2025-11-05 13:43

#473. 『ガウェイン卿と緑の騎士』より緑の騎士が登場するシーンを中英語原文で

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サマリー

『ガウェイン卿と緑の騎士』の中英語原文には、緑の騎士が登場するシーンが印象的に描かれています。その特徴的な姿とサーガウェインとの関係は、物語の鍵となる重要なエピソードです。

作品の背景と緑の騎士の登場
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
9月16日金曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 英語の語源が身につくラジオヘルディオ。本日の話題は、
ガウェイン卿と緑の騎士より緑の騎士が登場するシーンを中英語原文で読み上げます、です。 どうぞよろしくお願い致します。今日お話しする
ガウェイン卿と緑の騎士という中英語の作品なんですけれども、これはですね、時代としてはジェフリーチョーサー、あのカンタヴェリ物語を書いたジェフリーチョーサーと
だいたい同じ時代なんですね。14世紀の後半ということなんですが、この時代、だいぶ異なる方言で、そしてだいぶ異なるテイストなんですけれども、中英語の主曲の作品とされている詩なんですけれども、
これがガウェイン卿と緑の騎士と名付けられている、いわゆるアーサー大物の話なんですけれどもね、これを今日は紹介したいと思います。
現代はサーゲウェイン&グリーンナイトということで、これ自体も個性の人々がつけたタイトルということですね。いわゆる中英語の原作に相当するものにこのタイトルがあるわけではないんですけれども、こういう作品があるんですね。日本語でガウェイン卿と緑の騎士ということなんですね。
今回、この作品を取り上げるのはですね、実は今年の、これからですが11月25日に、このガウェイン卿と緑の騎士を本案した本格的な作品、グリーンナイトという映画が公開予定なんですね。これを記念してと言いますか、予期して少し紹介しておこうと思った次第です。
もう少しこの作品の背景を詳しく説明しますと、14世紀後半ということは述べましたけれども、このテキストは他のテキストとともに、British Library Manuscript Cotton Nero A10と名付けられている中世の写本にのみ、唯一残されている、つまり減損しているものとしてはこの写本のみということなので、
この写本が失われていたら、この物語はですね、永遠に日の目を見ることがなかった、現代に伝わっていなかったという可能性があるわけです。
2530行の詩です。それが101のスタンザからなっています。作者不明の印文テキストということなんですね。
このテキストのスタンザなんですけれども、これはですね、頭韻、単語の頭の詩韻で韻を踏むという、頭韻というのを用いていまして、この頭韻を踏む詩行っていうのがですね、スタンザによって揺れが幅があるんですが、12行から37行っていうぐらいの長さで、まず頭韻を踏むこれだけの複数行が続くんですね。
その後に5行のボーブ&ウィールと呼ばれているんですが、5行の今度は脚韻ですね。脚韻の短い行が続くという形式で、これが合わさって2授業になって1スタンザという単位ですね。これが101続くっていう、そこそこ長い物語なんですけれどもね。
話の内容についてはここでは詳しくは触れませんが、まず物語の最初、舞台はですね、アーサー王の宮廷があるカメロットです。ここに緑の騎士という巨人がですね、怪物のようなものが突然、狂炎中に現れてくるんですね。
そして首斬りゲームの提案をすると。これをアーサー王自身が受けるわけではなく、その巨神の一人であるガウェイン。ガウェイン卿がこの首斬りゲームを受けるということですね。
その後、この首斬りゲームの際に交わした約束契約を巡って物語が流れていくというような、そういう作品なんですね。今回はですね、この中英語の原文、当時のイングランド中西部の方言で書かれているというふうに考えられているわけなんですが。
緑の騎士の特徴
この中英語原文を読み上げるという形で、一部だけある1スタンザだけ読み上げてみたいと思うんですね。それは緑の騎士が登場する印象的なシーン、この部分をあえて取り上げたいと思います。
アンジュルとウォールドロンという2人の研究者が肯定した版ですね。アンジュル&ウォールドロン版からの引用という形で読んでみたいと思います。
当院、そして客院というのが、中英語史の魅力と言いますか特徴の1つですので、その辺りを意識しながら、修行を耳を澄まして聞いていただければと思います。
と、その前に日本語訳をこれを読み上げて意味をとっておきたいと思うんですね。こちら池上忠博役、ガウェイン詩人サーガウェインと緑の騎士より該当の部分、日本語で読み上げたいと思います。
さて、食事のもてなしの様子をこれ以上語るのはもうやめておこう。何一つ欠けるものがなかったことは誰でもよくわかることだから。
突然また別の新たな音楽が聞こえてきたので、これでどうやら王も食事が取れるのではないかと思われた。
そのトランペットの音が途絶え、最初の料理が宮廷内にきちんと出し終えた途端、そこへ大広間の入り口から恐ろしい行走の騎士が勢いよく乗り込んできた。
背丈がこの世で最も高い男であった。首から腰までひどく角張りずんぐりとし、腰部と手足は非常に長くてがっしりしており、この男は現世の半巨人ではないかと思ったが、しかしとにかく一番大柄な人間であり、馬に乗れる者の姿格好としては最も短礼な人物だと言っておこう。
彼の身体では背中と胸がものすごくたくましく、腹と腰はともにほどよくほっそりして、身体の他の部分もすべて同じように姿形の筋性がよくとれ、格好がよかった。
彼の要望にはっきり見えた。彼の色に皆びっくり仰天した。彼は大胆な恐ろしい妖精の戦士のように振る舞い、全身色鮮やかな緑であった。
引用を終わります。
というような、緑の騎士の最初の登場シーンということで、これ非常にビジュアルで映画映えするだろうなということで、今から映画が楽しみなわけですけれども。
映画と対談の予告
さあ、前置きはこれくらいで、次のチャプターで中英語原文を音を意識しながらですね、投音、脚音を意識しながら、このスタンザ二重行文なんですけれども、読み上げていきたいと思います。
読み上げるテキストは、次のチャプターにリンクとして貼り付けておきますので、そちらからご覧ください。
それでは、いきます。
では、次のチャプターに入ります。
次のチャプターに入ります。
次のチャプターに入ります。
いかがでしたでしょうか。中英語の詩、韻文の響きということでですね、なかなか読み上げられたものっていうのは少ないので、私がトライしてみました。
これが14世紀後半のイングランド、中西部の方言ですね。
詩ですので、特殊な韻律リズムに乗っているということではありますが、その雰囲気を感じられたのではないかと思います。
最後の最後の単語っていうのはグレーネということで、まさにグリーンですね。
ここで初めてこの男が真緑、体中真緑の男だったんだということが明らかにされ、そして次のスタンザでですね、さらに印象的にこの緑が表現されるという、そんな流れになっています。
ぜひですね、こちら日本語訳もありますし、現代語訳なども存在していますので、読んでいただければと思います。その上で映画を見るととても楽しいのではないかと。
さて、この映画グリーンナイトなんですけれども、11月25日に全国公開ということですが、この字幕をですね、監修されているのが立命館大学の岡本博紀先生なんですね。
そしてこの岡本先生には、実は来週9月20日火曜日の午後2時50分から3時50分という枠で、このVoicyで生対談することになっています。
対談のタイトルは英語バナキュラー談義ということになっているんですけれども、まさにこの顔円鏡と緑の騎士もですね、バナキュラー作品なんですね。
ということで、この辺りの字幕監修の裏話なんかも含めて色々と聞いてみたいなと思いますので、ご関心のある方はぜひ当日ですね、生放送でお聞きいただくこともお勧めですけれども、
リアルタイムで生放送で聞くことはできないという方もですね、後日アーカイブの形で収録したものを音声を残しておくつもりですので、そちらでお楽しみいただければと思います。
そんなこともありまして、事前にですね、今回印象的なシーン、ワンスタンザだけですけれども取り上げて、読み上げてみました。
今度の対談ではですね、事前に質問であるとか、聞いてみたいこと、岡本先生に聞いてみたいことなどもですね、受け付けております。
このチャプターにそのフォームであるとか、関連する内容ですね、情報を伝えるページへのリンク先、URLを貼り付けておきますので、そちらからご確認いただければと思います。
ということで、今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
それでは、今日も良い1日になりますように。ほったりうちがお届けしました。また明日。
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