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2024-11-26 11:00

heldio #129. なぜ英語は世界語となっているのですか?

#英語史 #英語学習 #英語教育 #リンガフランカ
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おはようございます。英語の歴史を研究しています、慶応義塾大学の堀田隆一です。 このチャンネルでは、英語の先生もネイティブスピーカーも辞書も答えてくれなかった英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えしてきます。
毎朝6時更新です。ぜひフォローして、新しい英語の見方を養っていただければと思います。 今回取り上げる素朴な疑問は、なぜ英語は世界語となっているのですか?
という直球の素朴な疑問ですね。 世界語、グローバルラングレッジとか、インターナショナルラングレッジ、いろんな言い方があると思うんですが、世界で最も有力な言語ということで英語は成長してきた。
これは、現代21世紀の世界においては紛れもない事実なわけですが、これは昔から英語が世界的な言語だったわけではないわけですね。
では、なぜこれほどまで有力な言語となってきたのか、その理由というのを知りたいということですね。
この問題につきましては、併せて読んでもらいたい記事がありまして、先にその紹介からさせてもらいたいと思うんですけれども、
このラジオ番組の姉妹版と言いますか、むしろこのラジオ番組の生まれた小規版なんですけれども、ブログをやっております。
ヘログというブログで、いつもこのラジオ番組からもリンクを貼っているんですけれども、その一昨日にアップしたですね、
記事、10月6日です。2021年10月6日の記事に、英語はいかにして世界の共通語になったのかという話題でポストしています。
というのはですね、TOEIC事業などを手掛けるIIBC、一般財団法人の国際ビジネスコミュニケーション協会、これの解放ニュースレターの44号のためにですね、
この話題について、夏にインタビューを受けまして、それが記事という形になって、その協会IIBCのホームページにですね、掲載されたということですので、ぜひこちらも併せて読みながら、そこでちょっとカバーしていない、本当はもっと言いたいことがあったということを今日少しお話したいと思うんですね。
今日の質問は、英語はなぜここまで有力な世界的な言語となっているのですかということです。いかにしてこの世界の共通語になったのかということですね。これについてはかなり広く誤解が行き渡っているような気がするんですね。
多くの人は英語が簡単な言語だから、つまり広まりやすい素質を持っているんだと、そもそも言語的に容易で人々に習得されやすい、そういう言語特徴を持っているんだというふうに主張するケースがあるんですけれども、これは基本的に間違いだろうと私は考えています。
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確かに英語の歴史を学びますと、古い時代の英語ですね、古英語と呼ばれる千年ぐらい前の英語はですね、非常に文法的に複雑だったんですね。語尾の変化が非常に激しいということであるとか、あるいは文法的な性が決まっている。
すべての名詞が男性名詞か女性名詞か中性名詞、いずれかに所属していて、それによって語尾が変化したり、受けるときの代名詞が変わったりということで、暗記しなければいけないんですね。
歴史の過程で英語はそういった面倒な、習得の難しそうな文法項目をどんどん削ぎ落としていって、簡略化してきたというのは事実なんですね。
ただ、その観点からするとですね、確かに簡略化したかもしれませんが、他の部分ではむしろ難しくなっている部分というのもあって、英語が全体としてですね、古英語と今の英語とは比べて、どれだけ難しくなっているのかであるとか、どれだけ優しくなっているのかということは、これ一概にはなかなか言えない。
言語学でも、その言語の難易度というのは測定が最も難しい類の問題ということで解決していないんですね。なので決して英語はですね、古英語の時代から現代にかけて、優しくなったと言い切ることも必ずしもできないし、逆に余計に難しくなったということも必ずしも言えないということなんですね。
なので、難易度という観点からこの問題に迫るというのは、不可能というか、今の段階では少なくても差し控えたいということなんですね。
簡単になったから世界に広まりやすかったとか、難しいからどこどこの言語は世界的に広まらないんだというような議論は通用しないだろうと思っています。
このように考えた方が良い、もう一つの理由はですね、歴史の中で世界語と言われる地域、少なくても広く、長域的にある一つの言語が使われたということは、歴史上いろいろあるわけですね。
今のような本当の意味での地球を覆うグローバルな世界語というのはなかったかもしれませんが、古代にも中世にも、そして近代にもその部分部分の地域を世界としてみなして動いてきたということがありますね。
例えば古代の地中海世界、ここでは例えばギリシャ語というのが一つ大きな共通語として機能していた。その後古代から中世にかけてローマ帝国が広がり、ヨーロッパ全域、つまりヨーロッパ世界ではですね、ラテン語が君臨して、
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ヨーロッパのいわば知識時の共用語、共通語としてですね、今の現代世界で英語が担っていたような役割を果たしていたわけです。
それから18世紀にはフランス語がヨーロッパ中でよく通じた一種の聴域語であり、当時のヨーロッパ世界における世界語の役割を果たしていたということですね。
それから中東を中心にいわゆるアラブ帝国、イスラム帝国ではアラビア語というのが基本的な、そして聴域的な共通語として機能していた。
そして東アジアでは日本、ベトナム、韓国あたりも含めて中国語という大きな言語が君臨していてですね、それが聴域的な知識人階級の言語ではありますが、聴域的にいわば東アジア世界の世界語として君臨していたと言いますね。
そうしますと今挙げただけでも他もあると思うんですが、ギリシャ語、ラテン語、フランス語、アラビア語、中国語と。
この5つ言語を挙げましたけれども語俗もバラバラですし、言語的な特徴として共通するものを探すことはできないんですね。
さらにもう一個加えて今の英語ですか。これを合わせて全てに共通する言語的特徴は何かというとないんですね。
その活用の難しさということでいえば、現代の英語なんかよりはるかに難しいのがラテン語であり、さらに複雑なのがギリシャ語。
これもかつてはその難しさにもかかわらず、その当時のいわゆる限られた世界でありますが、世界語として君臨していたことがあるわけですから、言語の特質にこの世界語になる素質があったんだというふうな議論ですね。
こう持っていくことはなかなかできないんじゃないか。じゃあ言語そのものではなく、今挙げた5つプラス英語の6つですか、に共通のものがあるか。
これは言語そのものではなくて、その言語の和社たちの共通点ということであれば紛れもなく一つの事実があります。
つまりその和社たちが圧倒的な社会的な力を持っていたということです。
社会的な力っていうのは軍事的かもしれません、政治的かもしれません、経済的、文化的から産業的、技術的、いろいろなここに形容詞が入ると思うんですけれども、全体として社会的な力と呼んでおきたいと思うんですね。
簡単に言えば強い国だったから、それだけなんですね。
イギリスは17世紀、8世紀を通じて植民地大国でした。
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そして18世紀、19世紀を通じて産業革命ですね、インダストリアルレボリューションを起こして中心的になった産業の国でもありました。
この国の国語だったからこそ、英語が世界に広がるきっかけを得たっていうことです。
そして20世紀には経済大国として、超大国としてアメリカ合衆国が現れた。
これもたまたま英語国だった。
そして20世紀、21世紀、これはテクノロジーの分野でアメリカがですね、少し今体調気味だとは言っても、やはり一つの大きな国であるには違いません。
こうしてイギリスからアメリカへのバトンタッチが行われた16世紀、17世紀あたりから2000年までですね、この力以外の何者でもないっていうことなんですね。
ではまた。
おはようございます。
英語の歴史の研究者、ヘログ英語誌ブログの管理者、そして英語のなぜに答える初めての英語誌の著者のホッタリュイチです。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ。
英語誌をお茶の間にをもとに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は8月14日水曜日です。
お盆休み中ですね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日お届けするのは。
なぜhave doの3単元形はhas doesと変則的なのですか。
中学生のための英語誌です。
このシリーズこれから力を入れていきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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