2026-01-23 12:22

【再】#552. be 完了の衰退

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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サマリー

be 完了が英語の文法においてどのように衰退しているのかを説明し、have 完了との違いや共存について解説しています。また、歴史的背景や動詞の変遷についても触れながら、言語変化の面白さを考察しています。

00:00
12月4日、日曜日です。 皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
be 完了の解説
英語の語源が身につくラジオ ヘルディオ。 本日は、【be 完了の衰退】と題して、英文法の歴史についてお届けします。
どうぞよろしくお願い致します。 be 完了というのは、あまり聞き慣れない文法用語かもしれません。
通常、完了形、現在完了形とか過去完了形のことですが、 これは、have を使うんですよね。なので、have 完了ならわかるということかと思うんですね。
今でこそ確かに、have プラス過去分詞ということで完了形を作るのが一般的ですが、 かつては、be プラス過去分詞
これで完了形を作るということも行われていたんですね。 そして、今でも残っていることは残っています。過労辞典ということなんですけれども。
be プラス過去分詞っていうのは、今では典型的に受け身ではないかと。 そうなんです。そして、この受け身自体も古くからあったわけですので、
be プラス過去分詞は、 今のように受け身を作る方法であったと同時に、実は完了をも作ることができた。
そんなわけなんですね。そうすると、どっちの用法かわからなくなるではないかと思われるかもしれませんが、 その心配はなかったんですね。
なぜかというと、be 完了を作る動詞は自動詞に限られていたからです。 しかも自動詞すべてではなくて、自動詞の中で変異動詞、変わるに異動の異ですね。
往来発着の動詞、異ということもできるかと思うんですが、 行く、来る、変わる、終わる、落ちるとかそのような動詞ですね。
これらは自動詞ですので、当然受け身にはなることができないんですね。 ですので、be たす、これらの動詞が過去分詞になったところで、受け身という読みはありません。
ということで必然的にもう一つの役割、つまり完了だということがわかる仕組みになっているんですね。
このように完了を作るのに be あるいは have を用いるという時代が英語は長かったんです。
そしてこの状況は実はヨーロッパの多くの言語で現役です。 フランス語でもドイツ語でも今でもですね、この be 完了と have 完了というものが共存しています。
英語でも似たような状況がずっと続いていたんですけれども、主に近代英語期以降にですね、 be 完了が衰退してきまして、
have 完了一変等になってしまったというのが英語の歴史なんです。 ただですね、過労時程、
定形句であるとか、イディオムのようなもので残っていることが多いわけなんですが、 be 完了というものも完全に途絶えたわけではないんですね。
be 完了の歴史と衰退
いくつか例文を挙げてみたいと思います。
The cookies are all gone.
クッキーがすべてなくなってしまったということですね。
be gone の形が使われています。
All my lectures are finished.
これも are finished ということで be 過去分詞ということになっています。
それから the sun is set.
How he is grown up.
Babylon is fallen.
Everything is changed.
という言い方ですね。
今、6文挙げてみましたけれども、これすべて be 動詞の部分を have に変えても文法的には ok です。
The cookies have all gone.
All my lectures have finished.
The sun has set.
How he has grown up.
Babylon has fallen.
Everything has changed.
have を使うことはできると言えばできるんですが、古くからの be 完了も使うことができる。
ただ、少しですね古めかしかったり、あるいは微妙に意味を違えたりっていうことはありえます。
例えば be gone っていうのはよく使う言い方ですね。
He's gone って言った時に、
口語の発音では he's gone っていう風にずの音だけが聞こえますね。
つづりで書けば apostrophe s に近いものになりますので、これが is なのかはずなのかというのは判明しないっていうことにもなるんですね。
しかも両方 be 完了でも have 完了でも ok ということになるとわからないんですが、
あえてですねこれを he is gone と、はっきりと be 完了なんだということがわかるように言った場合は想定しましょうね。
この場合 he is gone っていうのは行ってしまった、そして今いないというような現在の状態を表すことに特化するというふうに言われます。
一方 he has gone のように have 完了を使った場合にはですね、行くという動作ですね。
動きがあるわけですが、この動きが念頭に置かれている。
つまり今の状態というよりも、行ってその結果今どうなのかっていうことで、
どちらかというと経験の用法、行ったことがある。
現代の英語で最も普通の経験の用法、どこどこに行ったことがあるっていうのは he has been to the US とか
have been to っていうのを使うことが多いといえば、それはそうなんですけれども
he has gone このような文も可能といえば可能です。
このようにですね、今でも残っていないことはないっていうことを示したんですけれども、やはりですね、マイナー感は否めません。
普通は have を使うということが多いわけですね。
ではどうしてこのように衰退してきたのかという問題があります。
これはなかなか難しいんですけれども、
b が衰退したと考えるよりも、
have が一般化してきたというふうに考えるのが良いのかなとは思っています。
この完了という文法は既に古英語記からありました。
有名な文法化、grammaticalization と呼ばれる文法化の例の一つとしてよく挙げられるんですが、
英語史のかなり早い段階からこれが進んでですね、すでに古英語記中に確立していた文法項目なんですね。
それが be 完了もあれば have 完了もあるということで、すでに古英語までにある程度出来上がっていたということです。
ただ、数、頻度で言いますと、歴史の最初から be 完了っていうのは少数派だったんです。
最初に述べたように基本的に自動詞だけなんですね、b というのは。
しかも全ての自動詞ではなくて変異動詞に限るということですね。
ですので、そもそも動詞を選ぶというのが be 完了なので、
全体の中で占める割合っていうのはですね、ぐんと最初から少なかったということは事実です。
それが近代以降にますます少なくなって、つまり have に侵食されていってほぼ消えたと、現代までに消えたと、そういう流れなんですね。
中英語期中にはまだまだ現役で、そして近代英語期もですね、前半の初期近代英語期、16、7世紀あたりまでも普通にまだ見られていました。
数で言って衰退が始まったのは、ただこの初期近代英語期中のようです。
16世紀のこの be 完了と have 完了の分布について調べた論文がありまして、これによるとですね、単語によってもその変異動詞の種類によってもだいぶパーセンテージが違うんですね。
さらに書き手によっても違うんです。実際にはスペンサー、マーロ、シェイクスピアという3人の英語を比べたという、そういう研究なんですけれども。
例えばですね、 come, go, arrive, fall, flee, become, grow という7語を調べていまして、平均すると8割9割ぐらいが be 完了なんです。
つまりこれらの動詞に関しては変異動詞に関しては、まだまだ be 完了が圧倒していたっていうことなんですけれども。
その中でもですね、 fall 落ちるですね、それから flee 逃げる、この2つに関しましては be 完了である割合は7割弱ぐらいということで、他が8割9割いっている中では
be 完了の割合が低いんですね。つまり have への乗り換えが一足早く fall, flee では進んでいると。
そして一番このスピードが遅いのが come とか go あたりですね。一番よく使うもので、そして今でも he is gone という形で残っている go なんかが典型っていうことです。
このように初期近代英語記中に動詞ごとにゆっくりと be 完了から have 完了への乗り換えが進行していた、そういうことのようなんですね。
言語変化の面白さ
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。いかがでしたでしょうか。
be 完了、衰退の歴史ということなんですが、裏を返せば have 完了の拡大の歴史というふうに捉えることもできるかと思うんですね。
そしてこの have 完了の拡大もまだ100%には達していない。おそらく99.9%には達したと言っていいとは思うんですけれども、先ほどいくつか読み上げました例文にあるようにですね、
be 完了というのが化石のように残っている、そんな例もあるっていうことでしたね。この辺が言葉の変化の面白いところです。
完全に100%行き切る、変化が完遂するということは意外とですね、なかったりするんですね。言語変化の面白さと不思議、これを体現するような事例だったと思います。
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ほったりうちがお届けしました。また明日!
12:22

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