コメント紹介と感謝
おはようございます。英語の歴史の研究者、そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
8月19日、金曜日。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
英語の語源が身につくら上、ヘルディオ。本日は、ここ数日で寄せられてきましたコメントに対して、返信するというコメント返信会にしたいと思います。
本日も、どうぞよろしくお願いいたします。
いつも、配信の最後、エンディングで、コメントやご意見をお寄せくださいということを述べていますが、この1週間の間にも、さまざまなコメントをいただきました。
新たに取り上げてほしいトピック、質問も非常に多く寄せられてきまして、この配信を続ける上でのエネルギー源となっていますので、本当にありがたく思います。
お寄せいただいた皆様に感謝いたします。
配信した放送の内容に直接関係するコメントと、まったく新たな英語に関する素朴な疑問ですね。こういったものがあるんですが、数が思ったより多くお寄せいただきましたので、すぐに全部にお答えしたり回答を差し上げるということはなかなかできなさそうで、
今後、ゆっくりと返信差し上げるというスタイルになってくるかと思いますが、今日は比較的直接的にこれまで取り上げた話題に関係するコメントというのを紹介したいと思います。
まずはですね、440回ですね。ここのところ数の話、数字の話が多かったんですが、この440回はなぜワンティーン、トゥーティーンではなく、イレブン、トゥエルフというのという話ですね。
933からコメントをいただきました。
この回、とても面白かったです。ちょうど先日見たドラマで、登場人物が、私は今度の誕生日で13歳なのでティーネイジャーになると言っていて、まだ13歳でない友人に対し、君はティーンじゃないというシーンがあって、何のことかピンとこなかったのですが、この回を聞いてようやくわかりました。
ということですね。厳密に言えば英語でティーンというのは、13から上、19歳までっていうことですね。実際にはゆるい使い方、プラスマイナス1歳、2歳っていうのもないではないようなんですけれどもね。厳密に言うと、12から19歳ということになります。
それから933が続けてですね。あと気になったのですが、12新法的には24や36も12のような特殊な言い方をされそうですが、特にされてはいません。これって昔は24や36を表す特殊な言い方があったけど、今は使われなくなったのでしょうか。
ということで、これはですね、確かに2 dozen、3 dozenといえば24、36をそれぞれ表すんですが、こうした12の倍数をズバッと1語で表現するような、そういう表現とか考え方というのはですね、そんなになさそうな気はしますね。少なくも英語に関してはあまりパッと思い浮かばない感じですよね。
ですので、英語の言語表現としては、ズバッと1語で24であるとか36を表す単語っていうのはおそらくないと思うんですけれども、文化辞書と言いますかね、英語文化辞書としては24で一塊とか36で一塊っていうものをこれはどうでしょうかね。パッとやはり浮かばないんですけれども、何かあるかもしれませんけれどもね。
この十二神法的な発想ということで言いますと、442回の放送でまさにそれを取り上げたんですね。その11、12の話から発展させる形で442回、英語における十二神法的発想と題してお話しましたが、そこに対してもですね、コメント寄せていただきました。
匿名希望さんからなんですけれども、十二神法に関する話題において、ハンズレットに相当する語が今の120を表していたということですが、12×12イコール144ですので、十二神法が主流の頃は、十神法で言うところの144を表していたのでしょうか。
また最初に少し言及されていた1フットイコール12インチについて、これに加えて1ヤードイコール3フィート、1チェーンイコール22ヤード、1ファーロングイコール10チェーン、1マイルイコール8ファーロング。
他には重量単位ポンドや温室、体積単位温室やパイントやガロンなどの難信法とも言いがたいものが現役で、これらを暗算で算出するのは相当面倒だと思ったのですが、
A、B、カ、ゴ、カナダ、オーストラリアなどの皆様は、長さ、面積や体積を暗算算出できるのでしょうか。それとも暗算しない文化なのでしょうか。
ハーフやクォーターなどという分量の表現を多用することから、計算が面倒なことは推察はされますが。
最後に、言語と直接ではないが、非常に密接に関連している測量の単位や通貨やそれに基づいた量の多化を直感で理解できるかどうかは、意思疎通や話題理解の上で非常に重要であると思いましたので、題材にしていただけるとありがたいと考えます。
ということで、いろいろな情報をいただきましてありがとうございます。
ハンドレットが120を本来的には表していたという、ゲルマン語の話をその回でしたんですけれども、その際には12新違法の発想ですから、12の事情ということで、144にはならないのかというようなことですね。
この辺りはゲルマン語の段階のことなので、よくわからないといえばわからないんですけれども、実際12新法といっても、そこに既に10新法的な発想も絡んでいて、12×12というよりは12×10ということに結果的にはなっているわけですよね。
なので、大元は12新法的発想だったんだけれども、大陸から10が入ってきたというような言い方で一般的には説明されますが、そこは12が定であれば、12の何条という発想になるんじゃないかというか、理屈といえば理屈なんですけれどもね。
そうは必ずしもなっていないというところ、やはり10というのも根本的な単位として、やっぱりあったんじゃないかみたいなことは考えられますよね。この辺りはどのように迫ればいいのかというのはわからないですけれどもね。
それから、1フットイコール12インチみたいな問題で、他にも12が絡んでいる測量の単位であるとか通過単位みたいなものですね。他にいろいろあると思うんですね。少なくとも10は関係していないっていうようなものはいろいろありますよね。
そうすると12というのが次に上がってきて、6とか12にゆかりのあるといいますか、いわゆる約数ですけれどもね。3とかそういったものも12新法の影響下にあるのかなと思いきや、きれいに10倍でも12倍でもない。10分の1でも12分の1でもないっていうような変な単位がいろいろあったりして、めちゃくちゃだっていうのは確かにおっしゃる通りだと思うんですね。
これと算出とか暗算ということについては、これは私も全くわかりません。どういうことになっているのかと。ややこしいことはややこしいですね。現代世界では世界標準ということで言うと、いわゆるメートル法ということで受信法ベースなんですが、各国各言語文化で様々な数え方をしてきた経緯があって、それがすべて生活からなくなったわけではないっていうこともありますよね。
日本でも尺とか寸という単位ですね。こっちのほうがわかりやすいという。私のおじいちゃんおばあちゃんなんかはそんな世代だったとは思いますけれども。
この測量の単位や通貨に関する話題ですね。これはもう言語を超えて一つの領域なんですかね。数と文化という話題で、なかなか私には入り込めない領域って言いますかね。奥が相当深そうだということですので。
何か新しいことを知ったりわかったりすればまた取り上げたいとは思いますが、かなり奥の深そうな手強さそうな問題ですね。コメントありがとうございました。
Wales語の二重新法
チャプターを変えましてもう少し続けたいと思います。443回の放送ですね。これは英語における二重新法的発想ということで、十二新法に続き二重新法の話題を取り上げました。
そこでですね、コメントをいただきまして、まずは松葉さんよりいただきました。コメントありがとうございます。ホタ先生いつも楽しい放送をありがとうございます。
去年、Duolingoというアプリのことを知り、気軽な気持ちでWales語を学び始めました。先日時間のレッスンでそれまでに学習した数とは違う数え方が出てきて大いに混乱しました。
先生の二重新法の放送を聞いて、もしかするとと思い、ちょっと調べてみると、Wales語では時間と日付はまだ二重新法を使っているらしいです。日付のレッスンはまだですが、ちょっとくじけそうになっています。
これからも先生の放送を楽しみにしています。ということで、Wales語ですか。私は全くやらないので、こちらの話初耳だったんですけれども、Wales語では二重新法の発想というのが時間日付などで残っているということですね。
これはですね、英語であるとかフランス語の二重新法的発想の原先がそもそもどこかということで、確かにケルト語の可能性があるというような、こういう説も出たりしてますね。
そうしますと、Wales語ももちろんケルト語の一種でありますので、そういう説とつながってくるのかもしれませんね。
ぜひ学習続けられてですね、Wales語面白そうだなと思ったことあるんですが、手を出したことは私もないんですけどもね、何か新しいこと分かりましたら報告いただければと思います。ぜひ勉強頑張ってください。ありがとうございます。
同じ二重新法の発想でですね、のぶ英語さんです。知り合いにつずのさんという方がいます。つずと読ませるものの部分は字は漢字ですけれども、これラジオでは説明しにくいですね。
十を二つ合わせたものですね。二十歳とか二十歳とも読ませるんですかね、くんでは。ちょうど甘いという漢字の1、2、3、4画目がないやつっていうあの漢字ですけどもね。これで二重の意味を表して、つずのさんという方がいるということなんですけれども、日本語のこれ何なんですかね。
十が二つでととのとかとどのという名前の文字で言いますかね。カオンと言いますか鉛の音。カオンなのかなと思われるんですけれども、これ日本語の語源の話になってきますかね。専門の方にお聞きしたいと思うんですが。
こういった二重で一文字を表すという点で言えば、構成要素は十を二つ合わせたものということなんですが、ある種二重を一セットとして見るような言語文化があるというふうに考えてもいいのかもしれませんね。日本語でもですね。二十歳なんていう時の二十っていうのは、あれも確か二つの二なんですよね。
ですから構成要素に分解すると、おそらく二かける十というような発想が大元にはあるんだと思うんですが、それ自体が一つの文字であるとか一つの単語という形で十とは異なるものとして合形成されていると、ある意味それで一塊というような発想があるというふうに考えることもできるのかもしれません。ありがとうございました。
そして同じ二重進歩の話ですけれども、唐揚げ好きの直之助さんからです。
テニス用語の歴史
毎日放送を楽しく聞いています。小田先生はスポーツは好きですか。私は学生の頃からテニスをやっているので、いつしか疑問に思うことも忘れましたが、テニスのスコアの数え方って不思議ですよね。英語だと15から始まり、次は30と15点気づみかと思えば、その次は40なので複雑です。
またラブ0点のことですね。これをラブと呼んだりデュースの語源も気になります。テニスの用語なので英語紙の問題として取り扱うことが適切なのかは分かりませんが、スコア20得点の解を聞いたときに思いついた疑問だったのでよろしくお願いいたします。
ということでいただきました。20進歩のところでスコアっていう、これ20を意味する単語ですね。そこから20点刻みということで、結局得点という意味が発展して、今は我々が普通に使うスコアになったわけでしたよね。ここから話題をテニスの方に展開してもらったということで。
テニスの用語なので英語紙の問題として取り扱うことが適切なのかということなんですが、英語に関する問題で英語紙が関係しない関与しないことってむしろ少ないので、だいたいほとんど何でも英語紙に関わります。
結局歴史ですから、すべてのものに歴史があると考えていいんですね。なので話題にならない問題がないというのが英語紙です。英語に関することであればということですね。ですのでこのような質問も全然バッチリいいです。
私自身はテニスはやらないんですけれども、スポーツ自体は体を動かすこと自体はそこそこ好きな方で、水泳とかジョギングとか自転車とかだいたい個人競技ですかね。球技も嫌いじゃないんですけど、個人の方です。テニスはやらないんですが、この話題ですね。テニス用語の話題って実は非常に語源的に面白いものが多いんですね。
諸説あるような問題もあるんですけれども、まずこの点数の数え方。これは15から30ということで、時計を念頭に置いているので、おっしゃる通り15がベースになっているっていうことのようなんですね。
ただ45は長くなるので、3音節になってしまうっていうことですね。で、40にしたというのが一般的に言われていることです。それからラブに関しても、これも説があるようなんですけれども、普通言われているのはフランス語のレフという。
ルっていうのは定関詞ですね。それにエフっていうのが、これ卵です。卵の形とゼロの形、これ引っ掛けてレフ、the eggって言い方ですよね。こういったある種のスポーツ俗語みたいなところから発達したんではないかということが定説として言われていますね。
それからデュースに関しては、これもフランス語の単語のでですね。これ2です。2です。英語で言うとこの2に相当するフランス語のでっていうのが元になって、それを英語読みしてデュースとなっているわけなんですけれども、同点になってから2回続けて2回続けて勝つ必要がある、そういう状況ですよね。
それがデュースっていうことで、単に2と言っているところに由来するんではないかと言われています。それからですね、今回の質問の中には直接ありませんでしたが、そのスポーツの名前そのもの、つまりテニスですね。これもよく知られていて、フランス語のトゥネっていう、これ取って、つまりボールを相手にこう返したときにこれ取ってねっていう合図ですね。
トゥネというわけですけれども、これが英語に入ってきて、英語風のアクセントも含めてテーネスという言い方になったというふうにされています。スポーツっていうのはそれ自体大体歴史がありますので、それに関係する用語というのも面白い語源を持っているっていうものもですね、あるんですね。
リスナーとの交流
それからスポーツ由来の表現っていうのもありますね。単なる単語だけではなくて、例えばテニス由来のものだと、ボールはあなたのコートの側にありますということで、あなたの決定次第だ、であるとか、あなたが行動する番だというような、そういう意味で使われる一種の慣用句になってますよね。
このあたりに関心のある方はですね、このチャプターにURLを貼り付けておきます。私のブログで取り上げている関連する話題がありますので、そちらのほう参照していただければと思うんですね。
スポーツ全般の用語の語源であるとか、そこに由来する英語表現にご関心がある方はですね、3年ぐらい前なんですけれども、大習慣書店が出しています英語教育という名前の雑誌があるんですね。
そして2019年度、この年度にですね、12回にわたる連載ですね、月刊誌なので、その年度にですね、オービリン大学の田田直寛さんがですね、知っておきたいスポーツの英語というタイトルのですね、シリーズ記事を書いてるんです。
その6月号がテニスの話題でした。バックナンバーとなりますが、関心のある方はぜひ覗いてみると良いと思います。エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
今日はコメントバックの回ということでですね、寄せていただいた5件を取り上げましてお話ししました。この他ですね、様々な質問も含めまして、実は10件ぐらい来ていまして、今後ですね、少しずつかあるいはまとめてか、どのようにしようかと考えてるんですけれども、なるべく全て取り上げるということでやっていきたいと思っています。
冒頭でも述べたようにですね、本当にリスナーの一人一人の方からのコメントであるとか質問、これがですね、続ける元気の源になっているという側面がありまして、コメントバックすることで、そもそも知識も増えますし広がりますし。
楽しく英語について、英語字についておしゃべりできる機会となっていますので、ぜひ引き続きコメント、ご意見、それからご質問の方をお寄せください。
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それでは、今日も良い1日になりますように。ほったりうちがお届けしました。また明日。