2025-12-08 19:55

【再】#506. アメリカ語法のイギリス英語への流入は意外と新しい出来事

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に #アメリカ英語 #英語の英米差
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サマリー

アメリカ語法がイギリス英語に流入する現象は意外にも新しく、第二次世界大戦以降に本格化していることが述べられています。また、アメリカニズムの影響を受けつつも独自のイギリス英語を守ろうとする意識が強いことが語られています。イギリス英語におけるアメリカ語法の影響は比較的新しい現象であり、言語の変化や進化の過程が考察されています。特に発音とつづり字の相違点について興味深い事例が紹介されています。

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
10月19日、水曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 英語の語源が身につくラジオheldio。本日の話題は、【アメリカ語法のイギリス英語への流入は意外と新しい出来事】です。
どうぞよろしくお願いいたします。
このチャンネルをですね、聞いてくださる方が最近また少し増えてきておりまして、大変嬉しいことだと思っているんですけれども、
今日は本題に入る前に、新しくこのチャンネルを聞き始めたという方にですね、1、2点ご案内ということをさせていただければと思うんですけれども、
この英語の語源が身につくラジオとその名の通り、単語の語源ということを扱うことが多いわけなんですけれども、
実際にはですね、単語のみならず文法、発音、綴り字であるとか、英語に関する様々な話題を歴史的な観点から考えてみる。
学問分野で言いますと、英語の歴史、英語史と呼ばれる分野なんですね。
この英語史に関するチャンネルと考えていただいて結構です。
単語に注目することが多いっていうのもまた事実なので、このような英語の語源が身につくラジオというふうに歌っていますけれども、
実際には英語史、あるいはですね、広く英語学とか言語学の方へ話題を広げていくということも多いですし、
日本語の話題に及んでいくこともままあります。
広く言葉に関する話題を扱っていると、そのように捉えていただいても結構かと思いますね。
パーソナリティの私、ホッタルイチが何者なのかということであるとか、あるいは英語史という分野、初めて聞いたぞという方もいるかと思いますので、
そのあたりの話題を扱った過去放送についてお知らせしたいと思います。
まず一つはですね、自己紹介の回で408回となります。
自己紹介英語史研究者のホッタルイチです。
こちらの回を聞いていただければと思います。
そして英語史っていうのは何なのかということについては444回、英語史を学ぶとこんなに良いことがあると、少し厚めに、濃いめに、そして長めに話した回がありますので、そちらを参照していただければと思います。
よろしくお願いいたします。
アメリカ語法の基礎
さて、今日の本題なんですけれども、話題はですね、アメリカ語法のイギリス英語への流入は意外と新しい出来事であるという話題なんです。
アメリカ語法というのは英語でAmericanismというふうに言っています。
それに対してイギリス英語の語法ですね、これはBritishismと言ったりしてISMをつけると何々語法というような言葉の使い方というようなニュアンスが出るんですね。
ISMというと思想という感じがしますけれども、こうした何々語法っていう使い方があるっていうことも抑えておきたい用法なんですけれども、
このAmericanism、今ではイギリス英語にもかなり流入してきています。
もちろんこれはイギリスに限らず本当に一般的な現象で、広くAmericanization、アメリカ化と呼ばれているものですね。
文化のあらゆる側面でアメリカ化というのが世界で展開していますけれども、話し方、言葉の使い方についても同じようにアメリカ英語化が起こっていますよね。
言葉上のAmericanizationということです。
世界で用いられている英語、全般的にアメリカ化が起こっていますが、イギリス英語もその例外ではない。イギリス英語もやはりアメリカ語法の影響を受けているということなんですね。
一般的に言いますとイギリス英語話者というのは自分のイギリス英語に誇りを持っていて、アメリカ英語っていうのはインフォーマルで軽いノリで重々しさがないというようなイメージですね。
どちらかというとネガティブに捉えられるっていうことが多いと思うんですね。
イギリス内部ではだいたいそういう雰囲気があるわけなんですが、
この立場を明確に示しているのが、実はチャールズ国王ですね。
チャールズ皇太子時代から何度もこの種の発言をしてきています。
アメリカ英語はvery corruptingのような表現ですね。
ズバリ使ってしまっているんですね。
腐敗しているとか堕落しているというような意味合いで、なかなか強烈な言葉をですね。
国王自らと言いますか、皇太子自らが発していたという事実があるわけなんですけれどもね。
とはいえ、文化の浸透力と同じでですね、語法の浸透力っていうのもかなり強力なもので、
知らず知らずのうちにイギリス人がですね、イギリス英語を喋る人が、
知らず知らずのうちにアメリカから入ってきた語法、アメリカニズムを受け入れ、
そして使ってしまっているっていうことは非常に多いんです。
ある意味ではもうですね、すでに特別なものではない、
アメリカ語法っていうのがイギリス英語の中にもしっかりと浸透してきているので、
この表現がですね、アメリカ由来であるということすら気づかずに普通に使い続けている。
その一方でアメリカ語法っていうのは軽すぎるよね、コラプティングだよねというような言い方をしているっていうことも多いんですね。
それぐらい浸透してきているっていう証拠なんだろうと思います。
ただこのアメリカ語法のイギリス英語への流入という現象は、そんなに古い出来事ではないっていうことなんです。
ご存知の通りアメリカ合衆国ですけれども、
アメリカ英語もイギリスから独立した瞬間にある意味アメリカ英語の歴史の歩みを始めたということになりますよね。
これは今から400年ほど前のことです。
その後18世紀末に独立革命が起こりましてアメリカ合衆国が誕生します。
以降アメリカがイギリスから政治的にも分かれて、そして言葉的にもアメリカ英語らしい特徴っていうのが徐々に芽生えて育っていきます。
つまりアメリカ語法と言えるものがだんだん育ってきたということなんですが、
第二次世界大戦の時期ですね。
海戦が1939年ということなんで、そこを一つの目印と考えておいて良いと思うんですけれども、
それ以前はアメリカ語法がイギリスの中に入ってくるということは非常に稀だったんです。
ゼロとは言いませんが、ほんのわずかなんです。
アメリカ人とイギリス人の交流っていうのは、それほど激しいものではなかったんです。
もちろん貿易であったり、様々な関係でこの二国というのは独立した後もですね、連携を取っていたっていうことは確かなんですけれども、
いわゆる一般庶民です。
一般のイギリス人が一般のアメリカ人と交流するっていう機会は、直接交流するって機会はほとんどなかったんですね。
書き物を通して、例えばアメリカ独特の表現であるとか、ものについた名前がイギリスに入ってくるというような、
本のようなものを通して、本とか新聞とかそういうものを通して入ってくるアメリカニズムというものは一定数確かにあったと思うんですけれども、
直接の人と人との交流ですよね。
庶民同士の交流によってアメリカ語法がイギリスに流れてくるというような機会は、実は第二次世界大戦に至るまでなかったんです。
現代における影響
メディアの影響もさして大きなものではありませんでした。
そもそもトーキー映画ですね、喋る映画です。音が聞こえる、アメリカ人が喋っていることが分かる、耳に聞こえるというようなタイプの映画はですね、
第二次世界大戦を勃発の時には確かにできてはいましたが、まだ10歳ぐらいです。
生まれて10年ぐらいしか経っていないということで、本格的な影響力を示すにはまだ若すぎたということなんですね。
では第二次世界大戦というタイミングは何なのかと言いますと、
この時にアメリカの兵士、つまりアメリカ英語を普通に庶民的に話しているアメリカ兵たちがイギリスにやってきて駐屯したわけです。
これがいわばイギリス人とアメリカ人が生で向き合ってそれぞれの英語を喋り合うという最初の機会。
本格的な機会としては最初の機会だったと、そういう意味ですけれどもね。
それだったんです。
そしてその後、アメリカ映画を介してアメリカ語法が大量に流れ込んでくるっていう、そういう時代になり、そして次にテレビの時代がやってきます。
ということで本当に現代史の話なんですよね。
アメリカ人とイギリス人、関係は歴史的に古いということは前提として知っていても、こと言葉になりますと生身のアメリカ人、生身のイギリス人同士が接したのは第二次世界大戦の時からということになります。
コメント返しです。
まず後藤の海塩さんからいただきました。
第210回の配信、オープン釈養とムッツリ釈養ということで、昨年の12月27日に放送したものですかね。
釈養後にもオープン釈養というタイプとムッツリ釈養というタイプがあるんですよという内容だったんですが、これにつきましてムッツリとは表現がぴったりネーミングが巧みというコメントをいただきました。
今日冒頭にも述べましたけれども、新しくこのチャンネルを聞き始めてくださっているという方も増えてきていますので、過去回への新たなコメントと言いますかね、これも本当に歓迎いたします。
常に拾ってチェックしておりますので、過去の放送回でもコメント、新しい回と同じようにいただけますと、こちらで反応していきたいと思います。
過去回につきましてコメントをいただけますと、新しいリスナーさんもこれはコメントが入るぐらい聞く価値がある、面白いものかなと思ったりして聞いてくれるかもしれませんし、大変ありがたいことです。
今のお話は210回ですね、オープン釈養とムッツリ釈養ということでコメントいただきました。ありがとうございます。
アメリカ語法の影響と発音の違い
一昨日ですけれども、カミンさんより語源的つづり字の問題についてコメントいただきました。最近も何度か語源的つづり字の話題でお届けしたり、あるいはコメントバックしたりということが続いておりますが、その流れでいただいたものかと思います。
では読み上げます。語源的に復活したつづり字の扱いにいろいろなパターンがあることは指摘されて、はっと気づきました。言語の学習ではたまたま気がついた事例を一般化して考えがちですが、私も気をつけなくては。
16世紀以降は人為的につづり字発音が改変されることが多いし、その改変は必ずしも一貫していませんので、フランス語のつづり字も一部混乱をきたしています。スペイン語、イタリア語、ドイツ語などの語彙における16世紀のラテン語釈養も気になってきました。
ということで、対象言語師の立場からは、確かに私も英語、詩について語源的つづり字の問題はわりと調べてきたんですけれども、そしてその関連でフランス語についても少し関心を持っているわけなんですが、ではスペイン語、イタリア語、あるいはドイツ語ではどうなんだろうかっていうのは、これ面白いですね。
同じような現象が起こっているのか、はたまた各言語が特有の振る舞いをしているのかということですね。この点、英普通語に関する限りは、わりと状況が似ているということはだいたいわかるんですけれども、他については私も全くノータッチといいますか、触れたこともありませんので、これ詳しい方がいたらですね、ぜひお教えいただきたいなというふうに思います。
前半で指摘がありました、いろんなパターンがある。同じ語源的つづり字と言いましても、ラテン語の形を模してですね、勝手につづり字を変えてしまう。典型的には文字を挿入してしまうということが多いと思うんですね。
それに対して発音も、この挿入された文字を読むのか、読まないのかという点で、単語ごとに揺れがあったり、そして英語とフランス語でも異なる道を歩んだりですね、いろんなことがあって、比較していくと面白いんですが、その中にある種の傾向性といいますか、何らかの一般的なものが、流れがあるかというとですね、これもなかなか難しそうな予感があります。
英語詞からの例というのは、私も非常に多く集めていますので、またですね、回を別にして本格的に語ってもいいなというくらい面白い話題なんですが、例えばですね、Lを勝手に挿入してしまうというようなことが英語ではよく起こりまして、
例えばですね、ファルコンなんていうのは、ハヤブサを意味するわけですけれども、Lの文字があって、しかもこのLはちゃんと読みますよね。古くはこのLというのはなくて、フォコンフォコン、フランス語から借りたわけなんで、フォコンフォコンなんていう言い方だったんですが、本来ラテン語の語源形にはLがあったということで、Lを挿入した文字としてですね。
その後、じゃあL文字として挿入したんだからこれついていきましょう。発音も読むことにしましょうということでファルコンとなっているんですね。ところがほとんど同じ環境なんですがサーモンってありますよね。
これはやはりソモンという形でLがない形でずっと英語の中ではやってきたのにルネサンス期になってラテン語の綴り字を参照し、そこにはLがあるじゃないかということで英語側にもLを持ってきたと。
綴り字上はLが復活することになりましたが発音はそれについていかなかったのでサーモンという形で今でもLを読まないっていうことですね。なのでファルコンサーモンLの入り方はですね同じラテン語から参照した形で綴り字にはLを入れたんだけれども挿入されたLという綴り字にじゃあ発音はついていくかというとファルコンの方はついていった。
しかしサーモンの方はついていかなかったっていうチグハグが起こっているっていうことになりますね。これはなぜかっていうのはよくわかりません。
他に似たようなものはフォルト。これ過失を表す単語でフォルトってありますよね。これもLが挿入されてしまったということなんですけれども標準英語ではフォルトというふうにLがきっちり発音されるつまり挿入された文字Lに発音もついていったっていうことなんですが。
しばらくはこの綴り字Lが挿入された後もですね従来通りのLを発音しないバージョンフォットフォットというふうにずっと言い続けていたんです。
そして標準英語ではですね最終的にはLが発音されるバージョンが採用されたんですが今でも方言などではLが発音されないフォットフォットというもともとの形これも実はかなり広くいろんな方言で使われていたりするんですね。
まちまちです。単語ごとに考えなければいけないっていうことでそこに何らかのですね決定的な傾向とか法則みたいのがあると思ったらですねこれは間違いで本当にEvery word has its own historyこれを字で言っているのがこの語源的綴り字の問題なんではないかとそのように考えています。
リスナーへの呼びかけ
カミンさんコメントありがとうございました。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
このチャンネル英語の語源がミニスクラジオヘルディオではあなたからのご質問ご意見ご感想をお待ちしています。
Voicyのコメント機能を通じてお寄せください。
新しくこのチャンネルを聞き始めてくださっている皆さんもぜひコメントを何なりとお寄せください。
その回に直接関係がない話題でも結構です。
また過去の回についてもですねコメントをしていただけますとちゃんとですねこちらのVoicy収録側のアプリでもチャリーンとなってコメントはつきましたということはですね連絡が入りますので見逃すってことはない仕組みになっていますので
ぜひ過去回も含めましてコメントをお寄せいただければ幸いです。
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それでは皆さん今日も良い1日をお過ごしください。
ほったりうちがお届けしました。また明日。
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