【再】#697. イギリスにおけるケルト系言語に対する言語政策
2026-06-17 15:15

【再】#697. イギリスにおけるケルト系言語に対する言語政策

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、 そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間に思っとうに、英語の歴史の面白さを伝え、 裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は4月28日金曜日です。 ゴールデンウィーク目前となっておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日お届けする話題は、イギリスにおけるケルト系言語に対する言語政策です。 どうぞよろしくお願いいたします。
本編に入る前に、本日午後3時からの生放送のお知らせです。 今日の午後3時から1時間ほどの枠で、英語に関する素朴な疑問1000本ノック生放送をお送りします。
今回は、回答者として熊本学園大学の矢泉博先生に出演していただきます。 そして私自身も加わりまして、2人で回答するということになります。
そして司会は、いつものように武蔵野学院大学のマサニャン・モリタ・マサトさんです。
事前に、方々から英語に関する素朴な疑問を寄せてもらっています。 リスナーの方から寄せてもらったものもありますし、私が大学生から回収したというものもありますし、
様々なんですけれども、今日の生放送では、リスナーの皆さんからの投げ込み質問、ライブですので、ライブで聞いていただいているリスナーの皆さんからも質問をその場で受け付けたいと思います。
Voicyアプリからコメントすることで質問を投げることができますので、こちらも時間の許す範囲でということにはなりますけれども、なるべくお答えしていきたいと思います。
ぜひ生でお聞きになれるという方は、今日3時からこのチャンネルにて生放送をお送りしますので、ぜひご参加ください。 そして質問を投げていただければと思います。
ご都合がつかないという方は、後日、この週末あたりにですね、アーカイブとして通常放送として配信することになるかと思いますので、そちらでお楽しみいただければと思います。
ということで、今日の午後3時より、英語に関する素朴な疑問1000本ノック生放送です。
ふるってお聞きください。 今日の本題はイギリスにおけるケルト系言語に対する言語政策ということなんですけれども、
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これはですね先日の放送692回、ケルト語派を紹介しますと題する回にリスナーのカミンさんから質問が寄せられました。
読み上げます。
ウェールズ語、スコットランドゲール語、アイルランド語などのケルト系言語はイギリスの土着言語であるとも言えますが、
近現代イギリス政府はこうした少数言語を政策的に保護しているのでしょうか、それとも衰退するに任せているのでしょうか。
イギリスの言語政策のようなものがあれば知りたいです。
ということでご質問いただきました。ありがとうございます。
イギリスの言語政策については私も特に詳しいというわけではないんですけれども、
近現代というよりも現代ですね、今のイギリスにおける言語政策について知っている限りですね、お話ししたいと思います。
まず、公用語という観点からですね、少し大きな話から始めますと、
まずイギリスという国ではですね、公用語が憲法あるいは他の法律で規定されていません。
これは一つには英語という言語があまりに絶大な強力な地位を確保しているからというふうに言えると思うんですね。
つまり法で規定する必要がないということです。
政治的な観点から言いますと、あえてこのようにデフォルトとして強力な言語である英語を法で規定すると、むしろ少数言語の側から反発があるかもしれないということで、
この点は触れないでおこうというような思惑もあるかもしれません。
英語の地位について法では触れておかない、あえて触れておかないというような態度なのかもしれません。
ただ一つですね、法律との関係で言いますと、イギリスはThe United Kingdomというように連合王国ですよね。
中心にイングランドがあり、北にスコットランド、西にウェールズ、そしてアイルランドの北部ですね、北アイルランド。
これらが合わさって一つのUnited Kingdom、連合王国ができているということなんですけれども、
このうちのウェールズにおいて英語とウェールズ語が使用されているということなんですが、
この2言語を同等の地位の言語として法律で保障しているというものがあります。
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これがですね、1993年ウェールズ言語法というものですね。
Welsh Language Act 1993というものがありまして、これがイギリス内での言語の位置づけに言及している唯一の法律といっていいんではないかと思うんですね。
ウェールズにおいては基本的にみんな英語をしゃべるわけなんですけれども、ウェールズ語というケルト系の言語も話されています。
ただこれは万人に、ウェールズ人万人に話されているというわけではなく、最新の人口統計はちょっとよくわからないところがあるんですけれども、
一定の割合のウェールズ人はウェールズ語を話す能力があるというふうにされているんですね。
古い調査結果で申し訳ないんですけれども、1991年ですね、もう30年も前になりますが、
当時はですね、ウェールズ人口の19%、約50万人がウェールズ語を話す能力があると認めているということですね。
その後、この数がどのように推移したのかというのは、最新のものをぜひ調べてみたいと思うんですけれども、
当時でもですね、ウェールズの中の地域によってもだいぶこのパーセンテージに差がありまして、低いところでは2.4%、高いところでは61%というふうに、
ウェールズ内部での音度差っていうのもだいぶあるなというふうに思うわけなんですけれども、
その他のイギリス国内におけるケルト系言語の使用ですね、に比べればウェールズ語っていうのは非常にこの率が高いということになります。
スコットランドのハイランド地方を中心に、スコッティッシュゲイリック、スコットランドゲール語が話されていますが、
そちらは本当にですね、1%とかそれぐらいの数字なんではないかと思われるんですね。
そして昨日の放送でも述べた通りですね、コーンウォール語、これは事実上18世紀後半に死語となっているということでしたよね。
その2つの言語と比べればウェールズ語っていうのがかなりよく持ちこたえているという言い方すればいいんでしょうかね。
よく残存しているというふうに言えると思います。
ウェールズでは二言語教育も行われていますし、例えば放送ですね、ラジオ等の放送でもウェールズ語が使われているということで、
イギリスとしてもですね、この法律の存在から分かる通り、決して衰退するに任せているということではなく、このウェールズ語に関して言えば少なくともですね、
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保護しているあるいは支援しようとしているということが伺われます。
全体的な流れとしては、ヨーロッパの多言語政策であるとか、少数言語への対策、保護といった反ヨーロッパ的な流れに、これについてはイギリスも一致していると思うんですね。
EUから離脱はしましたけれども、言語政策に関してはイギリスは特に他のヨーロッパの国々と補聴をですね、あえて合わせないみたいなことはしていないということですね。
言語権、言語の権利というものは積極的に押し進めていく、擁護していくというようなスタンスなんだろうと思います。
そしてもう一つの近年の流れと言いますと、1998年以降ですね、イギリスでは地方文献というのが進んでいます。
つまりロンドンにある中央政府が全ての権限を握るというよりは、スコットランドの自治政府、ウェールズ自治政府、そして北アイルランド自治政府の方にだいぶ権限を移情してきているということがあるんですね。
つまりウェールズならウェールズ内部での言語政策なり言語計画というものは、ウェールズ内で審議したり提案したりすることができるようになったということです。
これはスコットランドでも同じ、北アイルランドでも同じということですね。
ですので言語問題に関して言う限り、民族自決ということがしやすくなっているということなんですね。
基本的には英語に押されている側の少数言語、ケルト系の言語なわけなんですけれども、この言語文化を背負ってきた本人たちがですね、言語について提案したり審議したりする公式な場が、機会が設けられてきたという点が大きいですね。
ただもちろんこれはですね、イギリス政府にとっては少々怖いところがあります。
連合王国の分解分裂という可能性があるからです。
ウェールズではそれほど強くありませんが、ご存知の通りスコットランドでは議会の力もかなり強くて、そしてレファレンダムですね。
住民投票でスコットランドの独立派も相当強い勢力を持っているということですね。
EU離脱の際にもクローズアップされましたけれども、その意味では今後もケルト系の少数言語、ウェールズであればウェールズ語、スコットランドであればスコットランドゲール語、そして北アイルランドであれば一部ではありますがアイリッシュですね。
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アイルランド語、こうしたケルト系少数言語が今後どのように進展していくのか、人々が保護していくのか、あるいは信仰していくのかといった問題ですね。
これは各地域の政治的課題でもありますし、住民自らのアイデンティティという側面、それから今や国内のみならず世界的な言語となった英語との付き合い方、様々な論点があるのではないかと思うんですね。
イギリスは世界的言語である英語のお膝元では確かにあります。しかしイギリス国内ではケルト系少数言語もあり、そしてその運命は和社に委ねられていると言っていいでしょう。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
ここ数日ですね、ケルト系言語の話が多くなっているんですけれども、これも一つの今月の企画なんですね。
もっかい東京上野の国立西洋美術館で、ショウケイノチ・ブルターニュ・モネ・ゴーガン・クロダ・セイキラが見た異教と題する展覧会が開催中です。
これをですね、私のゼミのみんなで1ヶ月後ぐらいに見に行こうということになっているんですが、その前に関連事項をいろいろと予習していこうということでいろいろ準備中なんですけれども、
このヘルディオでも、そしてブログヘログの方でもですね、ブルターニュであるとか、そこで話されているケルト系言語の一つであるブルトン語、そしてそれと親戚筋にあたる今日扱ったウェールズ語であるとか、
昨日取り上げたコーンウォール語、こういったですね、緩く関係する話題群をですね、ブルターニュ展に引っ掛ける形でいろいろお届けしていきたいと思っておりまして、今日もこの話題になったということです。
直接的にはリスナーの方から寄せていただいた質問にお答えするという形で、今日の話題は選んだことになりますけれども。
ぜひこのチャンネルお聞きの皆さんもですね、このブルターニュ展、そして関連するケルト系言語、このあたりに関心を寄せていただければと思います。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご質問、ご意見、ご感想をお待ちしています。
Voicyのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。
TwitterとSNSでのシェアもよろしくお願いいたします。
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それでは今日は午後3時から1000本ノック生放送です。
皆さんにとって良い1日になりますように、ほったりうちがお届けしました。
午後にまた会いましょう。
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