漢字の導入と背景
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間にをモットーに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は1月11日日曜日。みなさんいかがお過ごしでしょうか。 連日文字論の話をしております。文字の種類みたいな話題なんですが、今回もですね
関連付けて、漢字。我々も慣れ親しんでいる漢字。もともとは中国から入ってきた文字なわけなんですけれども、この漢字は兵語文字なのか、兵衛文字なのかという問題を扱いたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。 今ですね、私オーストラリアのメルボルンにおりまして、
今朝もですね、早朝ジョギングをして、フィッツロイガーデンズという広い公園までやってきております。その一角ですね、ユーカリの木ですね。この木の下でベンチに座りながらこの収録を撮っているということなんですね。
メルボルンの街の中心地にチャイナタウンがありまして、思いのほか中国語と言いますかね、漢字を見る機会が多いんですよね。オーストラリアの国際都市、メルボルンということで、中華系も非常に大きく影響力を持っているわけなんですけれども、
その意味ではですね、いろいろ中華食材、そしてその横に日本食材というのもありますので、かなりですね、快適な食生活、日本風の食生活を送ることができております。おかげさまでということなんですね。
さあ今日の話題は、英語からちょっと離れますけれども、漢字について考えてみたいと思うんですね。
文字の種別という話をしてきまして、絵文字のようなピクトグラムというのがあり、これはまあ典型的にですね、表意文字であるということが多いんですね。
Penalties apply これ、この標識ですね、この今いるフィッツロイガーデンズの入り口にもありましたね。
一つのオーストラリアのフォーミュラなんでしょうか、少なくメルボルンのフォーミュラとして、あの図像と言いますかね、標識があるわけなんですけれども、
あそこにあった、この自転車に乗っている人の写真に、車線が赤で入っている。これ、No entry by bicycle とか、いろんな読み下し方があるという点で、ああいうピクトグラムは典型的な純粋な表意文字なんだというような言い方をしました。
一方で漢字についてはですね、標語文字と言われることが多いのかなと思いますね。
特に中国語の本家の漢字の場合、一つの文字、漢字が中国語における一つの単語に対応している。例外もあるとしても、ほぼほぼ対応しているということで、漢字というシステム全体が標語文字だといって、おおよそ間違いないだろうということなんですね。
ただ話はですね、日本語に入ってきた英語、英語ではなく漢字なんですけれども、これを考え出すとですね、ちょっと難しい問題が出てくるんですね。
というのは、確かに漢字そのまま中国語から入ってきた場合にはですね、いわゆる音読みというものがありますね。
この音読みには入ってきた時代によってですね、様々な読みがあるということは知られていますけれども、
この中国の音を借りて、そして中国でのその意味を借りる、そのままの、つまり音読みはですね、基本的には中国語における漢字のあり方と変わらないことが多い、つまり標語的な機能を持っているんですが、
一旦日本に入ってきて、ある漢字がですね、訓読みをふされる、つまり和語、日本語で相当する単語に翻訳された形で、それを読み下すということがあるわけですよね。
あるいは音がなくて訓のみあるというのも後に発達してきます。つまりかなり日本化するというか、日本語化してきたという経緯がありますよね。
実際多くの漢字は音読みと訓読みを持っていて、中にはですね、訓読みも一通りではなく様々な読みがあって、それから音読みの方もですね、様々な読みが入ってきた時代によってということがあったりするので、かなり複雑な要素を呈している、そんな個々の漢字っていうのがあると思うんですよね。
その訓読みに関して言うとですね、例えばですね、極端な例をあえてあげますけれども、生きるという漢字、生物の生なんですが、これは典型的に読みが無数になると言いますかね、無数というのは言い過ぎなんですが、平均値からするとですね、かなり多くの読み下し方があると。
まず、生とか生というような音読みに由来するものがありますよね。
一方で日本化して、日本語化して、いわゆる読み下す、翻訳ですよね。
これは生きるから始まって生かす、生けるというのもありますね。
それから生とも読みますね。
それから木一本という時の木とも読みますよね。
他には、生えるとか老いるとか、様々な読みがですね、出てくるわけですよ。
これ極端な例ということなんですが、ではこの場合、これ標語文字なのかという問題があるんですね。
音読みに関する限り、先ほどの議論と同じで、中国語の対応する単語に相当すると考えれば良いので、
音読みに関する限りは、これは標語的であるという言い方ができると思うんですが、
生きる、生かす、生、この辺りは、それぞれの単語にこの一文字の漢字が対応すると考えると、
きれいな一対一ではないけれども、漢字一に対して複数の語、たくさんの日本語ですね、和語に対応すると考えれば、
漢字の多様性の考察
純粋な一対一ではないけれども、一対他の標語文字であるということは可能は可能です。
一方でですね、生きるとか生かす、それから生、火、この辺りですね、生えるもそうなんですが、意味的には緩く関連してますよね。
緩くです。生きると生える、近いものがある、全体的にそれこそ生命のせい、生きるという根本の意味から派生したものだということは想像はつくので、
意味的に関連するというグルーピングの仕方はありますよね。
その観点から見ると、これは標語文字であるという言い方もできると思うんですね。
先ほどのピクトグラムの例が典型的な純粋な標語文字なわけなんですが、
ペナルティーズアプライの後に、
これ、いろんな読み下し方ができて、しかも日本語で読み下すことすらできるわけです。
自転車で入ってはいけませんとかですね、サイクリング禁止とか。
読み下しの方法が2位なんですね。極端な話、10人いれば10人異なる読み下し方をするということで、
特に決まりはないっていうことなんですね。自由っていうことでもあります。
一方で、生きるの例については、かなり多くの日本語の単語に相当はするけれども、
そして意味は全体的に似通っているというのは認めつつも、やはり決まりはあって有言語の読み下し方しかないわけですね。
少なくとも規範的にはそうなんですね。
現代の漢字使い、読み、この規範が定まる前はもっと自由な使い方ができた可能性はあるわけなんですけどもね。
これは日本語史の研究者に色々聞いてみたいところなんですけれども、
そうするとですね、例えば生きるのような漢字はですね、一つの見方からすると、
制限のある表意文字だという言い方ができますね。
自転車マークに車線、あれほど自由ではないけれども、
通常の一文字が一語に対応しているものよりは、ずっと意味で関連しあった対応関係がたくさんあるということでは自由度が高い。
ただ、やっぱりそれも有言語である。
そうすると、標語文字の一種であって、そして理想的、典型的な語文字は、
一対一の関係、一文字に対して一語が対応するというものなんだけれども、
生きるの場合は、一文字、一漢字に対して、
7つとか8つとかそれぐらいの語が対応してしまっているという特殊事情がある標語文字なんだと見ることができます。
ただし、理想的な標語文字でもなければ、理想的な表意文字でもないというところで、
その中間の位置ぐらいにあるのが、この生きるという漢字なのかなと思いますね。
他には、例えば上とか下というあの漢字もいろんな読み方がありますよね。
考えてみると面白いと思うんですが、
ただもちろんこれはですね、ちょっと極端な例で、
大抵はですね、一つの音読み、一つの訓読み、この辺りのものが一番多いのかなと思いますし、
訓しかない、あるいは音しかないっていう、そんな感じもありますよね。
その場合には、これは標語文字と呼んでしかるべきなんだろうと思うんですね。
また、全く異なる観点ですけれども、漢字多数ありますが、
その半数、あるいは半数以上と言われますかね、形成文字だと言われてるんですね。
つまり典型的には、変と、作りとかですね、部首によってグルーピングされていますが、
その一部がですね、音を表すっていう形成文字。
その意味では、標音性を持っている漢字もたくさんある。
漢字全体の半数以上あるとも言われているわけなので、
そうするとですね、漢字システム全体として、これ表意文字であるとか、標語文字であるとか、
標音文字であるっていうのは言えないと思うんですよね。
パーセンテージで計算することはできると思うんですけれども、
それよりも漢字というものは何々文字であるという言い方、
これは数字をあけてですね、何パーセントは標語的で、何パーセントは標意的で、
何パーセントは標音的で、みたいな言い方はできると思うんですが、
おそらくですね、一文字一文字の漢字、これについて考えるのがいいんではないかと思うんですね。
この漢字については標語70%、標意30%とかですね、
例えばいうようなことなのかなと思うんですね。
何回かにわたりまして、文字の種別ということをお話ししてきたんですが、
例えばひらがなは、ひらがな全体、システム全体は標音文字であるっていうのは、
おおむね正しいとはいえ、時計の例を出しました。
漢字とひらがなの関係
いとひらがなで書いておきながら、実際の読みは時計なんでえなんですよね。
えの長音ということになりますので、この限りにおいて、いというひらがなは、
純粋な標音文字ではない、つまり1対1の理想的な標音文字ではないということになります。
ただ1対2を許容するのであれば、1対2の標音文字であるという言い方はできると思うんですね。
ただその純粋さということを起点に、1対1を純粋とすると、そこからは少しかけ離れているというような、
このようにひらがなという典型的に標音文字とされるものについても、
一文字一文字観察すると、そこから外れていたりですね。
さらにおの話もしましたね。和音のおというのは、確かに音も表すんだけれども、
一方で助詞のおに限定して使われるという意味では、これは立派な標語文字であるとも言えるわけですよね。
なので、ある文字体系、システム全体を言うときにもそうですし、
あるいはそれを構成する一文字一文字、ひらがなのいいとか、漢字の生きるとかですね。
これを個々に扱う場合ですらですね、これは標語文字制と表意文字制とか、
標語文字制みたいのが複雑な配合でですね、混ざり合っていろんな機能を持っているということだと思うんですよね。
なので、ほにゃらら文字体系は何々文字だとズバリ言い切ったり、
あるいはこの特定の文字は何々文字だという言い方をカテゴリカルにするというよりは、
この文字には標音文字的な側面もあるし、標語的な側面もある。
それをどこまで数字化できるかは別としてですね、何パーセントと何パーセントみたいに、
その配合なんだという考え方の方が多分実態に合っているのかなというふうに思います。
ということで、漢字、いわゆる標語文字化、標意文字化というような議論というか考え方があると思うんですが、
これは一つ見方の問題であるということともに、話題にしているのが漢字という文字体系全体なのか、
あるいはそれが中国語で使われている時の話なのか、日本語で使われている時の話なのか、
これはだいぶ違う話なんですよね。
さらに一文字一文字の漢字、特定の漢字を話題にしているのかという、
この辺りも論点にはなってくるかと思いますが、
全体としては標意文字的な側面もあれば、標語的な側面もある。
この配合とかパーセンテージ、割合は個々の漢字によって変わるけれども、
そういう話なのかなというふうに思っております。
漢字の特性についての考察
改めてみなさん、漢字の不思議、ミステリーについて考えていただければと思います。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
公演でですね、早朝に撮っているのもなかなか気持ちよいんですが、
やっぱりこの時期、ハエとかカとかブヨとかミチエスというふうに言うんですかね、
これが結構あってですね、一つところにいるとですね、たかってきて刺されたりするんで、
途中で止めて動きながらとかですね、そんな撮り方になってますね。
空気は快適なんですが、このね、小虫がちょっとやかいですね。
ベストスポットを探してですね、毎日毎朝ウロウロしている感じなんですけれどもね。
お聴きの皆さんにはどのように聞こえてるんですかね。
周りの鳥であるとか、風の音など入ってきたりしているんでしょうかね。
はい、私も聞き直してみたいと思いますけれども。
今ですね、この宣伝しておかなければいけませんね。
ヘルディオの2025年第4四半期、10、11、12月のレギュラー回92回の中からベスト回を選ぶ、
今ですね、投票をオープンしております。
13日の夜までオープン、火曜日ですかね、火曜日の夜までオープンしているということでですね、
投票期間も後半に迫ってまいりました。
ぜひですね、概要欄に載せております投票会場の方に飛んでいただきまして、
ぼちぼちとですね、1人1票、1票でなく10票、10票まで、
マイベスト10を選んでいただきまして、クリックし投票していただければと思います。
すべて投票が終わりまして、集計が済んだ後ですね、このヘルディオでまた結果報告させていただきます。
これでですね、皆さんがどういう放送をですね、好んで聞かれるかということは大変重要な情報でして、
私にとってですね、向こう3ヶ月また面白い収録会をですね、収録を取っていけるようにですね、
また分析したいと思いますので、その点でもぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。
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それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、
英語詞研究者のほったりうちがお届けしました。
また明日!