#1766. early, ere, erewhile, erstwhile
2026-03-31 17:36

#1766. early, ere, erewhile, erstwhile

【今日のひとこと】

こんなに身近なところにもあった,実は比較級がベースの単語たち!

【ハッシュタグ】

#heldio #hel活 #比較級 #2重比較級 #ドイツ語

【参照URL】

https://heartyfluid.hatenablog.com


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.

- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491

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- https://user.keio.ac.jp/~rhotta/helhub/
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📙堀田 隆一 『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』 研究社,2016年.

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- 第14号(2025年11月28日):https://note.com/helwa/n/n128c1a0253e2?magazine_key=m82eb39986f24

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio、英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は2026年3月31日火曜日。今年度も最後の日となりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
さて本日の話題ですが、early, ere, erewhile, erstwhile、です。
これらの単語聞いたことがありますでしょうか。最初の単語earlyは日常語ですので、もちろんご存知かと思いますが、後に挙げたere, erewhile, erstwhile、こんな単語も実は同語源に遡る単語なんですね。
しかもこれがですね、ちょっと面白い語形性であるということについてですね、今日はお話ししたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
ここのところを何回かかけてですね、まあシリーズという半ばつもりでもあり、今どこまで続くかなということでやってきた話題がありまして、それはですね比較級、最上級周りの話なんですね。
語尾にerをつけたりestをつけるというあのタイプ、これがですね、関連語をいろいろとOEDなどで探りますと、いろいろ面白いことがわかってきましたので、一度まとめてみようということで調べてきたんですね。
furthermoreとかfurthermostのような二重比較級とか、あるいは比較級最上級というべきですね、妙な語形性の単語が中英語あたりからですね、初期近代語彙あたりにかけて量産されてきたんですね。
量産といってもせいぜい数えて数十というところなんですが、この類の単語が一気に現れてきたというような歴史ですね、これを探っているところなんですが、二重比較級、二重最上級みたいな話題は大変面白いですよね。
この二重ほにゃららっていうのは英語史上いろいろと出てくるんですが、今回はですね、実はこんな身近なところにあった二重、あるいはですね、一重なんだけれども、この比較級の形がベースになって語形性がいくつか行われているという意外と気づかないところでですね、比較級語尾が入っていたのかという話題なんですね。
03:11
こちらの話題はですね、きっかけとしましては、ヘルディオヘルワコアリスナーのY.カガタさんがノートでお書きになった記事なんですね。
カガタさんは、英語語源ハンドブックにこじつけて学ぶドイツ語というシリーズを展開されておりまして、昨年出ました英語語源ハンドブック、こちらを愛読していただいております。
プラス、ドイツ語を学習されているということでですね、同じゲルマン系の言語、英語とドイツ語の起源、同じものを探ったりですね、あるいは同じようにラテン語、フランス語などから釈用された英語とドイツ語ですね、これを比べたりなどと、重大無人にですね、語源について語られているというところなんですが、
こちらのリンクを貼っております、比較的最近の記事で、55番目の記事になります。
Earlyですね、この早い、早くという、時間的に早い、早く、これを英語語源ハンドブックで読んで、その上でですね、語源関連の話を展開しているというもので、
こちら、読んでいただけると分かるかと思うんですが、この英語のEarlyのAの部分ですね、これが単独で早い、早くという意味を表すんですね。
なので、リーというのは典型的に副詞を表す語尾というふうに受け取られて、現代ではいますが、元々はですね、形容詞を作ったり、副詞を作ったりというようなものなんですね。
これはある意味余剰なんですね。Earの部分だけで、もう既に早い、早くという意味を表せるので、小英語でもですね、この後出てくるAirですね、発音としてはですね、エールということで、実は最近読み進めております、小英語、中英語初歩、こちらのEarly Britainですね、小英語解説シリーズ続けておりますが、
その中にももう複数回出てきているという非常に頻度の高い関連する単語があるんですね。これがErstという単語なんですね。
この辺りがですね、すべて語源的にはつながっていまして、そうですね、小英語ベースでお話ししましょうかね。小英語にはまずですね、エール、アシュの上に長音記号があって、長い母音として読むんだよということですね。それにRをつけた形、このエールという単語があるんですよ。
06:06
これがもう単独で早い、早くという、まあ主に副詞ですかね、として使われていたものがあって、これにDをつけたのが現代のEarlyということなんですね。
Dをつけて、余剰にした形なんですが、一応のところはですね、小英語から見られていまして、ErとEarlyですね、この辺りが同義語、類義語ということになっております。頻度が高いのはEr単体の方なんですね。
さあ、この単語をよく見ますと、語尾にRがあるんですよね。
で、これ私ですね、迂闊にも今まで気づいていなかったんですけれども、Y射方さんのノートを読みまして、語源を深掘りしたところ、このErのるっていうのは、そもそも、いわゆるER、比較級のERなんだということなんですね。
つまり、本来的には、Erとだけ言ってですね、これで早くを意味したものが、これにERですね、母音が続くので、結局Eに相当する部分が消えてですね、Rだけ残った形、これがErなんですが、これで、より早くという意味に本来なるわけなんですが、それがですね、まあ忘れ去られてと言いますか、
つまり、Rというこの2文字の形が言及、早くという言及なんだということで、いわば勘違いされてですね、R込みで言及の語幹であるというふうに解釈されたということなんですね。
これ、ドイツ語のほうを見ると、Aっていうのとエーラーっていうもので区別されるということですね。
これ、まあ似たような話としてはですね、英語史上より有名なのは、たぶんニアーだと思うんですね。
ニアーっていうのは今でこそ、これ単体で近い、近くという言及なわけなんですけれども、ARが含まれていることからですね、あの冊子が今となってはつくとおりですね、これ実は比較級語尾なんですね。
本来の言及はないという形に残っています。NIGHと書きますね。ない。これにERをつけた形が実はニアーなわけなんですね。つまり、より近くにというのが本来の意味なわけですね。
ところが、ニアー、これ全体で言及なんだというふうに勘違いされて、本来のないのほうは頻度を落として、まあ今ではちょっと古語っぽいですよね。詩や古語などで出てくるに過ぎないわけなんですが、ニアー、それこそがもう一つの言及であるというふうに理解された結果、
09:17
ニアー、ニアーラー、ニアーレストのように、通常の比較級、最上級語尾をつけてですね、表現されるようになったと。これにまあ非常に似ているわけですね。ちなみに、ないが言及だった時代はですね、ない、ニアー、ネクストという比較級最上級だったんです。
ネクストというのはもちろん、皆さんご存知の通り、一番近くにとか、最寄りのとか、次のという意味ですから、最も近いという、本来の最上級はネクストなんですね。つまり、ない、ニアー、ネクストの系列と、後からできた勘違いで起こったニアーをベースとしたニアー、ニアーラー、ニアーレスト。これがですね、パラレルに、まあ現代でも並んでいると、ないはあまり使わなくなったとはいえですね。
一応、辞書にも載っていますので、パラレルに並んでいるっていうような、こういうふうに本来の比較級が言及として解釈されたもう一つの例として、今回取り上げているのが、小英語でいうところのエールなんですね。語尾のRが、これは比較級語尾だったということなんですね。
さあ、ここから展開していこうと思うんですが、先ほども述べたとおり、このLに、余剰ではありますが、LYを付けたものが、現代のEarlyに相当します。もちろん、この段階では、もうですね、比較級の本来の語源的意味は失っています。
なので、現代ではですね、より早くと言いたいときに、EarlyやEarliestのように、直接レギュラーなER、ESTを付けていくということが行われていることからもわかるとおり、Earlyの語幹の中に比較級というニュアンスはありませんね。私も言われるまで気づかなかった。あ、そうかと思ったぐらいですので。
そしてもう一つですね、古英語のERに相当する形、これが少し母音などを変えながら、ERという形で、現代でも残っています。EREと書いて発音はエアですね。これも詩であるとか、やや古風な文体の文章にしか見られなくなりましたけれども、これはですね、まさにbeforeという意味で使うんですね。
前置詞としても、それから接続詞としても使われますね。副詞としても使われますかね。スコットランドの方言などでは、今も通常のように使われる単語なんですけれどもね。こんな単語があります。詩などを読むときに知っておいてよい、このERという単語ですね。
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さらに続きますが、このERにwhileですね。このwhileというのは何々の間という接続詞で皆さん覚えているかと思いますが、これは本来的には実は名詞でですね、時間、タイムぐらいを意味する名詞なんです。
例えばwait for a while、ちょっと待ってっていうときのa whileっていうのはタイムに相当するわけですよね。そういうことで、ERとwhile合わせてerwhileということで、これちょっと前にというような意味合いになりますね。
より早い時間にということなので、ちょっと前にぐらいになるわけです。
そしてさらにですね、このERという、もともとは比較級語尾のRが入り込んでいるこのERを元にしてSTという最上級語尾をつけたのがearstという単語なんですね。
これが古英語、中英語諸法のearly britainで何度か出てきたerestの末裔ということになるんですね。現代ではearstという形で残っています。
かつて、昔ということですね。
そして、erwhileがあるんであれば、当然earstwhileもあるということで、これもですね、英単語としてちゃんと辞書に登録されていると思います。
やはりこれ、昔とか昔のということですね。
例えば、my earstwhile rival、私のかつてのライバルみたいなときに使える形容詞としても使えるので、かつてのほにゃららっていうときに便利ですよね。
my earstwhileほにゃらら。
本来の意味は一番最初に、一番最初のということなんですが、少し意味が変質しまして、
単に昔、先ほどのearwhileはちょっと前ですね。
それに対して最上級のearstwhileは昔、大昔という意味合いになってきているっていうことなんですね。
さあ、このearly、ear、earwhile、earstwhileと表題に掲げた4つの単語をご紹介いたしました。
これはすべてですね、Rが含まれているという点において、本来は比較級だったんだということなんですが、ではその言及は、大元は何なのかと言いますと、
これ自体はもう英語に残っていないわけなんですが、非常に古い語コンで、インドヨーロッパそこに遡るんですね。
IL、AYERなどという形で再建されていますが、これはday、一日とか昼間ですね。
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さらに転じて朝、つまり朝早くぐらいに意味がどうも展開してきたのではないかと疑われるのが、この語コンなんですね。
英語では早い段階で、この語コンのつまり言及と言いますかね、そのままの形では使われなくなって、Rを伴って始めて意味をなすような単語となった。
一日の早い時間、早くぐらいが原理だったのかなというところですね。
身近なところで二重比較級と言いますか、比較級の形がベースになって、そこからですね、いくつかの派生語が展開してきている。
多くはないんですけれども、今回挙げたearly、air、airwhile、earthwhile、この大当たり、ぜひですね、皆さん覚えておいていただければと思います。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきまして、ありがとうございました。
今日はearly以外はあまり見覚え聞き覚えのない単語だったかと思いますが、これでですね、ボキュアビルちょっとした古風な単語が多かったですが、
air、airwhile、earthwhile、このあたり、ぜひですね、記憶に留めておいていただければと思います。
比較級がベースとなった単語、そこから派生した単語ということで、探せばいろいろなところにあるのかもしれません。
皆さん、rが語幹の中に見えたらですね、これはもしかしたら比較級かもしれないよと思っておくとですね、もしかしたら面白い発見があるかもしれません。
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