この、みんな富士という、ちょっとイケてないというか、
うん。
冴えない感じのおじさん。
うん。
で、心の中も読めない。
ひょうひょうとして、
真面目、
善良に生きてる。
この人を通して、何かを見る話なんだと思ったの。
うーん、なるほど。
で、同時にこの人を通した向こう側を見るし、
この人が、富士が鏡になってる。
自分を映す鏡になってしまっている。
だから、自分が富士の中に何を見るか。
うんうん。
これによって、その人の人格とか、
善良さとか、
うん。
または、その奥、向こう側を見ることによって成長だったりとか、
はいはいはい。
そういうのが何か見えてくる。
うんうんうん。
僕は、この富士をすごくね、
自然災害じゃないけど、
何だろう、その超越的な、
分かるよ。うん。
媒介になってるような。
そう。月とか、
人がどうにかできないもの。
うん。海とか山とか。
川とか、
そういうもの。
で、人はそこに行くと、
勝手に何かを感じて受け取ったような気持ちになるんだよね。
絶景とか行って、
そう。
寺院とか行ってさ、
そう。
寺とかな。
そう。そういった何か、自然物にも近いような。
うんうんうん。
だからすごく、全く普通じゃない人なんだよね、富士って。
もうひるがあるよね。
そう、実は得意な人なんだよ。
うんうん。
っていうのを何か読みながら思ってて。
それさ、
すげえ面白いなと思って。
藤井蒼太って、将棋のね、人間じゃん。
藤井蒼太さんね。
藤井蒼太さんも、自己認識は普通ですって言ったの。
おー。
自分に対しては普通であるって思ってるっていう。
うんうんうん。
でもそれって全員そうじゃん。
そうだね。
キッチンもさっき、普通のって書いてあったじゃん。
普通の漫画大好きゲーム。
でもそれって、普通じゃないって俺は思ってるんだよ、だから。
うーん。
キッチンも通して、俺は感じることもあるよ。
うん。
漫画に対する、やっぱ熱量。
うん。
お笑いに対する熱量とか、全く違うなみたいな。
発見もあるし、あ、そういうことか。
でもそれに近いよな。
うん。
それのマックスっていうか。
そうだね。
藤井という主人公は、周りの人たちの価値観に対して、
なんか、藤井が普通してるとか全部カウンターになってるっていう。
うーん。
だから、田中主人公の、純主人公的ポジションで田中と石川さん。
うん。
田中に関しては、すごい俺わかるなと思うの。
一番、みんなが共感しやすいキャラクターだよね。
なんか、それって、本当に田中の、あの時悩んでた、最初に悩んでたことって、
なんか、いわゆる一般的な、中央値。
うーん。
中央値の幸せを持ってないことに対する、それは自分の周りにおける中央値だと思ってて、それは。
そうね。
関わってる人間の、いろんな幸せだなって見える要素の中央値みたいなものに対して、
自分はそれを持ってないし、そこにいないから、いわゆる敗北者であるみたいな。
うーん。
ことだという認識で自分を、日々生きてたわけじゃん。
そうね。で、なんかこう、
どうする?
様々なことに対する漠然とした不安。
これでも、現代だからとかじゃなくて、
これもずっと。
ずっと。
各時代、それこそレモンのね、カジー・モトジルみたいな。
その漠然とした不安みたいなのは、多分どの時代もずっと誰しもが感じて、心の隅に黒いモヤモヤを抱えてる。
モヤモヤがずっとあってさ。
大きい小さいはあるけど。
で、不審のことをさ、そういう意味で言うと、安心するためじゃないけどさ、見下したわけじゃん。
そうね。何が楽しくてこの人は生きてるんだろうみたいなね。
みたいなさ。
で、そこで田中は立ち止まってついて行ってみたことによって、気づけてるわけじゃん。
あれ?みたいな。
で、弾き語り聞きながら泣くみたいなさ。
とても良かったですみたいな。
その涙を流すシーンとか見てて、
これはすごい、なんか、彼の中の価値観がバカンって、バコーンって変わった瞬間だろうなと思って。
それって結構あるじゃん。生きてて。
あるかも。
そっか、自分の考えてたこの幸せの中央値とか勝ち負けって、めっちゃ自分の中だけのもんだったんだみたいな。
これは誰もそういうのを、例えば分かんないよ。
スポーツとかのさ、1位か10位みたいな概念じゃないじゃん、これって。
そうだね。
決められたルールの中で、決められた強さとか点数の中じゃない話なわけじゃん。
それに気づく瞬間ってさ、めっちゃ世界変わるじゃん、パッみたいな。
こんなに良かったっけみたいな。
もっと自分基準でいいんだよっていうさ。
その、藤井さんが楽しそうに生きてるって皮肉で言ってるんだけど、最初。
分かる。
でも、実際に楽しそうに生きてるし、そうですよみたいな。
楽しく生きてるんだよな、本人は。
本人も生きてる。
だから、たとえ藤井さんが冴えなくて、全然イケてなくて、人づけもできてなくて、そんな幸せそうに思えないっていう、
本当に相対的な話であって、でも藤井さん本人は幸せに楽しく生きている。
これがだから、いかに大切なことなのか。
すり切れてしまって、疲れてしまって、ちょっとしたいろんなことに対しての感情の機微が動かなくなってしまっている人たちが現代に多い。
の中で、いかに自分にフォーカスを当てて、それに対して自分は楽しいのかどうか、幸せなのかどうか、満足しているのかどうか。
自分に向けることの大切さ、すごく感じさせてくれるんだよね、藤井さんはね。
忘れてしまってたかもっていう。これかもしれないっていう。
本当、藤井というキャラクターは、やっぱりキッチョも言う通り、海とか川とかみたいだっていうのは、自然のものだっていうのは、すごく理解できる節があって、
それをひるがえると、藤井自身が、周り川も言われてるじゃん、ドライだっていうのは。
そうね、冷たいとかね。
言われてるじゃん。
言われるね。
そこって、自然物とか川とかみたいなものとの、なんか俺は接合点があると思ってたけど。
そうね、その豊かさを恵んでくれることもあれば、残酷なこともあるし。
そう、残酷と捉えられるっていうか。
藤井はちゃんと順序立ててやってるんだよ。
そうね、藤井なりのやり方をやってるよ。
なんか、自分で決めて、こう動くから、このタイミングで話すって決めてんじゃん。
でも、ウェットな関係である友人たちは、突然言われたみたいな。
でも藤井の考えとしては、連絡先を知らなくても友達って藤井は思ってるし。
そうね、ずっと心がどこかで繋がってる。
繋がってるって思ってる思想の持ち主だから。
それでも、今相談したことすら、本当は実は行こうと思ってるとか、決めてることを伝えたっていうだけでも、
藤井に思われてしまうっていう、なんかこれは難しいとこだよなと思って見てたの。
この藤井という主人公っていうのは確かに、そういう素晴らしさもあるけど、
人間の関係を作る営みとかの上では、不器用ではあるよなってやっぱり。
すごく不器用だっていう。
藤井は、例えば100の気持ちぶつけられても、100返さないんだよね。
それはやっぱ自分基準で、100を返さないっていう気持ちじゃなくて、
自分はこの人にこう返すっていう基準だから、
だから100返ってくると期待してしまった人からしたら、残酷で冷たく感じることがあるっていう感じがするよね。
だから恋人、昔の恋人の話だったじゃん。
あれとかめちゃくちゃわかりやすくてさ、藤井はずっと藤井なんだよ。
そう、変わんないんだよ。
で、やっぱりウェットな、自分だけに関心を向けてほしいっていう男女の関係においては、
藤井のタイプ、特性っていうのは、なかなかそれは合体しづらいっていう。
そうなんだよね。要は特別に思ってくれるっていう、全部一緒なんだよ。
興味関心が向けば、それが大きくなるんだけど、
でも、その藤井にとっての特別になるっていうことが、いかに難しいかっていうね。
そう、藤井にとっては特別なんだけど、伝わらないみたいな。
普通が違うからっていう。
だからやっぱり普通、全員の普通が違うっていうのを、やっぱりちょっと重なってる部分を探して人は関わっていき。
田中、石川、藤井という友人関係も、あの時あの場所で、あのタイミングだったから成立した1,2年だったというか。
そうなんだよな。
それとかも、見てて俺たまんなくて。
だからこっからだよ、最後までね、もう読んでるからあれだけど、こっからじゃあ藤井と今後連絡を取るのかって話で、
取ることもあるよ、でも取らないかもしれない。
それでも、どっかで藤井が元気に生きてる、きっとあいつはどっかでやってるって思えるだけでもいいのよね。
表紙ですよ、この。
これですよ、ここまで、このロボ藤井シリーズっていうのはね、たくさんいる人の中の藤井とかが描かれていく。
大勢の中。
ですけどね、こうやって。
でもこれ最後のとこがさ、あっちから歩いてくる藤井でさ、後ろでさ、この田中、石川がさ、おーってやってるわけよ。
また会えんのよ。
また会ってんだな。
また会ってんだよ。
だからキッチモの言う通り、連絡取んないかもしんない。
でもまた会えるっていう、会えるだろうという、また会えるということがいかに大事かという、人と人は。
私やっぱ多分ね、藤井は結構変わらない男だけど、再び会わないことで一生会えなくなってしまうっていうのを痛感してるはずなのよ。
それはかつての成田良君という同級生。
友人ね。
そう、友人が亡くなってしまって。
で、連絡を取ってなかったことで、ずっと心の中で友人だし、いつか会えるって思っていた。
けど、連絡取ってなかったこと、連絡すら来なかった。
自分には。
で、なんとか友人がつなげてくれたけどみたいな。
会って、死に目にも会えなかった。
はい。
でも多分それはもう、繰り返したくないんじゃないかと。
変化は起きてるよな。
そう、緩やかな。
間違いなく。
そうなんだよな、そこって絶対あると思う、確かに。
それは僕は、親の死に目に会う会わないっていう話でもあると思ってて、父親の死に目には会えなかったんだけど、お母さんとはまだできるよねって。
ともに過ごす時間っていうのは作れるし。
作れるよねっていうことでの、やっぱ別れだったと思うのよね。
そう、石川田中との。
でもやっぱこの表紙では、じゃあまた会ってると思えるんだったら、これはとてもいいよね。
そうなんだよな。
やっぱそれは、分かんないよねってちゃんと終わらせるというか、なんか分かんないけど、これで石川さんと恋愛関係になるとかじゃないじゃん。
そうそうそうそう。
なんかそれが良かったんだよ。
それが良かったな。
めっちゃこの感覚って、生きてればあるっていうか、男女がいたからって別に恋愛になるわけじゃない。
ちょっと素敵だなって思ってても、その素敵だなが、そういう素敵だなになるかは違うじゃん。尊敬かもしれないとかさ、いろいろあったりするわけじゃん。
この塩梅とかもさ、めちゃくちゃくて。
そうなんだよ、だって。
すごい、だからこれって、全部周期が違えば全く違う関係の3人だったかもしれないじゃん。
そうなんだよな。石川さんも田中も変わったんだよ。
ね。
本当に。
その、なんだろうな、人間関係って、割とよ、割とメリットデメリットで繋がってる場合、多いと思うね。
分かる分かる。
利害関係とか、要はこいつは自分にそのメリットをもたらすのかどうか、付き合ってて。
うん。
でも、藤井は期待もしないのよ。
はい。
それって、いかに居心地がいいのかっていう。
確かに、自分を大切にするってことだよな。
そうそうそう。
つまりは。
来るもの拒まず、去るもの追わず、なんだけれども。
価値基準がある意味、自分にあるから。
そうそうそうそう。
他者がどうであろうと。
相手に求めてない。
それはすごくやっぱり居心地がいいし。
そうなんだよな。
だからなんか、これターニングポイント的というか、五感だね。
鈴木さんって出てくるじゃん。
鈴木さんはすごいよ。
鈴木さんっていうキャラクターが出てきて、これは藤井たちの会社に経理として入ってくる。
ほぼ同年代であろうと、藤井さんと。
藤井と鈴木さんは同年代であるという描写があって。
でも全然違う二人。
で、鈴木さんのことをやっぱり、ある種この作品における二人いいんじゃん。
なんだっけあのさ、もう一人青本さんみたいなさ。
富山さん?
富山さんだ。全員名前出てこない。
富山さんと鈴木さんはビランっぽいじゃん。
若干会社の中にはデリカシーのない存在というか、
いわゆるちょっとテンプレート的な価値観の古い男性的な。
少しそういう扱いになってて。扱いというか、そういう印象を受けて。
鈴木さん出た時に俺はめっちゃ興奮して。
この漫画でこんなこと起こるんだみたいな。
びっくりしたね。びっくりしたね。
そうだよね。
これって、露望の藤井的に言うと、こういう人物って、こういう言葉って使わなかった作品のはずだって思うとき。
富山さんがMAXっていうか。
若干嫌な空気感を職場に与えたけど。
人に対しての人の扱い方とか。
でもめっちゃわかりやすかったから、富山さんは。
じゃなくて、鈴木さんみたいな感覚ってあるよなみたいな。
なんだろう、この取り残されてしまっているというか、
ある種恵まれてこなかったとか、チャンスを手にしてこなかったとか、
受け取ってこなかった側の進んでしまった道というか。
だから、わけもわからない実態のないものに対して悪意を向けてしまう。
それもしかも自覚がないぐらいのレベルで。
っていう状態に持っていかれてしまった存在だったんだよね、鈴木さん。
鈴木さん見てるとさ、これ他人事思えなくて。
いや、わかる。
これ自分になくて、こうだみたいなことを簡単に言えないんだよ。
それはすごく複雑な気持ちなんだよ、自分にとっては。
それを受け入れるのは。
でも、鈴木さんみたいな自分もいる。
鈴木さんはどうせこうでしょうみたいな。
決めつけたら楽になるに決まってるんだよ、人って。
でもそれは偏見だし。
そっちの方が楽だし。
考えること諦めちゃってるし。
で、それを鈴木さんみたいな、俺もいいんだよっていうのがあって。
間違いなく。
だから見てるときにめっちゃテンション上がって。
すげえみたいな。
すごいよ。守護がでかいし。
フジでこれが起こるんだみたいな。
どうすんだろうと思ったの。
フジはこの見たくない自分みたいな存在に対してどうすんだろうって黙ってんだよな。
逆サイドにいるんだよな。
聞くんだよ、ちゃんと。
それって、みたいな。
そのときやっぱ、これすげえ作品だなみたいな。
咎めるわけでもなくて。
水商売とかしてる女性に対してのコメントに対して、それはみたいな。
それって本当にそうなんですかみたいな。
あなたはそれを自分である意味体験したとか、本当にそうなのかどうかって確かめたのか。
でも確かめても分かんないかもしれませんよね。
仮にちゃんと出会って話してみても、僕には分からないかもしれない。
それ結構痺れて。
まっすぐ言ったね。
そうなんだよみたいな。
確かにカテゴライズして、反抗性はどんだけ楽かって思うし、
その瞬間もあるみたいな。
藤井はそうなんだよな。
ノリでそうしてしまいたいときもあるはずよね。
全然ある。
でも嘘をつかない、表裏がない男だから、そこは言ってしまう。
言ってしまうんだよな。
まあまあまあにしないのは、
そのときに初めてぐらいなんだけど、読んでて、
藤井というキャラクターに何かが動いた瞬間があったと思ったの。
バットマンとジョーカーみたいな気持ちになったよね。
俺たちは一緒なんだっていうね、ある意味ね。
表裏一体。
表裏一体なんだっていう、まさに。
それで結局鈴木さんと関わっていく中で、
鈴木さんが持ってるコンプレックスみたいなものの巨大さっていうのは、
本当表裏一体で、自分を愛せるか、大切にできるかって話なわけでもあるじゃない。
それがやっぱりできないから、外に矢印が向くよねって話なわけで。
で、できない原因なんて、そんな言い始めたら、キリはないんだけど。
でもそこで踏み込んできたのが、バンドマンの女性じゃん。
あれとかめちゃくちゃよくてさ。
すっごいフラットだったね。
そう、婚活をして、自分は結婚がしたいんだって言って、
その理由はこうだこうだこうだってなっていくんだけど、
まず友達じゃない?みたいな。
こういう全く違う価値観を持った逆な人が現れて、
づけづけ入り込んで、ぶっ壊してくるみたいな。
あの感じって、マジ人生っぽいなと思ったよ。
あれできる人なかなかいないしね。
いないよね。
すごいことよ。
で、その女性がよかったらさ、違いを見つけた瞬間に興奮すんだよねみたいな。
そう、面白いと思っちゃうんだよねみたいなね。
なんかその感覚って、確かにこの、
普通が全部違うって言ってたこの作品の中における描写を踏まえて、
楽しいよね、それってって思うわけ。
だから関わってんだよな、人とみたいな。
人と人が同じじゃ面白くないしね。
なんで人間の関わってんだっけ、なんで笑えるんだっけとかも含めて、知恵からだよな、みたいな。
そうなんだよ。
で、ぱっと思って、それは鈴木さんがある種の表裏一体のジョーカーみたいな存在で、
そこに踏み込んでいくのが別に田中でもないし、石川さんでもないし、藤井でもないっていうのがよかった。
いいとこだよね。
で、その模型作って出したら来てくれるしね。
そうなんだよ。
期待通りじゃないかもしれないけれども、人との縁とか、大小あるいは愛みたいなものに対してすごく飢えてったんだよ。
フラットなな。