リスナーからの質問
英語史の著者の堀田隆一です。 英語史は、裾野を広げるべく日々配信しています。
今日は11月25日、金曜日です。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
英語の語源が身につくラジオheldio。 本日取り上げる話題は、リスナーさんからの質問、
素朴な疑問に答えるという形でお届けします。 なぜ主語と動詞を倒置させると疑問文になるの
それではよろしくお願いいたします。 リスナーさんの有嶋さんからご質問いただきました。
英語では原則SVを倒置して疑問文を作りますが、 倒置で疑問文を作るのは7000ぐらいある言語のうち1%程度に過ぎないという
内容のツイートが流れてきました。 そこで質問なのですが、なぜ倒置で疑問文を作るようになったのでしょうか。
お腹すいたをすいたお腹とか、あんまりしない文法操作のような気もします。 むしろ例えば、後程文の文末にright
などをつける方が楽な気もします。 ぜひ先生のご意見を教えてください。
ということでそのツイートのURLもですね教えていただいて、 このURLを貼り付けておきたいと思います。皆さんもご覧になってください。
さてこれはとても難しい質問ですね。 私もこれはですね昔から思っていた疑問なんです。
英語を学び始めた時からyou are a student に対してare you a student? というふうに主語と動詞をひっくり返すわけですよね。
b 動詞であるとか助動詞を使う文ではですね その主語と動詞の部分SVをひっくり返すことによって疑問文を作るということになります。
それ一般動詞でもですね do が出たりはしますけれどもこの do も広く動詞と考えれば vs という形になるわけですよね。
どうして主語と動詞これをひっくり返すという操作によって疑問が出来上がるのか全く消せないというふうに私もずっと思ってきましたし今も溶けていないわけなんですけれども
これはですね英語史的歴史的に調べれば何かわかるかっていうとそういう問題でもないんですね というのは
小英語に遡ってもやはり状況は同じだからです もしですね小英語では状況が違う別のやり方で疑問文を作っていたのが歴史の途中で今のように
vs と動詞させるということに変わったのであればでは何で変わったんだろうということでですね 調べようがある
変わっている過程を調べたりすることっていうのも可能なんだと思うんですけれども もう英語の歴史の蓋を開けた瞬間からですね
この vs という動詞によって疑問文を作るという文法事項は確立されて現代まで変わっていませんので
もうこれ以上遡れないわけですし 歴史的には何も言えない英語史的には大したことを言えないっていうことなんですね
疑問文の作り方
そしてこれはですねゲルマン諸語を全体にも言えますし おそらく広くインドヨーロッパ諸語に広がっている方法なんだろうと思われます
今回教えていただいたツイートはですね ある本の中で扱われている
内容のちょっとした紹介ということで私自身はその本に戻っていませんし そしてその本の著者であるとかどういう観点からですね
数値を出したり例えば7000ある言語の1% 未満という言い方をしているんですけれども推定ということですね
これがどのようにして弾き出された統計なのかとか細かいことわかりませんので おそらくはこのようにVSのようにして疑問文を作るという言語は
相対的に少ないんだということは受け入れるにしてもですね 実際どのくらい少ないのかとか
詳細についてはここでは私は深掘りできませんので 比較的少ないんだろうなくらいの印象でですね
多い少ないの話についてはこれ以上触れないでおきたいと思います 私自身も確認できていないことなので
その上で私もずっと抱き続けていた疑問ということなので考えてきたことはあります 全てスペキュレーションです
何か実証できるわけでもありませんし 全てはスペキュレーションということなんですが
私はこんなふうに今のところ考えているということをお話しさせていただきたいと思います 疑問文の作り方として直感的にですよ
直感的に最も簡単そうなのは 文末を上げるという言い方だと思うんですよね
あなた学生というふうに聞いたりするわけですよね イントネーションを利用するという方法これはかなり一般的にいい世界の言語でも見られるようです
文末を上げるっていうことはその文がまだ完結していないっていうことを願意します そしてその文あるいは文のつながりっていうのを最後に完結させるべく相手が答えを与えることによって
断定によって占めるっていう感じです 上げておいて相手の答えで全体を下げるというような流れですね
それからもう一つよくあるだろうと思われるのは 文末に疑問文だよということを明示する何らかのマーカーを追加するということですね
日本語の場合あなたは学生ですかというわけですね イントネーションを上げるっていうのももちろん一緒にやっていますけれども
かによって疑問文であるっていうことが明示される 英語でもyour student right?とかyour student is that right?
というような言い方もできるわけですのでこのやり方というのは応用範囲が広そうな気がしますよね
このようにいくつか自然らしく見える疑問文の作り方っていうのがある一方で なぜ英語であるとかインドヨーロッパ諸語ですねすべてではないかもしれませんけれども
主だった言語ではvsというように主語同士をひっくり返すことによって疑問文を作るっていうことになっているわけですね
非常に決対な方法だなぁと思ったりするわけなんですけれども なぜこうなったのかっていうのはなかなかわからないという話はしました
ただですね このような疑問文の作り方が可能になるための条件っていう言い方ですかね
理由とか原因ではなくてこれが起こりうる 前提条件というものを考えてみますと
まずですね主語同士というSVですよね これがきっちりと決まっていなければいけない
つまり平常文疑問文でない通常の最も普通の文においてSVというのが確立しているからこそこれをひっくり返した時に何か異なることが起こるということなので
SVっていうのがしっかりしていないといけない もっと言いますと
S主語にあたるものが省略されたりするとですね あまり具合が良くないんですね省略されないでちゃんとSがあるからこそSVという固定語順みたいなものが確立するということなわけですね
もちろん往々にしてこのS主語がですね省略される文っていうのは英語でもありますしその他の主要なヨーロッパの言語でもちょこちょことあるわけなんですけれども
いわゆる規定の文法としてSVっていうのが万弱であればあるほどそれをひっくり返したVSの時に何か違う効果が生じる
そういうことになるんではないかと思います なのでまずSVが万弱であるということだからこそその統治が意味をなすんだろうっていうことですね
そして英語を始めこのようなSVをひっくり返して二文文を作る言語というのはまさにこの点を利用したんだと思います
SVでないっていうことが感じなんですね 通常のSVでなくてVSで始めることである種のショックを与えると
疑問文の形成
このショックを利用してでは何らかの効果を狙うっていうことなんですが その際にこの効果は例えばその文を否定にするっていうことでもよかったし
簡単文にするっていうことでもよかったかもしれないし 疑問に利用するということだったかもしれない
何でもあり得るし実際に何でもあり得たんだろうと思うんです ただ英語を含むこの一群の言語ではひっくり返すとVSとする技をですね
疑問文のためにたまたま使ったということなんではないか そのように考えています
他にはですね典型的な英語の命令文っていうのはVで始めますね つまりSVがしっかりとあるっていうことが前提となって
つまり万弱に基本的な文型としてあるっていうのが分かった状態で あえてSを省略するというショックを与えることで
この場合の効果は命令文になるわけです そしてVSというふうにひっくり返した場合には疑問文になるというような
逆の関係でも良かったかもしれないんですけれども たまたまそのように役割を割り振ったっていうことではないか
そのように考えています コメント返しです 539回Zについて語りますという回
いくつかコメントを寄せていただきました まずですねセンズオズさんでしょうか
考えたこともなく目から鱗でした A単語を覚えるときZが入っている単語だけまず全部覚えちゃいましょう
みたいな指導ができますね 生徒側も愛情と哀れみまたは敬意を持って覚えそうな
ということで Zの話ですけれどもこれくらい存在感が薄い文字だったということはですね
言われないと確かに気づかないかもしれませんね 最後の文字ということだけではなくて本当に頻度の上でも最後の文字だったと
そんな話の回でしたね 同じ回につきまして 後藤の海塩さんからもコメントをいただいています
うんいつにもましての完成度の高さ 話題のひねり出しからシェイクスピアの落ちまで簡単しきり
才能はもちろんでしょうが準備が大変だと思います 感謝の意味でもしっかりノウハウを学ばせていただきます
ということで下文なお言葉いただきました ありがとうございました
多くの方にこのZの話題はですね面白く聞いていただいたようで よかったなぁと思っているんですけれども
ネタが続けばですねこれシリーズ化して各文字ですか AからZのアルファベットの各文字について喋ることができそうな気もします
企画としてちょっと考えてみたいなと思っています 皆さんのコメントいつもお待ちしております
エンディングです今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました リスナーさんからの質問
疑問文の話題ですねなぜVSになるかということで 全くのスペキュレーションということで考えていることをお話しさせていただきましたが皆さんはどのようにお考えでしょうか
このチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオではあなたからのご質問ご意見ご 感想をお待ちしています
Voicyのコメント機能を通じてお寄せください 最後に生放送のお知らせです
いよいよ明日になりますね 11月26日土曜日の午前10時から11時
リツメイ館大学の岡本裕樹先生と私とで1時間ほど対談します 対談の内容は
本日 全国ロケーションとなります映画グリーンナイト
こちらについてですね この映画グリーンナイトの字幕監修を務めていらっしゃるのが岡本先生ということで
字幕監修に関する裏話等々ですね 映画のちょっとしたネタバレも含まれるかもしれませんけれども
一緒にこの映画について そして原作のサーガウェイン&グリーンナイト
ガウェイン教と緑の騎士の書かれた作られた歴史的文脈文学史的文脈であるとか
あるいはどんな英語で書かれたのかということを中心に みっちりと対談したいと思います
こちらのチャプターに詳しい案内を貼り付けておきますので そちらから詳細をご覧ください
岡本先生に対する事前あるいは生放送本番中の質問も受け付けたいと思いますので ぜひお楽しみにしていてください
生放送では聞くことができないという方も 翌日日曜日の朝のアーカイブとして収録した様子を配信いたしますので そちらでお楽しみいただければと思います
それでは今日も皆さんによって良い1日になりますように ほったりうちがお届けしました また明日