【再】#612. 再び Gospel をめぐって --- 偽装複合語の話し
2026-03-24 15:51

【再】#612. 再び Gospel をめぐって --- 偽装複合語の話し

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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00:02
本日は2月2日、木曜日です。いかがお過ごしでしょうか。本日お届けする話題は、一昨日に引き続き、ゴスペルという単語に焦点を当てます。
再びゴスペルをめぐって偽装複合語の話し、です。どうぞよろしくお願いいたします。
本題に入る前に、新著のお知らせです。京都大学の家入陽子先生と、私堀田隆一による共著、文献学と英語史研究が、1月12日に開拓者より一般発売となっています。
英語史研究のガイドブックという内容の本で、この40年ほどの英語史研究の動向を整理し、その上で今後の展望を語るという、そういう趣旨の本となっています。
既にこのボイシーヘルディオでお聞きかもしれませんけれども、今週はですね、共著者である家入陽子先生と、そして私との対談という形で2回にわたって、この新著、文献学と英語史研究を著者直々に2人でですね、紹介しています。
2回紹介しているんですけれども、1回目は第609回月曜日の放送です。家入陽子先生との対談、新著、文献学と英語史研究を紹介します。
という回で、まずはですね、この本を全体的に趣旨であるとか、衝立てであるとか、オーソドックスに説明しています。
そして第2回が昨日の放送なんですけれども、611回、家入陽子先生との対談の第2弾、新著、文献学と英語史研究より英語史コーパスについて語ります。
と題しまして、この40年の英語史コーパスの発展ですね。第1世代、第2世代、第3世代というコーパスの世代という概念について、家入陽子先生にお話しいただきました。
まだ聞いていないという方はですね、ぜひこの609回と611回ですね、新著、文献学と英語史研究の紹介となっておりますので、どんな本なのか確認していただければと思います。
また、このチャプターにも本書を紹介する記事へリンクを貼っておきますので、詳細はそちらよりご覧いただければと思います。
以上、新著のお知らせでした。
今日の本題ですけれども、再びゴスペルをめぐって偽装複合語の話しと題しまして、一昨日の放送ですね、610回、スペルとゴスペルのお話しという題でお届けしたんですけれども、
03:20
ゴスペル、福音とか福音書というふうに訳されるキリスト教の用語ですけれども、こちらですね、一昨日の放送では最後の方に駆け足でスペルと引っ掛ける形でですね、このゴスペルのスペルっていうのは実はスペルなんですよということで終えたんですけれども、
もう少し詳しくこのゴスペルに今日は注目して語源の話をしていきたいと思います。
改めまして、このゴスペルという単語ですね、キリスト教の福音とか福音書ということですね、そもそも日本語で言うところの福音という用語なんですけれども、もともとは喜ばしい知らせぐらいの意味なんですね。
福っていうのはもちろんハッピネス、幸福っていうことですから、喜ばしいとか良いっていうことですよね。
音っていうのは音ですから、これはですね、広く知らせということです。音で知らされる、いわばメッセージということなんですね。
そしてこれがキリスト教の文脈で言いますと、イエス、キリストがくれた喜ばしい知らせ、つまりキリストが説いた神の国と救いの教えということですね。聖書の重要な中心部分となるお話群ということになるわけです。
端的に言えば良いお話ということに過ぎないんですね。グッドストーリーということですよね。ですから実際にこのゴスペルっていうのはまさにグッドストーリーを古英語で言った言い方なんですね。
古英語ではゴードスペルというふうに二語からなる複合語だったんです。ゴードというのは現代英語で言うところのグッドに相当します。そしてスペルというのは一昨日の放送で示した通りで、もともとは言葉お話ということなんでまさにストーリーですよね。ゴードスペルということです。
この第一要素はゴードつまりグッドですから、古英語的にはですね長い母音を持っていたんです。ゴードですね。決してゴッドではないんです。神とは関係ないんですね。
福音祖ですからどうしても神と結びつけたくなってしまうんですけれども、もともとは神ゴッドとは関係ないんです。長母音を持ったゴードつまり良いということなんですね。
ただですね面白いことに古英語ではつづり字状ですよ。発音上はつまりゴードこれが良いって意味でゴッドこれが神ということなんですけれども、つづり字状は特に長母音と短母音の区別っていうのがないんですね。
06:18
ないのでGODと両方とも書いたんです。ですからこれ文脈を見ないと良いの意味なのか神の意味なのかわからないってことです。
したがって文字上同じ形になってしまいますし、語源は全く異なるんですよ。大元は異なるんですけれども神って良いものですよね当然。
ということなので一種のシャレダジャレにこの2つの単語ですね。良いという意味と神という意味。
当然ですね結びつきやすいんですよ。神とは良いものであり良いものっていうのは神であるということでこの辺がですねごっちゃになります。
少なくとも文字上は区別つかないっていうこともあります。そしてまさに我々がそう思っているようにゴースペルって福音書キリスト教の教えですから当然神関係するでしょうっていうことになり。
それでですねゴードスペルという本来長文を持って良いという意味のゴードだったものが神と関連付けられておそらくですね短い文になったんです。つまりゴードスペルということです。
本来的には良い話という語源なんですが形音声的に似ているということでつまり母音の超単の区別ぐらいに過ぎないということで関連付けられ神の話という発想から単母音化してゴードスペルという言い方も出てきました。
そしてこのゴードスペルということでDSという繋がりですね。さらに次Pも続きますし3Cが続いてしまうんですね。これ言いにくいということもありまして13、4世紀ぐらいからこのDの部分が落ちてきます。徐々になんですけどもね。
結果として現代に伝わったのは発音も綴り字もDのない形ですね。ゴスペルというふうに短くなったっていうことです。一音だけですけれども。
ですのでゴッドのDあるいはグッドのDがないわけですからこれ今ですねこの単語を見てまさかグッドとかゴッドと関係ある単語だというふうにはあんまりこう思い浮かばないんですね。発音上も綴り字上も。
このようにもともとは二語の複合語だったものにもかかわらず歴史の過程で音が短くなったり消えたりしてですね。今ではあたかも二音節でありますが一語のように見えるしそのように振る舞っているわけですよね。
こういったものですね。もともとは複合語だったんだけれども今となっては複合語と認識されない。それで一つの単位なんだというふうに考えられるようになっているものを偽装複合語というふうに英語史では呼んでいます。英語ではdisguised compoundという言い方ですね。偽装された複合語ということです。
09:21
つまり今となっては全然複合語に見えないように偽装されているけれども一語であるかのように偽装してあるけれども大元は実はこれ複合語から始まったんですよというようなそんな単語のことなんですね。
実はこの手の偽装複合語っていうのは決して英語語彙の中では珍しくなくてですねたくさんあります。このボイシーでも第56回の放送です。聖なる日でなくともホリデイ偽装複合語というタイトルで話しています。そしていくつか例を挙げていますのでそちらぜひ聞いていただければと思います。
第56回の放送です。
さて、このゴスペルというのがこの偽装複合語の代表例となるわけなんですけれども、そもそも古英語でゴードスペルgood storyの意味で使われていたこの単語自体はどこに由来するのかと言いますと実はゴードスペル両方とも英単語、古英語の単語なわけなんですけれども、
これ自体は外国語のなぞりなんです。
どういうことかと言いますと、大元はギリシア語のエヴァンゲリオン、いわゆるエヴァンゲリオンというあれですけれども、ギリシア語のエウこれはgoodの意味です。
良いって意味ですね。
そしてアンゲリオンというのがアンゲルっていうのが知らせるっていう意味なんですね。
知らせです。
ですのでこれがですねまた英語に入ってきてエンジェルになるのはこのアンゲリオンのアンゲルの部分なんです。
これメッセンジャーのことですよね。
エンジェルっていうのは知らせを届ける人っていうことですので、エンジェルにつながるんですけれども、要するに良い知らせまさにエヴァンゲリオンというのは福音あるいは福音書というギリスト教用語なわけですね。
このギリシア単語がラテン語に入ってエヴァンゲリウムという形になったんですね。
そしてこれを見てつまりこのラテン語の単語ギリシア語由来ではありますけれどもラテン単語を横目に小英語和歌がそのまんま形成要素2つのですね語形成要素をそれぞれ英語に翻訳する形でそのままなぞって持ってきたと。
good story良い知らせお話ぐらいの意味ですけれどもね。
12:01
結局日本語あるいは漢語の福音というのもそれぞれ良い知らせということなので、大元のギリシア語の言い方に遡るということができるわけです。
英語ではこの小英語にいわばなぞった形で翻訳されたゴスペルですねゴールドスペルが現代にまで続く一般的な系列となっていますが一方ですね中英語記にはそのままラテン語からエヴァンジェルという形で英単語に入ってきています。
つまりエヴァンジェルという単語をですねこれも福音福音書という意味になっています。
もう一つ面白いのはですね1966年から76年にかけて編纂されたアメリカ英語の交互役成書があります。
このタイトルはgood news bible good newsということですね。
もうこの意味はわかるかと思います。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
本編の最後でgood news bibleを紹介しましたが1966年から76年の間に編纂されたと言ってしまいましたが編纂っていうのはちょっと変ですかね翻訳ということですね。
現代交互に訳された新しい英訳成書というつもりでした。
今回は偽装複合語という話だったんですけれども本編でも述べましたように
第56回の放送聖なる日でなくてもホリデー偽装複合語という話題でいくつか例を紹介していますので
ぜひですねこのチャプターにそのリンクを貼り付けておきますのでそちらも合わせてお聞きいただければと思います。
このチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオではあなたからのご質問ご意見ご感想をお待ちしています。
ご一位のコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。
今年始まってですね1ヶ月が経ちましたけれどもこの1ヶ月だけでも非常に多くの新しいリスナーさん増えました。
本当にありがとうございます。こういう形で英語詞の輪が広がっていっているっていうのは本当にですね励みになって毎日
ぜひ続けていきたいというふうに私自身もそんな思いでいるんですけれども皆さん聞いているだけではなくてですね
ぜひコメントを寄せていただくという形で積極的にこの英語詞の輪に参加していただければと思います。
最新の回のみならずですね過去の回も聞かれている方少なくないと思いますが
そちらにつきましてもコメントをいただく形で参加していただきたいんですね。
15:04
その方が学びが能動的になりますしとにかく楽しいはずなんですね。
私が日々選ぶ話題もですねコメントや質問から啓発を受けて設定するということも非常に多いですので
皆さん疑問に思うこと等がありましたらぜひですねコメントにお寄せいただければと思います。
初コメントも大大歓迎ということですのでぜひですね今回の回偽装複合語なかなか面白い話題だと思いますので
反応していただけますと幸いです。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますようにホッタリウイチがお届けしました。
また明日。
15:51

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