2026-01-25 20:31

【再】#554. 準備して待っているとキャリアは動く

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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サマリー

キャリアを動かすためには、準備とタイミングが重要であると解説されています。大学教員の経験を通じて、競争や準備、運の重要性についての洞察が述べられています。今回のエピソードでは、英語の単語「career」が日本語で「キャリア」となった理由が考察されています。日本語化の過程での発音に関する誤解がどのように影響を与えたかについても考察が展開されています。

キャリアの準備とタイミング
英語史の面白さを伝え、裾野を広げるべく日々配信しています。
本日は12月6日、火曜日です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
英語の語源が身につくラジオheldio。
本日は、久しぶりなんですけれども、Voicyのトークテーマに乗ろうと思います。
今週のトークテーマの一つがですね、
【あの時、キャリアは動いた】というキャリアの話なんですね。
これについてお話ししたいと思います。
タイトルは、【準備して待っているとキャリアは動く】。
どうぞよろしくお願いいたします。
今日は、Voicyのトークテーマ企画に乗る形でですね、
【あの時、キャリアは動いた】という、そんなテーマが立っているわけなんですけれども、
これについて少しお話ししたいと思います。
私の個人的なキャリアの話ですし、どこまで一般化できるものなのかということはですね、
全く自信もないですし、何か新しいことを言おうとしているわけでもないんですが、
大学教員としての経験
お聞きいただければと思います。
私、今、慶応義塾大学で教員をしているということで、
いわゆる大学教員、そして研究者という立場で仕事をしているということなんですね。
いわゆる大学教授と呼ばれるような職業なわけですけれども、
一般的には、あまり実態、どうやってなるのかっていうのは、
必ずしも知られていないと思うんですね。
社会的には大学教授という立場があるっていうのは、よく知られていますが、
そのキャリアパスっていうのがどういうものになっているのかというのは、
分野にもよったりしますし、いろいろあり得ると思うんですけれども、
いわゆる典型的なパターンと考えられているものですね。
そこに私自身は割と乗ってきたというふうには思うんですね。
まず、教育を受けて大学まで入るわけですね。4大です。
そして大学院に進むというのが典型パターンなわけですね。
大学院には修士課程と博士課程というレベルがあってですね、
順に階段を上っていく感じですよね。
その課程で修士論文という学位論文を書いたり、
さらに博士論文という学位論文ですね。
これが最高の学位である博士号を得るために必要な条件となるわけです。
大学教員になるのに特に絶対必要な条件というのはないといえばないんですね。
博士号を取っていると有利ということはもちろんありますし、
それが推奨される、取ることが推奨されるということなんですけれども、
絶対条件としてあるかというと必ずしもそういうわけではなかったりするんです。
ただ当然競争もありますので、他の競争者よりもですね、
少しでも高い学位を持っているということは必要なわけです。
さらに私の分野は英語士ということで英語絡みの分野なんですね。
そうしますと英語ができると言いますか、英語国での例えば滞在経験がある、いわゆる留学ですよね。
留学経験があるかどうかというのが一定の重要性を持つ。
任用、採用の時にですね。そんな条件もあったりであるとか、また教えるという職業ですので、
教えた経験がそれまでにある、例えば高校とか、あるいはすでに大学での非常勤職であるとかですね、
教えた経験が何らかの形であるというような教歴、このあたりもですね、考慮されることが多いと思うんですね。
そうしますと学位を取ったかどうか、いわゆる学歴っていうことですね。
それから博士論文などを書いたのであれば、その質ですよね。量もそうですけれども、書いた論文の量とか質みたいなものっていうのは考察されますね。
そして留学経験のようなことであるとか、教歴であるとか、あるいは様々な学会での発表とか、論文投稿などを通じて何らかの賞を取ったりしているかみたいなものもこれあればですね、
当然プラスに働くというような、このようないくつかですね、取っておくと有利ですよというものはあるわけですね。
それをなるべく多く書き集めるといったらあれですけれども、やはりですね、必要となってくるわけですよね。
ただ人事問題ですから、これはタイミングであるとか、巡り合わせみたいなものもかなり大きく響くことだと思うんですね。
特に大学はですね、ポストもどんどん減っています。
少子化で学生がどんどんこれから少なくなっていくっていうことで、大学を拡大していくっていうことには少なくもならないわけですね。
頑張って末置き、急でなければ縮小していくということになっているわけなので、どんどんですね、ポストが減っているという状態があります。
そのような職業なわけなので、なかなか難しい側面も多いと思うんですね。
このVoicyをお聞きのリスナーさんの中で、この大学教員という仕事ですけれども、これになりたいなと思っている人というのも多くはないかもしれませんが、多少いるかもしれませんので、参考のためにということなんですけれども。
まずは取得しておいた方が良い資格であるとか、先ほど述べたようないくつかの項目ですね。
キャリアの動き方
こういうものはある程度分かっていますので、やはりそれを一つ一つゲットするということ、そのために努力するということが必要だということですね。
その上で、あとはタイミングであるとか、運の話ですけれども、これが降りてくるのを待つということかと思います。
もちろん大前提には学ぶのが好きだ、何か知りたいことがある、そしてそれを一生追求したいという、その思いはもう大前提だと思うんですね。
その上に現実的に得るべきものをしっかり一つ一つ得ていく。
そして自分ができることをこなしたらですね、あとは運を待つ、タイミングを待つという、結局のところこれしかできないのかなということはありますね。
今回のVoicyのトークテーマは、あの時キャリアは動いたということなんですけれども、
あの時キャリアは動いたというのは、自分で動かしたというよりは、やっぱりですね、運とかタイミングがうまく降りてきたその時のことなんだと思うんですね。
こうするとですね、受動的、受け身のように思われますが、今日のタイトルにも掲げたように準備して待っているとキャリアは動くということで、準備しての部分は極めて能動的なんです。
そしてこれなしでは、やはりですね、運とかタイミングと呼んでいるものですね、受動的なものですが、これは降りてこないということなんだろうと思います。
私は1回大学教員になってから特にキャリアを変えていません。ただ大学は移ってきました。
2つ移って今3つ目の大学ということで勤務しているわけなんですけれども、教えることは一緒、そして研究することも一緒なんですが、やはり環境がまた異なりますね。
大学によって本当に個性があります。ですので、ある意味違う会社に入るということなので職種としてはずっと同じですけれども、これも一種のキャリア変更というふうに考えることができると考えています。
その移るタイミングもですね、自分からがむしゃらに取りに行ったというよりはいろいろと準備していたら、そのような機会が訪れたというふうに認識しているんですね。
やはり準備して待っているとキャリアは動くんだということです。
キャリアというのは動かせるものでもあるし、一方で動くものでもある。能動的でもあり受動的でもあるというような、その両方の側面があって実際に必要なのかなと思うんですね。
おそらくキャリアチェンジの話というのは転職みたいな話で、このVoicyでも比較的受ける話題なのかなと思いますが、ガツガツとキャリアを自分で変えていくとか動かしていくというよりは、私自身の個人的な経験ということで言いますと、やはりただ動かそうとしても動くものでもないかもしれないというところはありますね。
おそらく意思と希望を持ってガンガンキャリアチェンジしていこうみたいなノリから、現代風な動き方ということですね。こんなトークテーマが出たのかなとも推測するんですけれども、その能動的にいくべき側面とある程度受動的に待つ側面、両方あるのではないかなと思っています。
これは全く新しいことではなくて、古くから人事を尽くして天命を待つなんていうかっこいい言葉があるわけですけれども、その話をしたまでということなんですけれどもね、本日は。
チャプターを続けますけれども、本番はですね、実はこちらの方で英語の語源が身につくラジオヘルディオということでやっていますので、何らかの形でですね、英語の話に結びつけたいと、そして結びつけ方がある場合にVoicyのトークテーマに乗るというふうにしているんですけれどもね。
今日はですね、キャリアっていう単語なんですよ。これはですね、なかなか面白い方法で日本語に取り入れてきた英語からの釈用語だなというふうに思っていまして。
何かと言いますと、英語での発音は皆さんご存知の通り、カリアなんですよね。C-A-R-E-E-Rということで、カリアというふうに第二音節にアクセントが落ちます。この発音しか存在しないわけですよね。
例えば、I began my career as a university lecturerというふうになるわけなんですけれども、カリアという発音です。これですね、5末のRを発音しない、例えば典型的な標準イギリス英語の場合ですね、カリアとなりますが、これお隣の国、韓国、朝鮮のコリアですね。
英語で言ってカリアということなんで、これと全く同じ発音になるんですよ。第二音節にアクセント、カリアになるわけですね。ところが日本語ではこれをですね、キャリアというふうに呼んでいる。
これがなかなか面白くてですね、どういうことかというと、アクセントの位置が英語では第二音節なのに、日本語では第一音節になっているという点ではないんです。これは無数に例がありますし、ごくごく普通の取り入れ方です。
例えば、バニラというのがありますが、これ日本語ではバニラというふうに持ってきていますし、アンブレラなのにアンブレラということで、アクセントの位置が変わると言いますか、あえて変えてですね、日本語に持っていくということはですね、ごくごく普通なんです。
カリアの日本語化
その意味で言うと、別にカリア、今回の注目する単語をですね、前にアクセントを持ってきた形で日本語に取り入れる、これ自体は全くおかしなことではない、普通のことだということなんですけれども、ポイントは何かというと、カリアではなくてキャリアというふうにキャで持ってきたっていうところなんですよ。
英語ではカリアであって、カという第一音節ですね、弱い音節ですけれども、これを日本語に持ってくるときにキャとする理由がないんですね。
もともとカなわけですから、英語では。日本語でキャとして持ってくるという理由がない。もちろんですね、英単語として第一音節にアクセントがあって、キャみたいな音、これがある場合にそのまま日本語でもキャと持ってくるのはいくらでもあります。
例えば、キャンドル、キャンディ、キャットのようにです。
ですが、カリアのように、もともとの英語では第一音節にアクセントがない、つまり、キャキャキャという弱い音になるにもかかわらず、日本語に持ってきたときにキャとなる例って普通ないんじゃないかと思うんですよ。
例えば例を挙げますと、普通どうなるかというとですね、カセットという単語がありますね。これ日本語に持ってきてカセット、あるいはカセットということもあるかもしれませんが、キャにはならないわけですよ。
同じように、カミレオン、これはカメレオンとして日本語に持ってきてるんであって、決してキャメレオンにはなっていないんですね。
他には、カミラという女性の名前ですが、これはですね、カミラさん、あるいはカミラさんとは言うかもしれませんが、キャミラさんとは言わないわけですよね。
つまり、カリアという英単語は日本語で普通の入り方をすると、カリアになるはずなんですね。
ところが、キャリアになってしまっていると、これ何が起こっているのかっていうことなんですね。
考えられるのは、この英単語カリアというのを発音で知ったのではなく、あくまでつづり字状で書き言葉で知った、出会った、おそらく日本語母語話者が英語としての発音を念頭に置いたときに、誤って第一音節にアクセントが落ちるんではないかと見誤ったと。
そうすると第一音節にアクセントが置かれる場合だとですね、英単語であれば多分キャリアという発音になるのだろうと想像し、それを日本語に取り込んでキャリアとした、こんな道筋があり得るのではないかというふうに考えているんですね。
ちなみに英語では運ぶのキャリーにERをつけたキャリア、運ぶ人ですよね。これはこれで存在する単語なんでキャリア。これが入ってくれば当然日本語でもキャリアというふうになっていると思いますし、実際に例えばフラッグキャリアなんていう言い方があるわけですよね。
ですからこのカリアを日本語に取り込もうとしたこの仮想上の日本語母語話者はですね、この運ぶ人と同じ発音として英単語のカリアを誤ってですね、キャリアと読むんだろうというふうに思い込んでいったのではないかと。
つまりそのまずステージがある。英単語としての発音の間違い、勘違いみたいなものはまずスタートにあり、そしてそれを日本語化したキャリア、こんな道筋なんではないかと考えています。
ということで耳から入ったんではなくて目から入ってきた釈用語というふうに考えたいと思うわけですね。
今回のような取り込み方というのは他に例ありますでしょうかね。私はちょっと考えてみてすぐに思い浮かばなかったんですけれども、この英語側でのアクセント置き場の勘違いということですね。
そしてそれを経て初めて日本語化したというような通常の日本語化だとその1段階で済むんですが、その前段階として英語での勘違い、アクセント置き場の勘違いみたいなものが先にあって、その上での日本語化。
こんな事例というのはありますでしょうかね。結構あるのかもしれないんですけれども、すぐに出てこない。もし皆さん何かお気づきの単語がありましたら、こういった例に当てはまるんじゃないかというような例がありましたら教えていただければと思います。
英語の語源に関する考察
そのような場合に、実は英語ではなくて別のヨーロッパ語から入ってきたというようなオチがあったりする例ってあるかもしれないんですが、今回の場合はフランス語やドイツ語などではキャリエールということなので、むしろですね、カリエールとかキャリエールとかそんな感じで入ってくるはずなんですよね。
なので、今回はこのケースは当てはまらないかなと思うんですけれども、皆さん何かお気づきの点があればコメント等でお寄せください。エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
今日お話ししたかったのは、第2章のトークテーマに従った話題というよりは、今の第3章のなんでカリアがキャリアになるのかと、そっちが本当のところはメインだったんですけれども、このトークテーマにいわば吊られる格好で、このチャンネル初めて聞いてみたという方もいるかもしれません。
このチャンネルでは英単語を取り上げて、その語源を語るであるとか、今日のようにですね、周辺的な話題も含めまして英語の歴史に注目しているそんなチャンネルです。もし面白いなと思ったようであれば、ぜひですね、これまでの過去の放送であるとか、それから明日以降の放送もお聞きいただければ幸いです。
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それでは、今日も皆さんにとって良い1日になりますように。ほったりういちがお届けしました。また明日。
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