1. デザインの味付け
  2. #113/デザイン会社、請負黄金..
2025-08-04 16:29

#113/デザイン会社、請負黄金時代がくるかも?

spotify

今回は「デザイン会社、請負黄金時代がくるかも?」をテーマに、代表の梅本@dubhunter とサービスデザイナーの神田淳生が話す回です。


AIの進化はデザイン業界をどう変える?AI活用でデザイナーが一人で多様な役割を担い、成果物ベースの「請負」が再び有利になる可能性を考察。デザイン会社の未来を占います。


番組のキーワード

デザイン,AI,働き方,請負,デザイン会社,キャリア

サマリー

デザイン業界におけるAIの進化が受け負い契約の新たな可能性を示唆しています。AIを活用することで、少人数で効率的にプロジェクトを遂行できるようになり、さまざまな収益モデルを模索する必要があると論じられています。デザイン会社の稼ぎ方や売上が変わる可能性についての議論が行われ、特に保険型商品や品質保証の重要性が強調されています。また、産業革命やアーツ&クラフト運動についても触れながら、今後のデザイン業界の動向を考察しています。

AIとデザインの関係
s-umemoto
デザインの味付け。
はい、始まりました。デザインの味付け。
この番組は、株式会社ajike代表の梅本と、
その仲間たちがデザインについて、
雑談を交えながら話す番組です。
今日のお相手は、先週に引き続きまして、
神田さんです。
神田さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
神田淳生
最近、AIすごくハマってます。
結構、1年、2年ぐらいだいぶやってますよね。
s-umemoto
だいぶやってますね。
最近気づいたことがあって、
AIでめっちゃいろいろ作るじゃないですか。
作る時間短縮なので、どんどんどんどん作っちゃうんですね、プロトタイプみたいなもん。
神田淳生
そしたら、メンテナンスできない問題があって。
作ったものが多すぎてるってことですか?
s-umemoto
そうそう、作ったものとかやろうとしてることが多くなって、
神田淳生
一回動き出したけど、やっぱりエラーを吐き出してくるから。
s-umemoto
対応方法を調べるのもすごい大変だし。
そうですね。
拡散と収束があるとしたら、結局収束できる、
自分で収束できるレベルのものをしっかり作っていかないといけないというのが、
最近の気づきだなとか思ってましたね。
神田淳生
なるほど。
それは今日のテーマに若干つながる話ではありますね。
ありがとうございます。前振り最高やったということで。
s-umemoto
温めときました。じゃあ今日のテーマは何でしょうか?
神田淳生
今日のテーマは、デザイン会社、受け負い黄金時代が来るかもというテーマで話したいなと思ってます。
s-umemoto
どういうことですか?なぜこのテーマにしたんですか?
神田淳生
まさにこのAIなんですけども、
AIによってゲームチェンジが起こっていて、
AIの威力というのは本当にいろんな業界に影響を及ぼしていると思うんですけども、
デザイン会社も全然例に漏れず、
これからもどんどん影響を受けていくだろうなと思っています。
1年先がどうなるかというのも分からないですし、
3年先とかになると本当によく分からないんですけども、
自分が見えている範囲で言いますと、
直近、もしかするとデザイン会社の売り上げの立て方というのも変わるんじゃないかなというふうに思いまして、
受け負い契約の概要
神田淳生
具体的には受け負いが熱くなるんじゃないかなというふうに思っているという、そういう話ですね。
s-umemoto
なるほど。ではデザイン会社にとっての受け負いというのはどういう意味なんですか。
神田淳生
受け負い契約というのは、つまりこの成果物の納品に対してお金をもらうという契約ですと。
納品しないとお金がもらえない、これは当然のことなんですけども、
デザイン製作会社とかはだいたいこの契約が多いかなと思います。
サイトを作ってくださいというふうに言われたときに、
例えば10ページのサイトとかを作るとすると、
10ページのデザインとHTMLのコーディングと合わせていくらいくらですよみたいなふうに見積もりを出して契約すると。
お金が発生するタイミングというのは、
全体のデザイン、HTMLコーディングというのを終えて、
最終的に成果物を納品して、その対価としてお金をもらうというようなやり方ですね。
これのつらいところというのもいろいろありまして、
顧客が要求する水準に達していなければ納品ができないというのがあります。
他には、例えばバグが発生したりしてバグを修正できていなかったら納品ができないとか、
そういうものがあると思うんで、
お客さんが要求している品質というのをちゃんと超えられる前提で契約しないといけない。
それは当然のことなんですけども、
場合によっては修正しないといけない、修正の提案をしないといけないというのが
延々と続くようなこともありまして、
俗に言うこのデスマーチ状態みたいなふうになることも多々あると思うんで、
うちも何度も経験したと思うんですけども、
そこらへんが受け負いのつらいところとしてあるかなと思ってます。
新しい収益モデルの可能性
s-umemoto
今までもいろいろありましたよね、そういう経験も。
ありましたね。
じゃあ今日の話は受け負い嫌だっていう話なんじゃないですか。
神田淳生
それが違うんですよ。
アジケの場合は本当に最初100%受け負いで数年はやってたと思うんですけども、
EXデザインをやり始めてから結構伴奏型になっていって、
そのとき結構参考にしていたのが、
納品のない自宅開発っていうようなサービスを提供してらっしゃる
ソニックガーデン社とかあると思うんですけども、
かなり書籍とか紹介されていたものを参考にしてやってきてたと思います。
どういうふうにやってたかっていうと、
お客さんと伴奏して一緒に悩んで一緒にものを作るっていうふうなやり方で、
契約としては受け負いではなく順位任契約というふうにやる方法で、
コミットする時間に対してお金をもらうっていうふうな契約なんで、
これは今後も続いていくかなというふうに思ってます。
s-umemoto
ただし、最近別の路線もあるんじゃないかなっていうふうになってきました。
神田淳生
つまりどういうことかというと、通常サイトを制作するときは、
例えばディレクターとデザイナーとエンジニアとかがセットになって取り組むっていうふうになっていて、
ディレクターがスケジュール作って企画立ててくれて、
デザイナーがワイヤー作ったりUIデザインしたりっていうふうに設計していって、
エンジニアが構築する。これを役割分担して進めていくと思います。
なんですけども、これはこれからもAI活用していって、
ディレクター、デザイナー、エンジニアって3人いなくても、
1人で結構カバーできるみたいなのができるようになってきたなと。
つまりこの1人で3人分の役割をこなすことができるようになるというふうに思ってます。
そうすると、受け容えのいいところではあると思うんですけども、
成果物に対してお金をもらうんで、
それさえできてしまえば別に誰がやってもいいということなんで、
AI駆使して1人3役こなすことができれば、
3倍の金額っていうのを1人で稼ぐっていうこともできなくはないと。
本当にすぐそういう状態が環境的には起きてるとも言えるんじゃないかなというふうに思ってるんで。
結構今まで人かけてやってきたものが、
少人数でそれができるようになって、
順位任契約ではできなかったような売り上げの立て方っていうのが、
受け容え契約でできるようになってるっていう、
そんなような状態がやってるんじゃないかなというふうに思いました。
s-umemoto
なるほど。言われてみればそうかもね。
神田淳生
そうですよね。本当に結構少人数で、
s-umemoto
今までできなかったところまでカバーするみたいなのができるようになってると思うんで。
神田淳生
お客さんに提供する価値っていうのは変わらないっていう前提ですけども、
そうするとその分お金もらうっていうのも可能な世界になりつつあるというか、
そういうこともなってきてるっていう感じがしますね。
s-umemoto
なるほど。これからは順位任も受け容えもどっちも、
受託、もしくは支援会社であればやったほうがいいんじゃないか、
そんな話もありますよね。
神田淳生
そうですね。いろいろ試さないといけないことはいろいろあるなと思ってますけれども、
時間契約で人月単価100万円の人がAI駆使しまくって300万円くださいっていうのは無理だと思うんで、現実。
3倍働くんで300万円くださいっていうのはちょっと無理だと思うんですけども、
受け容えだったら、別に誰がやってもいいっていう話だと思うんで。
実は自分が3人分やってましたみたいな話も全然あり得るかな。
確かに。
懸念点で言うと、まさき梅本さん冒頭に話していたようなことですけども、
自分で最初作れたけれどもメンテナンスできませんとか、
バグが起きたときに手に負えませんみたいな、
そういうことになったときは責任は負えないというか、本当に大変なことになると思うんで、
品質保証の重要性
s-umemoto
それをちゃんと考えないといけないと思うんですけどね。
確かにね。
今思ったのは、そういうインシュランス型というか保険型商品みたいな提供の仕方は面白いのかもしれないね。
保険型ってどういうことですか?
いろんな人たちがいろいろサービスを作っていくじゃないですか。
動かないとかなんともできないみたいなときにそれを保証します。
それは大変だと思うんで、できるかどうかは別ですけど。
それをセカンドオピニオンみたいに、このプログラムは動きますか動きませんかみたいな判定してあげてとかして、
判定したらそのあと、もしOKですよって出してもダメだったらこっちが保証しますみたいな。
神田淳生
確かに。
s-umemoto
保険型商品じゃないけど。
神田淳生
そういうときに専門家が出てくるっていうふうになるのかもしれないですね。
s-umemoto
かもしれないね。
神田淳生
面白い。
s-umemoto
それはお金どこが捻出するのかどう原資を担保するのかはさておきっていう感じはしますけど、
神田淳生
ひとつのアイデアとして、品質を保証することの大切さみたいなのは意外と価値は上がるのかもしれないよね。
そうですね。
やっぱり一回作ることはできるけれども、想定外の事象が起きてきたときにどうしたらいいかわかんないみたいなのがありそうというか。
梅野さんの冒頭の話もそういう話ですからね。
s-umemoto
そうね。もうめんどくさくてやってられるかみたいなのが結構ありますね。
生み出すのはすごい楽しくて、結構自分たちで何でもできるようになってきてるっていうのはあると思うんですけど。
神田淳生
維持するとか保守するみたいなのが大変ですよね。
s-umemoto
そうそう。気持ちが。
神田淳生
そっかそっか。ちゃんと作ったものを責任持ってやる。
お客さんに納品するとかだったらちゃんと責任持ってやらないといけないですからね。
s-umemoto
そうね。保守メンテナンスみたいなのは。
神田淳生
これは世の中の道路工事会社とかも似てきてるけどね。
s-umemoto
今までは結構道路会社も作る予算みたいなのめっちゃ国交省が出してたけど、
それだともう予算が難しいのは見えてるから保守の方に振っていってるけど、
神田淳生
それはそれでまたコストがめっちゃかかるみたいな、点検コストとか。
点検どうやって楽にするのみたいなドローン出たり、いろいろ新しい技術出てきてますけど。
それでもそっちのほうが安いような気はしますけどね。
そうですね。そこらへんも絶対に解決に向かっていくっていうのはあるのかなと思いますし。
s-umemoto
すみません。ちょっと本題から私が外れてしまいましたけども、
勢いで生産量を増やせる人が結構増えてきてるっていうことですね。
神田淳生
そうですね。そうなるとデザイン会社の稼ぎ方、売り上げの立て方も、
s-umemoto
もしかしたら変わってくる可能性が出てきたんじゃないかなと。
なるほど。産業革命を思い出さないといけないのかもしれないですね。
神田淳生
そういう話かもしれないですね。
s-umemoto
めちゃくちゃ生産量が機械コートしそうになりますみたいな。
神田淳生
そうですね。
s-umemoto
ラダイト運動が起こるんじゃないですか。
神田淳生
何の運動ですか?
ラダイト運動で機械を壊す運動やから、AIを壊す運動が起きるんじゃないですか。
そうですね。でももうこの流れはなかなか止められないですよね。
s-umemoto
そうね。そういう意味では先週ちょろっと言いかけてましたけど、
神田淳生
ウィリアム・モリスのアーツ&クラフト運動みたいな。
パンだけじゃなくてバラも求めようみたいな。
s-umemoto
その運動自体は結局失敗しちゃうっていうのがあるんですけど、
あんまり浸透しないっていうのかな。
でもそれでもバラな、大事よなと思ってすごい共感するところがあるんで。
神田淳生
豊かさみたいなのが大事ですねってことですよね。
s-umemoto
その辺をどう提供するのか。まさに味気をどうやって提供するのか。
これは命題ですね。
味気をつける。確かにもう無味乾燥な世界になっていったら困らないですからね。
本当ですね。
大変ですって言っても、今ちょっと考えていろいろ動いていきましょう。
ということで、今日のテーマはデザイン会社浮世陽言時代が来るかもということで話してみました。
デザイン業界の変革
s-umemoto
聞いていただきましてありがとうございました。
神田淳生
ありがとうございました。
s-umemoto
編集後期、お疲れ様でした。
神田淳生
お疲れ様でした。
s-umemoto
何度も経験してきた終わらない習性の話。
神田淳生
はいはいはい。
s-umemoto
つらかったな。
神田淳生
でもあれ、先週話してましたけども、採用が馬っていうのがあると思うんですけども、
あの時のつらさ、今となってはいろいろなことに生きてるっていうのはありますよね。
s-umemoto
そうですね。そうしないためのプロジェクトマネジメント術みたいなのを身につけてるかもしれないですね。
神田淳生
いやー、それもありますし、なかなか動じないとか。
s-umemoto
動じない。つらの皮が厚いってことですか。
つらの皮が厚いというか、まあ弾力がついてるとか。あると思いますね。
神田淳生
どんな変化があるにせよ、生きていくしかないと思いますから、いろいろまた楽しんで変化してやっていきましょう。
s-umemoto
そうですね。
はい、ということでありがとうございました。
ありがとうございました。
16:29

コメント

スクロール