2026-01-15 12:43

#1691. tennis, recipe, permit --- 命令形に由来

【今日のひとこと】

ラテン語やフランス語の命令形に由来する変わり者たちを紹介します

【ハッシュタグ】

#heldio #hel活 #ラテン語 #フランス語 #命令形 #逆引き語源辞典

【参照URL】

http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2026-01-08-1.html


▼heldio 2025年第4四半期のベスト回を決めるリスナー投票の投票会場が1月13日(火) までオープンしています.10,11,12月のレギュラー配信92回のなかから,あなたのベスト10を選んで投票してみてください!

- https://app.sli.do/event/hHEeXhaoC4KPbLz4inmxrD

▼拙著『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』の第10刷が出ています(12月19日)

📙堀田 隆一 『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』 研究社,2016年.

- コンパニオン・サイトはこちら:https://www.kenkyusha.co.jp/modules/history_of_english/
- Amazon での予約注文はこちら:https://amzn.to/3EOWDWD

▼heldio 入口プレイリスト 最新版(上位10本)

1. 「#1171. 自己紹介 --- 英語史研究者の堀田隆一です」 https://voicy.jp/channel/1950/nsefrco7tl
2. 「#444. 英語史を学ぶとこんなに良いことがある!」 https://voicy.jp/channel/1950/xh5nkkivxg
3. 「#729. なぜ英語を学ばなければならないの? --- 中学生のための英語史」 https://voicy.jp/channel/1950/hzowkzzoaq
4. 「#1. なぜ A pen なのに AN apple なの?」 https://voicy.jp/channel/1950/eg1ffa2pn2
5. 「#705. ゆる言語学ラジオにお招きいただき初めて出演することに!」 https://voicy.jp/channel/1950/fmstk5sb6g
6. 「#1474. ゆる言語学ラジオの『カタルシス英文法』で関係詞の制限用法と非制限用法が話題になり…」 https://voicy.jp/channel/1950/4w2kl8zgfl
7. 「#1607. 英語帝国主義から世界英語へ」 https://voicy.jp/channel/1950/j8ktxr4px3
8. 「#1576. 英語に関する素朴な疑問 千本ノック with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/xg195k9qdq
9. 「#1581. 歯科医学×英語史 with 無職さん --- 『英語史ライヴ2025』より」 https://voicy.jp/channel/1950/4th1404k03
10. 「#406. 常識は非常識,非常識は常識 --- 私の海外体験の最大の成果」 https://voicy.jp/channel/1950/8q0i86tmgp

▼hel活のハブ The HEL Hub のホームページが2025年10月18日よりオープンしています

- https://user.keio.ac.jp/~rhotta/helhub/
- heldio, helwa はもちろん hellog や YouTube 「いのほた言語学チャンネル」などの様々な媒体での英語史コンテンツの新着が日々集まってくるページです.毎日複数回更新されています.

▼2025年10月15日に新刊書が出ました(電子書籍版も11月25日に出ました)

📕井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.

- Amazon での予約注文はこちら:https://amzn.to/4nmDn6Y
- 本書を紹介する特設HPはこちら:http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/inohota_naze
- YouTube 「いのほた言語学チャンネル」が書籍化されました
- Amazon 新着ランキングの英語部門で第2位を記録

▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の第14号が公開されています

- 第14号(2025年11月28日):https://note.com/helwa/n/n128c1a0253e2?magazine_key=m82eb39986f24

▼2025年6月18日に新刊書が出ました

📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.

- Amazon 新着ランキングの英語部門で第1位を記録
- 発売3ヶ月で早くも3刷が決定
- 「本格的な語源本」としてご好評いただいています
- Amazon での購入はこちら:https://amzn.to/4mlxdnQ
- 本書を紹介するランディングページはこちら:http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/lp/hee.html

▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.

- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491

▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています

- https://voicy.jp/channel/1950/premium
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/650f4aef0bc9d6e1d67d6767

サマリー

このエピソードでは、命令形から派生した英単語としてテニス、レシピ、プレミットが取り上げられ、それぞれの語源と意味が解説されています。特に、テニスはフランス語の命令形に由来し、レシピはラテン語の命令形に基づいていることが紹介されています。

00:01
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間にをもとに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2026年1月15日木曜日。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今朝は私、メルボルンのですね、カールトンガーデンズというところに走りに来ておりまして、その広い芝生の上で収録しております。
さあ今日の話題なんですが、
命令形に由来する単語の紹介
テニス、レシピ、プレミット、命令形に由来する変わった英単語たちを紹介したいと思います。
普通ですね、単語というのは名詞であればそのまま、そして動詞であれば原形であるとか、ある特定の形が釈用されるときにはですね、採用されて英語に入ってくるということが多いわけなんですが、
たまにですね、変わりものがいまして、よその言語の命令形、これがそのまま英語に入ってきて、ある意味で定着するというものがあるんですね。
これをいくつか発見しましたので、覗いてみたいと思います。
それではどうぞよろしくお願いいたします。
今日はですね、主にフランス語やラテン語からの釈用語なんですけれども、
この2つの言語は英語に大変多くの語彙を提供している、そういった釈用元言語なわけなんですが、
その多くの単語の中にはですね、変わりものがいまして、ラテン語やフランス語の命令形、これがですね、英語に入ってきて、
そして英語では特に動詞の命令という使い方で使われているわけではないというような、そんなものがですね、いくつか見つかったんですね。
まず1つですね、テニス、これは割と有名でですね、球技のテニスですけれども、
これはフランス語でですね、Tenetとか、あるいはアングロフレンチですね、
で、Tenetsのような少し生まった形、いろいろな形で入ってきたようなんですが、
これはフランス語では元々、取ってっていう命令形なんですね。
これTenirという、取るという、これの命令形で、要するにですね、テニスをしている2人がですね、
これ取ってと言い合いながらボールを跳ね返すというような、そんなかけ声ですよね。
これがそのまま英語に入ってきて定着したのがテニス。
名詞ですけれども、動詞の命令形由来のスポーツ名、球技名ということになるんですね。
これはよく知られた語源なんですけれども、このタイプですね、かけ声とか呼び声に由来するものが定着したっていうのは、
いろいろ探すとありそうなんですけれどもね、このテニスがまず一つ有名ですね。
レシピの語源
そしてもう一つですね、今回のお話のきっかけに実はなったんですけれども、レシピっていう単語ですね。
これは調理法とか料理のレシピということなんですが、もともとはですね、処方箋ですね、薬の処方箋という意味があって、
そこからですね、処方、つまり何かを行う方法という広い意味になり、それが料理に特に限定されてレシピと、今日本語にもなってますけれども、こんな単語があるわけですよね。
これですね、以前にモンドで質問が寄せられたことがあるんですね。
これは語源の質問というよりは、なぜこれでレシピと変な発音なんですかという、通りと発音の関係に関する質問だったんですけれども、
確かにRE、CI、PE、これでレシピっていうのは、いかにも英語らしくない読み方な感じがしますよね。
それでご質問があったんですけれども、その際にですね、語源も一緒に調べるということをしたんですね。
そこで実は発見したのが、今回話題になっているのは、命令形由来だということなんですね。
これはラテン語なんですね。
ラテン語に由来しまして、語源的には、形はですね、レシーブに近いことからわかる通りですね。
レシーブはフランス語周りで英語に入ってきた単語なんですね。
レシピは直接ラテン語から入ってきたということなんですが、同婚語なんですね。
これレシーブ、受け取るっていうことなんですが、これ何なのかと言いますとですね、
昔、薬の処方ですね、まさに薬の処方箋の最初に、このレキペというラテン語を記して処方箋の文章を始めるということが典型だったんですね。
つまり、次のように処方せよ、薬を服用せよというような意味で、文の最初にですね、レキペと書かれていた。
これが文章の代表と言いますか、象徴、それで始まる一つの単語ということでですね、このレシピ、もともとはレキペというふうにラテン語では読みましたが、これが処方箋全体を意味するようになったということなんですね。
これも命令形由来の単語ということに名詞になりましたね、ということなんですけれども、テニスの方はいかにも掛け声っていう話し言葉の世界の話ですけれどもね。
一方、レキペはむしろ文章の話なので書き言葉なんですが、書き言葉でも話し言葉でもですね、こういう命令形に由来する単語があるんだなというふうに思ったんですよね。
プレミットの由来
もう一つはですね、permitという単語ですね。これは名詞としてのpermit、許可許可証ということですね。
動詞としては後ろにアクセントを置かれてpermit、こちらのほうがよく使うんじゃないかと思いますね、許可する許すということなんですが、いわゆる名前動語というアクセントの置き方で、名詞の場合はですね、permitというふうに発音しますね、許可許可証ということですね。
これもですね、調べてみますと、英語語源辞典によりますとね、この許可証の文章の最初にですね、このpermitという単語ですね、許可証の文章の中では動詞なんだと思うんですけどもね、permit、許可するという、あるいは以下を許可せよというような文章なんでしょうかね。
で、これで始まっていたということで、先ほどのレシピ、レキペと一緒でですね、これで典型的に許可証の文章が始まっていた単語ということで、本来は動詞としてのpermitだったわけなんですが、それが、いわば独立して一人歩きしてですね、許可証という意味の名詞になったということのようなんですね。
こういうふうにですね、探すとはいろいろあるなっていう面白い由来のものですね。
で、他にはですね、AveというA-V-Eと書いて、これアベマリアのAveですね、Ave。これはですね、ラテン語の元気でいる、フェアウェルぐらいの意味なんですが、これ元気でいなさいというラテン語に由来する英語としてもですね、このAveっていうのがありますね。
あまり使わないですけどもね、アベマリアの祈りとか、歓迎、別れの挨拶、要するにフェアウェルっていうことですから、Aveですね、これは命令形と言われれば、そうなのかということですね。
他にはですね、これは誤設が揺れてはいるんですけれども、英語語源辞典によるとですね、occupy、これもまあ変な単語ですよね、通りと発音の関係が、occupy、専用するという基本語ですけれども、この語尾のYですね、発音上はIとoccupyっていうIの二重母音になりますけれども、この語尾の由来がよくわかっていないようなんですよね。
Oed見てもですね、ハテナが飛んでいて、この種の動詞としてですね、このbandyという単語ですね、これは投げ合うというような意味ですね。それからlevy、これは税金を貸す、貸すという動詞ありますね。
それからparry、これは避ける、避けるというような意味ですね。身をかわすというような意味ですが、このいずれの単語もですね、Yで終わっているわけですね。occupy、bandy、levy、parryという、このYがどうもですね、うまく説明できないということで、各種の語源辞典とかOedでは困っているわけなんですが、英語語源辞典によるとですね、
このY、いずれもフランス語から入ってきた単語なんですけれども、これはフランス語の命令形かあるいは過去分詞形か、動詞の命令形か過去分詞かという説があって、これもし命令形に由来するということであれば、今回紹介した変わりものの一つということになります。
まあ、はっきりと分かっていないようなんですけれどもね。ということでですね、命令形に由来する単語っていうのもなかなか面白いなと思って、いろいろ調べようと思ったんですが、調べ方がないんですよ。語源辞典の逆引きみたいなものがあればいいんですかね。それこそマニアックな辞典になりそうですけれども、語源辞典の逆引き辞典、これいいですね。
はい、企画としてあるとですね、例えば命令形に由来する単語みたいなの、どう引くんですかね。ちょっと工夫する必要がありますが、これでですね、命令形に由来する単語が一覧できるというような、そんな逆引き辞典、理想の辞典なんかがあればいいなと思った次第です。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。いかがでしたでしょうか。テニス、レシピ、パーミット、命令形に由来する変わった単語たち、あるもんですね。もし皆さん、語源辞典などを読みの際にですね、通読されたり調べたりする際に、この命令形に由来するみたいなものがあったらですね、この配信会に戻ってきてですね、ぜひ教えていただければと思います。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご意見ご感想をお待ちしています。
Voicのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。SNSでのシェアもよろしくお願いいたします。
昨年10月18日にオープンしたホッタリウイチの英語詞ポータルサイトヘルハブも概要欄のリンク先より定期的に訪れていただければと思います。
数時間おきに英語詞コンテンツの情報が更新されるヘルかつ最先端の場所となっております。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、英語詞研究者のホッタリウイチがお届けしました。
また明日!
12:43

コメント

スクロール