとかユーザイとかのところも頑張って工夫していくんですけども、
それと同じぐらい、売る人がどう感じるのか。
自信持って売ってくれるものになってるかとか、
その延長とかテスト、そういう観点もめっちゃ大事だなって思いました。
s-umemoto
なるほど。めっちゃいい学びですね、これね。
神田淳生
そうなんですよ。
s-umemoto
私もそれ聞くまでそこまで意識してなかった。
神田淳生
確かにって今思いながら聞いてました。
意外な成功要因
神田淳生
本当、人が売ってくれるような商品っていうので言うと、本当そこがすごいんじゃないかなと思いますね。
s-umemoto
確かに。
結構人が売ってくれる商品とかだと、私がパッと思いつきですね、保険業界とかもそうですもんね。
神田淳生
いやそうですね。
s-umemoto
よく言われるみたいに、保険商品って商品自体で差別化ってそんなにできないとかって言うじゃないですか。
やっぱり法律の制限とかもあるでしょうから。
神田淳生
横並びですよね。
s-umemoto
横並び。
だからこそ売る人の人間力みたいなので売り上げが変わったりとかって聞く話だと思うんですけども。
神田淳生
じゃあ売る人が自信を持って届けられる商品になっているのかとか。
s-umemoto
ああいう話とか。売りやすいのかとかですかね、あとは。
もしかしたら意外とそこはデザインが効いているところもあるのかもなとか。
神田淳生
いやそうですね。まさにそのデザインの効果の発揮しどころというか。
そういう部分は売る人にどう影響を与えられるかみたいなのも結構あります。
s-umemoto
そうだよね。
いわゆる技術経営とかの言葉で出てくると、
価値創造っていうのと、プロダクト、技術は何のためにあるのかっていうと、
プロダクトとか商品に対して価値を創造することっていうのと、
ちょっとそれは売り手の目線になります。作り手の目線になりますけど、
価値獲得っていう言葉があるんですけど、言い換えると価値伝達じゃないですか。
つまり、このプロダクトって意味があるんですよっていうお客さんにとっての価値を作って、
でもそれ作るだけじゃやっぱりだめだから、その価値をしっかり届けなきゃいけない。
その届け方が、届ける人が誰なのか。
神田淳生
直接インターネットで、LPDとかの説明になってる場合ももちろんあるでしょうけども、
s-umemoto
人を返してやっていく場合の商品であれば、そこの設計もしていったほうがいいよねっていうことですよね。
神田淳生
そうですね。本当に全然意識してなかったわけではないんですけども、
実際お客さんがそういうことを言ってくださったんで、
改めて発見につながったっていう、そういう機会でしたね。
なるほど。
マナビをまとめると何なんですか。
マナビはですね、ユーザビリティとかアクセシビリティとか、
よく言われるデザインに関する品質の、そういう要素っていうのはもちろんめちゃくちゃ大事ですと。
なんだけれども、それだけではなくて、
サービスを紹介する売り手とか売る人がその商品を好きになってくれるか、
みたいなところが本当にとても大事だなというふうに思ってます。
なので、これからデザインするときは、テストとか検証をするっていうのはもちろん大事で、
そのプロセスは減ると思うんですけども、
それだけじゃなくて、売る人がどういう印象を持つかとか、
本当に好きになってくれるかみたいなところの検証とか意見を取り入れるみたいなのも、
これから作る人はやっていくのがいいんじゃないかなというふうに思ったというような学びですね。
デザインと印象
s-umemoto
なるほど。ありがとうございます。
今日の話はこれぐらい短くまとめておいたほうがいいんかもしれないですね。
神田淳生
そうですね。シンプル。
s-umemoto
シンプルですけども、意外と今から話すと余計な話ばっかりになりそうな気がするんで。
神田淳生
それは来週のほうに回しましょうかね。
s-umemoto
今日はリニューアルで成果が出た意外な要因ということで、
こうやったら成果が出たよとかいう話を神田さんにしていただきました。
聞いていただきましてありがとうございました。
ありがとうございました。
編集後期、おつかれさまでした。
神田淳生
ありがとうございました。
この編集後期も短めにやったほうがいいよね。
s-umemoto
そうですね。
たまにビジネスモデルキャンバスとかリーンキャンバスとかで、
ユーザーが誰で何を提供して、それにかかって誰がどういうことをやったら
神田淳生
それがサービスとして仕上がるのかまとめるときもあるんですけども、
s-umemoto
意外とその中でも、今日の話って、
神田淳生
売り手の目線、チャンネルのところに売り手ってあんまり入れられない気がするな。
この人が売ってくれるっていうのをもっと意識したほうがいいっていうのはありそうかなと思いますね。
s-umemoto
確かに。チャンネルのところとか、今の話とかだとインターネットとかサイトとか広告みたいなのがそんなのばっかり書いて、
神田淳生
公員からの直接のご紹介、ご案内みたいなのはあんまり入れなかったかもな。
s-umemoto
それもエングラフのポートフル的にどんなものなのか一回見てみたいね。
そういうチャンネルの中でどこから一番インストにつながったのか。口座解説とか。
神田淳生
そうですね。そこもぜひ知りたいなと思ってます。
でもやっぱりすごい大きいんじゃないかなと思いますね。
そうだよね。もしかしたら3割とかいってるかもしれない。3割って相当でかいもんね。
s-umemoto
5割だったらやばいね。めちゃくちゃすごい。
神田淳生
いやーすごいですよね、ほんとに。
s-umemoto
でもやっぱり高齢の方とかも多いんで、結婚は。
だから実際に直接お勧めされてみたいな人っていうのはやっぱり多いんじゃないかなと思います。
本編みたいな話でした。
神田淳生
そうですね。
s-umemoto
終わりましょう。ありがとうございました。
神田淳生
ありがとうございました。
s-umemoto
失礼します。