sawの多様な意味
英語史つぶやきチャンネル! ということで始まりました。
hel活単語リレー続けていきたいと思います。 今回はですね、最新の文字言語さんのですね、バトンを受け継ぎたいと思います。
文字言語さんが、えっと、何からでしたっけね? 最終的に、jig になったんですよね。私が振った、
何エグでしたっけ? とにかく、jig についていただいて、最後の最後にですね、ジグソー、ジグソーパズルのジグソーにまで話が及んでですね、
いや、これは面白いなという saw まで来たんですよね。SAW これを引き取って、バトンとしてですね、渡されたということにいたしまして、この saw についてお話ししたいと思うんですね。
みなさん、saw、SAW と綴るんですけれども、これで何を思い浮かびますかね?
これまず最初に、みなさんは see something という、あの動詞の活用の過去形ですね、2つ目にある saw を思い浮かべる方が多いんではないかと思うんですね。
見るに対して、見たというのが saw ですよね。それから、まさに文字言語さんの受け取った、そのジグソーの saw っていう、これは SAW 同じ綴りなんですが、これノコギリということですね、チェーンソーの saw です。
これも日本語で横文字になっていますので、思い浮かぶんではないかと思いますね。これ、あの全く同じスペリング、同じ発音ということで、意味は全く異なりますけれども、
そして語源も異なります。ただ、究極の語源は異なるということで、英語語源辞典を引きますと、小英語の段階では両方ともサグーというふうに、すでに同音異義語になっていたっていうのが面白いところですよね。
さらに遡ると、やはり see の過去形の saw とノコギリの saw というのは、全く異なる究極の語源に行き着くということが確認されているわけなんですけれども、
確認といいますか、アテストされて、比較言語枠では全く異なるよということになっているわけなんですが、すでに小英語の段階でサグーのような形になっておりですね、両方とも全く同じ形だったというのが面白いところですよね。
このノコギリの方の saw ですね、これは切るという意味の引用速語、sec っていうんですかね、これに遡るということで、関連語としましては、この英語に伝わった saw、ノコギリのほかですね、ラテン語周りで入ってきた一群の sec で始まる類の単語ですね。
例えば、section、section っていうのは、切り分けられたその一つ一つの単位なわけですよね、sector なんていうのもそうですよね、様々に関連語はあると思うんですけれども、この辺と関係するって言うんですね。
さあ、他にですね、see saw seen の方は、また全く別の動詞語の過去形に由来するということで、違うっていうのはわかると思うんですが、実は第3の saw なる単語が英語にはあるんです。これは最も知られていないんではないかと思いますが、これ、綴り字はやはり saw そして発音もそうなので、すべて一緒なんです。
先ほどのノコギリとあるいは見たの単語とも、現代英語では全く同じ綴り、そして発音になっていまして、つまりですね、辞書を引くと、あるいは語源辞典でもですね、saw 1、saw 2、saw 3 というふうに別々に立項されているわけですね、ということは、語源辞典でもそうだということは、語源が全く異なるってことなんですよ。
では、この3つ目の saw は何かというと、これはなんと言うこと、あるいはお話、つまり口に出して言うことということで、お話という意味になるわけですね。つまり、say の関連語だっていうことなんです。
say、口に出して言うの名詞形という言い方をしておきましょう。
これがですね、同じゲルマン系のコーノルド語の同婚語では、これがサガとなるわけですね。これアイスランドサガとか、最近ではウィンランドサガとありますが、これは物語という、北欧の物語のことをサガと言いますけれども、これなんですよ、英語でわかりやすい英語表現で言えば、saying という、つまり say の名詞形ですから、言うことお話ぐらいの意味の saw っていうのが存在するんですね。
これあまり出てこない英単語かと思いますが、むしろですね、北欧語の同婚語であるサガの方が通りがいいくらいなわけなんですよね。
で、これですね、中英語を私読んでいると、いつもですね、本当に困るのが、この see、見るの過去形としての saw というのがありますよね。
これと、言うという意味ですね、つまり say なんですが、これの過去形が実は、方言によっては、あるいはテキストによっては、同じ形になっちゃうんです。
つまりですね、say のように、つまり今で言えば完全に say ですよね、言うって意味なんですが、これで、実は see の過去形としての saw、つまり見たという意味の形なんですよ、というような方言があったりするんですね。
つまり、言うなのか、見たなのかが、混乱してしまうような、そんな方言があったりするんで、この say というのをですね、中英語で見ると、ちょっと緊張するんですね。
これ言うの方なのか、それとも見るの過去形の、つまり現代理由、saw に相当する、ちょっといつずり、変わった通りなのかっていうことで、言うと見るですから、
だいぶ意味は違うように思われますが、文脈によってはですね、これどっちとも取れるというような文脈があったりするので、こんな基本的な単語ですらですね、似たような形に修練してしまうということがあったりするっていうのは厄介ですよね。
日本語で今話しながら思い出したのが、これ言ったという場合ですね、これ口に出して言った、つまり英語で言う said の意味なのか、それとも語の過去形 went の意味なのか、言った、分かりませんよね。
両方とも非常に高頻度の単語で、確かに意味は went と so なので、そうじゃなくて said が混乱してきましたね。
sawの語源と混乱
似ていないわけなんですけれども、非常に高頻度であるということと基本的な単語過ぎるので、これが一緒になっちゃうとですね、意外とですね、混乱することが起きるということがあり得ると思うんですよね。
日本語の言った、なんかにちょっと近い雰囲気のこのペアだと思うんですけどね。ということで、so、s-a-w にまつわる本当の意味での雑談ですね。語源をちらっと含めた雑談でした。
さあ、ここからはですね、どういうふうにつなごうかなということで、これつなぐ方にお任せした方がいいのかなということで、とにかく私はですね、so、s-a-w の 3 つの so についてお話しいたしました。自由につないでいただければと思います。