#1841. なぜ『なぜさんたんげん』で「なぜ」と問うているのか?
2026-06-14 19:34

#1841. なぜ『なぜさんたんげん』で「なぜ」と問うているのか?

【今日のひとこと】

why よりも how こそが重要

【ハッシュタグ】

#hel活 #なぜさんたんげん目撃マップ #なぜさんたんげん

【参照URL】

https://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/lp/nazesantangen/index.html#why-map


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.

- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491

▼2026年6月10日に本が出ます.Amazon 新着ランキング「英語」「新書」両部門で第1位を獲得しています.予約特典もついていますので,ぜひ Amazon よりご予約ください.

📕堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉,2026年.

https://amzn.to/4tf4K5k

▼上掲書について,NHK出版デジタルマガジンより,無料公開されている部分を読むことができます

- 本書第1章第5節「なぜ3単現の s をつけるのか」:https://mag.nhk-book.co.jp/article/90096

▼2026年2月25日に,一押しの伝説的な教科書が新装復刊されます

📕市河 三喜,松浪 有 『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』 研究社,2026年.

- 本書の公式HPよりどうぞ:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10155519.html

▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の第19号が公開されています

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7. 「#1607. 英語帝国主義から世界英語へ」 https://voicy.jp/channel/1950/j8ktxr4px3
8. 「#1576. 英語に関する素朴な疑問 千本ノック with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/xg195k9qdq
9. 「#1581. 歯科医学×英語史 with 無職さん --- 『英語史ライヴ2025』より」 https://voicy.jp/channel/1950/4th1404k03
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- https://user.keio.ac.jp/~rhotta/helhub/
- heldio, helwa はもちろん hellog や YouTube 「いのほた言語学チャンネル」などの様々な媒体での英語史コンテンツの新着が日々集まってくるページです.毎日複数回更新されています.

▼拙著『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』の第10刷が出ています(12月19日)

📙堀田 隆一 『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』 研究社,2016年.

- コンパニオン・サイトはこちら:https://www.kenkyusha.co.jp/modules/history_of_english/
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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
先日、6月10日にはNHK出版新書、英語史で説く英文法の謎、なぜ三単元のSをつけるのか、通称なぜ三単元が発売されました。
発売されてから最初の週末となります。リアル書店でも、まんべんなく多くの方々に手に取っていただいているという情報、昨日の時点での情報ですけれども、得ております。皆さん本当に応援ありがとうございます。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ、英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。本日は2026年6月14日日曜日、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今週1週間は、私なぜ三単元の発売ということで、それ一触で過ごしたと言って良いと思うんですが、最初の週末を迎えておりますね。
イギリスに滞在しておりますので、何か直接できることはないのですが、ウェブ上で様々な反響をいただいておりまして、本当にありがたく嬉しく思います。
今日もその関連の話題なんですけれども、ちょっとメタ的に今回出ている新刊書を眺めて、特にタイトルのなぜにこだわってお話ししたいと思います。
今日の話題は、なぜ三単元でなぜと問うているのかです。どうぞよろしくお願いいたします。
昨日、とある研究会、オンラインの研究会と言いますか、英語教育の研修会に出る機会がありました。
そこで今回、新刊のなぜ三単元のご紹介などもしたんですね。
そこで色々な質問やコメントをいただきまして、話の流れでなぜ三単元のなぜ、英語で言うとwhyという疑問詞ですけれども、これをどう考えるかみたいな話題になっていって、
03:06
私もこの話題については、話題と言いますかね、なぜと考えることというメタ的な議論なんですけれども、考えるところがありまして、そのお答えした次第なんですよね。
そこでちょっと熱く語り始めてしまいまして、その流れでですね、今日のヘルディオでもこのお話しようかなと思いついた次第です。
普段とはちょっとテイストが異なりますが、日曜日の回ということでですね、ちょっと風変わりな話題かもしれません。ただ非常に重要なことだと思いますのでお話しさせていただきます。
私、英語史の研究者としてですね、英語がなぜこのような形になっているのかということをですね、ざっくりとそういうことを研究しているということなんですね。
具体的な問題を扱うというのが研究ですので、例えばなぜ三単元のSがつくのかとか、私の本来のと言いますか、もともとの専門博士論文では、なぜ複数形はSなのか、なぜ複数形なるものがそもそも英語にはあるのかみたいなものが研究テーマなんですね。
その意味で言いますと、名詞のSなのか、動詞につくSなのかという違いはあってもですね、どうも私、Sに取り付かれてですね、この研究実践を歩んでいるということでですね、今回の本も副題として、なぜ三単元のSをつけるのかになりましたけれどもね、これは私、Sに取り付かれているのかなと思ったりしますね。
いずれにせよですね、疑問の持ち方としては、なぜということなんですよね。ただですね、私、研究を進めている中で、気づいてきたことと言いますか、そして今、革新に変わっていることがありまして、それは何かと言いますとね、なぜというのは、whyですよね。
そして、皆さんも英語の授業で習ったかと思うんですね。コミュニケーション系の授業でもそうなんですが、whyと聞かれたら、じゃあなんて答えるかというと、becauseで答えなさいとか。
あともう一つですね、目的で答えるということで、to不定詞で答えるみたいな、何のためにみたいなことですよね。目的であるとか原因を問うのがwhyであるということですよね。
で、whyに対してbecauseで答えるっていうのが、論理的には非常にストレートなんですよね。日本語だって同じですよね。なぜに対して、だからと答える、あるいは何のためにって答えるのが一つのスタンダードと言いますか、ロジックとしてはそういうことだっていうのはわかるわけですよね。
06:15
ただですね、私、言語研究をしていまして、なぜ、例えばある言語変化が起こったのかとか、3単元にsがつくのかみたいな問題ですよね。表題としてはwhyになるんですけれども、決してbecauseで答えられるようなタイプの問題ではない。
言語の問題はほとんどの場合ですね、これないんですよ。becauseでは答えられないということですね。で、becauseで期待されるのはズバッとですね、文の形でbecauseの後にですね、何々だからということで終わる。
一つの答えが想定されるというか、予期されるんですよね。一つじゃないとしても、2、3ぐらいなら過剰書きで許されるというのが多分becauseだと思うんですよね、whyに対して。ただ、これがですね、2、3ではなく5、6個とか10個とか20個になってくると、これbecauseが20個並んだらですね、ちょっと面倒くさいですよね。
これ、答えてないに近いレベルになりますよね。whyと聞かれたら、ズバッと一つの答え、because1文で欲しい。2、3文だったらまだ我慢できるけれども、5、6文以上になったらもうちょっと勘弁っていう感じになりますよね。
ただ、言語の話題であるとか、あるいは人文系の話題というふうにまとめていいと思うんですね。数学、物理学ですと、一つの答えがズバッと出るのかもしれません。ただ、その数学、物理学の世界ですらですね、複数の答えがあるということはあり得るわけで。
ことさらですね、人が関わる人文系言語の話題ですと、これ1個の答えは出ないんですよ。複数の答え、例えば10個ぐらいの原因、理由っていうのがあって、becauseで過剰書きできるようなものがあったとして、その中で最も危機が強いと言いますか、最も理由、原因としての説明力が強いものというのを求めてですね。
そのウェイト、重み付けをして順番に並べるっていうことは、あるいはできることはあります。で、その中での取り分け、1番、2番、3番ぐらいまでを挙げて、これが理由ですよっていう過剰書き、because、3つ並べるっていう答え方はあると思うんですけれども、それあると思うんですけれども、だいたい4つ目5つ目も出てきます。
つまりですね、10個、20個当たり前で、自分が思いついていないだけで、21個目、22個目もあるだろうということなんですね。そうすると、この答え方っていうのは、becauseの過剰書きというよりも、そもそも問いの、問い始めが疑問詞がですね、whyの答えではなく、どちらかというと、howの答えになってくるんですよね。
09:29
で、whatだと、ズバッと答えは何ですから、これ、みたいに答えられるわけですよ。で、whenとかwhereも、いつ、どこですから、何年にとかですね、どことこ方言でとか、ロンドンでとかですね、例えば英語詞の話題だと言えるかもしれません。
で、whyの場合もですね、becauseという1つの答えが求められるんですが、実態としてはこんなに言語は簡単なものではないので、結局ですね、問い方としては、howの答えになるんですよ。
なので、私、whyっていうのは、使うんですけれども、実際には、私がwhy、なぜのように問うときにはですね、ほとんどの場合、正確に言えば、how、いかにしてどのように、このようになったのかというようなことなんですよ。
で、howに対する答えとして、これこれ、こういう事情があったからというふうに、文章になるんですね。で、過剰書きにしたら、それは10個、20個ぐらいになるっていうことで、で、これ、10個、20個の過剰書きというのは、非常に目障りというか、むしろまとまっていない感覚があるので、これ、文章にした方が、むしろすっきりするんですね。
過剰書きではなく、背景を説明するっていうことになります。
これが、私の基本的な英語に関する素朴な疑問であるとか、今回の本もそうなんですけれども、スタンスなんです。
なぜと言っておきながら、本当は、いかにしてどのようにして、howを意識している。その答えが書かれているっていうのが、今回の本でもあるんですね。
であったら、そんなことがわかっているのであれば、じゃあ、いかにしてとか、どのようにしてという疑問詞、howをなぜ使わないんですかと問われるかもしれません。
つまり、whyの問い方をしておきながら、あなたの答えは、結局、howに対する答えではないかというのは、つまり、ちゃんと答え、whyに答えていないんじゃないかという、これ突っ込みはですね、これからも出てくると思いますし、
これまでもですね、私、本であるとか、沖のヘルディオドの千本ノックでもずっと言われ続けてきたんですね。
これは、ずばっと、これこそですね、答えは一つで、いかにしてどのように、では、引きが弱いからなんですよ。
12:04
やっぱり、みなさん、なぜに注目するんです。なぜというのは、パワーワードなんです。
なので、これは戦略的に、私は今回の本でも使いますし、これからの学術研究によっても、やっぱり、なぜは使っていくと思うんです。
ただ、それに対して、ずばっとbecauseが出るわけではない。
ここは、ある意味、表題と結果が矛盾しているということは重々承知していますが、これは戦略的に、私はなぜは使っていこうということで、今回もですね。
なぜ、whyを含めているんですが、答え方はほとんどの場合、私、howに対する答え方をしています。
むしろ、このギャップこそを知っていただきたいというふうに強く思っているからなんです。
引きとしては、これアテンションエコノミーと言われても仕方がないと思います。
その側面あります。やっぱり本ですから、手に取ってもらってなんぼというところがありますので、これはいかにしてどのようにではなく、やはりなぜを私は積極的に選んで使っています。
ただ、その答えはお読みになるとわかると思うんですが、ほとんどの場合、howに対する答えになっています。
なぜは、whyはbecauseに対応するということで一点と一点ということで点なんですね。
で、howは背景を説明するということで面なんですね。
場合によっては、歴史的に語る場合はそれが立体にすらなります。
点ではないということを、私はこの表題と書かれていることの矛盾ということをあえてですね、さらけ出したいというふうに思ったのも一つあります。
問題のほとんどは点ではなく面なんですよ。
whyと問われたときには、大体の場合は、howと置き換えて結構です。
世の中の問いは、点のように一見見えるんですけれども、実際には面です。
場合によっては立体、三次元です。
私は自分自身で研究者として掲げるテーマですよね。
これを点だと思ったことは一回もないです。
ただ、表題は点のように振る舞う必要があるという現実的な要請があります。
現実的な戦略と言ってもいいと思うんですが、
今回のなぜ三単元、こちらもですね、引きのあるタイトルをつけましたけれども、答え方は面であり、あるいは立体である。
15:15
そのように理解して読んでいただけますと本当に嬉しいです。
点ではない面の世界にようこそ。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
本日はメタ的なお話をいたしました。
なぜ三単元でなぜと問うているのかということですね。
日曜日の回としてはちょっと熱がこもりすぎたかなという反省点もありますが、
ぜひですね、改めて今日の内容についてお考えいただければと思います。
そしてコメント等もお待ちしております。
さあ、数日前から私が立ち上げましたなぜ三単元目撃マップ企画ですよね。
リアル書店でお住まいの地区、あるいはですね、旅先で訪れた日本全国の地区の書店を除いていただきまして、
これ大型書店だけでなく小さなところでも新書の新刊ということで置いてある確率は高いと思うんですよね。
こちらぜひですね、目撃情報を教えていただければと思います。
SNS等ではなぜ三単元目撃マップというハッシュタグで集めております。
あるいはこのヘルディをお聞きの方はですね、今回のお聞きになっている回、あるいは任意の回で結構です。
私には全てコメントは通知が入るようになっておりますので、
ドコドコ町のドコドコ書店で何冊平積みでありましたとかですね、いうことを教えていただければと思います。
そしてもし可能でありましたら、店員さんにお声掛けをした上でですね、写真を撮り、そしてSNS等で上げて良いですか、みたいな許可を取り付けていただけますと、
本当に幸いです。
グーグルマップ上でそれをピン止めして、日本国中をですね、なぜ三単元一色に埋め尽くしたいという、そうしたですね、遊び感覚ではあるんですけれども、そんな企画を始めております。
この概要欄からですね、リンクを貼り付けておりますので、そのグーグルマップに飛んでいただければと思います。
18:01
最初はもう少しずつですね、ピンが立っていくっていうことだと思うんですが、ある程度進んでいきますと、皆さんおそらくですね、協力してくださる方も増えてくるかなというところで、今、助走期間ということで、今十数ピンぐらい立っているんですが、
これ本当に嬉しいんですよ。東京、大阪から始まりまして、今はですね、福岡県、石川県、鹿児島県、そして岐阜県に初めてのピンが立ったということで、めちゃくちゃ嬉しいんですよね。何でしょうね、これというような感覚でこの企画を始めておりますので、ぜひぜひ皆さんにですね、ご協力いただければと思います。
この日曜日、街にお出かけ、書店にお出かけという方もいらっしゃるかと思いますが、テキストのみでも結構です。私に何らかの形でわかるようにですね、メッセージ投げていただきますと、私の方でマップ上にですね、ピンを打つということをさせていただきたいと思います。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご意見、ご感想をお待ちしています。Voicyのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。SNSでのシェアもよろしくお願いいたします。
それでは、今日も皆さんにとって良い1日になりますように。英語詞研究者のホッタリウイチがお届けしました。また明日。
19:34

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