2026-01-30 13:03

【再】#559. 5言語対照言語史のシンポジウムで議論してきました

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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サマリー

今回のエピソードでは、5言語対照言語史のシンポジウムについて報告しています。このシンポジウムでは、日本語、中国語、英語、ドイツ語、フランス語の語彙の近代化に焦点を当て、それぞれの言語の特徴やアプローチの違いが議論されています。

シンポジウムの概要
るべく日々配信しています。 本日は12月11日日曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
英語の語源が身につくラジオheldio。本日は5言語対照言語史のシンポジウムで議論してきました
と題してお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。 昨日12月10日土曜日なんですけれども、日本歴史言語学会というところで、2022年の大会で公開シンポジウムに参加してきました。
学習院大学で行われたんですけれども、いわゆるハイブリッド開催ですね。対面開催と、そしてZoomを経由してのオンラインということで、非常に多くの方に参加していただいたんですけれども、その公開シンポジウムの登壇者の一人として、私もお話しさせていただきました。
シンポジウムの全体のタイトルは、日中英読仏対照言語史、語彙の近代化をめぐってということで、語言語の語彙の近代化という、これ自体が結構大きなテーマなんですけれども、それぞれの言語史において、語彙がいかにして近代化されてきたか、語彙が豊富になってきたかという、
時代も違いますし、もちろん言語そのものが置かれている状況も違うわけなんですが、この中に何か共通点はあるだろうかであるとか、あるいは対比しながら個別の個々の言語の語彙の近代化に関する特徴を浮き彫りにしようと、そういうような狙いでですね。
5名のそれぞれの言語史を専門とするものがお話したと、そういうことなんですね。
今回のこの対照言語史というアプローチなんですけれども、これは実はですね、今年の5月、このボイシーでも何度かお話ししているんですけれども、今年の5月に今回の登壇者を含む著者が集まって、まさに対照言語史に関する本を出版しています。
言語の標準化を考える日中英読仏対照言語史の試みと題しまして、大週刊書店から出版されています。
この本につきましては、ブログの方でもいろいろと書いておりますし、このボイシーでも対談という形で、何度か生放送も含めてですね、この本とそのアプローチ対照言語史について語ってきました。
こちらのチャプターに関連するリンクを貼っておきますので、ぜひぜひそちら見て、そして聞いていただければと思うんですけれども、この出版が決まったときには、昨日のシンポジウムの企画も決まっておりまして、この流れで行こうと、つまり対照言語史というアプローチにこだわって出版された本は標準化、言語の標準化という話題に。
焦点を当てたわけなんですけれども、シンポジウムではまた別の関連するけれども異なったテーマで行こうということで、語彙の近代化ですね、これも広く標準化の一部を構成するものなので関連はしていますけれどもね、ただもう少しですね、焦点を定めて語彙の近代化ということで、今回5名で話したということになります。
言語ごとの報告内容
昨日のシンポジウムでは、まずですね、トップバッターが日本語から明治大学の田中牧郎さんがお話ししました。日本語語彙の近代化における外来要素の需要と調整、明治以降の日本語語彙の近代化、これを扱ったわけなんですけれども、近年の動向にも目配りしてですね、インスピレーションを得るところが大きかったです。
英語の語彙の近代化と日本語の語彙の近代化、これ私もいろいろとこれまでも比較してきていただけにですね、余計に面白かったです。
そして2人目が神奈川大学の方国薬先生で、講演タイトルは中国語の語彙近代化と言語生態、新語の群生と適者生存のメカニズムということでお話しされたんですけれども、文字フィルターとか翻訳フィルターっていうフィルター概念が入ってきたんですね。
別の言語から語彙を取り入れるときにですね、そのまんま持ってくるというケースと、いわゆる翻訳して持ってくるっていう場合ですね。
中国の場合、漢字にしなければ持ってこれないということもあって、いわゆる文字フィルターという考え方が出てくるんですけれども、このフィルターという装置ですかね。
着用する際に、クッションと言ってもいいかもしれませんが、このアイディアっていうのは私も英語詞の語彙近代化考える際で重要だなと思っていたんですね。
それを方先生は今回いろいろな側面から見て理論化されようとしたと、そういうことだと理解しました。
そして次が私、ホッタリュウイチで、初期近代英語における語彙の近代化、着用経路と着用依存と題しまして、初期近代英語記、これは1500年から1700年ぐらいというイメージ。
いわばイギリスがルネッサンスの真っ最中にあった時代であり、一方で宗教改革もあったという忙しい時代なんですが、このボイシーでも何度か関連する話題は述べてきていると思うんですけれどもね、大量のラテン着用語というのがこの時期に入ってきたんです。
これをもって英語の語彙の近代化と呼んでいるんですけれども、とにかくラテン語依存という傾向が非常に顕著なのが英語史なんですね、この時代。
ここを基準として他の言語と比較する対象言語史してみるとですね、本当に面白くて、日本語の場合はおそらく明治以降の新漢語という問題とか、あるいは現代のカタカナ語という問題とリンクしてきますし、そしてこの次に発表されるドイツ語ではですね、同じゲルマン語の仲間といえば仲間なんですが、対処の仕方、語彙の貧弱さ。
これを何とかですね、改めたい。語彙を近代化し豊富にしたいという同じ思いはあっても、英語はラテン語に依存してラテン語から借りることによってその悩みを解決した。ところがドイツ語は全く異なるやり方でこれを解決したというこの辺のですね、比較対象がやはり最も面白い点だなと思っています。
実際、講演の4番目、高田博之さん、学習院大学ですけれども、ドイツ語を扱っています。
ドイツ語の語彙拡充の歴史、造語言語としてのアイデンティティと題するお話だったんですけれども、先ほども示唆した通り、ドイツ語はですね、ラテン語から借りるということは最小限で全くないというわけではなかったんですが、基本的にはドイツ語に翻訳するという形ですね。翻訳フィルターを通してドイツ語化する形で取り込んだということですね。
これが英読の最大の、そして分かりやすい違いということで、この辺りはですね、必ず議論として白熱する話題なんですね。対象言語史的には。日読対象言語史的にはとても面白い点。
そして最後、5番目の発表ですが、京都大学の西山範之先生です。アカデミーフランセイズの辞典によるフランス語の標準化と語彙の近代化ということで、フランス語の場合にやはり語彙の問題で出てくるのはアカデミーフランセイズということですね。
トップダウンで語彙を整備するということが典型的に見られるのがフランス語だったわけで、この点は英読とやはり方向性が違う。そういう点で対象言語史の話題となるということなんですね。
英語はフランス語に習ってアカデミーを作りたくてしょうがなくて、試みたんですが失敗したという経緯があります。ですので、ここは英語史上もかなり大きな英普通対象言語史上のテーマになるということなんですね。
シンポジウムのまとめ
この5名の講演が終わった後で、少し休憩を挟んで、5名の間でまず議論の整理が行われ、その後質疑応答ということで、対面あるいはオンラインで参加された方からの質問もスライドというオンラインツールでたくさん寄せていただきながら議論を深めたということで、非常にインスピレーション。
湧いて止まらないというような良いシンポジウムになったと思っています。ということでシンポジウム報告という形にはなりましたが、今回得た様々な視点は今後のおぼえしの放送でも反映していくことになるかと思います。そちらもどうぞお楽しみに。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
昨日開催されました日本歴史言語学会での公開シンポジウムの報告という形になりましたけれども、やはり議論して対象言語史って面白いなというのを思いましたね。まとまるのは難しいんですよ。まとめるのは難しくて、それぞれが個別言語ということで、異なる歴史を歩んでいるということで、
そこから共通点を探り出そうとする試みそのものが面白いっていうことです。最終的にあまり共通点ない場合もあります。違うことだらけっていうことも結果としてはあるんですけれども、少なくともですね、私英語史ということで専門にしてるんですが、その外に出るっていうことがなかなか普段ないんですね。英語史の中で常識だと思っているものを常識だと思っているんですけれども、
他の言語の歴史を研究している方と話していると必ずしもそれが常識でないっていうこと、これ本当に頻繁に出会うんですね。その感覚がショックでもあり、そして非常にワクワクするという、そんな経験でもありということで、しかもフォーマルなシンポジウムという形で行うとですね、緊張感もあって、
そのあたりの気づきを得る機会が多かったように思います。今後もこの対象言語史というアプローチには注目していきたいと思いますし、私も打っていきたいというふうに思っています。このVoicy Heldioでも様々な形で取り上げていければと思っています。
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