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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2026年3月26日木曜日。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日はシリーズ第3弾となります。 『古英語・中英語初歩』より古英語 Early Britain の1節を精読するパート3です。
こちら少しずつ私の方も軌道に乗ってまいりましたが、
先月2月25日に刊行されました古英語・中英語初歩 新創復刊ということで名著が復活したんですね。
こちら私推しに推してまいりました。 すでにこの本を入手されたという方もですね、いらっしゃるかと思います。
せっかく買っていただいたからにはですね、これ使い倒していただきたいということで、 本のお手ほどき導入ということではあるんですが、その中の
ある1節を選びまして、古英語の1節ですね。 そちらの20行ほどの古英語原文、こちらを私が解説していくというシリーズです。
もちろん古英語・中英語初歩、本の中でもきっちりとした解説がありますし、グロッサリ、小辞典、ミニ辞典が
刊末についておりますので、さらに現代英語訳もついてますね。 独学することができるわけなんですが、最初の1歩、最初の1点としてはですね、やはり
手ほどきのようなものがあった方がスッと入っていけるっていうのは、これあの事実なんですね。 私も経験があります。
ということで、このヘルディオの媒体でですね、 ある意味音声講義みたいなことをやってみようと、そういう企画です。
まだ本を手持ちでないという方のためにですね、 このテキストの、今回読んでいる古英語原文ですね、これについては画像化したものを
このチャプターに貼っておきます。 あるいはリンク先より飛んでいただけますと、私の関連するブログ記事に飛べます。
そちらからも原文を参照いただけます。 ということで、今回第3弾で第3文、1回、1文、1センテンスぐらい進むに過ぎないという
ゆっくりさなんですが、その代わり、 超ガツく精度化していっておりますので、これでですね、古英語がどんなものなのか、
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これをですね、確認しながらじっくりと味わっていただければと思うんですね。 基本的には現代英語に必ず結びつけるような形でですね、
解説するよう心がけていきたいと思います。 それでは今日は第3文ですね、行ってみましょう。どうぞよろしくお願い致します。
さあ、第3文読み上げていきたいとおもいます。
第3文ですね。
エーレストという単語に始まり、エーレストに終わるというような文となっています。 まずですね、このエーレストという単語ですね、
文頭にある場合、このアッシュの文字ですね、 アッポルのエッの音を表す文字なんですけれども、文頭の場合大文字化されておりまして、大文字の
エイと大文字のイイを組み合わせたような形になっていますね。 合字、合わせ文字ということで、リガチャーというふうにこういうのを呼ばれるんですけれどもね。
さらに写本にはないんですが、長音記号。 この母音は長く読んでくださいというマークとして上にですね、長音記号横線が
引かれております。マクロンという記号なんですけれどもね。 なので最初の単語はエーレストというふうに、発音記号であるかのようにそのまま読んでいただければと思いますね。
この単語はこの文の中に2回出てくるほどですね、 頻繁に出てくる日常語で、これはファーストなんですね。
現代英語で言うところの一番最初にという意味のファーストなんです。 古英語ではファーストよりもこのエーレストの方がよく使われまして、これはですね
最上級語尾ESTがついていますね。 ということは元の形はエールということになりまして、これは
現代でもですね、EREと書いてエアーと読ませるんですけれども、 詩であるとか少し古風な文章でですね、エアーというとこれ前に、beforeの意味ですね。
で使われます。このエアーに相当しますし、さらに身近なところでは、earlyというのはこのエールの部分が
実はここで言うエールに相当するんですね。
つまり時間的に前ということですから、それにLYを付けて副詞にしたというのがearlyですね。
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単体でも副詞なんですけれども、さらにLYで強化したというのがearlyです。
言ってみればですね、earlyESTと言っているようなもんなんです。一番先にということですね。
なので、現代英語で最も普通に一番先にという言い方はfirstということですかね。at firstくらいの意味合いでよく使われるということなんですね。
もう一つですね、現代のボキャブラリーのためにということなんですが、これがそのまま伝わったearstという単語、ERST。
これも一応あってですね、よく使われるのはearstwhile。これ、かつて、昔という意味でですね、副詞形容詞として使われます。
一番最初のwhileというのは時代とか時間ということですね。the earliest timeと言っているようなものなんですけれども、こんな単語、現代でも残っています。
earstwhileですね。やや古風な単語ではありますが、このようなですね、単語、ボキャブラリーを増やすのに、小英語の知識というのは非常に役に立ちますね。
さあ、at firstくらいの意味で、これ文頭で使われているんですが、一番最初にはというふうに、副詞的な要素が続いているということで、
このシリーズ、前回でも述べましたが、小英語では典型的にverb secondと言って、第二要素に動詞がやってくるという、こういう語順が典型なんですね。
なので、主語でなくても、今回のように副詞が第一要素、文の頭にですね、来た場合にも、その後に主語が来るのではなくて、まず動詞が来る、二番目の要素として。
そして、その後に主語が現れるという順になっているんですね。
なので、ここでは、where onとありますが、これはbe動詞、過去形の複数形ということで、これwhere、現代語のwhereに相当しますね。
at first whereとあります。
最初に何々がいた、何々だったということで、次に来るものが主語ということになります。
boo and this is landです。
これが主語なんですね。
boo andというのは、これは居住者、住んでいる人たちという意味になります。
booというのが住む、生きる、今で言えばliveということになるわけなんですが、
これ現代、生き残っている単語としては、neighborのverの部分なんですよ。
neighborってご近所さん、お隣さんということですよね。
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neighというのが近い、nearの関連語です。
そしてverというのが住むということで、ご近所ですね。
neighborもですね、これも一語として、これ全体として皆さん覚えていたんではないかと思うんですが、
これは実は複合語、いわば偽装複合語と言っていいですかね。
それぞれneighもverもあまりなじみがないはずなので、事実上偽装されたような複合語になっているわけなんですが、
near, liverと言っているようなものなんですね。
そのneighborのverのbooになるわけなんですね。
そしてendというのは何かと言いますと、
これが古英語の典型的な現在分詞語尾なんです。
現在分詞というのは現代ではing、これも一つと決まっているわけなんですが、
現在分詞がingになるまでには少し込み入った歴史がありまして、
中英語期以降、そして近代英語にかけて定着してきたのがingなんですね。
大元はこのendという形、endとかその後に母音が続くことも多いんですが、
ここではある意味語彙化した単語化してしまった形で、つまりまさにthe livingという感じなんですね。
住んでいる人たちということで、theプラス分詞形容詞みたいな形で、
これだけで集合的に複数形を表せるということで、
ここでは住人たちと訳しておきたいと思いますね。
なので主語がこれなので、動詞のwereという複数形の形と一致しているということなんですね。
そして次this landですというのは、
これthis land、ブリテン等のことですね。
this landの続格ということになります。
this、これ自体も続格に屈折しましてesがつきます。
そしてlandにもesがつきます。
このesというのは現代のapostrophe sに発展していくその元の形ということですね。
なので続格になります。
これ後ろに回っていますが、この続格は前に来ても後ろに来てもいいんです。
なので、this landですと後ろに回っている形なんですが、
言わんとしていることはthis land's riversであるとかthe rivers ofthis landぐらいに訳せるようなものなんですね。
この土地の住人たちは、これが主語です。
そして最後にほぼSVCのCにあたるものがBritishということで、
ブリトン人たちということになります。
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まず最初にこの島の住人たちは、ブリトン人と呼ばれる人たちだったということになります。
この文の構造を改めて確認しますと、
airstという副詞が来ているので、その次に動詞が来るということでvがきます。
そしてv and this landですがS。
そしてほぼBritishとしてCという構造になっています。
さあセミコロンがありまして、まだ文は続くわけなんですが、
The Common of Armenia
Theというのはthonにaマクロンですね。
これは古英語では品質します。
この形、この綴りは非常に多く出てくるんですが、
実はいろんな働きがありまして、極めて複雑です。
ここではあまり立ち入らずに、ここでの意味ということで、
これはtheyに相当します。
前に出てきた、つまりこの島の住人たち、イコールブリトン人たちということなんですが、
この直前に出てきたものを受けて、その複数名詞を受けるという決定詞の使い方なんですね。
これ言い方が難しいんですけれども、theyそのものではないんですね。
認証代名詞のtheyではなく、theの複数の形と言っておきましょう。
ただ事実上を指しているのは、これは直前のBritishということですので、
現代英語に訳すのであれば、これはtheyとしか訳しようがないというところなんですね。
ただ、このさがそのまま現代語のtheyに連なるというわけではないという、
ちょっと厄介な問題がありますね。
これはまた別の機会に売れることがあるかもしれませんが、
ここでは複数名詞を受ける、事実上theyに相当するものだと受け取っておいてください。
そして次、訪問、これが動詞になります。
これがこんな形をしておきながら、
かむの過去形、今で言えばけいむに相当するものなんですね。
主語が複数、さあですね、彼ら、彼らというふうに複数の場合の過去形の形です。
これ、小英語には実は2種類過去形がありまして、
大雑把に言いますと、主語が単数の時と複数の時ということなんですね。
あるいは第一過去、第二過去なんていう言い方があるんですけれども、
ここでは主語が複数なので第二過去の方を使います。
さらに特徴的なのは、恩という語尾でですね、
これは主語が複数で過去形の時に典型的に現れる語尾なんです。
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先ほどのわーろんというのも、結局この恩というのは、
主語が複数であることを示すマーカーなんですね。
過去形の場合、このように恩があるかどうかに注意するとですね、
逆にどれが主語なのか、主語が複数だろうなということはですね、言えるわけです。
ここでは、they cameぐらいに現代語では訳しておきたいと思います。
そして、of Armenia、これofと読みたくなるかもしれませんが、
そのまま発音記号のようにローマ字のように読んでください。
かえって現代語に慣れているとofと読みたくなるんですが、これoffです。
ちなみにこのoffという発音のまま現代まで生き延びたのがoffと書くoffです。
そしてこのoffがですね、弱まって優勢化したバージョン、これがofなんですね。
これむしろですね、音は弱まると詩音が優勢化するということがあるんですよ。
なのでこれは、現代語のofとoffという2つの異なる前置詞の共通の起源が
古英語のここに見えているoffなんですね。
もともとこのoffの意味はですね、fromにむしろ近いです。
なのでthey came from Armeniaということなんですね。
これアルメニアについては、この右のページでですね、古英語、中英語、初歩、新創、復刊の中でも中がありますが、
これはですね、アルモリカ、ブリタニーですね。
現代のブリタニー、ブルターニュですが、を指した古名アルモリカのことだろう。
これを勘違いしてアルメニアと解釈しちゃったんではないかというふうに言われています。
アルモリカ、ブリタニーですね。ブルターニュから彼らはやってきたのだと。
and Yesenton, so they were the Britannists.
andでつながっておりまして、主語はまだそのまま生きておりますね。
そして何をしたかというと、Yesenton、これもonという語尾があるので、主語がさのまま、複数形のまま続いていて、しかも過去形であるということがわかります。
YetというZ当時は前回も触れましたが、ここではですね、saton、satの部分が本来の語感ということで、
これ、sit、sat、satのsatなんですね。つまり座るということなんです。
それに家で少し強めると言いますか、多動詞化してですね、どこどこに居座るということは、どこどこを占領するという意味になるんですね。
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このようなsitにZ当時をつけることによって、意味をいじってですね、どこどこに居座る、すなわち占領するというような意味を作ってしまえるんですね。
これ面白いですね。Yesenton、占領したということになります。
そうすると次に来るのが目的語になりますね。
Southward Britain、南の方のということなんですが、これ南部ブリテンという風に、ブリテンに形容詞的にかかっているという風に考えられます。
こちら直接目的語ということですので、Southwardという形容詞もブリテンという名詞もですね、それぞれ対角、単数対角の形に屈折して、語尾にeが見えますよね。
これがそうなんですけどもね。南部ブリテンを征服した、最初にということになります。
いかがでしたでしょうか。じっくりと読んでいきました。
意味が取れたところで、改めで音読したいと思います。
皆さんも一緒にリピートしていただければと思います。
今の一文ですね。いきます。
ということになります。
特にセミコロンの前までのこの何語かからなる文なんですが、きれいに強弱強弱のリズムが繰り返されていますね。
これがいわば典型的な高英語のリズムです。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
今回、高英語中英語書評より、高英語Early Britainの一節を精読するパート3ということで、第3文を読み終えました。
3文まできまして、皆さんいかがでしょうか。
高英語の雰囲気、リズム、考え方、どのような文法なのか、そして綴り発音、いろいろと分かってきたのではないでしょうか。
そして、現代英語に何らかの形でいろいろつながっているということが分かってきたかと思うんですね。
本当に最初に初見で見たときには、これが英語か、どうやったら現代語につながるんだという認識だったかもしれませんが、
一語一語紐解くと、やはり何らかの形で痕跡は現代語に残っていることも多いです。
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残っていないこともどんどん出てきますけれどもね。
このような形で、高英語と現代語の距離感に注目していただければと思うんですね。
最初は距離感がものすごくある、完全なる外国語のように見えるのですが、少しずつ分かってくると、
そして感が冴えてくると、これは現代語のこれに当たるのではないか、みたいなことがどんどん出てきて、面白くなってきます。
そして少なくとも心理的距離は縮まっていくものなんですね。
このシリーズ、また続けていきたいと思いますので、ぜひお付き合いいただければと思います。
そして、高英語・中英語賞・真相・復刊、こちら、ぜひ手に取ってお手元において、このシリーズ講義をお聞きいただければと思います。
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