【再】#618. 英語史の時代区分
2026-03-30 17:09

【再】#618. 英語史の時代区分

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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本題に入る前に、新聴のお知らせです。
連日のライブ配信をしておりますので、またかと思われるかもしれませんが、
京都大学の家井龍子先生と私、堀田隆一とで、強調を出しております。
【文献学と英語史研究】という本です。
1月12日に開拓者より出ています。
英語史研究のガイドブック・ハンドブックという趣旨の本で、
1980年代以降の英語史研究の潮流を振り返り、そして今後の展望を示す。
そんな内容の本となっています。
現役の研究者はもちろんですね、これから英語史研究してみたい、関心があるという方にぜひ手に取っていただければと、そういう本です。
通読していただきますと、英語史という分野の広さがよく伝わると思います。
このヘルディオも毎日お聞きのリスナーの方はですね、広さわかると思うんですね。
正式なタイトルこそ、英語の語源が身につくラジオということで、単語の語源というのを思い浮かべると思うんですけれども、
確かに単語の語源の話も多いんですが、半分ぐらいはですね、単語の語源ではなくて、
ズバリ英語史の話にこのヘルディオでもなっていると思うんですね。
文法の話、発音の話、綴り字の話、それから英語という言語がそもそも社会の中でどのような位置づけにあったかみたいな、そんな話も多いわけなんですけれども、
この身長、文献学と英語史研究も目次を眺めていただくだけでもですね、英語史がカバーする範囲の広さがわかると思うんですね。
参考文献も充実しています。作品等も揃っていますので、レファレンスとしても使えるんですが、ぜひ通読していただけると良いかなと思っております。
このチャプターに本章を紹介する記事へリンクを貼っておきますので、詳細はそちらをご覧いただければと思います。
以上、お知らせでした。
今日は英語史の時代区分についてお話しします。
前半は教科書風にお話ししますが、後半はですね、少し教科書的な発想から離れたお話もする予定です。
英語史、英語の歴史はいつから始まるのかというのは、なかなかの難問なんですね。
一般の国の歴史みたいなものと異なって、ここからが開始と、なかなか言いづらいところがあるからです。
言葉の変化というのは非常にグラジュアルに変化していますので、ある年であるとかある日ですよね。
お境に何かガラッと言葉が変わるっていうものはないんですね。
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ですが時代区分というと、どうしてもですね、ある程度の年代をガチッと決めて、ここ以降は何時代、これ以前は何時代っていうふうに切りたくなるというところがありますので、
ある程度強引さが伴うのが普通です。
そしてズバリ言ってしまうとですね、英語史の始まりは一般的には449年と言われることが多いです。
これもいくつかの考え方はあるんですけれども、細かいことは抜きにしますと449年からというふうに考えて結構です。
これ自体は非常に中途半端な年のように聞こえるかもしれませんが、
いわばですね、これも本当は言語の歴史というよりは国づくりの歴史に引っ掛けているということなんですね。
この年にブリテン島の北海をまたいだ対岸ですね、大陸ヨーロッパ側、
ここからですね、西ゲルマンの一派であるアングル人であるとか他にサクソン人、ジュート人という
西ゲルマン語派の人々が渡ってきてですね、ブリテン島を征服し始めたという年なんです。
これがいわゆるイングランドとかイギリスの国づくりの始めというふうに言われています。
象徴的な年ということで449年、中途半端ではありますが、ここから英語の歴史も始まるというふうに申し合わせているということです。
決してその1年前、448年には全く異なる言語だったというわけではありません。
言語とは直接関係のない軍事史、政治史上の重要な年を言語上のスタートとしても使ってしまおうというそれぐらいの意図です。
449年あるいは丸めて450年と考えても結構です。その辺は緩くて結構です。
それ以前はしたがってですね定義上英語ではないという言い方になります。定義上と言いますか形式上ですね。
実質の言語の中身はその1年またぐらいで何も変わらないんですけれども形式的にです。
では何と呼ぶかと言いますと449年の前のですね、ざっと1000年ぐらいという言い方をしておきましょう。
現古英語というふうに読んでおきます。英語で言うとProto Old Englishということですね。
原っぱの原ですね。大本という意味です。人類史でも原人という言い方がありますけれども、一番最初のとか始源のという意味になりますね。
これがざっとですが、紀元前500年くらいから紀元後449年ぐらいまで続いたというふうに考えられています。
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そしてさらに遡ること数千年ということですね。数千年だとわかりにくいかもしれませんのであえてですね、具体的に紀元前4000年と言っておきましょう。
紀元前4000年から紀元前500年くらいまでの非常に長い間ですね。この時代をProto Germanic、現ゲルマン語というふうに読んでおきたいと思います。
そしてさらに遡った数千年、つまり紀元前4000年以前の話ですね。
この時代を現印欧語、英語ではProto Indo Europeanというふうに読んでおきたいと思います。
つまり紀元前4000年以前の、気が遠くなるくらい昔の時代なんですが、ここから始めてまず現印欧語、Proto Indo Europeanがあり、
そして紀元前4000年から500年くらいまでを現ゲルマン語、Proto Germanicと呼び習わし、
そしてその紀元前500年からのざっと千年近くですが、例の紀元449年までを現古英語、ProtoOld Englishというふうに読んでおきます。
ここまでは実は英語史の枠の外ですね。それより以前の話なんで、厳密英語史の範囲内で扱わないということなんですが、
前史ということでこれも知っておく必要がありますし、時代区分として大まかではありますが、念頭においていただければと思いますね。
そしてこの紀元449年、ここ以降がですね、英語の歴史のプロパーということになるんですが、現在に至るまでこの1600年弱の時間ですけれども、4つの時代に分かれています。
古い方から古英語、Old English、そして中英語、Middle English、そして近代英語、Modern English、最後に現代英語、Present Day Englishというふうに4つの時代に分けています。
それぞれなんですけれども、449年から始まって1100年までですね。これだけでも650年近くありますので、結構長い時代です。
本当はその内部でいろいろ言葉の変化もあったんですが、一応ここをざっくりとひとまとめにして、古英語、Old Englishと読んでいます。
このOldっていうのは、もちろん古いっていう意味のOldなんですが、大文字です。Old、大文字で始めて、Englishも当然大文字で、両方OldとEは大文字ですね。
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ですのでOEというふうに省略することも多いんですけれども、これ小文字のOldにするとただの古い英語ということで、場合によってはですよ、我々の感覚で100年前の英語だって十分に古いという言い方すれば、小文字のOld Englishって言えてしまうんです。
なのでここ注意必要です。あくまで大文字でOldと書いてEnglishとした場合には、英語史の時代区分の一つとしての古英語の時代を指します。449年から1100年ということですね。
650年という長きに渡りますので、その内部でさらに細かく分けて、初期とか後期っていう分け方はあったりしますが、今回は特に気にする必要はありません。とにかく古英語Old Englishは449年から1100年ということになります。
あとはですね、400年刻みでいきます。1100年から1500年、これが中英語MiddleEnglishと呼ばれます。このMiddleももちろん真ん中ということですが、Mは大文字ですね。ですのでMEと省略して呼ぶことが多いです。
中英語ですね。1100年から1300年までの前半のことを初期中英語、そして1300年から1500年後半のことを後期中英語というふうに内部で分けたりしますが、ここではざっくり400年中英語はあるんだというふうに理解しておいてください。
そして次が近代英語Modern Englishというふうに、やはりモダンのMは大文字Eですね。先ほどの中英語と重ならないように省略形はMODEみたいに書くことが多いです。
これを近代英語というふうに訳しています。1500年から1900年ということですね。これもやはり前半後半の200年でそれぞれ初期近代英語、後期近代英語と分けることも多いんですが、今回はですね、ざっくりと1500年から1900年、これが近代英語なんだというふうに覚えておいてください。
近代と言いますと、あるいはモダンと言いますと、場合によって現在まで含む近代という考え方がありますが、ここではその立場を取らずに狭い意味で近代、モダン英語を使いたいと思います。1500年からあくまで1900年までですね。
そして残り1900年から2023年まで、この直近100年プラスの時代を現代と呼んでおきたいと思います。現代英語です。Present Day Englishということですね。
他にも今回紹介したのとは微妙に異なる年代での区分っていうのもあったりしますが、このヘルディオでは今日述べた区分に基本的には従ってきましたし、これからも従っていきたいと思います。後半というよりも最後になりましたが最後です。今回の時代区分非常に重要ですが、1回覚えたら忘れることも必要です。
12:23
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。本編の最後に教科書的でない爆弾的な発言をしたんですけれども、後半に喋ると言いながら本当に最後になってしまいましたが、少しだけ補足させてください。
本編で述べた英語詞の時代区分、これは教科書にも載っていることが多いですし、このヘルディオでも基本的に使い続けていく、従っていく非常に重要なターム、用語であり、時代区分の考え方だと思うんですね。
その点ではリスナーの皆さんにもぜひ頭に入れていただきたいと思うんですけれども、言語史に関わらず、何々史には必ずつきもんなんですけれども、人工的なものです。決してその境目の都市に何かがその言語に起こったというわけではないです。
あくまで参照ように区分しておかないとやっぱり不便なので、作っておくということなんですね。これを絶対と思ってしまうとですね、逆に枠に縛られてしまって、例えば、小英語から中英語にかけて起こった変化、言語変化のようなものを話題にするときに、
本当はあまり分けて考えてはいけないところに、一般的に広く流通している時代区分というものがですね、枠があるためにこの行き来っていうんですか、境目を挟んでの両側への行き来っていうのが頭の中でしにくくなってしまうんですね。
本末転倒です。あくまで参照の便のために枠を作ったり、小英語とか中英語という名前をラベルを作ったわけなんですが、またぐ変化があったときに非常に扱いにくいというのは、これ本当に本末転倒になってしまうんですよね。
ですので、一回枠をはめたらですね、参照用には常に使っていく。便利だと認識しておいて、あとはですね、必要に応じて、いとも簡単に取り払うという、この作ることが大事なんですね。英語詞の時代区分も普段は便利だからということで受け入れておく。
しかし考えるときに、むしろこの時代区分が足枷になっているようであれば、頭の中から一時、きれいさっぱり忘れてしまうという、これが大事っていうことなんですね。
15:06
この話題については、実は先日もこのヘルディオの放送でお話ししました。582回です。教会を意識し、教会を超える。新聴、文献学と英語詞研究が伝えたいことと題してお話ししましたので、こちらにリンク貼っておきますので、合わせてお聞きいただければと思います。
それからもう一つ関連する回としましては、164回、アメリカ英語の歴史と時代区分。こちらはアメリカ英語限定の時代区分ということですけれども、関連しますので、そちらも聞いていただければと思います。582回と164回、この2つの過去の放送を紹介しておきます。
さて本当にエンディングなんですけれども、今までも当たり前のように、古英語、中英語、近代英語みたいな呼び方をずっとこのヘルディオもしてきましたので、何を今さら英語詞の時代区分と思われるかもしれませんが、振り返ってみたらですね、1回もこの重要な話をしていなかったというふうに気づきましたので、こんなタイミングではありますけれども、一度こういうふうに収録しておくとですね、英語詞の時代区分。
ここを聞いておいてくださいみたいに過去の放送回ですと言えるので、そんな趣旨でですね、今日は少し改まった感じで英語詞の時代区分をお届けしました。ぜひこの区分覚えておいてください。そして必要に応じて忘れる準備も整えておいてください。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご質問、ご意見、ご感想をお待ちしています。Voicyのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。TwitterとSNSでのシェアもよろしくお願いいたします。
それでは、今日も皆さんにとって良い1日になりますように。ほったり打ちがお届けしました。また明日。
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