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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに応える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio、英語史をお茶の間にをモットーに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2026年2月18日水曜日。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
3日前の日曜日、私、メルボルンに滞在しておりまして、いつもジョギング等で通りかかっている立派な建物、メルボルン博物館ですね。
こちら、行こう行こうとは思いながらですね、ある意味毎日通っているので、いつでも行けるなということで気が抜けていてですね、まだ行ってなかったんですね。
ここはぜひ行かねばということで、日曜日天気も良かったということで足を運んで1日館内で過ごしました。
いろいろな展示があるわけなんですが、まさに博物学の館というところですね。人文、社会、自然科学がありましたけれども、私が最初に行ったのはですね、やはり人文系なんですね。
オーストラリアの先住民族、アボリジニの文化であるとか、そしてもちろん言語に関する展示、話題もありましたので、そこで勉強してきました。
本日はそれと関連づけて、オーストラリア先住民、アボリジニの諸言語と題してお話しいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
オーストラリアにはアボリジニあるいはアボリジナルと呼ばれる先住民がいるということはですね、ご存知かと思います。
非常に古い段階で、東南アジア方面からですね、オーストラリアに渡ってきたと、具体的には4万年前、少なくとも4万年前ですね、あるいは5万年前とも言われていますが、
まだ地続きで通ることができた、あるいはですね、比較的狭い海峡で船で渡ることができたという、当時の東南アジアあたりにいた人々がオーストラリア、今では大陸なわけですけれども、渡ってきたということなんですよね。
その言語なんですが、現代でも残っておりまして、それがアボリジニの諸言語ということになります。
ただですね、このように5万年ほど前にこの大陸にやってきた後ですね、海が生涯となって、東南アジア方面との行き来、あるいは東南アジアであるとかパプアニューギニアですね、との行き来が少なくなったということで、
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かなり孤立した言語群として長い時間を経たということなので、現在このオーストラリアで話されているアボリジニ諸言語の語族と関連づけられるアジア方面の語族というものはないですね。
言語学的にはかなり孤立しているということなんです。
このアボリジニ諸言語、いくつあるかというのは、言語を数えるのは難しいという話、このヘルディオでも何とかしたことがありますけれども、数百というふうに言っておきたいと思います。
博物館の展示では500ですね、ぐらいという数がありました。
他、いろいろ調べますと200から300とかですね、このあたりは方言をどのように扱うか、方言なのか言語なのかという例の問題ですね。
それから今どんどん予想されるかもしれませんが、数は減ってきています。
つまり死語になって消滅してきているということなんですね。
大言語である英語が外から入ってきておりまして、このオーストラリアという国の用語になっているわけですが、そこに押される形で少数言語である先住民の言語はどんどんとなくなっている。
今の若い世代ではほとんどしゃべれないという人も多いですし、しゃべれるのは年配の方々だけというようなアボリジニ言語もありますね。
一方で極めて少数なんですけれども、比較的和社人口があって、死滅するという危機的な状況にはないという言語もあったりしますが、それは極めて少数、片手両手で数えられるぐらいの言語しかないということなんですよね。
いくつあるかわからないということなんですが、18世紀にイギリスをはじめとして西洋人がこの大陸を発見して、先住民とコンタクトを取ったときに、いろいろ記録を残しているわけなんですが、
例えばキャプテンとかミッション、この人たちは決して言語学者ではないんですね。なので、せいぜい単語を書き留めるとか語法を書き留めるというところでミスも多いですし、
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当時の18世紀後半にどれくらい言語があったのかということもよくわかっていない、やはり200から300というような概数で表されていることが多いですね。
そしてその後、どんどんと現代まで縮小していって、記録も残されずに消えていったものがあるということを考えると、2,3世紀前にいくつの言語があったのか、そして現代も実際いくつあるのかというところは、なかなかずばっと数では出しにくいという、そういう事情があるわけなんですね。
さあ、このアボリジニの諸言語、現地の人々はアボリジニとかアボリジナルという言い方よりも、Coreyという現地の多くの言葉で人、人間を表す、このような辞書、辞言語の呼び方などもするわけなんですが、
このアボリジニ、アボリジナルという言葉自体は、西洋からもたらされた、ある意味押し付けられた用語なんですよね。
アブ、ダス、オリジンということなので、まさにですね、ラテン語っぽいわけですよね。
通称アボリジニ、アボリジナルというふうに、今世界では広く知られていますが、古典住民の辞書としてはCoreyという言葉がよく用いられるということは知っておいていいと思うんですよね。
さあ、この数百あると呼ばれる言語同士の関係なんですが、オーストラリア大陸ですので、とにかく広く広がっています。
特に人口が多いところ、住みやすいところ、これは昔から今まで気候はですね、数百年レベルでは大きく変わっていないわけなんですが、
南部の海岸沿い、ここには現在でも人口が密集していますが、アボリジニの言語としてもですね、非常に密集して集まっていて、分化されているんですね、分かれているということです。
一方でこれも想像できるかと思いますが、中央部や西オーストラリアの砂漠においては人口が少ないということもあり、
非常に広く散らばったアボリジニの諸言語が点在している。そしてその関係は比較的言語的にも近いということなんですね。
今でいう都市部というか人口集中部であればあるほど言語的な分化も激しくて、しかも地域的には限定されるということですね。
一方砂漠のような地域では非常に分散されているんだけれども、お互いの言語は方言といって良いくらいに比較的似通っている。
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これは人間の移動、先住民たちの移動であるとか生活ということと密接に関わっている分布なんだろうと思われるんですね。
このアボリジニの数百と呼ばれる諸言語なんですが、基本的には一つの祖語を想定することができて、そのファミリーであるというふうに見ることができるんですね。
もちろんその比較する言語によってはかなり近いもの。
例えばインヨー語族の比喩でいうと、英語とドイツ語くらいの関係のものもあれば、英語とフランス語のような関係の場合もあるし、英語とヒンディ語くらいに異なっている。
この辺は非常に近いものから遠いものまでということであるんですが、現在の言語学の知見、このアボリジニ先住民の言語ですね。
この数十年でだいぶ進んできているようなんですけれども、その知見によりますと、基本的には大本の祖語に遡る、つまりここは近縁の語族であると、一つの語族であるというふうに言われているんですね。
この語族であると、この大グループに付けられた名前がですね、パマニュンガン語群というふうに呼ばれていて、これがオーストラリアのアボリジニの言語、あるいは面積比なんですかね、9割ぐらいはこのパマニュンガン語群に属する言語が話されていて、
今も話されているということなんですよね。現在の人口でいうとですね、全部ひっくるめてもせいぜい5万人ぐらいというふうに数えられています。
オーストラリア大陸にはこのパマニュンガンがですね、非常に大きな勢力として、9割ですからね、あるわけなんですが、残りの一部はパマニュンガン以外のものなんですね。
これは北部です。トレス海峡であるとかニューギニアに近いエリア、ここはですね、さすがに完全なる交通の断絶ということはですね、なかったようで、ニューギニアパプア系の言語、諸言語がオーストラリア北部であるとかトレス海峡諸島などにもたらされて、
そして今でも話されているということなんですね。これも非常に言語的にはですね、その語群の内部での差というのがいろいろあるようなんですけれども、パプア系である、つまりパマニュンガン系とは全く異なる言語群ということがわかっています。
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あと一つ謎が残るのはタスマニアです。タスマニア島ですね。こちらはですね、記録がほとんど残されていないということで、すでに気づいたときにはですね、タスマニアにおける土着の言語というものがなくなっていたということで、記録もなくほとんどわかっていないということで、いろいろなオーストラリアの言語地図を見ても、
アンサートンという形でですね、タスマニア島は別の色で塗り分けられているという、そういう状態なんですね。これが大雑把にいったオーストラリア大陸とその周辺のトレス諸島であるとか、トレス海峡諸島からタスマニア島も含めての広い意味でのオーストラリアの言語状況ということです。
そしてもちろん、現代はですね、移民国家でもありますので、英語が当然ながら最も大きい言語なんですが、各移民が持ち込んだ言語というのも、特に都市部などでは話されているという状況ですね。
そして英語とアボリジニの言語群が融合した、いわゆるクレオールとしてですね、クリオール、まさにクレオールなんですが、クリオールという言語がやはりオーストラリア北部で話されているという、そんな言語状況がありますね。
英語そのものの編集としてもですね、アボリジナルイングリッシュ、アボリジニの言語を母語とする人たちが第2言語としてピックアップした英語ということですね。
これも独特な英語編集と考えることができますし、やはり都市部では様々な移民が話すオーストラリア英語というんですかね。
これももしかしたら今後まるまる英語のような編集に育っていく可能性もあるということでですね、オーストラリアさすが大陸ということで、規模が数百言語というようなそのレベルですので、
ちょうどインドのような状況ですね、あるいはパプアニューギニアのような状況で、日本のようにですね、移民の言語はあるとはいえ、言語的多様性が非常に著しく低い国から見るとですね、凄まじい言語事情だなというふうに思われる次第です。
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エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
本日はオーストラリア先住民アボリジニの諸言語ということで、言語の分布であるとか語俗という外語学のお話でした。
中身、つまり言語的にどういう特徴があるのか、文法語彙、発音とですね、これについては私はですね、全く一つも言語を学習していませんし、
類型論の本であるとかですね、オーストラリア諸言語に関する概論書みたいなものでチラッと知っているにすぎませんので、中身についてはですね、なかなかお話しすることができませんけれども、
今日はその大枠、どのような言語が、そして概数ではありますが何百というレベルでの言語、アボリジニの諸言語が話されているという旨をですね、大雑把にお話しいたしました。
さあ、一つお知らせです。今週末、2月11日土曜日になります。18時半から20時、夕方6時半から8時に、猪本言語学チャンネルで一緒に出演しております猪上一平さんと私、ホッタリウイ1が朝日カルチャーセンター新宿教室にて講座を開きます。
朝カル講座で2人して登壇するというのは初めてですね。2人してといってもですね、猪上さんは新宿の会場で、そして私は残念ながらオンラインでということになりますが、AIかける言語学、現状とその未来というようなテーマでお話ししたいと思います。
エキサイティングな話題になると思いますね。ぜひご関心のある方はお申し込みいただければと思います。対面でのご参加、あるいはオンラインでのご参加、あるいはその後2週間の見逃し配信というサービスもございますので、ご都合の良い方法でご参加いただければと思います。
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昨年10月18日にオープンしたほったりうちの英語誌ポータルサイトヘルハブも概要欄のリンク先より定期的に訪れていただければと思います。数時間おきに英語誌コンテンツの情報が更新されるヘルかつ最先端の場所となっております。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、英語誌研究者のほったりうちがお届けしました。また明日。