おはようございます。英語の歴史の研究者 ヘログ英語種ブログの管理者
英語のなぜに応える初めての英語種の著者 そして6月18日に研究者から
刊行された英語語源ハンドブック の著者のホッタリウイチです。
加えて、来る10月15日に夏目社より 新刊書が出ます。井上一平ホッタリウイチ
著 言語学ですっきり解決英語のなぜ こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
英語の語源が身につくラジオheldio 英語種お茶の間にをもとに英語の
歴史の面白さを伝え、裾野を広げる べく毎朝6時に配信しています。
本日は9月24日水曜日です。皆さん いかがお過ごしでしょうか。
皆さん、昨日の配信会聞いていただけ ましたでしょうか。
英語子ライブ2025で裏会場で収録 されたコアリスナー川上さん主導
の配信企画でした。いや、これ素晴 らしかったですね。Lはメンバー発信
就効性のあなたへ。私は今こうやって 英語外国語と付き合っています。
英語子ライブ2025よりということで お届けしました。
私一人では思いつかない企画になった ということもありますし、本当に
楽しく聞かせていただきました。 どれだけ本当に中高生に響くか
どうかというのは本当にこれから なんですけれども、リスナーの
皆さんのコメント、ぜひお待ちして おります。本当に異色の回として
際立ったヘルカツに結果的になって いるんではないかなというふう
に思いますね。英語子にどう届く かということなんですが、遠く英語子
に響いてくる海難ではないかという ふうに私は期待しているんですけ
れども、皆さんはどのようにお聞き でしょうか。本日なんですが、昨日
に引き続き改めて川上さんにご 活躍いただきます。既にこのヘルディオ
でもお馴染みのシリーズとなって おります。現役高校教員の川上さん
による英語のなぜ5分版やってます 通信です。昨年度からもうかれこれ
1年半続いているということになります ね。今回はその第21弾となります。
こちら資料自体は7月の時点で川上 さんからいただいております。つまり
高校の1学期に行われたやってます 企画ということなんですね。2ヶ月
半ほど遅れての配信となります が、こちら資料を眺めながら私の
コメントということになります けれども、ぜひお聞きいただければ
と思います。今回も非常に濃い 素朴な疑問です。2つ扱われています
が、1つ目がなぜ複数形にはSとES があるのですか、というゴミの異形態
の話ですね。それから関連して なぜ動詞の3単元にはSがつくの
ですか、という非常に重要な問い です。このHeldio、その他でもいろいろ
と取り上げてきた話題ではあるん ですが、コアリスナーで英語教員
の川上さんはどのようにこの問い を料理していくのか、この辺り
が見どころとなります。ぜひじっくり 資料を眺めながらお聞きいただけ
ればと思います。どうぞよろしく お願いいたします。今回は高校生
からの素朴な疑問、川上さん通信 の第21回ということでお届けいたします。
川上さんによる1年プラス1学期という 経験と蓄積のある試みということで
もう皆さんにお馴染みかと思うん ですが、もう21回ですか随分と進んで
まいりました。今回は川上さんから いただいていたのは少し前のこと
なんですね。ですが、こちらを共有 しつつ資料を読み上げたり、私が
適宜コメントを加えるなどする という形でご紹介していきたい
と思います。もちろん注目すべき は川上さんの質問に対する回答
ということもありますし、それから 生徒たちの反応ですね。そして
その反応に川上さんがまたどう 反応するかというところあたり
ですね。私自身も反応していきます し、お聞きの皆さんも反応していただけ
ればということでですね、1回で 4度か5度おいしいという企画になって
おります。こちら今日もお付き合い いただければと思います。エルディ
オヘルはCoreリスナーの川上さん による英語のなぜ5分版やってます
通信21回ということでお届けいたします。 今回の21号はですね、7月4日付けの
資料ということで川上さんから 直接いただいております。高校生
の英語のなぜ第51問と52問という お互いに関係する話題でですね、
これですね、なかなか純粋には私 読めない話題なんですね。という
のは複数形のSの話題、これがですね 私の研究人生で最も力を入れた
いわば博士論文ですよね。学位論文 博士論文を取るときのテーマが
これだったからということでですね、 もう誰よりもですね、この問題について
といいますか、関連する事例を見て 見まくってですね、いやもう見る
だけで疲れてしまうというような 記憶がいまだにですね、いまだに
よみがえりますね。これも書いて から20年近く経つんですね、博士論文
だけれども、もうこの問題はいや じゃないですけれども、一番得意
とする分野ではあるんですけれども、 これを見るとですね、この問題か
っていう感じのね、なんというか 複雑な気分になるんですよね。大好き
なんだけれどももう見たくないな というような、いやだけれども一言
二言言わざるを得ないなというような この感覚はですね、いやあんまり
他にない感覚ですね。ということで 今回取り上げていただきました。
全体の質問番号としてはですね、 川上さんのこの企画だいぶ長らく
続いておりますが、第51問になる ということのようなんですね。だい
ぶ本当に進んできましたね。 それでは行ってみましょう。関連
する音声配信も川上さんによる ものですね、提供されております
ので、ぜひリンク先からですね、 飛んでいただければと思います。
さあ行ってみましょう。第51問。 なぜ複数形にはスとエス、スペリング
で言うとただのエスとイエスという ものですね。で、この2種類がある
のですかということですね。これを 前後半にわたって、2回にわたって
説明しているっていうことで、これは ですね、なかなか音声の話もあります
し、さらにそれに対応するつづり 字という話題もあります。さらに
歴史的な次元を加えるというのが このやってます通信ということ
なので、これ聞いている生徒にとって は情報量が多すぎて、かなり濃密
なんではないかということで、私 はですね、これを見てですね、ちょっと
心配したっていうところがあります ね。この問題について私知って
いますので、そうするとですね、これ どこまで響くかなというところで
心配しながら読み始めたんですが、 川上さんによりますと、いや意外
と生徒からの反応ありましたよ ということだったので、私も意外
でですね、どうしてだろうという 川上さんの説明の仕方、2回に分け
たというところで、その情報の過密 さを緩和したということも、戦略
としてあったのかもしれませんね。 それがうまくいったということ
かもしれませんが、これはなかなか 難しいことをですね、よくぞ生徒
たちの関心を引き付けながらですね、 失わないようにしながら、よくぞ
この複雑な話題を料理されたなという ところですね。それ、私のまず第一
の感想でした。川上さんによる説明 はですね、3つの実現形が複数形の
Sにはあるということでですね、 これが一般的に、つまり教授的な
説明として文法書や参考書で、現代 のですね、英語学習者が習うこと
と、英語詩上の事実、つまり時系列 でですね、説明する順番とは逆
なんだという、英語詩の説明あるある の典型例としてですね、導入されている
というところがなかなか印象的でした。 ここが英語詩の面白さなんだよ
っていうことを伝える上ではですね、 こういう逆転現象といいますか、
目から鱗が落ちるようなその転換 というね、これがまさに綺麗に
見えるような例なんではないかな ということで、1ページ目本当に濃密
な説明になっております。これですね、 濃密すぎてですね、これ生徒ならず
とも大人が我々が読んでもですね、 これ情報量多いなというところ
かと思います。じっくりとですね、 読んで理解していただければと思います。
そして複数形語尾の後半ということで、 今回はですね、発音と関連する形で
綴り字の問題にも関わるところですね。 1つはcityの複数形city'sの場合に
yがiに変わる。iに変えた上でesをつける というような妙な綴り字のルール
があったりしますよね。それから こちらは綴り字のみならず、発音
の問題でもあるんですがwolfの複数形 がwolvesというふうに、fがvesになる
というような形ですね。これについて ですね、小英語の発音の癖といいますか
ルールを反映するというかなり高度な 説明原理を持ち出しまして、かつて
の第26問での問い5と15の話にも引っ掛け ながらですね、ご説明しているあたり
かなり濃密な記述になっているということ だと思うんですよね。
さあ、これを我々もですね、理解した上で、 では生徒がどのような感想を持ったか
というお楽しみの部分なんですけれども、 言ってみましょう。
語尾sが基本で例外的に視察音の後ではes と覚えていたので、今回逆から考えることが
とても新鮮で面白いと思った。 このあたりいいですね。欲しかったコメントが
返ってきたということでですね、川上 さんもご満悦なんではないでしょうか。
そして次ですね、年月が経つにつれて形が 変化していくことにすごく親近感を感じた。
言語変化を身近に感じたということなんでしょうかね。 それから、母音が消えた理由が気になった。
確かにそうですね。頻度が高すぎるが故に、 だんだんと音が摩耗する。
とりわけ母音が若干し最終的には消えたというのが、 まあ一般的な英語史上の説明ということには
なりますけれどもね。 次、言いやすいように徐々に変わっていったと思うので、
変化の歴史が感じられて面白い。 ただ、それならなぜ最初から言いやすい形ではなかったのかが疑問だ。
そうですね。 発音変化は言いやすいように変わっていくというのが50%。
それ以外の理由が50%というふうに、私自身はですね、 考えておりまして、このヘルディオ等でもですね、
いろいろとお話ししているとおりなんですが、 そのあたりですね、単純じゃない可能性がありませんかっていうことをですね、
この生徒はですね、感じ取っているのかもしれませんね。 いい質問だと思います。
ブッケス。ブックの複数形でESをつけている15世紀の文献は、 一般の英語話者は普通に読めるのだろうかということなんですけれども、
普通に読めるかどうかっていうのは、どんな質問なんでしょうね、前提としては。
これ、ブックスというふうに、Eがもう読まなくなっていたかなっていうのが15世紀ぐらいですかね。
ギリギリ読んでいた可能性もありますけれども、 そのあたりはどういうふうに反応していたんだろうかということですね。
これは、つづり字と発音の関係が、そもそもうまくいっていない英語を我々が読めるようになっているのでね、と言いますか、
学習によって読めるようになっておりますので、それと同じようなことが答えとして返せるんではないかなというふうに思いますよね。
次。なぜ複数形語尾に多くの中からSが選ばれたのかが気になった。
なぜ複数形語尾はSなのか、PとかKではなくSなのかっていう、これは究極ですよね。
それで言えば、なんで本のことをブックというのかっていう、記号の姿勢みたいなところがあってですね、これも究極中の究極問題ですけどもね。
で、そのことは分かっていながらですね、私、博士論文を書いてですね、研究者になってから、実はですね、英語の複数形はなぜSなのかみたいな題でですね、テーマで実は講演、話したことがあるんですよ。
その意味ではですね、この生徒さんですね、同じ質問をくれた生徒さんとですね、実は同じことを、これ研究者になってから私はですね、喋ってるんですよね。
はい、究極の問いではありますけれども、ということですね。
次、そもそも日本語には名詞に複数形語尾をつける決まりはないのになぜ英語にはあるのだろう。数字1,2やmanyで複数であることを表せると思うので、存在意義がわからないということで、これはあの文法カテゴリーとしての数の取り扱いの違い。
日英語で異なるんだよということで、これも究極の話題ですよね。はい、あの面白いところに目が行っているなという今回の生徒さんたちからのご反応だったと思いますね。
そしてそれに対して川上さんがコメントを返してくれてますね。
細部を拡大して見つめるような話題で関心を持たれない心配がありましたが、多くの感想が寄せられました。
これちょっとびっくりなんですけどね。
最近のコンテンツでなぜ三単元にsがつくのかというズバリのですね、話題を扱っているうぜみの4年生がいますね。
こちらの方もぜひ覗いていただければと思います。合わせてですね、皆さんにも三単元のsの謎、面白さが伝わるんではないかと思いますね。
さあ、こちら丁寧な説明の後に生徒の感想が載せられています。
別の方言が標準になっていたら、今のようにtake、takesを習っていないかもしれないというところがすごく面白かった。
これあの歴史のifというね、想像力を掻き立てるところで、これは歴史をですね、学んだり教えたりする際には是非とも使いたいテクニックですよね。
この歴史のなぜ、歴史のもしというのは本当に架空中の架空のお話なわけなんですが、これを使わないとはないですね。
やはり好奇心を引く説明の仕方の一つなんではないかと思います。
次、名詞にも動詞にも語尾にsが使われているのはなぜだろうか。
先ほどのなぜsでなければいけないのかというようなね、記号の恣性みたいな話題ですが、これもですね、どうしてなんですかね。
半分ぐらいはですね、音操配列とか音操の出現しやすさみたいのがあるので、その言語に特有のある種の、これ偶然なんですかね、必然なんですかね、その言語に特有の音操の使い方という点では何らかの概然性があると言っていいのかもしれませんが、
最終的になぜそこでsなのかというのは、やはり偶然というほかないのかもしれませんね。
なぜ語尾がkなどではなくsが選ばれたのだろうかという、先ほどと同じ話題ですね。これやはりあの多く関心を引く疑問のようですね。
それから語尾thからsへの変化について当時の人たちはどう思っていたのだろうということですね。
はい、語尾がthからsに変化したということで、これちなみにですね、これヘルディオでもお話したことあると思うんですけれども、thもsも、我々日本語母語とするものにとってはですね、両方とも作業音で聞き取るということで非常に近い音ですね。
確かに音声学的にも決して遠くはないんですね。
こちら、死音と死形音、歯の音と歯茎の音ということでですね、長音の位置がちょっとだけ違うんですね。
ただ長音のスタイルやり方としては摩擦音ということですし、sとsというのは同じ無声音、あるいはzとzというのは同じ有声音ということで、このペアはですね、確かに音声的に近いといえば近いんです。
ただ、ただですね、音声的に近いんですが、thサウンドがsへと音変化として変化していったという例は、この例を除いてないので、なのでこれが唯一の例だという言い方はできなくもないんですけれども、あまりに他にないということはちょっと特殊なんではないかということで、これは私自身は音変化とは見ていません。
形態的置換、形態の置き換えということです。つまり、pだったものをsと置き換えるのと同じような意味でtheをsに置き換えたということで、theが徐々に音の変化の結果、sになったんだというふうには私は解釈していないんですね。
これは音変化ではない、形態的置換であるというふうに見たいと思っていますね。
さあ最後の最後、川上さんのコメントですね。
最初の感想は私の意図が伝わっていることが分かり嬉しいものでした。
今年度は生徒が私に提出した感想を授業で紹介し、さらに私がコメントを加えるコメント返しを始めました。
最後の感想に対するコメント返しとして、次のようにthからsへの移行期の様子を紹介しました。