古英語の紹介
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2026年2月9日月曜日、新しい1週間の始まりです。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日の話題は、 先日もお届けしましたシリーズものの第3弾となります。
今、私がファンとして推しております、 今度2月25日に研究者より真相を復環される小英語中英語書法。
こちら公式ホームページに試し読みできる数ページのコーナーがあるんですね。 そこを私が1ファンとして勝手に内容を解説してしまおうというシリーズです。
今回は第3弾、小英語の詩音後編です。 前回小英語の詩音の部分、前半をお届けしました。
前半では終わりきらなかったということで、2回構成にしまして、今日は後半、後編をお届けします。
それでは行ってみましょう。公式ホームページより試し読み、皆さんもしていただきつつ、 ぜひお聞きいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
本日はシリーズとなってきております、 小英語中英語書法、真相復環を記念しまして、まだなんですけどね、真相復環は2月25日予定ということになっておりますが、
小英語の音韻
その試し読みにできるコーナーを利用しまして、 小英語の部分のつづりと発音、こちらを解説しております。
ページで言いますと本書の4ページ、小英語書法の部分ですね。 前回、
CGというつづりですね、これが現代英語で言うところのDGEに相当する、つまりジッドですね、ブリッジとかエッジっていう時のジに相当するという話をしまして、そこで終わっておりましたね。
残り1ページほどなんですけれども、小英語の詩音について解説を続けたいと思います。 まずはですね、今日はNGからですね、
これは現代でもごく普通にあるつづりだと思うんですね。 sing とか strong ということなんで、特に現代とあまり変わったことがなさそうに思われますが、
ここで取り上げられているということは、ちょっと小英語の場合には注意を要するということなんですね。 実際その注意が書かれていますね。
発音はNGではなくNGっていうことです。二音なんですね。 モダンイングリッシュ、現代英語、例えばlong、長いを意味する単語ですが、これはNGで書いておきながら発音記号はですね、
このNの下にフックをつけたような、これNGという発音記号の文字の名前がついているんですけれども、NGに相当する部分が発音記号では一文字ですよね。
ということはこれは一音なんです。二文字で書いているのに一音ということ。 これが現代英語での対応関係なんですね。
つまりlongではなくlongというのが現代の正しい発音。longですね。longではない。最後にG、グの音を響かせないというのが現代の発音なんですが、小英語ではこれがですねリチギにちゃんと最後のグまで発音されます。
long、longということです。 非常に微妙な違いといえばそうかもしれませんが、
英語史の中でですねlong、ちゃんとグが発音されていたものがある時から発音されなくなって、現代のlongになったという歴史がここからですね、むしろあの逆算的にわかってくるかと思うんですね。
これは音韻詩的には実は面白いところですが、小英語をですね、初めて読むという書学者にとってはですね、
あまり意識しすぎずとも大丈夫かなというところではあります。 ただlongと読むんだと頭に留めておいてください。ということで例としてはstrong、これが現代の強いようにするstrongに相当しますね。
そしてsingan、これが現代の歌うという動詞singに相当します。ngというふうに小英語では発音された。次です。
nにg、ポチですね。同じngなんですが、gのうちに上にポチがある。 こうなるとですね、前回のところで詩音字の上のポチの意味について説明しましたけれども、
これはですね、nの後にじゅっていう音をつなげてください。 英語でも現代語でもですね、最後に例がありますがangelという時のngですね。
あるいは煎じ、焦がす、焦げるという意味の煎じ、 なんていう時に出る音のつながりですね。
この音としては小英語でも現代語でも変わりありません。 ただngのgの上にポチが見えた場合ですね。
特にこの教科書、入門書においてはつけてくれていますのでポチを。 本当の写本ではこのようなポチはですね、書いてないわけなんですけれども、
angel、それからせんじゃんのように この小英語の単語の例は読むということになります。
さあ次にですねh、これがなかなか厄介な 詩音字なんです。小英語では厄介なんですね。
現代英語では基本的には日本語の波行詩音で読めば良いと。 ただ日本語の波行詩音もですね、ひとふは異なる、hではない
詩音を使ったりするんですが、平たくここでは波行詩音だというふうに理解しておいて ください。あるいは現代英語のhで始まる単語を思い浮かべれば
良いということで、1についてはですね、それほど問題ないと思います。 語頭にある場合、例としてハーリー、ハーリーですね。
これはホーリーに相当します、現代の。それからフンゴル、フンゴル。 これは現代英語のハンガー
に相当します。 また、近代英語のwhの綴りは小英語ではhwというふうに
ひっくり返ったような2文字構成になっておりますので、これ注意してください。 変な綴りの組み合わせだなと思うかもしれませんが、目が慣れてきます。
これが見えたら、まあだいたいですね、疑問詩であることが多いですね。 例としてホワット、これまさに現代のワットですし、
フユー、フユーとちょっと読みにくいかもしれませんが、これが現代のホワイということです。 h と w をひっくり返せば現代のスペリングに近くなるということでですね。
この組み合わせも覚えておいてください。 さあ次なんですけれども、
現代英語では基本的に語頭にhっていうのは出るんですね。 語中、語末には
一般的な単語、日常的なよく使う単語ではほとんど出てこないと思うんですね。 英語の語彙にはいろいろと釈用語っていうのがたくさんありますので、変てこな
この例外的な綴りをする単語はありますが、原則として h というのは現代では語頭にのみ見られる
綴りっていうことが多いんですね。 ところが、古英語ではですね、いろんな位置に出ますね。
そしてその位置によって、あるいはですね、周りにどんな文字があるか、音があるかっていうことに応じて、
ちょっとですね、異なる発音になるっていうことなんですね。 括弧に見てみましょう。
こういう場合には、フッていう音になりますっていうことですね。 発音記号の x というのは、ドイツ語などやられている方はアッのハッハッていう音ですね。
これが英語では h 一文字で表されることがありまして、 ただどういう時にその音になるかは、
周りの環境、どんな文字があるかによって決まります。 後母音やエア、エーア、エオ、エーオの二重母音の後、または L、R の後では、
h はドイツ語のアッハラウトの音を持つ。 例えばドホトルというふうにドーターですね。
現代ではだいたい、古英語の、今お話しているような使い方の h は、gh と二文字に綴り替えられていることが多いです。
gh というのは、現代語ではだいたい無音、読まない音になるんですが、これは古英語の時には h と書かれて、ホッ音でちゃんと読まれたんですね。
これが中英語、近代語にかけてどんどん弱くなって、最終的には読まなくなったのが、この現代で言うところの gh ということなんです。
古英語では h と書いて、ちゃんとホッと発音しましたということで、覚えておいていただければと思います。
他には、ヘイアッハ、これあの後末の h の方の問題ですね。ヘイアッハ、ハッという音です。
これは、ハイに相当します。やはり、現代語では h は g h と綴られていますね。それからフォルフ、フォルフということで、これは afraid ぐらいを意味した単語なんですが、
h はちゃんとホッとして発音されたということなんですね。また h が l n r に先行することがあるということで、
これもですね、現代語にはないつづりなので、見るとおっと、だいぶ違うなという感じになってくるんですが、
h の後にすぐですね l が続いたりするわけですね。誤答からです。フラーフ、これは後に h がやはりかすれて落ちていきます。
thornとエズの解説
現代のローフ、パンの一菌のことですね。それからフナースト、なんていう単語もありました。
バトルを意味しました。それからフローフ、フローフということで、これも h が後にかすれて、現代のルーフ、屋根になっていきます。
カッコ3、前母音やイエイイエの二重母音の後では、 h はドイツ語のイヒラウトゥ、ヒヒという音を持ちます。
例えばリヒトゥ、これも h が後に g h に書き換えられ、かつ無音となって今のライトゥですね。
そしてスリエヒトゥ、これもヒッと読むわけなんですが、現代英語ではスローターに相当します。
やはり現代での綴り値には g h が含まれています。 ということですね、現代の g h と英語の h、この関係を覚えていると単語を見た時にですね、
現代の何に相当するのかという勘が働くようになります。 さあ次ですね
thorn、エズという文字なんですけれども、これ2つともですね、現代英語では使われていない文字ですね。
後者のエズと呼ばれるもの、これは発音記号でおなじみかと思います。
th サウンドで、しかも濁る方、有声の方のズに対応するわけですね。 ただですね、小英語の文脈でこの thorn あるいはエズが使われる場合には、両方とも
ズと無声音あるいはズという有声音、th サウンドを表し得ます。 どちらかが常に無声音に対応するとか、有声音に対応するということはないんですね。
どっちを使っても、いずれにせよ、つの場合もズの場合もあるということですね。 現代の th これ2文字で綴るわけなんですが、これもですね
thing という時には無声音ですが、they という時には有声音ですよね。 結局 th はですね、無声か有声かを区別できていないんですが、小英語でも同じ状況があった。
thorn を使っても、エズを使っても、つかずかというのはですね、それだけでは決まらないんですね。
thorn は、元来ルーニックアルファベット、ルー文字に入っていた文字で、thorn と言いますね。 これをローマンアルファベットを英語話者が使うようになってからもですね
さらに昔に使っていたルー文字から th サウンドを表すためのこの thorn を踏襲したということになりますね。
もう一つのエズの方は、これはですね d の総書体にバーをつけたというような形ですね。
アイルランドの書体に由来するものなんですけれども、エズというふうに呼んでいますね。 それぞれ大文字があります。
古くは thorn は無声音を、エズは有声音を表したが、後に利用者は無差別に用いられるようになった。
ということなんですね。 さあではですね、
どういう時に thorn やエズが th と無声音になり、そしてどういう時に th と有声音になるか。
古英語と音声のルール
現代では単語ごとに決まっているので、つまり語彙を 発音とともに暗記しないといけないということになっているんですね。
実は緩いルール、傾向があったりするんですけれども、 現代では一つ一つ単語を覚えて、この th はスダ、こっちはズダというように単語ごとに覚えなければいけない。
ところが、語彙語ではですね、実はちゃんとどちらの音になるかというのは thorn であれエズであれ見分けることができるんです。
それがこの項の最後にあるですね、これ thorn エズだけでなく f の音、それから s の音にも
同じ原理が当てはまりますので、これとっても重要です。 摩擦音という音なんですね。
これら f、s、thorn、エズで表される音です。
f、s、f というこの摩擦音は母音の間、または母音と有声音の間にあるときは有声化してそれぞれ
v、z、v と発音されるということなんですね。
つまり有声音に両側を挟まれると自分自身も有声化して濁った発音になるということです。
なので、ヘをフォンと読みたくなる次の単語ですが、これは母音という有声音に両サイドを囲まれていますので f は自分自身もそれに共鳴して
有声化するんですね。これを声の同化というふうに専門的には言うんですが、ヘをフォンと読みます。
そうすると現代のヘブンにかなり発音が近くなるので想像ができると思うんですね。
次、チェーをサンと書いてありますが、チェーをザンと公英語では読みます。
オウとエイ、母音の間に挟まれているので自動的に濁ってチェーをザンとなるわけです。
これが現代のチューズになります。
次、オウゼルというふうに読みます。
フォンは単体ではフという濁らない音なわけですが、母音に囲まれているということでオウゼルと濁ります。
これが現代のアザーに相当します。
それから最後にフラブンと読ませますね。
アッシュとエヌ、エヌは母音でこそありませんが有声音ですので挟まれてエフは自動的に濁る、つまりフの音になるということなんですね。
フラブンということになります。
このようにその文字がどういう環境に置かれているか、有声音に挟まれているのか、それ以外の環境なのかによって濁る、濁らないということが場合分けされるということで、これは公英語の音声のルールということなので基本的に例外がありません。
つまり単語ごとにこれはフなのかウなのか、有声音無声音の区別を単語ごとに覚える必要はないということなんですね。
テキストで出会ったらその環境、どういう文字に挟まれていたり、どういう文字が隣接しているのかということからですね、場合分け、これもですね、なれます。
理屈を話すとですね、今数分語って説明した通りのややこしそうな感じですが、すぐに慣れていきますので、これは恐れる必要はありません。
さあ、最後の最後ですね。二重詩音というのがありまして、常に二重に、すなわち長く発音するということで、エルエルと見えたらこれはただのウではなく、ウウと二回分の長さ、ウウですね。
実際に切ってルウというわけではなく、長めに発音してください。その詩音をですね。例えばエアルーというふうに、ちょっと大げさなくらい長く発音する癖をつけるといいと思います。
二重詩音というものが小英語にはあったんですね。これがですね、中英語にかけて英語からは二重詩音になるものが消えていきます。
なので、現代のオウに相当する単語だったわけなんですが、つづり字では未だにダブルエルなんですけれども、実際にはエルは長く発音されないのが現代英語です。
オウというようにエル一回、二分の発音なんですね。ただ小英語では、二つ書いてあったら二つ発音するんだと、二倍の長さで発音するんだというふうに覚えておいてください。
次、ハバンですね。これはハブに相当するんですが、面白いですね。VではなくBなんですよ。
ただBが2回続いているというところがミソですね。ハバンではなくハッバンというふうに、日本語にするとちっちゃいツが入るような形でBを2回発音するということなんですね。
最後にレッチャンという発音になりますね。Cポチが2回ということでレッチャンではなくレッチャンというふうに溜めて、2回分この閉鎖を長引かせるということになりますけれどもね。
このように一つ一つの文字と読み方を解説してきたので、いろいろ覚えることがあるなと思うかもしれませんが、
これはですね、実際にテキストを読み始めて、音読し始めて、あれ何だったかなという時にこのページに戻ってくるという類のものです。
先にレクチャーっぽくですね、一つ一つ解説してしまいましたが、この本の通りに解説しましたが、実際には習うより慣れよということで、
その後で、多少慣れたところで改めてこのページに戻ってくる、あるいはこの配信会に戻って聞くと、そういうことかというふうにいろいろ具体例を知った上でですね、
理屈を読むとスッと入ってくること多いかと思うんですよね。ということでここまででですね、恐れを抱かずに基本的には小英語の文字はそのままローマ字読みすれば良いんだと、
そして書かれている文字はすべて読む、目字などというものはないと考えていただければと思います。
中英語への移行と発音
そうすると実は現代英語よりもずっとスッキリしてるんです、本当は。恐れる必要はありません。
ぜひ小英語の世界に張り込んでいただければと思います。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
本日は小英語・中英語書法試し読み部分の解説シリーズパート3ということで、小英語の詩音の後編を解説いたしました。
またですね、このシリーズ、そうですね、続けていこうかなとも思いますね。
あるいは間違う形で、この真相復環記念のレクチャーシリーズ、何らかの形では続けていきたいと思っております。
ぜひ皆さんのですねご感想、小英語の文字、つづり字と発音について3回かけて解説しましたが、いかがでしたでしょうかね。
皆さんのファーストインプレッション、聞きたいところですね。
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