1. 英語史つぶやきチャンネル (heltalk)
  2. hel活単語リレー: rickshaw , ..
2025-03-11 09:29

hel活単語リレー: rickshaw , Shaw, alphabet

#綴字改革 #ghoti #綴字と発音の乖離
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/650f4aef0bc9d6e1d67d6767

サマリー

今回のエピソードでは、rickshawという言葉が紹介され、その文化的背景やバーナード・ショーとの関連について詳しく解説されています。また、ショーのアルファベット改革や、それに関連する皮肉な逸話についても触れられています。

rickshawの紹介と文化的背景
英語史つぶやきチャンネルということで始まりました。
hel活単語リレー、順調に続いていますね。
今日はですね、文字言語さんのrickshaw。
これ、文化語と言っていいですよね。
非常に面白い話題だったと思うんですね。
このrickshawと引っ掛けて、これをバトンとして受け取りまして、
今日はですね、shawに行きたいと思います。
rickshawの後半部分だけ取って、shawですね。
これは、showではないんですね。
s-h-o-wのshowではなく、二重母音を持っているこのshowではなく、
あくまでshawという、長母音を持ったs-h-a-wですよね。
この単体の単語が一応英語に存在します。
一番有名なところでは、古有名として知られているのではないかと思いますね。
19世紀から20世紀に活躍しました、劇作家・批評家のジョージ・バーナード・ショー。
イギリスのと言いますか、アイルランド出身の作家であり、批評家であり、
そして劇作家ということで知られていますよね。
ピグマリオンなどの劇作をしまして、
これはですね、かの有名なオードリーヘップバーンが主演しました、
マイフェアレディの元となっている劇なわけですけれども、
これを書いたのがバーナード・ショーなんですよね。
このshowさんがs-h-a-wということで、
今日の話題に関係してくるわけですね。
ショーの言語改革
語源を語るということですので、このshowについて先に一言言っておきますと、
これはですね、非常に古い単語なんです。
古英語からありまして、これは主に畑に沿った野部という風に英語語源辞典には記載があります。
古英語ではshareがという形で、
同婚語が古ノルド語などにもありますので、
非常に古いゲルマン系の単語だということがわかるかと思うんですね。
今、一般には使わずに、それこそバーナード・ショーのような小有名として残っているに過ぎず、
ほとんどですね、単体では見かけることのない単語なんではないかなというふうに思います。
show、主に畑に沿った野部という意味があるわけなんですね。
ただ、関連語は現代の英語にもですね、残っているものがありまして、
この語末のwですね、スペリングでいうとこのwは、
古英語的にはですね、gの音、gの音と、実は親和性があると。
gとwですね。gとwっていうのは非常に近い音ということで、
変位したり交代したりするんですよね。
そうするとですね、英語ではshagというこの単語が関連語ということになります。
これは毛羽と言いますかね、あるいはもつれた毛というようなガサガサした、
あのもつれた毛のことをshagというようなんですよね。
そしてこれはですね、大元をたどると、
動詞shakeの語根と同じということになるんですね。
つまりshake、shag、それからshowというのは、
意味はですね、いろいろと展開した結果ですね、
こんなに離れてしまったわけなんですが、
shake、これは振るっていうことですよね。
小刻みに動かすぐらいの意味なんですけれども、
この引用速語語根に戻るということなんですよね。
表面的に見ますとね、show、shag、shakeというのは関連がなさそうですが、
小英語のスペリングなり発音で言いますと、
それぞれそこそこ近い感じですね。
shareがとかshareじゃとかshareかんっていうのが
それぞれshow、shag、shakeの小英語の形ということになります。
このバーナード・ショーの話に移りたいと思うんですが、
この人はですね、劇作家として非常に有名であると同時に、
英語誌でも名前を残しております。
これ皆さんわかりますか?
この私の音声配信でもですね、いろいろなところで語っていますけれども、
例のあれです。
GHOTIと書いてゴーティと読みそうなんですが、
これはフィッシュと読むんですと嘘吹いた人がですね、
まさにバーナード・ショーなんですね。
バーナード・ショーは実はつづり字改革者でもあったんです。
現行の英語のつづり字があまりに不備が多いと、
スペリングと発音のギャップが大きいということをですね、
逆手にとってある意味、皮肉でですねGHOTIと書いて、
これでフィッシュと読ませることができるんだと主張した人物として知られています。
実際のところですね、ある伝記を読みますと、
これはショーが言ったというよりも他の人が言ったこの皮肉をですね、
擁護したというような位置づけであるようなんですけれどもね、
この辺本当のところどうなんでしょうかね。
いずれにせよこれほどこのGHOTIと書いて、
フィッシュと読ませるんだというある種の皮肉風種ですよね。
これがここまで有名になったのは、
バーナード・ショーの力によるところであることは間違いないと思うんですよね。
もう一つ、ツーリジ改革者だったということでですね、非常に熱心だったんですね。
そして亡くなった時にですね、
遺言で自分のこの残った遺産ですよね。
これを使って是非ですね、
ツーリジ改革のコンテストをしてほしいというふうに言い残して亡くなったんです。
つまりですね、ツーリジ改革で良い案を提案した人にこの遺産をあげるという形で
コンテストを開いてくれということを言って亡くなっていったんですね。
実際ですね、亡くなった後ですね、
1950年にショーは亡くなったんですが、
遺言に従って1958年にツーリジ改革コンテストが開かれまして、
467人の候補者がですね、応募したということなんですね。
ここから立ち上がったのがキング・スリー・リードという人が発明した、
全く現行のローマ字のアルファベットとは異なる見栄えの新しいアルファベットを作ったんですね。
これ母音字と親字の区別が明確になされていて、
しかも図像的にも、つまり文字の形的にもですね、
うまく音素の対立が字形の形状の対立にパラレルに対応しているというような、
まあ確かに論理的にはよくできたものだったんですけれども、
これはですね、読めたものではないわけですよね。
これをショーのアルファベットという風に名付けましたね。
ショーヴィアン・アルファベットなんて呼ばれたんですが、
もちろんですね、これは流行るわけもなく、
バナード・ショー自身はですね、お墓の中からですね、
なんでこんな良いものが流行らないのかとかですね、
つぶやいているかもしれませんが、全くこの通り字改革にはならなかったと。
これは通り字改革というよりも文字改革になってしまって、
あまりに求心的でですね、ネタにしかならないというようなものだったわけですよね。
ということでですね、この通り字改革の歴史というのは英語ではかなり長いわけなんですが、
それが根本的には是正されないままに今に至ったと。
そしてショーほどの通り字改革者もですね、
全くこの動きにですね、通り字改革を進める方向には、
事実上貢献することができなかったというのがですね、結果なわけですよね。
アルファベットへのつなぎ
ということで何につなげようかって考えてなかったんですが、
ここまで来たのでアルファベット、ショーヴィアン・アルファベットということでしたので、
アルファベットに戻ると言いますかね、これ大元ですよね、
ABCのあのアルファベット、ここでですね、バトンをつなぎたいと思います。
ぜひつないでいただければ幸いです。
09:29

コメント

スクロール