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あのー、もし私がですね、あなたの近所のゴミ捨て場にいるカラスたちは、今まさに血みどろの縄張り争いを無言で繰り広げていて、
さらに公園のしぐみにいる小さな鳥たちは、なんと名詞と動詞を組み合わせた複雑な文法を使って、その様子を噂しているんだって言ったら信じますか?
いやー、それまるでSF映画のワンシーンみたいですよね。
でも実はこれ、皆さんの家の窓のすぐ外で、今この瞬間にも起きている現実なんですよ。
そうなんですよね。普段の通勤とか近所の散歩って、どうしてもただ目的地へ移動するだけの退屈な時間になりがちじゃないですか。
はい。周りの風景なんてほとんど見ていないことが多いですよね。
ええ。でも今回のキュリオシティノーツリプライの資料を読んで、私のその認識が完全にひっくり返ったんです。
私たちが気づいていないだけで、日常の風景は活気に満ちた野生動物のサファリだったんですよね。
まさにその通りです。今回はですね、最新の日本潮類目録第8番から、動物園園長による渡り鳥の解説、そして鳴き声の専門的な研究記録までいろいろな資料を用意しました。
これらを深掘りして、皆さんの明日からの外歩きを劇的に変えるような実践的で面白い知識を抽出していきたいと思います。
そこでまずは、私たちが一体どれくらいの規模の世界を見落としているのかという話から始めたいんですが。
はい、規模ですね。
資料にあった最新の目録を見て、本当に目を疑いました。日本に分布している鳥って、現在644種もいるんですね。
そうなんですよ。結構驚きの数字ですよね。
いや、びっくりしました。スズメとカラスとハトくらいしか意識していなかった私からすると、ちょっと信じられない数です。
日本って世界的に見れば、そこまで巨大な国土があるわけではないじゃないですか。
ええ、無理もありません。普段目にするのはごく一部ですからね。
実は前回の海底からさらに数が増えているんですが、これほど多くの野鳥が日本にいる最大の理由は、日本の地理的な条件と鳥たちの移動のパターンにあるんです。
移動パターンですか?
はい。鳥たちは移動の仕方によって大きく5つのカテゴリーに分けられるんです。
まず、1年中オノジ地域に定住しているのがリュウチョウです。
ああ、ずっと地元にいる鳥ですね。
ええ。そして、季節ごとに繁殖や越冬のためにやってくる夏鳥と冬鳥がいます。
さらに、北のシベリアから南の東南アジアとかオーストラリアへ渡る途中に、中継地点として日本に立ち寄る旅鳥というカテゴリーもあるんですよ。
なるほど。ちょっと待ってください。それって例えるなら、日本全体が巨大な国際空港みたいになってるってことですよね。
おお、国際空港ですか。
はい。1年中そこに住み着いている地元民のリュウチョウがいて、バカンスの時期だけやってくる観光客の夏鳥や冬鳥がいる。
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そして、長距離フライトの途中でトランジット休憩していく乗り継ぎ客の旅鳥がいるってことですよね。
そのアナロジすごくわかりやすいです。
その国際空港の例えからさらに踏み込むと、なぜ日本がそのハブ空港として機能しているのかが見えてくるんですよ。
ほう、なぜですか。
日本列島って、北から南へ弓なりに長く連なっていますよね。そこに森林、河川、干潟と多様な環境がモザイク状に密集しているんです。
何千キロも海を渡ってきて、体重が半分になるほどエネルギーを消耗した鳥たちにとって、
体重が半分に、それは命がけですね。
そんな彼らにとって、日本はまさに、豊富な食料と休息場所が揃った完璧なトランジックラウンジなんですよね。
すごいなぁ。あ、あと資料にもう一つカテゴリーがありましたよね。国内で標高や井戸を変えて移動する氷鳥。
はい、氷鳥ですね。
これはいわば、季節に合わせて国内の快適な場所を移動しながら暮らすノマドワーカーみたいな存在ですよね。
まさにその通りです。夏は涼しい高山で繁殖して、冬になると暖かい平地に降りてくるような鳥たちです。
このカテゴリーの仕組みを知るだけで、近所の公園の木に止まっている小さな鳥を見たときの解像度が変わりますよ。
確かに。あ、この鳥は今、地球規模のエコシステムのダイナミズムの中で、遥かシベリアから旅をして、
たまたま私の目の前の枝で羽を休めているんだなぁなんて思えちゃいますね。
ええ。
ただ日本が鳥たちのハブ空港だとわかったところで、じゃあ初心者の私たちがどうやってその姿を見つければいいのかっていう問題がありますよね。
はい、そこが気になりますよね。
やっぱりカメラの望遠レンズとかバズーカみたいな巨大な装備が必要なんじゃないですか。
いえいえ、大掛かりな装備は全く必要ありません。8倍程度の中空系の双眼鏡が一つあれば十分なんです。
え、双眼鏡一つでいいんですか。
はい。最初はとにかく見つけて観察して知ることが目的ですからね。
そして観察に行くべき最適な場所ですが、森の中ではなく水辺がある都市部の公園をお勧めします。
ちょっと意外ですね。野生動物を探すなら、自然が豊かな森や山の方が圧倒的に見つけやすいんじゃないですか。
直感的にはそう思えますよね。でも森の中って枝葉が何層にも重なっていて、それが鳥にとって完璧なブラインドになってしまうんですよ。
ああ、隠れる場所だらけってことか。
そうなんです。初心者が声や気配を頼りに葉っぱの隙間から小さな鳥を見つけ出すのは至難の綿です。一方で池や川などの水辺はどうでしょう。
そっか、なるほど。水面には隠れる場所がないから、水鳥が浮いていれば丸見えだってことですね。
その通りです。視界を遮るものがないので、双眼鏡を覗くだけで誰でも確実に鳥の姿を捉えることができるんですよ。
東京で言えばイノシラ温室公園とか新宿御苑の池なんかが絶好のスポットですね。
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それなら初心者でもフラストレーションがたまりませんね。そして資料を読んでいて私が一番やられたって思ったのが観察のベストシーズンなんです。
おっ、ベストシーズンですか。
はい。私ずっと春や夏が一番鳥を見つけやすいと思い込んでいたんですけど、実は冬なんですよね。これ言われてみればすごく理にかなっているなって。
なぜ冬がベストだと感じましたか。
冬は紅葉樹の葉がすっかり落ちてしまうからですよね。つまり森の中のブラインドが強制的に撤去されると。これって例えるなら家具が全くない空っぽの部屋でかくれんぼをしているようなものじゃないですか。
空っぽの部屋ですか。確かに。
そりゃすぐに見つけられるよって思いました。おまけに冬鳥という新しい観光客もどっと押し寄せてくるわけですし。
完璧な理解ですね。まさに葉っぱという障害物がなくなることで空間の構造がシンプルになって鳥のシルエットがくっきりと浮かび上がるんです。
なるほどな。
ちなみに冬に限らず1年中街で見かけるカラスですが、彼らも実はみな同じではなくて、主に2種類いるという事実を知るとさらに観察が面白くなりますよ。
カラスに2種類いるんですか。真っ黒で大きな鳥という認識しかありませんでした。
街でよく見るカラスにはハシブトガラスとハシボソガラスがいるんです。
見分け方のポイントは名前の通りくちばしの太さと頭の形ですね。
頭の形ですか。
はい。くちばしが太くておでこがぽっこりと出っ張っているのがハシブトガラス。
一方、くちばしが細くておでこからくちばしにかけてのラインがなだらかなのがハシボソガラスです。
へー。おでこの出っ張りとくちばしの太さ。でもなんでそんな違いが生まれたんですか。
食性と生息環境の違いが進化した結果なんですよ。
おでこが出っ張っているハシブトガラスはもともと森林の木の上で暮らしていて、動物の肉などを引きちぎって食べるために強靭で太いくちばしを持っているんです。
なるほど。肉食寄りなんですね。
ええ。これが現代の都市空間では高層ビルを木に見立てて、ゴミ袋を破ってざんわんを食べるのに非常に適していたんです。
ああ、だから都会に多いんだ。
そうなんです。一方のハシボソガラスはもともと農耕地や河川地など空けた地上で暮らしていて、昆虫や植物の種をついばむために細いくちばしを持っています。
だから河川地区を歩いているのはハシボソガラスが多いのか。
はい。進化の適応がそのまま棲み分けにつながっているんです。
明日からゴミ捨て場を見る目が確実に変わりますね。心の中でお前はおでこが出ているからハシ太だななんて鑑定しちゃいそうです。
そうやって視覚的な特徴を捉えるのが冬の醍醐味だとしたら、春から夏にかけては今度は耳を使うフェーズに入ります。
耳ですね。
ええ。木々に葉がしぶって姿が見えにくくなる代わりに、彼らの声が最高のガイドになるんです。
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鳴き声ですね。資料の解説動画を見ていてすごく興味深かったのが、さえずりとちなきという明確なルールの違いでした。
ええ。鳥の鳴き声はその目的によって主にこの2つに応別されますよね。どう違ったか覚えていますか?
はい。さえずりっていうのは主に春から夏の繁殖期に求愛とか縄張り宣言のために使われる長くて複雑なメロディーのある声ですよね。
ウグイスのホウホケキオみたいな。
はい。その通りです。
一方でちなきはそれ以外の時期にも日常的に使われる短くてシンプルなチッとかピッという声でしたよね。
完璧です。日常のコミュニケーションかそれとも特別なアピールかという違いですね。
これ人間の行動に置き換えるとすごくしっくりきたんです。
ちなきは日常の短いテキストメッセージみたいなもので、今ここだよとか了解って仲間内でピコピコ送っている状態。
ええ。
それに対してサエズリは広場に立って巨大なメガホンを使いながら愛してるってプロポーズしたり、俺の敷地に入るなって周囲に響き渡る声で叫んだりしている状態ですよね。
メガホンとテキストメッセージ、非常に面白い例えですね。
そしてメガホンを使って遠くまで声を響かせている時というのは、私たち人間にとってもその鳥がどこにいるのかを発見する大チャンスなんですよ。
なるほど。大声を出してくれているから。
ええ。あ、あ、鳴き声そのものの特徴をつかむことも重要です。
例えば、クラ飛ぶ宝石と呼ばれるカワセミは、スズメほどの大きさで弾丸のように早く飛ぶため、目で追うのは至難の技なんです。
いきなり見つけるのは無理だと。ではどうやって探すんですか?
カワセミは飛ぶ時に、自転車のブレーキ音のようなチーツーという高高い声を出します。
この特有の金属音に耳をすませることで、見つける確率が格段に上がるんですよ。
チーツーですね。探してみます。
ちなみに、昔の人々も鳥のさえずりを人間の言葉に当てはめて覚える聞きなしという文化を持っていました。
ホウジロという鳥の鳴き声を一符で形状知りほうと聞きたてたのは有名ですね。
人間の言葉に翻訳して覚えるってなんだか風流ですね。
でも翻訳といえば、今回の資料の中で私読んでいて鳥肌が立った研究があったんです。
おお、どの研究ですか?
冒頭でも少し触れましたが、死獣からという身近な鳥が鳴き声を組み合わせて文法を使っているという事実です。
これ少し深掘りしてもいいですか?
もちろんです。あれは日本の研究チームが発表して、世界中の鳥類学に衝撃を与えた発見ですね。
単にピピピッと鳴いているだけじゃなくて、明確に名詞や動詞のような単語を持っていて、それを組み合わせて文章を作っているんですよね。
どうやってそれを証明したのか、仕組みがすごく気になりました。
研究チームは非常に巧妙な実験を行いました。
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まず、死獣からにはピーツピーという警戒しろという鳴き声とジジジジという集まれという鳴き声があることを特定したんです。
そして、この2つを組み合わせたピーツピー、ジジジジ、つまり警戒しろ集まれという音声をスピーカーで流すと、死獣からたちは天敵である蛇などを警戒して周囲を見渡しながらスピーカーに近づいてきたんです。
つまり、危ない奴がいるからみんな集まって追い払おうぜという文章を理解して行動したってことですよね。
その通りです。
でも、それだけじゃ文法を理解している証明にはならないんじゃないですか。
ただ、2つの音に反応しただけかもしれないし。
まさにそこが研究の肝なんです。
研究チームは次にこの音声の語順を逆にして、ジジジジ、ピーツピー、つまり集まれ警戒しろという自然界には存在しない順番で音声を流してみました。
なるほど。要素は同じですよね。結果はどうなったんですか。
なんと、死獣からたちはこの逆順の音声を聞いても全く反応しなかったんです。
え、全く?
はい。つまり彼らは単語の意味だけでなく語順というルールを理解して初めて意味のある文章として処理していることが証明されたんです。
うわーすごい。人間以外の動物が語順を伴う文法を操っているなんて。今までただのBGMだと思っていた鳥のさえずりが急に高度な知的コミュニケーションの音声として立ち上がってきましたよ。
ええ。彼らの声に耳を傾けることは異なる言語体系を持つ異星人の会話を傍受するようなワクワク感がありますよね。
そして声や姿を発見できたら次は彼らの行動の理由に注目してみてください。そこには進化の不思議が詰まっていますから。
行動の理由ですか。あ、それでいうと資料の中にあったカワウというスイトリの奇妙なポーズが気になっていました。
あ、カワウですね。
はい。水辺の杭の上で黒い羽を大きく広げて、まるで日光浴をしているようにじっとしている姿。シルエットが小型のプテラノドウみたいでかっこいいんですが、あれって実はちょっとドジな理由があるんですよね。
まあドジと言っていいのかわかりませんが、非常に合理的なトレードーフの結果なんですよ。
トレードーフ?
カモなどの多くのスイトリは、追う羽の付け根から水をはじく油を分泌して、それを羽毛に塗りつけることで体が水に沈まないようにしています。いわば天然のライフジャケットですね。
はい。水に浮くためには防水性が必須ですよね。
しかしカワウは魚を捕まえるために、水中に深く潜水することを進化の過程で選びました。もし羽が水をはじいて空気をたっぷり含んでいたら、浮力が大きすぎて深く潜れませんよね。
ああ浮き輪をつけて潜ろうとするようなものか。
ええ。そこでカワウはあえて油の分泌を減らして、羽毛が水を吸って重くなるように適応したんです。
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潜りやすさを追求した結果、防水性を捨てたわけですね。でもその代償として。
はい。水から上がると全身がブショ濡れで冷え切ってしまいます。だからあのように翼を大きく広げて、太陽の光と風で毎回手動で羽を乾かさなければならないんですよ。
最新の潜水機能を手に入れた代わりにメンテナンスが信じられないくらいアナログになったと。進化って完璧じゃなくて、こういう綱渡りみたいなバランスで成り立っているのが面白いですね。
そうですね。綱渡りといえば、日本の国庁であるキジについても今回驚きのアップデートがありましたよね。
はい。最新の日本潮類目録第8番で、キジがユーラシア大陸にいるキジの亜種ではなく、独立した日本固有種として分類された件ですね。
そうなんです。見た目が少し違うだけじゃなくて、DNAレベルで別物だったというのが驚きでした。
これ、どういうメカニズムで独立した種だと証明されたんですか?
研究者たちは細胞の中にあるミトコンドリアDNAの変異を分析しました。
DNAは長い年月をかけて一定の速度で変異を蓄積していくため、これを分子時計として使うことで、いつ祖先から枝分かれしたかがわかるんです。
ほほ。
その結果、日本のキジは大陸のキジとは数百万年という途方もない期間、遺伝的な交流を持たずに、日本列島という島国で独自の進化を遂げてきたことが明らかになりました。
数百万年の確立生活が生んだ完全なオリジナル、同じく日本固有種のヤマドリもそうですが、彼らが繁殖期に行うドラミングという行動のメカニズムも興味深かったです。
包囲打ちと呼ばれる行動ですね。
声帯を使って鳴くのではなくて、翼を使って大きな音を出すんですよね。
空気を圧縮して音を出しているなんて、まるで自然界の打楽器荘者ですね。
独自の進化を遂げた日本限定の固有種が森の中でそんな力強いパフォーマンスをしている。見つけたらすごくテンションが上がりそうです。もっと近づいて至近距離で観察したくなりますね。
うーん、お気持ちはよくわかりますが、ここで私たちが彼らの家にお邪魔しているゲストであるという最も重要なルールについてお話ししなければなりません。
あ、そうでした。
バードウォッチングには絶対に守るべきマナーがあるんです。
はい、資料にも厳しく書かれていましたね。むやみに近づかない、大声を出さない、そして鳥を引き寄せるために餌付けをしない。
ええ、これらは生態系を乱さないための基本中の基本です。
でも私が一番ハッとして、そしてゾッとしたのは、野外でスマホを使って鳥の鳴き声を流してはいけないというタブーなんです。
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非常に重要なポイントに気づかれましたね。近年、童話や高音質なアプリが普及したことで、純粋に鳥を呼び寄せたい、どんな反応をするか見たいという好奇心から、野外で鳥の鳴き声を再生してしまう人が後を絶たないんです。
なるほど。
しかし、これは鳥に対して致命的なダメージを与える行為なんですよ。
単に音を流すだけなのに、なぜ致命的なダメージになるんですか?
先ほどの死獣からの文法の話でもわかるように、鳥にとって声は生死を分ける重要な情報源です。
自分の縄張りから突然ライバルのオスの声が聞こえたらどうなると思いますか?
それは見知らぬ侵入者がやってきた、追い出さなきゃってパニックになりますよね?
その通りです。鳥の体内ではストレスホルモンであるコルチゾールが急上昇します。
彼らは姿の見えない幻の侵入者を探して、エネルギーを激しく消耗し飛び回るんです。
特に春から夏の繁殖期にこれを行ってしまうと、
親鳥はここは見えない外敵が絶えず侵入してくる極めて危険な場所だと誤認してしまいます。
その結果、せっかく作った巣や温めていた卵、さらにはふくったばかりのヒナを放棄して逃げ出してしまう危険性が高いんです。
それはショックですね。人間からすれば、ちょっと鳴き声を流して反応を見たかったというだけの軽い気持ちかもしれない。
でも鳥からすれば、見えない恐怖に追い詰められて家族を崩壊させる引き金になる。
スマホの再生ボタン一つで彼らの人生を破壊してしまうなんて本当に恐ろしい事実です。
私たちはあくまで彼らのドラマの観察者であり、舞台を荒らす権利はありません。
遠くから双眼鏡でそっと見守って、彼らのありのままの生活に敬意を払う。
知識は自然を楽しむためだけでなく、彼らを守るためにも使われなければならないんです。
深く胸に刻みます。さて、今回の深掘りを通じて、ただの風景だと思っていた日常が驚くほど解像度の高い豊かなジャングルに変わったのではないでしょうか。
ええ。身近な公園の水辺、住宅街のゴミ捨て場、そして木々の間から聞こえる鳴き声。
その背景にある進化の歴史やコミュニケーションの仕組みを知るだけで、世界の見え方は全く変わりますからね。
あなたが明日、通勤や散歩で外に出た時、濡れた羽毛を必死に乾かしているカワウのドジな姿や、はしぶとカラスのおでこの形、そしてしみじから聞こえてくる短いチナキが、単なる背景ノイズではなく、生き物たちが繰り広げるリアルなドラマとして立ち上がってくるはずです。
きっと、明日ドアを開けるのが少し楽しみになるはずですよ。
最後に、あなたに一つスリリングな想像をしていただいて、今回の番組を締めくくりたいと思います。
先ほど、四重からが名詞と動詞を組み合わせた複雑な文法を持っているという話をしましたよね。
ええ、しましたね。
もし彼らが、私たちが想像する以上に高度な会話を毎日交わしているのだとしたら、
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彼らの縄張りを毎日同じ時間に同じような服を着て通り過ぎていく私たち人間について、彼らは一体どんな単語を当てはめ、どんな文章で語り合っているのでしょうか。
ふふ、面白いですね。
私たちはただの動く背景として処理されているのか。
それとも、あ、今日もあのグレーのコートの不器用な人間が歩いてきたぞ。一応警戒しろ。
て、彼らの朝のニュースの主役として噂されているのか。
明日、あなたの樹上から鳥の鳴き声が聞こえたとき、彼らがあなたのことを何と呼んでいるのか。
少しだけ耳を澄ませてみてください。
それでは、また次回お会いしましょう。